おせっちゃんの今日2

こちらでお仲間入りいたします。
よろしくお願いいたします

時代の流れかなあ?

2023-11-22 13:52:32 | 区民センター

先日、おべべを着せた、出来上がりの辰をお見せいたしましたが、20日と、今日22日がその木目込みの講習会でした。15年を超える長寿人気講座です。
木目込みを始めた頃は、ちゃんとした資格を持った先生をお招きしておりましたが、ご老人の介護が始まり引き受けられないと断られ、結局、コミュニティ―委員で研究しながら、教えようということになりました。一番年長者の私、委員はすでに退いておりますが頼まれて、烏滸がましくもしゃしゃり出て、2日間講師を務めてまいりました。中一日、家庭での作業を挟んで、今日、大体の方が、仕上げることが出来ました。
自分の体力の衰えをつくづく感じました。一日3時間、立ちん坊で、教えながら机間巡視すると正直なところ座り込みたくなります。まあどうにかこなしましたが。

講座を受講なさる方の、ちょっとした言動に、びっくりし、表には現しませんでしたが、腹を立ててしまいました。修行が足りません。

1日目の9時始まりの5分ほど前です。私の隣に席を取った方が、何の挨拶もなく
「これどうするのですか。早く教えてほしいのですけど・・・」
「はい、今時間が来ましたら始めます。もう5分足らずお待ちください」
「早くやりたいのですが、始めましょうよ」
「区民センターの方のご挨拶もありますし、もう少し待ってください」
「楽しみに来たのです。早くやりたいのですよ」
「ご出席ありがとうございますが、30人近くの方にお教えするのです。初めの基本の説明などは、皆さんで聴いてほしいのです。お待ちくださいませんか」
「せっかく早く来たのに・・・」

修行の足りないおせっちゃん、とうとう厳しく言いました。「お一人別行動でなさりたいのなら、ご自分で始めてくださっていいですよ。どうぞ」

唾を3回でしたかしら、それ以上はぐっと黙りましたが、それでもいい気分での発車オーライの気分は壊れました。
爆発する前に、事務長さんのご挨拶が始まり、私と他の委員の方の紹介があり、委員会で話し合った順序で、授業がスタートしました。その方も、作業に打ち込んでいらっしゃるようで、ほっとしましたが。

こうした、昭和時代の化石人間には受け入れられない言動があります。私の腹立ち、修行の足りない私が悪いのでしょうか。今の時代、人より一歩速くやること、これが大事なことなのでしょうか。

まあ兎に角皆さん、ご自分の作品にご満足のご様子。良かった良かった。

留守番の夫に昼食を作り、食べていると、玄関でピンポ~ン。出て見るとセンターの方が、私の忘れ物、ブレザーを持って来てくださっていました。ああ~。 


手作りお雛様出しました

2023-02-18 13:26:51 | 区民センター

寒風にすくみ上っておりましたが、今日は春めきました。春は光から来ると天気予報で言っておりましたが、日差しのぬくもりはほっこりした愛情に抱かれたような気がします。
世田谷梅まつり、今日は賑わっております。いつものつもりでウオーキングに参りましたが、梅林近くの周回路は人の波で避けては避けてはぶっつからないように歩くほどでした。

見頃になった梅の花を見ながら、そうだ、お雛様を出さなくっちゃ、と思いました。いえいえ、ささやかな手作りのひいなです。娘の7段飾りは鎮守様で焚き上げていただきまして、今は私が、世田谷区の区民センターのコミュニティー講座で作った木目込みのお雛様です。上の写真のものが第1作。下が、次の年に作った第2作です。

その講座は評判がよく、お雛様に続いて、5月の祝い兜。次から12年にわたって干支の動物を仕上げました。今年のうさぎで12個揃ったのです。いずれも進歩の跡もなく、拙いものです。でも手作りというものは愛着があります。そうお思いになって片目を閉じてごらんになってください。


