お寺ふぁん

写真撮ってきたから見て~♪ 程度の記事書いてま~す!

播州雪彦山 應聖寺から神積寺

2011-06-25 | 日記

 姫路から内陸向けにバスの路線照会をしたことがあります。

 そのとき“その方面ですとセッピコザン行きに乗って・・・” ・・なんじゃ、そのセッピ・・・って、日本語か?

 結局、そのバスには乗らないことになったのですが、いったい何? セッピ・・・

 それって「雪彦山」という有名な山らしいということを後で知りました。

 どんな山なんだろう・・関西には火山もないし・・・と、パソコンで画像を探すと、なんとも立派な岩峰ですね。枯山水のモチーフだなと感じました。

 それ以来登ってみたいし・・・、しかし、素人向きじゃないようだし・・・せめて姿を拝めないか・・・

 

 ついに行ってきました。もちろん見る“岳”です(^^;)  

 だんだん狭くなってきて対向車の来ないことを願う道を進むとやがて神社に着きます。

 賀野(かや)神社です。

 

 牛馬の神様で山自体がご神体だそうです。ここから”お山”が拝めます。

 上の写真のほぼ真ん中付近の赤い点はアタックザックでしょう。こんな所を登るんですね。

 登りたい”気”はありますが、実際にはとてもとても・・・

 

 野鳥のさえずりに混じって登山者らしき声が聞こえてきます。近いです。

 ゆっくりしていたいですが、帰りましょう。

 

 来る時に「佐野邸」という看板を見ていたので寄ってみます。

 それほど古いものではないと思いますが・・・

 

 立派な古民家です。佐野家は大庄屋様だそうです。姫路市指定の重要文化財とのことです。

 庭ですっかり腰の曲がったおばあちゃんが作業をしていました。

 耳が遠いようです。こんなおばあちゃんを見ると思わず涙腺がゆるみそうです。 ”お達者で~”

 広縁から。

 

 もう一つの目標、應聖寺に向かいます。 沙羅双樹がお目当てです。

 境内の池に蓮が咲いています。

 お寺の門前のものはまだつぼみでした。

 涅槃像です。刈り込みにほんの数輪花が残っていました。

 沙羅は熱帯産の樹木で建築材として優れているそうです。熱帯産のため日本では育たたないということです。

 大きな温室を探せばあるんでしょうが、”祇園精舎の鐘の声・・・”の時代では絶無でしょう。

 現在日本で沙羅双樹と呼ばれる樹は、夏椿という沙羅とはまったく違うものだそうです。“和製”沙羅は、実にはかない感じの花です。

 椿のように花全体が落ちる花です。椿は、まるで首を打たれるようで縁起でもないからと武家には敬遠されたということを聞いたことがありますが、それは傍から想像した話で潔いと好まれたということも聞いたことがあります。

 この花は、武家の話は似つかわしくない感じです。はかないこの花に沙羅のイメージを覚えた往古の風流人のセンスというのはすごいなと思いましたですね、はい。

 鬼瓦にあたる部分が桔梗紋です。 まるで明智光秀の兜をみているような気分になります。

 ししおどしはバランスがとれていず、”故障”しています。

 それにしても蒸し暑いです。花もうなだれているようです。

 

 福崎に戻って“もちむぎ”なるものを頂いてみます。

 うどんでもない、そばでもないという売りのようです。

 ・・ん、、んまい・・・確かにうどんでもそばでもない食感。

 とおってもうまい・・・(^_^)  ・・・って正直言うと、ものすごく腹へってて何食っても激ウマだったりして・・・(^^;

 

 

 ついでに街中見物です。少し離れたところの神積寺に寄ってみます。

 あじさいが灼けてしまっています。暑いです。

 亀さん?  しかし、オプションが多すぎるような・・・ひょっとして玄武?

 

 

 おや、おもいがけずここにも沙羅がありました。

 

 本堂です。

 お、おや? この鬼は・・・ 魔を睥睨するために屋根に上げられる鬼瓦。目的上、おそろしい形相に作られます。 ただ単に凶暴でおそろしいだけということもないでしょうが、基本的におそろしければおそろしいほど“ありがたい”というものになるでしょう。しかし、この形相は・・・う~ん・・・おそろしい~・・? 禅的な造形なんでしょうか?  これが苦悩する人間の顔そのものということであれば、確かに一番おそろしい・・かも

 彫り物が立派です。

 擬宝珠は、この寺の格式が高いことを表しているんですよね。

 

 竜さん。これも恐ろしい姿なんでしょうが、なんか人なつっこく話しかけてきそうななごみ系“日本昔話竜”って感じです。  

 因みに“龍”と“竜”、龍が旧字で竜が略字って感じしますが、実は逆だそうです。 竜が正字ですが、中国で皇帝のシンボルである霊獣に当てるには貧弱ということでデコレートされて龍となったそうです。

 うさぎだと思いますが、なんかだまされそうな気もします。これは逆に恐ろしいです。

 うさぎを前提に、お寺の屋根にうさぎが上がるのはなんか意味があるんでしょうかね。  時折見る気がします。基本はみずものだと思っているのですが・・・

 

 塔頭の門は、見栄えがしますね。

 

 しかし、熱い、暑いです。 蒸しタオルの湯気だけ当てられているような気分です。

 梅雨明けずして夏到来というところでしょうか。

 

 帰ります。

 1000円高速じゃなくなって、すぐ高速ということもできず、安上がりコース探してとなるとちょっと面倒です。