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『神様からのプレゼント-精錬を経た純粋な信仰』(第一ペテロ書講解説教第10回)第一ペテロ1:7より 2022年11月6日小山コミュニティチャペル礼拝メッセージ 要旨

2022年11月17日 | ♪ 聖書からの話―礼拝メッセージなど―

2022年11月6日礼拝メッセージ 要旨

■『神様からのプレゼント-精錬を経た純粋な信仰』(第一ペテロ書講解説教第10回)

■聖書箇所:第一ペテロ1:6~7

■中心聖句:第一ペテロ1:7 試練で試されたあなたがたの信仰は、火で精錬されてもなお朽ちていく金よりも高価であり、イエス・キリストが現れるとき、賞賛と栄光と誉れをもたらします。

 

・歴史上、古くから知られ、用いられた金属。光り輝く黄金色。劣化しない。希少価値。と言えば?

・金(きん)ですね!  

  →画像① ツタンカーメンの黄金のマスク(紀元前1300年頃在位)

 

・今日は、金に関係のある話。

 

・古くはメソポタミア、エジプト両文明では紀元前3000年頃の金の飾り物が発掘されている。

・金鉱石として産出。不純物を含む。・炭火の灼熱で精錬することにより混合物を除去。

・こうして得られた純粋な金、純金と呼ばれる。等級の低い金とは区別されている。

 

・価値ある金!その金よりもすばらしいもの、について!

 

◇聖書箇所をお読みください。

 

・:6 そういうわけで、あなたがたは大いに喜んでいます。今しばらくの間、様々な試練の中で悲しまなければならないのですが、 ・:7 試練で試されたあなたがたの信仰は、火で精錬されてもなお朽ちていく金よりも高価であり、イエス・キリストが現れるとき、賞賛と栄光と誉れをもたらします。

 

1.試練は悲しいものですが、信仰を精錬し、純粋なものとします。

・聖書箇所の解説を。

 

・「試練で試されたあなたがたの信仰」 

  →欄外 直訳 「あなたがたの信仰の試練」 

  →“試練”は“精錬”とも訳せる。(〈ギ〉ドキミオン 名詞形)

   (同節 「火で精錬されてもなお朽ちていく金よりも…」 〈ギ〉ドキマゾー 動詞)

  →「あなたがたの信仰の“精錬”」 あるいは、「あなたがたの信仰の“精錬物”」

  →新改訳2017 「試練で試された信仰」

  →試訳 「精錬され、純粋なものとされた信仰」! (※参考 金の精錬の話)

 

・私たちは皆、試練の中を通らなければならない。

・そして試練の中にあるとき、悲しまなければならない。(もちろん、変わりなく喜びもあるのだが)

・しかし、試練は精錬する。純粋なものとする。

・私たちの信仰は混ざり物が入っている。

・混ざり物が除去される必要がある。

・そのために用いられるが、試練!

・信仰は、試練を通し、精錬され、純粋にされるのです!

 

 

・:7 試練で試されたあなたがたの信仰は、火で精錬されてもなお朽ちていく金よりも高価であり、イエス・キリストが現れるとき、賞賛と栄光と誉れをもたらします。

 

2.精錬された純粋な信仰は、(物質で言えば)“金”よりも価値があり、(信仰面で言えば)神様から称賛を受けられるほど尊いものなのです。

 

(あ)金よりも高価、尊い、貴重!

・金は物質界の王様。  

・特に、精錬され、純粋なものとされた金、純金は物質界の王の王!

・しかし、その純金も、朽ちていく。物質は過ぎ去る!→第二ペテ3:10

 

・精錬された純粋な信仰は金よりも価値がある!!過ぎ去るものではないから!

・第一コリ13:13 こういうわけで、いつまでも残るのは信仰と希望と愛、これら三つです。その中で一番すぐれているのは愛です。

 

(い)やがての日、神からの称賛と栄光と誉れをもたらす!

・※言語的な解釈上では、「神から信仰者への称賛」とも、「信仰者から神への称賛」とも取れる。グルーデム師は、文脈から前者の可能性が高いとする。内田和彦師は両方とも含まれると。

・ここでは、神から信仰者への称賛、栄光、誉れ、と受け止める。

 

・神が信仰者を賞賛してくださるとは驚くべきことではないでしょうか。

・理にかなったことであるのも確か。 

 

(あ)人の創造の目的にかなっている。

・詩篇8:5 あなたは、人を御使いより、わずかに欠けがあるものとし、これに栄光と誉れの冠をかぶらせてくださいました。

〔・しかし、罪による堕落。ローマ3:23 すべての人は罪を犯して、神の栄光を受けることができず、 ・神による解決。ローマ3:24 神の恵みにより、キリスト・イエスによる贖いを通して、価なしに義と認められるからです。 ・人の応答。ローマ3:25 神はこの方を、信仰によって受けるべき、血による宥めのささげ物として公に示されました。 ・3:22 すなわち、イエス・キリストを信じることによって、信じるすべての人に与えられる神の義です。…。〕

 

(い)神様は、称賛を惜しまれるお方ではない!

