30年ぶりくらいでインスタントラーメンを食べました。
子どもたちがまだ家にいた頃は小腹が空いた時の間に合わせに買ってきていました。一番記憶にあるのは、年末の、正月休みに備えての買いだめの中に必ずあったことです。
当時、年の初めはスーパーはじめ個人商店は勿論、1週間、10日ほどは正月休みを取っていました。その間の買いだめが主婦の大きな仕事でした。買い物は毎日出かける主義の私には、この買いだめが大きな負担でした。10日間で切れてしまって足りなくなると大変とメモって自転車で買い物に出かける年末でした。
そのメモを作る時、「ラーメン忘れないで・・・」と、念を押されるのがインスタントラーメンでした。お節にも飽きた時、小腹を満たすものとしては便利だったのだと思います。
子どもは成人し、会社員になり、結婚し家を出て行きました。残った私ども、まだ十分に若かったものですけれど、強いてインスタントラーメンをを食べる事もせず月日は流れたのでした。
コロナの渦中です。落ち着いてきたとは言うものの、幾度か繰り返されたウイルスの波、まだ来るかもと不安もぬぐい切れません。お家籠り生活にも慣れてきました。自分たちの老いが進んだことも確かです。昼食づくりが面倒で、飽きてきました。もともと料理下手で、料理嫌いの私です。コロナ前は夫にも「お昼はそれぞれが自分を賄うことにしましょうね」と昼の賄はつかない下宿屋にしていたのです。夫もほとんど毎日出かける生活で、お昼なしに反対!と抵抗することもありませんでした。
ところが毎日必要になりました。ト-ストで済ませたり、コンビニお結びでお茶を濁したりもしましたけれど、あまりに毎日変り映えがしないのは・・・ということになりました。
「ねえ、インスタントラーメンにしてみない?久しく食べてないわよ。30年の間には改良進歩しているかもね」「ああそれやってみよう」。今日のお昼はまるちゃんラーメンにしました。
これが結構おいしかった。30年前の独特なにおいもない、優れものでした。