区民センター美術教室・・・若山憲の世界

2022-08-27 13:11:33 | 区民センター

7月27日、代田区民センターコミュニティー講座・美術教室が開かれました。夏休みでご報告が遅れましたが記録に残しておきたいと載せます。
私にとっては、長年委員として通っていた会ですが、引退いたしましたので、この度からは往復はがきで申し込んで、希望者多数の場合は抽選で当たったら出席できるという普通の人になりました。幸いにして当選したのです。
コロナ拡大を避けてバス一日見学旅行は中止、講義のみ2時間、実際に見学に行くのは各自でということになりました。ここでは講義内容をまとめてみました。

先ず、若山憲の代表作「こぐまちゃんとしろくまちゃんの」展覧会のポスターをスキャンしたものをお見せいたします。

若山憲は1930年岐阜市に生まれた。戦争中多くの少年にゅに軍国少年になって行った。戦後東京に出て「日本童画会」に入会した。

その後、紙芝居に絵を描くことがあり、出発点になった。
「りぼんをつけたおたまじゃくし」「たろちゃんのおつかい」「きつねやまのよめいり」「こぐまちゃんおはよう」など、絵本の世界に進んだ。

講師の世田谷文学館学芸員・遠藤望氏の講演によると、会場は子供連れの家族来場者でにぎわっているそうです。「可愛い、可愛い」の声仕切りで、それはそれで主催者としては嬉しいのだが、若山氏の絵本の世界は単にかわいいことのみを目指したものではないとおっしゃいます。

始めての自作自画の絵本「きつねやまのよめいり」では、妹きつねを嫁ぎ先まで送っていく道が、明るくきれいになっていたけれど、キツネは通れず、遠回りしなければならなかったと文明批評を折り込んだり、次の妹狐の時は、鉄砲で打たれてしまったりする場面もある。日本の子供が初めて出会う本として、深く考えさせるような内容を持たせてる。また、実用的に、お母さんたちの子育ての一つの壁・おむつ外しを題材にしてお丸でうんちが出来た場面を取り上げもしている。

若山は一人でも描いているが、仲間とグループでという体制をとっていた。内容から、色まで、合議制で、徹底的に話し合って質の高いものにしていた。上にのせた美術館ポスター、使用は許されたけれど、このオレンジの色は苦労した。日本画の岩絵の具の質の高いもので、議論末これだという色を選んだと言います。

「月間絵本」・1978年2月号に、若山氏の言葉が載っているそうで、ポスターの裏に載っていました。それを引用して終わりにします。

詩人や思想家や文学者のような思想を、シナリオライターや建築家のように計算し、演出家やデザイナーの様に構築し、画家やイラスtレターのように描き、詩人の言葉とデザイナーの感覚で絵本に纏めるということを一人でやれるような絵本作家に僕はなりたい。

りぼんをつけたおたまじゃくし

おばけのどろんどろん

きつねやまのよめいり

こぐまちゃんえほん・こぐまちゃんのみずあそび

 

ポスターの裏面の絵をスキャンさせていただきました。

 


コミュニティー委員卒業

2022-03-25 14:01:01 | 区民センター

午前中、区民センターのコミュニティー委員会に出席してきました。この団体の活動は時々ブログにアップしていますので重ねて書きませんが、地域の人に親しく出席していただいて、教養を身に付けたり、技術を学ぶきっかけにしていただいたり、そして、ともに同じことを学ぶ時、仲良くお付き合いができるように仲間づくりを願って教室や講座を企画運営する委員なのでした。

それを今日で・・・年度末で・・・辞めさせていただくことにしたのです。一つには定年をはるかに過ぎた特技があるわけでもないばあさんがいつまでも居座ることは良いことではないと思ったのです。二つは、先に書きましたが脊柱圧迫骨折ヘルニアが一生ものの病となり、急速に体力が衰えたことです。三つには、夫が(5歳年上ですが)体調を崩し、一人で家に長時間留守番をさせることなどが難しくなったのです。自分の管理さえよほど気を引き締めておかないとうっかり間違えることのある私が、二人分を引き受けることになっているのです。今までの様に気楽にお外遊びが出来なくなりました。

先に弱った方が特ね~と言いながらも、人生の大半を共に暮らした同士です。やらざるを得ません。

がんばります!!

