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二木島湾の東端,英虞崎に立ち寄ったなら,楯ヶ崎を見ないで帰る理由はない.約3年ぶりに見る楯ヶ崎は,相変わらず勇ましく,そして美しかった.この景色の前では,日常生活のあらゆる悩みや不安が吹き飛んでしまう.
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楯ヶ崎は柱状節理の発達した玄武岩で,高さ約80メートル,周囲550メートルの岩塊だ.本当に海の下から,六角柱の岩が空に向かって,突き出ている.驚異的な自然の神秘の姿だと思う.
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そして,海から半分くらいの高さのところから,青々とした樹木が自生している.樹木の種は鳥や風が運んでくると仮定しても,土がないのに根っこはどうなっているのだろう.これは,菌根といって,根っこからやたら細く長い菌糸が岩の隙間に入り込むと同時に,岩から養分を吸収していると科学的に証明されているらしい.
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楯ヶ崎が火山活動でできたばかりの頃は,青々とした樹木は自生してなかったはずだし,ひょっとしたら海底の中にあったのかもしれない.樹木が自生していない楯ヶ崎は,殺風景だったに違いない.楯ヶ崎の風景は,空と海の青だけでなく,樹木の緑が絶妙なアクセントを付け加えていると思う.
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約3年ぶりの楯ヶ崎は,天気にも恵まれて,とても満足のいくものだった.楯ヶ崎は,観光船で海から見ることもできるらしい.人間は生きている内に何が起こるか分からない.次は海から楯ヶ崎を見れればいいなと思う.
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