R425は明神池を過ぎると,徐々にその本性をあらわしてくる.ここから登場する道は国道,日本において国が建設・管理する道路の総称である.それにしても,なんともお茶目な国道標識が立っている.180°ギュイーンと曲がっていくと,十津川へと着くようだ.
道路脇には,断層のようなフェーズを呈した巨石から岩清水が滴っていた.巨岩はいつ崩れてきてもおかしくないような状況だ.赤いペイントのばってんマークは,何を意味するのだろうか.写真を撮ったら,早急にその場を離れることにした.
R425は深い山間を縫っていく山岳道路だが,当日はあいにくの曇り空で,展望の良い場所でも紀伊の山々を一望することはできなかった.
そして,白谷トンネルの前までやってきた.切り通しの峠道をあきらめたのか,断崖絶壁の山中を貫く隧道が口をあけて待っている.大自然のど真ん中にいることを改めて教えてくれる場所だ.
白谷トンネルを抜けてからは,十津川村になる.ここからさらに道は狭くなり,落ち葉と苔の路面に山清水が流れはじめるのだった.
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