今日の委員会は、来年度初めの総会に備えて、今年度の事業報告案・決算報告案・来年度の事業計画案・予算案を作成し、委員の承認を得ることでした。

ここでもコロナがすべてを壊してしまいました。蔓延防止のための中止、ワクチン接種などに区民センターの場所を提供するための行事中止、来年度はこれに選挙が入ります。折角立てた計画が多く中止のやむなきになったこと。不完全燃焼での引退です。

一日も早いコロナの収束、その暁に再び活気のある教室講座ができるように祈ります。


グランマ・モーゼス(モーゼスおばあさん)

2021-12-21 13:31:53 | 区民センター

昨日、絵はお目にかけることが出しませんでしたが、モーゼスおばあさんの生涯をたどりました。今日はまた、美術館で絵を見て頂く時の予備知識としての講演を私なりにまとめました。会場の絵は、章によってまとめられているようです。

<第1章> アンナ・メアリー・ロバートソン・モーゼスの生涯を作品でたどる。
<第2章> 仕事と幸せと・・・モーゼスは国民的画家として知られているが、彼女自身はどこまでも無名の農婦だと思い、暮らしたようです。農婦というユニークなキャリアで一躍人気作家になったが、生涯一農婦としての暮らしを守った人でした。彼女の作品は生きた日々の生活でした。
「干し草づくり」の絵では、馬車の荷物車に刈り取った草を山のように盛り上げる村人も描かれる。草の山の上には子供。子どもの役目は草を踏んで固めること。
「石鹸づくりと羊洗い」身体の脂肪で汚れた羊を石鹸で洗う。たっぷり塗った石鹸と洗い上げた真っ白な羊。
「村の結婚式」。
村中が協力的なコミュニティーで結ばれていてほのぼの。モーゼスがいかにこの生活を愛していたかを思わせる。
モーゼスは、他の人の作品の中から、例えば馬車の絵などを切り抜いていて、自分の絵の中に巧みに取り込む画法を使っています。盗むのとは違ってそれが無理なく彼女のものとなっている。また、絵に自分の家を登場させている。そしてその家の前に椅子に座った老女を描く。さりげなく。ああこれがモーゼスおばあちゃんねと想像できる。

作品を見る時の一つの要点かも。

<第3章>季節ごとのお祝い
農家の仕事は季節に左右される。仕事は忙しいが、また村中が一つとなるお祝でもある。
2月・シュガリング・オフ(メイプル・シュガーの採集)(昨日のブログ)
晩夏・アップル・バターづくり
10月・ハロウイーン
11月・サンクス・ギビング・デイ(感謝祭)
12月・クリスマス
こうした季節ごとの行事を楽しく描いています。毎日を気に入って楽しんでいたのでしょう。

中で面白い手法としては、家を中心に外の風景を描いているのだが、家の中も紹介したくなったのか、一部壁を取り払って、室内を見せるという奇抜な方法もやっている。
クリスマスの絵は、作品がグリーティングカードになって、人気だった。
また、絵本の挿絵として使われたこともある(サンタクロースがやってきた)
<第4章>美しき世界
モーゼスは、自然が美しいばかりでないことも知っていた。こんな言葉を残している。
「自然は平和だけではない。非常な脅威もある(竜巻や雷雨)。森の火事、深雪など。でもこうした脅威の後、再生の時期が必ず訪れる」と。

こうした人生観で101歳まで生き抜いた。絶筆(虹)の絵も、どこか明るい

<1>

<2><3><4>