おせっちゃんの今日2

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国字…日本で作られた漢字

2020-11-30 14:12:43 | 言葉

11月23日(勤労感謝の日)の、日経新聞「春秋」に国字を取り上げていました。まずは魚の名前。

鰯(いわし)。鱈(たら)。鯒(こち)。鰰(はたはた)。鯑(かずのこ)。

魚篇の文字には国字が多い。海の幸の持つイメージを我ら先哲はじつにうまくあらわした、と。

春秋氏はエッセーの最後をこんな国字を使った味わい深い作品で締めている。

辻(つじ)で行く先に惑い、凩(こがらし)に耐え、峠(とうげ)を越えて梺(ふもと)に下り、ようやく穏やかな凪(なぎ)がおとずれる。そう思いたい。

そして国字で一番使われているのは「働」に違いないと書いています。
「動」ににんべんを添えて、「はたらく」ーーーこの文字を考案した人はきっと働くという営為に、人間の希望や夢や悲しみ、苦しみを重ねていたに違いないと。

「にんべん」に「動(うごく)」で「はたらく」。そうか、人間が動くことは、即ち「働く」ことだったのですね。
私はかなり旧式な人間と思っていましたが、「人間が動く」と聞いて渋谷のあの交差点を群になって蠢いていく人波を思い浮かべてしまいました。
また、コロナ禍にもかかわらず、go・toキャンペーンとやらで、沸き立って観光地に動いていく人群れを思いました。いつの間にか私の頭の中でも「働くこと」が薄まってきているのでしょうか。

コロナの所為で、働く場を失い、収入を奪われた人、就職内定率が下がって焦る若者、親の収入が減り、大学を中退せざるを得ない学生も出てきていると言います。

「働ける」ことのありがたさ、を思います。

 


来た~あ!痛!!

2020-11-28 13:48:35 | 日記

昨日は、サンデー毎日のばあさんにしては、忙しかった。

10時から・・・区民センターだよりの編集会議。朝の主婦仕事を済ませて出席。終わったのが11時ごろ。「よし、リハビリに間に合う」と整形に急ぐ。
12時半ごろ帰宅。ちょっと一休みして、2時半予約の歯医者に行く。4時ごろ帰宅。いつものスーパーに買い出し。帰宅後スマホの歩数計を見ると13000歩。歩き過ぎかな?夜また足がつるかな?と懸念したが、身体は調子よくさして疲れたとも思わなかった。

夕食づくり、後片付け。このあたりからコップ一杯飲んだビールがいけなかったか、もう起きておられない疲れに襲われ、おこたでごろ寝。
脚に異常な感じ。きつすぎるストッキングをはいたように締め付けられる感があり、しびれがいつもよりひどくなる。何と表現したらいいのか分からないけれど、脚を一所にじっとさせて置けない。貧乏ゆすりをするように小刻みに震える。あこれは前兆。来るぞ、と思ったら来た~あ。
こむら返りよりもっと強烈な、思わず悲鳴を上げるほどの激痛が襲う。う~ん、狭窄しているところで神経が位置を失っているな。辛抱していてもおさまらないから、仕方なく医者でもらってある「芍薬甘草湯(68)」を服用して凌ぐ。

11時半、ベッドに入る。「先ほど薬は飲んだから、今夜はもうないだろう」と思っていたが、これが甘かった。3時半ごろだったかな、同じ猛烈な痛み。薬を重ねて飲むのもと、しばらく唸っていたが、我慢しきれず薬を一服。もう寝られない。朝まで読書。

いただいている漢方薬は、即効性はあって、痛みは止めてくれるけれど、重ねて飲むのはどうなのだろうか。次の診察の時聞いてみよう。

情けない身体になったものだ。でも今朝から天候もいいし、身体の調子もいい。いい気になってまた疲れすぎないように自重。


牛のように

2020-11-27 16:15:26 | 区民センター

随分整理したと思いますが、区民センター運営協議会委員というお役目をまだ引き受けています。これはボランティアで働くというより、企画運営するコミュニティー講座に出席できることが楽しく、ボケ防止のためにもと、むしろ自分のために引き受けているようなものです。

今日は、センターだよりの読み合わせ。編集委員が集まりました。10時から1時間ほど。後書きを書く順番が私でした。明日までに書いて渡さなければなりません。配布は来年1月初めですから、干支の「丑(牛)」にちなんででも纏めましょうか。

牛。黙々と鋤を曳いている姿が浮かびます。
地味だけれど確実な歩みです。
我々も、深く考える1年にしてみませんか。

祈 新型コロナウイルスの終息
  オリンピック・パラリンピックの無事開催

こんなところでどうでしょう。


家庭料理・・・土井善晴

2020-11-26 16:11:05 | 主婦として

これまた「折々のことば」。
料理研究家の土井善晴。
「一人言うんは厳しいんです。ある意味で苦しみを伴う。だけれども、そこに食べる人が重なり合うことが、ものすごく重要なのです」食べる人が料理する人を気に掛ける、手伝う。「ちょっとだけ」でいい。それだけで「救われる」と。どんな仕事でも、皆のことを思い頑張っていても、して当たり前と受け取られると、自分の存在が否定されたような気になる。

