水の色銀の月 2 (2) (モーニングKC)吉田 基已講談社このアイテムの詳細を見る |
間違いじゃないんです。
あえて、一巻をとばして二巻を読みました。
というのも、一巻に収録されている話はほとんど『水と銀』で読んでしまっているから。
それともう一つ、主人公らの歳をいつの間にか追い越してしまった松浦にとって、佐和子というOL挫折組の登場人物が非常に共感できる存在だったからです。
基本的には、月海の視点での話が多くて、佐和子の苦悩が描かれることはなかったのですが。それはそれで、当時の思い出がよみがえりました。
アマゾンのレビューなんかでは、この焼き直し版について結構厳しい意見が目立っているのですが、松浦としてはありだと思います。
少なくとも、吉田基已という作家がこれで原点に返って、再び歩み始められるのならば、大いに期待したいと思っています。
この人には編集部主導の講談社は向いてなかったのかもしれません。
小学館とかの方がいいんじゃないかな。
プロアマ不問の賞とかに、打って出てみてもらいたいなぁ。などと作者の苦労も考えずに楽しんでます。