白谷トンネルを越えてからは,路面に落ち葉や苔が散在していた.さらに山の斜面からの湧水の影響で,路面はウェットないしセミドライといった状況だった.ここでは,タイヤと路面のグリップ力を低下させるに最適な組み合わせが完備されている.
そして,道路脇には簡易的な柵があるだけでガードレールは当然ない.当たり前であるが,走行するときは,うっかり落ちないように気を付けなければならない.最近はガードレールのない道ばかりを走行しているため,緊張感が欠如しているので,ここで気を引き締め直すことにした.
山の斜面側では,コンクリートの壁にそって水が流れていた.雨水によるものか,至る所から水が溢れだしている様だった.これだけの水分があれば,石や土同士の互いの粘着力が弱くなるはずで,土砂崩れの後が随所にあるのも当然のことだった.
そして,国道とは思えない光景に出くわすのだった.国道のすぐ横から,まるで渓流のような滝が形成されていた.これは水量を配慮して,人工的に設けられた砂防堰堤だろう.この滝を見て,気持ちを落ち着かせ,このあとの運転に集中しろという設計意図があるのかもしれない.
さらには,ぐにゃぐにゃに折れ曲がって錆びたガードレールが,酷道の雰囲気を醸し出していた.路面からは,小さな生命がアスファルトを突き破って,元気に生きている.ガードレールは崖側に後退してしまって,斜面に滑り落ちる運命にあるようだ.自然の前で,人工物は無力であることが証明されていた.
道中,天候に恵まれなかったが,終点近くで陽射しが出てきた.10月中旬のR425は,ススキがみられるものの紅葉には程遠い状況だった.そして,無事にR168との分岐点にたどり着き,現道の走りやすさを痛感するのだった.次はいつ来れるだろうか,紅葉の時期にも訪れてみたい等と思いながら,十津川村を後にした.
(^_^)
その独特の雰囲気に魅了され…
(*-ω-)
またいつか…
が、災害による長期間通行止めになったり
(ーー;)
行ける時に行っとかないとですね
(*´・ω・`)b
ところで…
熊対策はしてますか?
(・・)
コメントありがとうございます.
熊など動物対策は,何もしておりません.
ライダーの皆さまたちがスマホやゴープロで撮影した熊との衝突や対峙の映像は拝見しております.
野生動物とのエンカウント率の高い道を走るものとしては,他人事ではいられないですね.
エンジン切って写真とったりする時間が長いものですから,よけいに危ないかもしれません.