個別指導塾 ONE-S(ワンズ)のブログ

堺市上野芝にある個別指導塾です。進学から補習、不登校の子どもの学習サポートなど、さまざまな子どものニーズにこたえます

つまりは気持ちの問題

2017-09-09 12:37:49 | 教室から
こんにちは。堺市西区の上野芝にある個別指導の学習塾ONE-S(ワンズ)の塾長の松下です。

いきなりですが、私は以前はヘビースモーカーでした。20代が一番ひどく、多いときには1日に100本吸っていました。それが原因で大学時代に2回も喉の手術をしました。手術してからも、医者からは禁煙するように言われていたのですが、なかなかやめることができず、27歳で仕事を始めてからも、タバコを吸い続けていました。

30代になって少し本数は減ったものの、タバコをやめようとは思っていませんでした。ですが、声がかすれて出にくくなることや、頻繁に咳が出てしまうなどの症状がでてきました。もちろん塾の教室内で吸うことはありませんでしたが、生徒からは「先生、タバコ臭いでー」と言われることもあり、また生徒に「先生、ええ加減タバコやめやー。死んじゃうでー」と体のことを心配されることもありました。そこで、禁煙しようという気持ちになってチャレンジしたのですが、わずか10時間で失敗に終わりました(笑)。これが私の初めての禁煙チャレンジの結果でした。

それから毎年のように、年に何回かは禁煙しようと決意して挑戦したのですがどうしても3日間の壁は越えることができず、私には人生最大の山に感じました。私の父親も喫煙者で、父も禁煙したがっていました。そこで、元旦に「一緒に禁煙しよう。タバコを吸ってしまった方は罰金を払うことにしよう」と2人で固く約束したのです。しかし、ビックリしたのは2日の朝に父の部屋に行くと、昨日の約束が何もなかったかのように、タバコをおいしそうにプカーと吸っていたんです(笑)。でも、正直そのとき私もホッとして同じようにタバコを吸ってしまいました。

この正月の行事は恒例となり、何年か続けましたが、最後の方はお互いに禁煙する気持ちも強くなく、形式だけになってしまっていつのまにか消滅してしまいました。当時の私は「親父がこれだけ禁煙できないのだから、自分が禁煙できないのはきっと遺伝やな。これは、もうしかたない。もし親父が禁煙できたら自分もそのときにしよう」と思っていました。

そこから数年後、その父が禁煙に成功したのです。横で私がプカプカ吸っていても、父は絶対に吸いませんでした。このときほど、父を尊敬したことはありません(笑)。
こうなったら、さすがに私も禁煙しないわけにはいかないと強く決意し、家族はもちろん、友人や塾でのアルバイトに来てもらってた講師のみんな、そして塾生にも「俺は禁煙するぞー」と宣言したのでした。しかし結果はまたもや3日間の壁を越えることができず、それからも何度か禁煙に挑戦しましたが成功しなかったため、みんなからはオオカミ少年のように思われてしまい、いくら「次こそは禁煙するぞ」と言っても誰からも信じてもらえなくなりました(^^;)

禁煙できると言われている本があればすぐに購入して読み、ニコチンガムやニコチンパッチを試し、電子タバコも使いました。禁煙外来にも通い、禁煙に有効とされる方法はほとんど利用しましたが、私にはまったく効きませんでした。もう一生禁煙なんて無理だなと思い、開き直ってプカプカ吸っていたときに、ある出来事がありました。夜中寝ようとしたときに、心臓や肺のあたりに今まで経験したことのないような激痛が走り、「ああ、死んでしまう」と感じました。「頼むから心臓とまらんといてくれ!」と数分間祈り続けて、ようやく痛みがおさまりました。次の日、病院に行っていろいろ検査をしましたが、異常はありませんでした。

これまでは、タバコは体によくないと頭ではわかっていたつもりでしたが、このとき初めてタバコと自分の死が結びつきました。仕事の面でも、まだまだしたいことがたくさんある。家族や友人などの大切な人とも、もっと時間を一緒に過ごしたい。できるだけ長く生きたい。寿命で死ぬのは仕方のないことだが、タバコが原因で死期を早めてしまっては、生んでくれた両親にも申し訳ないし、悔やんでも悔やみきれない。そう思った私は、最後にもう一度禁煙に挑戦しました。これで失敗したら、何があっても一生タバコを吸い続けようと誓いました。

もちろん今までと同じように、苦しくてつらかったですが、なんとか魔の3日間を乗り越え、1週間、1ヶ月間と過ぎていきました。気を抜いたらすぐに吸ってしまいそうになるので、つい吸ってしまうような場所、たとえば友人と居酒屋に行くなどのことを避けたりしながら、現在までの約2年半禁煙が続いています。ときどき、タバコを吸ってしまって焦っている夢を見ますが、今ではどの場所に行ってもタバコを吸いたいとは思いませんし、タバコのことを考えることもほとんどなくなりました。体調もどんどんと良くなり、咳をすることもなくなり、本当によかったと思っています。

結局は、禁煙するための道具や方法の問題ではなく、私自身の気持ちの問題だったのです。「どうしてタバコをやめられないの?」と聞かれたとき、「仕事をしていて、タバコを吸うと疲れがとれるから」「頭がすっきりするから」などと答えていましたが、全部それは言い訳でした。決意・覚悟が足りてなかったのです。人は正当化しようとして言い訳をしてしまうのです。

子どもたちに「なんでもっと勉強しないの?」と言ったときに「クラブで疲れているから」「明日からするわ」「することないし」などという返事を何度も聞かれてきたのではないでしょうか。これらはすべて勉強したくない言い訳です。勉強しようという決意がないのです。だから何度注意しても勉強をしないのですね。

本気で勉強しようと覚悟を決めた子どもは、何も言わなくても勉強します。ですから、子どもの意識を変えてあげること、子どもに勉強することによるメリットをわかりやすく伝えてあげること、そういったことを塾と家庭とでしていくことが結局は一番の近道になるのです。

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