今日のゲストはリリー・フランキー。もう何年たつでしょうか「東京タワー・オカンとボクと時々オトンという自伝的な小説、ちょっと変わった家族の物語でベストセラーになった小説家ですね。小説だけでなく、幅広く活躍なさっていますね。
「オカン・・・」が売れていたころ、恥ずかしながら私はリリーさんを知りませんでした。バッグに入れていて、隙間の時間に読み継いでいた友人に、「これ、外人さんなの?」と訊いて、、大笑いをされたのでした。友人は、読み終えた本を貸してくれました。惹きつけられて一気に読んだものでした。
オトンとは一年に一度会うかどうかという関係でした。今日は父に会うという日・・・動物園に連れて行ってやるとの約束でした・・・一日馬しかいない動物園でした。(競馬場)
そんな父が珍しくこんなことを言い置きました。
「日本人の男は、女に1+1=2、などという、分り切ったことは言わないものだね。でも、女は分かり切ったことでも言ってほしいものらしいぞ。覚えて置け」
何も算数のことではなく、男女の関係の話だったのだろうけれど、しんみり言ったことがありました。と。
徹子さんは、そりゃあやはり好きとか、愛しているとか、言ってほしいと思うな、と。
リリーさんは、徹子さんはやはり都会の人なんだ。福岡生まれの僕やタモリさんが「愛しとっと」や「すいちょると」といったら女は「あんたなんばゆうとっと」と逃げられますよと二人の話が続きました。
売れるまで、貧乏の限りを尽くしたようですが、特に抑揚もつけない話し方で語る人生行路は、愉快でした。