・イエス様のたとえ話の中でだが、「よくやった。良い忠実なしもべだ。」(マタイ25:21、23)

・第一コリ4:5 そのときに、神からそれぞれの人に称賛が与えられるのです。

・神様は、しかるべきものには言ってくださる。「Good job!」、「Good work!」

 

3.なぜそれほど“信仰”は尊いものであるのか、それは、信仰とは“神様への信頼”であるからです。

(あ)「信仰」のエッセンス、それは「信頼」

・信頼は、人格と人格の間にあるもの。もの、というより、関係。

・神様への信仰、信頼は、尊い。純粋であればなおさら尊い。

・ガラテヤ2:20 もはや私が生きているのではなく、キリストが私のうちに生きておられるのです。今私が肉において生きているいのちは、私を愛し、私のためにご自分を与えてくださった、神の御子に対する信仰によるのです。

 

(い)「単純な信頼」を神様は喜ばれる。

・ちなみに。試練、精錬により、別な新しい信仰に変わるのではない。純粋にされる。不純物が取り除かれる。

・信じ始めたときのイエス様への信仰は、それはそれで神様の前で尊いもの。(だからこそ、信じれば救われる!)純粋にされる必要はあるのだが。

 

(う)神への信仰・信頼は、神の栄光を現すものであるから。

・ヨハネ11:40 イエスは彼女に言われた。「信じるなら神の栄光を見る、とあなたに言ったではありませんか。」

 

〈まとめ〉

・今日のテーマ、「試練により精錬された純粋な信仰は、神が称賛してくださるほどに尊いものである。」

・イエス様への信仰の尊さを確認しましょう。

・信仰を精錬する試練を(悲しいけれども)感謝して受け止めましょう。

・神様に信頼しつつ、試練に向かいあい、試練を乗り越えていきましょう。

 

宣言:神様、あなたは、試練を通して私たちの信仰を精錬し、純粋なものとしてくださいます。私たちは、イエス様の現れのときに用意されている称賛と栄光と誉れとを待ち望みつつ、試練の中でもあなたに信頼します。

 

付録

■主要観念:試練により精錬された純粋な信仰は、神が称賛してくださるほどに尊いものである。

 


『神様からのプレゼントー大いなる喜び』(第一ペテロ書講解説教第9回)第一ペテロ1:3~7より 2022年10月30日小山コミュニティチャペル礼拝メッセージ 要旨

2022年11月08日 | ♪ 聖書からの話―礼拝メッセージなど―

2022年10月30日礼拝メッセージ 要旨

■『神様からのプレゼントー大いなる喜び』(第一ペテロ書講解説教第9回)

■聖書箇所:第一ペテロ1:3~7

■中心聖句:第一ペテロ1:6 そういうわけで、あなたがたは大いに喜んでいます。今しばらくの間、様々な試練の中で悲しまなければならないのですが、

 

・小さな子どもさんを見ていると楽しいですね。

・なんと言っても、表情豊か。

・笑ったり、泣いたり、怒ったり、喜んだり、・・・。

・めまぐるしく気分が変わる。

・子どもらしさ、ですね。

・ところでクリスチャンは、表情豊か、でしょうか?

 

◇聖書箇所をお読みください。

 

・中心聖句は6節。

 

1.クリスチャンは、「あなたがたは大いに喜んでいます」と証言されるほど、「喜び」という現実の中を生きています。 【喜びという現実】

(ア) 「喜んでいます」 

・命令ではない(ここでは)。霊的現実が記されている。

・①まずは、ペテロの手紙の読者たちが。②クリスチャンすべてが。

・クリスチャンはみな、大いに喜んでいる。心の深いところでの喜びがある。

・救いの喜び。神と共に歩む喜びが。

 

