桜も散り,春らしい暖かな陽気が続いている.久しぶりに早起きをして,薄暗いうちに市内を走り抜け,和束町へ向かった.腰越峠を下っていくと,山の背からちょうど太陽が顔を出したところだった.日の出もずいぶんと早くなったものだ.天気も良くて,半年ぶりに紀伊半島を南下してみることにした.
道中,山間部の冷え込みが想像以上に厳しくて,気温は5℃を下回っていた.体を震わせながら,交通量の少ない朝のR169を駆け抜けて,無事に池原ダムへやってきた.池原ダム周辺は,朝の寒さが嘘のように暖かだった.
ダムには自分のほかに誰もいなかった.そして,辺りは物音ひとつせず,静けさが張り詰めていた.およそ半年ぶりの来訪になったけれど,いつもと変わらない池原ダムだった.
堰堤からゲート付近までオートバイを進めて,いつもと同じように管理棟の上にある展望台へ行く.展望台の上から見渡す池原ダムもすばらしい.周囲の山々には,明るい緑の樹木が多く目に付いた.
雲ひとつない晴天の下,展望台から見る池原ダムの景色に,久しぶりに胸が高鳴る思いがした.この開放感溢れる景色は,何度見ても飽きることはないと思う.そして,池原ダムはすっかり春のよそおいだった.
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