東京商工リサーチ沖縄支店は3日、2016年度の沖縄県内法人企業利益ランキング(16年4月~17年3月に決算期)を発表した。純利益(税引き後の当期利益)が2千万円以上の対象企業は前年度比11・9%(96社)増の902社で、8年連続で最多を更新した。利益総額は同11%(131億2551万円)増の1320億7339万円で、3年連続で最多を更新した。入域観光客の増加などに伴って拡大している県経済を反映する内容となった。
1位は過去最高益を更新したサンエーで、3年連続の首位となった。2位に沖縄セルラー電話、3位に沖縄銀行が続いた。対象企業1社当たりの平均利益額は昨年度より0・8%(115万円)減の1億4642万円となった。
業種別で見ると、対象企業が最も多かったのは建設業の273社で全体の占有率は30・3%だった。利益総額でも建設業の182億53万円がトップで、占有率は13・8%だった。
前期が黒字で増益だった企業は566社で全体に占める構成比は62・7%だった。前期の赤字からランク入りした企業72社を合わせた実質増益企業は638社となり、全体の70・7%を占めた。前期が黒字だったが減益となった企業は253社あった。
同支店は「県経済は全体的に好調でランキングに登場する企業と利益総額は共に増加している。景気の上昇基調がランキングにもいいように働いている」と分析した。
利益ランキングは、東京商工リサーチ沖縄支店のデータベース登録企業から、特殊法人を除き株式会社や医療法人、銀行などの普通法人を抽出した。
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