(イ) 「大いに喜んでいます」 

・〈ギ〉アガリアオー 

・一般的な意味 「大いに喜ぶ」

・考察

通常の喜びの一つ上のレベルで喜ぶ(マタイ5:12、黙19:7)。→①大いに喜ぶ。②霊的な次元での喜びで喜ぶ。

救いの完成の時の喜びで喜ぶ。現在はその前味であることも確かだが。(第一ペテロ4:13、黙19:7)

・マタイ5:12 「喜びなさい(カイロー)。大いに喜びなさい(アガリアオー)。」(カイレテ カイ アガリアスセ)

・第一ペテロ4:13 「むしろ、キリストの苦難にあずかればあずかるほど、いっそう喜びなさい(カイロー)。キリストの栄光が現われるときにも、歓喜にあふれて喜ぶ(アガリアオー)ためです。」

※第一ペテロ1:8 「あなたがたはイエス・キリストを見たことはないけれども愛しており、今見てはいないけれども信じており、ことばに尽くせない、栄えに満ちた喜びに踊っています。」 

「ことばに尽くせない、栄えに満ちた喜びに踊っています」=直訳「ことばに尽くせない、栄えに満ちた喜び(カイロー)で、大いに喜んでいます。」

・ルカ10:21 「ちょうどどのとき、イエスは聖霊によって喜びにあふれて言われた。

・黙示録19:7 「私たちは喜び(カイロー)楽しみ(アガリアオー)、神をほめたたえよう。」 新共同訳「わたしたちは喜び、大いに喜び、神の栄光をたたえよう。」

 

・クリスチャンは、大いに喜んでいる者なのです!

 

2.クリスチャンの喜びには理由があります。(「そういうわけで」) 【喜びの理由】

・「訳あり」普通、いい意味じゃない!ここでは、いい意味で喜ぶには、ちゃんと訳がある!という!

・「そういうわけで」→3~5節、全体の神の祝福のゆえに。

・3節 神のあわれみ、イエス様のよみがえりにより新しく生み出された、生ける希望 4節 朽ちない、汚れない、消えない資産 5節 神による守り、終わりの時に現される救い(の完成) 

・こう言っても良い!「続々と打ち上げられる栄誉の花火!」(小畑進師 第一ペテロ講解 p35)

 

3.クリスチャンには大いなる喜びがありますが、同時に「今しばらくの間、様々な試練の中で悲しまなければならない」 【喜びと共存するもの】

(ア) 「様々な試練の中で悲しまなければならない」

①試練はある!(現実)

②試練はあるべき!(我々にとって必要)

③試練には(神の)目的あり!(神のみこころ) →1:7

 

(イ)「様々な試練」 クリスチャンが経験するすべての試練に適用される(グルーデム 第一ペテロ注解 p66)

 

(ウ)「今しばらくの間」 (=「今は」+「しばらくの間は」 )

・「今は」 〈ギ〉アルティ 

・「しばらくの間」 〈ギ〉オリゴン             

・マルコ6:31 するとイエスは彼らに言われた。「さあ、あなたがただけで、寂しいところへ行って、しばらく(オリゴン)休みなさい。」

 

・試練の限界!

・「今」に限られる。この場合の「今」は「この世」。「来たるべき世・時代・世界」においては、試練はない!

・「しばらくの間」だけに限られたもの。新しい世は永遠の世界。永遠の祝福。

 

・「喜んでいる。悲しまなければならないが。」

・クリスチャンの歩みにおいては、「悲しみと喜びが同時に存在する」(グルーデム p67)

① 現実の厳しさを教えている。

② 悲しみがあっても、喜びもあることを教えている。

③ 悲しみにより打ち倒されることがあっても、喜びにより立ち上がることができることを教えている。

・内村鑑三 「人生に悲痛多し。神も我も、これを除く能わざるなり。悲痛は希望と歓喜とをもってのみこれを除くを得べきものなり。我らは現世以外に希望を認めてのみよく現世におけるすべての悲痛を称賛するを得べし。天の力を借りずして地の悲痛を排除する能わず。」(小畑師 p36)

 

〈まとめ〉クリスチャンたちよ、喜びを大切にしていきましょう!イエス様への信仰を通して救いをいただき、希望をいただいているのですから。イエス様は、あなたが大いに喜ぶことができるようにと十字架でいのちを捨ててくださったのですから。

イエス様をまだ信じていないあなたへ。イエス様を信じて神とともに歩む信仰生活は、大いなる喜びの歩みです!悲しみもあります。しかし、それにまさる喜びをいただいて歩むことができるのです!

