ハニカム 2 (2) (電撃コミックス)桂 明日香アスキー・メディアワークスこのアイテムの詳細を見る |
週刊アスキーで連載しているハニカムのレビューです。
一回の連載が4ページと少ないので、なかなか単行本にならないのですが、ようやく2巻が出ました。
作中で、主人公の御手洗くんが『死ぬほど単純』だといわれていますが(129ページ左下のコマ)、御手洗くんの気持ちはとてもよくわかるんですよね。
で、おそらく多くの読者が『御手洗と自分は似ている』と錯覚するように作られているところが、この漫画のすごいところなんですよ。
作品全体を通して、御手洗くんの知らない鐘成さんのかわいいところを読者にはみせておいて、あの回を持ってくる。そこが計算高い。
さらに、守時というライバルを用意して、時々鐘成さんを落ち込ませる。
すると読者は(御手洗は知らないけれど)鐘成さんのかわいいところを知っているから、応援したくなる。
というわけで、まんまと作者の意図にはまってしまった松浦です。