
和歌山県r43を北上していき,とうとう登りの区間に突入した.そして,標識によると,この辺りから幅員が減少していくようだ.

道幅の狭い過酷な登り道であるが,時折,視界が開けて,紀伊山地の雄大な山並みを眺めることができた.山が列をなしており,青空と共に開放的な景観が広がっていた.

景色を堪能しつつ,適度なカーブが断続的に続く道を,ひらりひらりとバンクさせながら進んで行くのだった.ここまでのところは,路面状況もよくて,ライディングを楽しむことができた.

しかし,ここでついに,最大幅1.7メートルを知らせる規制標識が現われた.一年振りとなる険道区間の始まりだ.ここから先は,山の中に吸い込まれていくことになる.

そして,標識のすぐ先から,いきなり幅員の狭い道に切り替わるのだった.それにしても,路面が荒れているのは,気のせいだろうか.一年前の記憶では,r43は道が狭いだけであったと記憶していたのだが.

道路には,杉や檜の枝葉に隠れて,大小様々な岩が潜んでいた.その上,背の高い木々に囲まれており,視界が暗いので,ローギアでやりくりして行くしかなかった.台風の影響だろうか,r43は一年前に比べて随分と荒れていた.
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