 

宣言:神様、私たちは試練の中で悲しまなければなりませんが、同時に、理解を超えた喜びをもって歩めることを感謝します。あなたの恵みと祝福を喜びます。救いを喜びます。あなた御自身を喜びます。

 

付録

■主要観念:クリスチャンの特権、それは、試練のゆえの悲しみがあっても、それにまさる喜びを味わいながら歩むことができる、ということである。

■目的:クリスチャンは、主にある喜びを味わうことができるという特権を認識すべき。その喜びを味わうべき。試練のゆえ悲しみながらも同時に喜ぶことができることを認識すべきである。悲しみながらも喜ぶ。

 


『神様からのプレゼントー神の守り』(第一ペテロ書講解説教第8回)第一ペテロ1:5より 2022年10月23日小山コミュニティチャペル礼拝メッセージ要旨 

2022年11月05日 | ♪ 聖書からの話―礼拝メッセージなど―

2022年10月23日礼拝メッセージ 要旨

■『神様からのプレゼントー神の守り』(第一ペテロ書講解説教第8回)

■聖書箇所:第一ペテロ1:3~5

■中心聖句:第一ペテロ1:5 あなたがたは、信仰により、神の御力によって守られており、終わりの時に現されるように用意されている救いをいただくのです。

 

・「小さいけれども大きな働きをするもの、なんでしょう?」

・いろいろあるでしょう。

・その一つは、スイッチ!

・ある駅の中のお店にスイッチがあるそうです。

・「このボタンを押さないでください。新幹線が止まります。」

(こんなボタンがあったのかも)

・あるビルのスイッチ・・・

・「押さないでください。ビル全体が消えます。」!!??

 

・小さなものだけれども、大きな働きをするもの、今日の聖書から学んでいきましょう!

 

◇聖書箇所をお読みください。

 

・今日の中心聖句は5節。

・直訳では、「あなたがたは、信仰により、神の御力によって、終わりの時に現されるように用意されている救いへと、守られている者です。」

・中心動詞は「守られている」。

・守りのレベル=「神の御力によって」。

・守りのゴール=「終わりの時に現されるように用意されている救いへ」

・守りの手段=「信仰により」

 

・3つのことを学んでいきましょう。

①クリスチャンには神の守りがある。クリスチャンは、神様の御力によって守られている。

②神の守りのゴールは「救いの完成」です。

③神の守りの発動のスイッチは「信仰」です。

 

・:5 あなたがたは、信仰により、神の御力によって守られており、

 

1.クリスチャンには神の守りがある。クリスチャンは、神様の御力によって守られている。

・クリスチャンとはどういう者であるのか?愛されている者。赦された者。・・・。

・クリスチャンとは、「守られている者」!

・詩篇121:5~6 主はあなたを守る方。…。主はすべてのわざわいからあなたを守り、あなたのたましいを守られる。主はあなたを、行くにも帰るにも、今よりとこしえまでも守られる

 

・「神様に祈っているが、神様によって守られているとは感じない」、そう思ってしまうことがときにある。

・しかし、みことばはどう言っているか?

・:5 あなたがたは、信仰により、神の御力によって守られており、

・イエス様を信じ、神の子どもとされたあなたは、神様によって守られている。神様の守りに取り囲まれている!

 

・疑問点。クリスチャンはわざわいにあわないということか?そうではない。

・この地上を生きている限り、さまざまなわざわいに遭遇する。病気、事故、…。

・神の守りの中にあって。

・神様の、何らかのご計画のゆえか。警告、教訓、へりくだるため、目覚めるため、…。

・ときには、人間の理解を超えた神の許しのうちにあって。

 

・しかし、大原則は、「神の子どもたちは神様によって守られている」ということ!まず大原則を心に留めましょう!

 

・心に留めておきたいことは、「神の御力によって」守られているということ!

・神様の御力は、天地万物を無から生み出した全能の力。

・その全能の神様の御力によって守られているということがクリスチャンの大原則!

 

 

・どれだけ、神様は守ってくださるか?ゴールに到着するまで!

・:5 あなたがたは、信仰により、神の御力によって守られており、終わりの時に現されるように用意されている救いをいただくのです。

 

2.神の守りのゴールは「救いの完成」です。

・:5 「終わりの時に現されるように用意されている救いをいただく」

・=:3 生ける希望 =:4 朽ちることのない資産を受け継ぐ

・救いの完成!

・その時まで神様は守り続けてくださる!

・365日年中無休で、途絶えることなく

・神様の力は、クリスチャンの毎日の生活と結びつけられている。

 

・なぜそこまで?

