おせっちゃんの今日2

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「だいたらぼっち」を口実に

2021-01-30 16:17:34 | 知人友人

昨日、Kさんから電話をいただきました。「だいたらぼっち」と「区民センター・コミュニテイー」の委員を一緒にした友人です。先日記事にいたしましたが「だいたらぼっち」は100号でひとまず長期休刊に入っていますが、その縮小版を発行しようという話し合いになっているのです。Kさんは委員長を長く務められましたので、巻末にご挨拶文をとお願いしてあるのです。
それの下書きができた、皆で読み合わせする前に、おせっちゃん、ちょっと目を通してくれる?というのが電話の要望でした。いかにも必要な用事のようですが、おしゃべりがしたくなったというのが正直なところだと、自分の気持ちの動きを自覚しながら思ったことでした。確かにおしゃべりに飢えているのです。

マスクはしっかりかけていきました。通された居間には、大きなテーブル、それに斜めに向かい合って小声を意識しながらのお喋りです。

まず原稿を見ながら添削。これは何年も委員会で読み合わせをしていたので、文殊には一人足りませんが、二人でああだこうだと言っているうちにまとまりました。
お茶とお菓子は、マスクを外して素早く頬張りました。

Kさんのご主人は3年以上の闘病の挙句昨年亡くなられました。Kさんは気丈にも、余命1年と言われていたのが3年生きてくれたのだし、その間に覚悟のようなものもできていたからと、明るく前を向いていらっしゃいました。悲しい思い出と、前向きの笑い話と行きつ戻りつでしたが、おしゃべりはかけがえのない元気のもとです。Kさんより、私の方が慰められたのかもしれません。

「だいたらぼっち」はいい口実でした。


新聞で見つけた俳句 2

2021-01-29 14:12:19 | いろいろ

つい先日の朝日新聞 俳句欄でこんな俳句を見つけました。

人の世に後るるもよし日向ぼこ

香川県琴平町の三宅久美子さんの句です。(三宅様、無断引用すみません)。

勝手な想像ですが、作者の三宅様は私ほどの高齢ではないかもしれませんが、パソコン(これもすでに古いと言われますが)やスマホや、やれネット社会だ、オンライン会議だ、などは苦手の方に違いないと思い、親しみを覚えたのでした。この句を選ばれた選者氏もご同様か。(もし違っていたら謝ります)

何しろ私は山口県の片田舎で育ちました。伝達手段は、お隣に持って行く回覧板、学期初めに配られる連絡網で、次々走って伝えに行く方法でした。
電話は村の有力者のうちにありましたが、1畳ほどの広さの「電話室」があって、村人は余程のことがあるときは恐る恐る借りたものでした。電報という手段はありましたが、我が家では父が常日頃いい聞かせていました。「親の臨終を知らせる時くらい緊急の時以外は使うものではない!!」と。

そんな暮らしが身につきましたので、今でも、用事があるとき以外は電話をかけることは抵抗がありますし、用事がすんだら速やかに切るのが当然と思うのです。おしゃべりして長電話ということは悪だと意識されます。

こんな年寄りを積み残したまま、手のひらに載るほどのスマホですべてが動くようです。最近ではコロナ退治の有力候補のワクチン接種の準備が進められ始めたようですが、この予約その他がほとんどスマホ経由のネットのようです。

さてできるかなあ。まあ、日向ぼこをしながらそっと様子を見るしかないな。

昨年末まで整形でリハビリを担当してくださった若い先生が「う~ん、そんな時代があったのですね。中学生になった時、スマホを買ってもらってから、一時も手放さず暮らしてきましたから、想像できません」とマッサージをしながらおっしゃった。人の世に後くるるばあさんは世の中の困り者かいな。


二駅電車に乗って

2021-01-28 16:07:53 | いろいろ

1月末から2月初めに婿殿、息子K 、孫娘、三人がお誕生日を迎えます。舅が私達や孫たちに誕生日祝いをくれていたのが伝統になっていて、一人1万円お祝いすることにしています。
昨日、ポチ袋に包んでそれぞれに送ってやろうと思いましたが、手元に新札がありませんでした。
あら、困った。先ごろHM駅前の銀行が店を閉じてしまったのです。渋谷寄りのSD駅前の銀行も時を同じく閉店しました。新札が手に入りません。

先日も記事にアップしましたが、最寄りの商店街は閉めてしまう店が多いのです。一つには後継者不足、二つには小規模な商店は、スーパーやコンビニなど大資本には太刀打ちできないようです。そうしたお店に加えて銀行までが・・・です。
歩くにはちょっと遠い、井の頭線で二駅電車に乗って、新札を手に入れました。なんだか腹立たしい!

