3月も末だというのに寒い日が続いている.日中はともかくとして,朝晩の冷え込みがかなり厳しい.寒さに耐えつつ,冬のあいだ遠くまでいけずに溜まったフラストレーションを開放すべく,奈良の山奥へと向かうことにした.
そして,ついにやってしまった.水分を吸った杉の枝葉の上で,フロントタイヤが滑って,気が付いた時にはオートバイが転倒していた.関西にやってきて一年.走行距離も1万キロメートルを優に超えたところでの出来事だった.
ウィンカーが破損し,ブレーキレバーの端部も折損していた.サイドカウルも割れてしまった.それでも体に怪我は一つもなく,オートバイで自走することができた.まさに不幸中の幸いだった.奈良県は川上村から,なんとか和束町までたどり着き,茶畑を見て一安心するのだった.
ウィンカーだけは,すぐにでも部品発注したいところだ.とはいえ関西に来てからは,なじみのバイク屋さんとは,縁が切れてしまっている.方々まわってみたが,どこもよそ者はお断りのようだ.桜の季節が始まろうとしているが,オートバイでの旅は,しばらくお預けという形になってしまった.
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