奈良県は吉野郡下北山村から十津川村をつなぐR425を,距離にしておよそ45キロメートル走行した.自宅を7時前に出発し,寄り道はせずに,目的地である奈良県の吉野郡を目指して,ひた走るのだった.
コンビニでのホットコーヒー休憩を二度挟み,ようやく吉野郡川上村に突入した.さらにここから,下北山村のR425起点へ向けて,山深いR169をひたすら南下しなければならない.天気はあいにくの曇り空で,どんよりとした霧が重くのしかかっていた.小雨も降っており,まさに酷道日和だった.
途中,R169沿いにある道の駅上北山で休憩した.デイリーヤマザキがあるだけの簡素なものだが,道中なにもない山道だけに,毎回立ち寄らずにはいられない道の駅だ.陽射しも少しみえてきた.下北山村のR425起点まで,あともう少しだ.
そして,下北山村のR425起点へとようやく到着した.数キロほど民家や集落が続いた後,明神池がひっそりと現れる.水位がひとりでに上昇するなど明神池の七不思議なるものがあるそうだ.確かにひどく静まり返っていて,なにか神々しい雰囲気があった.
明神池の前には,R425を挟んで池神社が建っている.神社の前の道も聖域であり,車で通過するときであっても敬虔な気持ちで軽く一礼してお通りください,とのことだ.
そして,次第に道は山岳道路となり,豪快なコンクリートの法面と血がしたたる様な錆びたガードレールが出迎えてくれる.
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