消えてしまった古いブログでたびたび書きましたが、私は料理嫌いの料理下手、今日は何にしようか、上手くできるか、喜んで食べてもらえるか、夕食を作る時間になると気が重いのです。
こんな非優秀主婦になったのは、もちろん私が悪いのだろうけれど、一つには物心ついたころが、戦後の食糧難時代、まともな料理というものが、生活の中になかったことが原因の一つだと思います。母から料理というものを生活の場で学ぶことが少なかったのだと思います。食べられればそれだけでありがたい、料理のレパートリーなど広がりようがない生活だったのです。

それに、今土井氏の言葉を読んで、男子厨房に・・・そのもので育ち、座っていれば目の前にある程度のご馳走が(それが作れない女房でしたが)並ぶものと思い込んでいる夫は原因の一つか、とひそかに自己弁護をしたことでした。よくぞ言ってくださったとこれもひそかに拍手したことでした。

11月24日、朝日新聞広告面に同じ土井善晴さんが答えていました。
「子どもに白いご飯を美味しいと思ってもらう秘訣はありますか」という質問に答えてです。

料理研究家とも思えない答えです。
「おかずをたくさん作らないことです」。おかずが沢山あれば、子どもはおかずばかり食べてご飯抜きでお腹いっぱいになってしまうのです。お腹を空かせて美味しいご飯が炊きあがったらまずご飯だけでいいのです。実だくさんのお味噌汁と白いご飯で、全部バランスがとれているということです。おかずは楽しみのために作るということが大事で、メインディッシュを何にして・・・などという所から考えると悩んでしまいますよ。それはシェフが悩んだらいいのです。家庭料理を作る人が悩む必要はないのです。

う~ん、気が楽になりますね。気楽に考えれば、料理は案外楽しくなるのかな。食品30種をとか、タンパク質は何グラムとか、野菜は色とりどりをなどと考えすぎないことが、返って食事を豊かにするかもしれない。1週間とか、10日とか少し長いスパンで、美味しく食べておれば、栄養はおのずからバランスが取れていくかも。

非優秀主婦が、都合の良いように解釈して、ほくそえんでいます。

 


1年締めの場所が終わって

2020-11-25 13:35:34 | 言葉

22日、日曜日、大相撲11月場所が千秋楽。コロナ禍で九州から東京に場所を移しての開催でした。
上位陣が休場者が多く物足りない感はあったけれども、若手、幕尻、十両どころか幕下まで転落した力士の這い上がってきた言動、5000人に増やした観客の温かい拍手の応援、テレビ桟敷の輪が老夫婦を楽しませてくれました。
特に千秋楽の、大関貴景勝と小結照ノ富士の本割と決勝戦の二番は手に汗を握りました。

まわしひとつを身に付け、まさに裸の男と男の勝負です。世界のスポーツでも珍しいと思われる「始め!」の合図のない試合開始。両手をつき、息を合わせて立ち上がる。
この一瞬に両者掛けているのだろうけれど、また、短い時間の駆け引きもあると言います。
身体と体のぶっつかり合いです。ケガをしないのが不思議なほどの勝負です。稽古が必須でしょう。でもその間にケガはしないように、難しいことです。
老練さを身に付けた頃には、年齢が体力を奪っても行くのですね。

厳しい世界で生きる力士は、師匠たちからの貴重な言葉を修練の糧にし、自分を励ます言葉を自らに言い聞かせるようです。インタビューに答える 言葉がきらりと光り、ファンの(テレビ桟敷のばあさんの)耳に感銘を与えるのです。

千秋楽の決勝戦を迎えた時の2力士の言葉。「待つ間何を考えていましたか」

貴景勝
「考え始めたら、際限なく考えてしまう。脳の指令で体は動くのですが、はじめて脳を止めて、身体にまかせた」。日頃稽古で身についていたものが、自然に動きになったということでしょうか。

照ノ富士
「今できることはみんなやった。あとはそれに任せるのみ。1戦目は上手くいった。決勝戦は逆転優勝の目は残したが、上体が起きてしまった」。

優勝を意識してしまったか?元の地位の大関に還る足がかりの大事な13勝。
次の活躍を祈ります。転落の苦労時代に、動かない身体を少しずつ回復しながら、精神までもを練ってきたのでしょう。元大関の名に恥じない、どっしりとした安定感を見せています。


自分がチビなためか、小兵力士につい贔屓してしまいます。ひときわ小さい、そして体調が万全でないのか一層身体が小さくなったような炎鵬には声援を送るおせっちゃんです。奮闘甲斐なく12勝に終わってしまったけれど、そして十両への転落は仕方ないところだけれど、次頑張れ!!本人も「ゼロから力をつけて、絶対這い上がる」と言っているようです。応援してるよ。

現役の時は、炎鵬と同様小兵ではらはらした力士でしたが、解説の舞の海さんが励ましの言葉を送っていました。
「私も黒星が並んだ時がありました。がっくり来ていた時、親方が声をかけてくれました。てっぺんから見下ろす景色もいいけれど、下から見上げてみるのも役に立つよ、と」。