都会でこんな状態です。田舎の山奥で限界集落など郵便局が公共の物(でもないのだけれど)ということで頑張っているとはいえ、はるか車を走らせなくてはならないところが多いと聞きます。それに比べれば不服は言えないか。

行き慣れないお店の現金支払機は何か馴染まなくて、ちょっと手が止まります。ばあさん落ち着いて。頑張れ!うん、大丈夫。と思いましたが、出てきた画面はえ??。
「新しい暗証番号を入れてください」。なんだこれは??
後ろには次の人が並んでいる。慌ててやり直しボタンで閉じて離れる。幸い案内人がいる。これこれしかじか、なぜ??と質問。

ああこれ、はいはい。

支払い機の前までついてきてくれて教えてくれる。
お客様のコートの袖口が、暗証番号変更のところに触ったのだと思います。ちょっと左手で、袖をたくりあげてもう一度お願いします。とのこと。確かに今度は思った通りの画面に進みました。やれやれ。

オタオタとまさに婆さんそのものです。

今朝から寒いと思っていましたら、昼前から小雨。パソコン教室で、授業を終え、ドアを開けると雪!

一寸浮き立つような高揚した気持ちになりますが、友人と「積もるといや~ね。雪搔き辛いし、すってんころりは危険だし」と明日の朝を心配しながら帰宅したことでした。


新聞に見つけた俳句

2021-01-27 13:36:41 | いろいろ

自分には才能がない、「情」に欠けた人間か、とあきらめているけれど、新聞の俳句欄には目をやることがあります。かなり古い切り抜きですが、天声人語で、中村汀女さんの句が紹介されておりました。
雑誌「俳句四季」の子育てを巡る名句から天声人語氏が抜き出したものだそうです。

咳の子のなぞなぞ遊びきりもなや

懐かしい句でした。汀女さんは我が家からもさして遠くない下北沢駅の近くにお住まいでした。子どもたが通う小学校は同じ校区でした。そんなご縁でPTAの文化事業で講演会の講師をお願いしたことがありました。
汀女さんは、ごく普通の主婦としての生活の中で、句を作っている。とおっしゃっていました。
そのとき一番に取り上げられたのがこの句でした。子どもを育てる主婦・母として素直にうなずける句でした。
もうお熱も下がったのでしょうか。寝床で横になっているのにも飽きたのでしょう、ともすれば飛び出て遊びたいようです。母親は、今日はまだ静かにね、と宥めます。じゃあなぞなぞしよう!母親が問題を出します、風邪の子が答えます。いくつかやっているうちに、母親の種が切れてきます。ねえ、問題は?きりもない子供の要求です。針仕事でもしながら相手をしている母親、子どもとの間がなんと暖かいこと。
17音で描く母子の世界です。


猫にマタタビ

2021-01-26 13:52:20 | ニュースから

21日(?)の朝日新聞朝刊でしたかしら、猫がなぜマタタビに身体をすりすりこすりつけるのかが解明されたとの記事がありました。新聞だけでなく、テレビでも取り上げていましたから、皆さん先刻ご承知かとも思いますが、纏めて記録に残したいと思います。

「猫にマタタビ」とことわざもあるくらいだが、この反応の理由は解っていなかった。
研究チームはマタタビの葉を擂り潰して含まれている成分を分離し、猫ににおいをかがせた。すると「ネペタラクトール」という成分に反応を示した。チームはネペタラクトールには蚊を寄せ付けない性質があることを突き止めた。猫の頭に塗って、蚊を30匹放って見た。頭に止まる蚊が半減した。寄生虫や、病気を運ぶ蚊から身を守る重要な行為だと結論付けた。

新聞の記事はここ迄だけれど、テレビの解説には次のようなことを言っていました。
昔~し昔、偶然に蚊に責められないことを知った猫がいた。長~い長い進化の過程の中で、蚊に刺されないという環境に適合した猫が生き残り、それを繰り返すうちに、「マタタビで蚊を避ける」ということが本能のように組み込まれてネコ全体がマタタビを利用するようになったのだろう、と。

これに似ていると言えるのかどうかは私には分かりませんが、似たようなことを聞いたことがあります。確か九州の宮崎だったか鹿児島だったかの旅行中、牛の牧場のそばを通ったことがありました。地元の添乗員さんが言いました。「ここは草原ですが、用地には数多くの底なし沼が点在しています。でもそこに、牛が誤って踏み込んで死んでしまうというような事故は聞いたことがありません。子牛でも、ちゃんと踏み込んではいけないことは知っています。人間の子どもよりはよっぽど賢いですよ」と。

そうだなあ、人間社会はそんな時、事故が起こらないように周りに柵を施すだろうね。と思いました。

そして、牛はどうして危険を察知して入り込まないのだろう。事故が一度もないということは、親牛も危険を経験したことはないのだろうし、経験以外の何かで、危険を知っていたとしても、それをどうして子牛にいい聞かせるのだろう。言葉もないのだし・・・などと不思議に思ったのでした。
ネコとマタタビのように、進化の中で環境になじむものが残ってきて・・・という先に書いた過程をたどるには、底なし沼の牧場は牛の分布から比べればごく狭い地域のことだし・・・本能にまではならないような気がしますが。

長く私たちの夏になじんでいる、あの渦巻蚊取り線香に新しい、猫様由来の蚊よけが割り込んでくるかもしれませんね。