・神の子どもとされるために、神は選ばれ、福音を聞くように導いてくださり、イエス様を信じるようにと働きかけ、イエス様を信じさせてくださった!神はその働きを完成される!神様に失敗はない!

・ピリピ1:6 あなたがたの間で良い働きをはじめられた方は、キリスト・イエスの日が来るまでにそれを完成させてくださると、私は確信しています。

 

 

 

・すばらしい神の守り!聖書はそのための条件を教えている!

・:5 あなたがたは、信仰により、神の御力によって守られており、終わりの時に現されるように用意されている救いをいただくのです。

 

3.神の守りの発動スイッチは「信仰」です。

 

(あ)信仰により

・当たり前のようにこの箇所では用いられている。

・クリスチャン、みなが持つ基本的な信仰を指していると言って良い!

・救いのための信仰!

・その信仰のゆえに守られている!

 

(い)

・私は資格がない。信仰深くないのだから。そう思われますか?

・安心してください。

・信仰のエッセンスは何でしょうか?それは頼ることです!

・あなたが、私は信仰深くない、そう思っても、「神様、そんな私ですが、どうか助けてください」と頼るなら、神様の守りは働くのです!

 

(う)

・神様の守りの力が効果を発揮するのを邪魔してしまうのは、私たちの強さなのです。

・私たちが、自分の力で何とかしようと神様に頼らないと神様の守りの力はじゅうぶんに働かないのです。

 

・:5 あなたがたは、信仰により、神の御力によって守られており

・神様にもっともっと頼りましょう!助けを、守りを祈り求めましょう!

・それが、神様の守りの発動スイッチとなるのです。

 

宣言:神様、あなたはいつも私たちを守っていてくださり、救いの完成まで守り続けてくださいます。感謝します!特に、私たちが自分の弱さを認めて、あなたに頼るとき、あなたは全能の御力をもって守ってくださいます。私たちはあなたに頼ります!

 

付録

■主要観念:クリスチャンはどういう者であるか、神に守られている者です!その契機として役割を果たすのは「信仰」です!


『神様からのプレゼントー莫大な相続財産』(第一ペテロ書講解説教第7回)第一ペテロ1:3~5より 2022年10月16日小山コミュニティチャペル礼拝メッセージ 要旨

2022年10月24日 | ♪ 聖書からの話―礼拝メッセージなど―

2022年10月16日礼拝メッセージ 要旨

■『神様からのプレゼントー莫大な相続財産』(第一ペテロ書講解説教第7回)

■聖書箇所:第一ペテロ1:3~5

■中心聖句:第一ペテロ1:4 また、朽ちることも、汚れることも、消えて行くこともない資産を受け継ぐようにしてくださいました。これらは、あなたがたのために天に蓄えられています。

 

・ある人がお金持ちかどうかどうしたらわかるでしょう?

・やはり財布のふくらみ具合?

・服装?

・自動車?

・時計、という話を聞いたこともあります。

 

・アメリカ、ニューヨークの裏町であった出来事。

・ある牧師が訪問しながら、教会の案内を配布していた。

・1軒の家を訪ねると年老いた女性が。

・自分の貧しさ、苦しさを必死で訴えてくる。

・牧師はとりあえず話を聞いていた。

・ふと壁に目を向けると、1枚の紙が貼ってある。

・牧師、「なぜこの紙を貼っているのか?」

・老女、「崩れかけた壁の穴を塞ぐためさ。貧しくて壁の修理もできやしない」

・その紙は・・・

 「証文」なのでした。

・何年何月何日、遺産を贈与する、という老女のおじさんの遺言書だったのです。

 

・貧しさに苦しむ老女は、実は莫大な遺産を受けることができる立場にあったのでした。

 

・金持ちか、そうでないか、わからないもの!

 

◇聖書箇所をお読みください。

 

・1:3~12 神への賛美!恵みのみわざのゆえに。(:13から具体的な勧めになっていく) 

・:3 主動詞は「新しく生まれさせ」、すなわち、新しく生んで下さった。 

(・その「動機・理由」は、御自身の大きなあわれみのゆえ!・その「目的」は、生ける望みに向かって。 ・その「手段」は、よみがえりに代表されるイエス様の救いのみわざを通して!)

・:4 は続き。神は生んで下さった!「朽ちることも、汚れることも、消えて行くこともない資産」へと、新しく生んで下さいました。(「資産を受け継ぐようにしてくださいました」と訳されている)

 

・3つのことを学んでいきましょう。

  ①クリスチャンが受け継ぐ資産とは? 

  ②資産を受け継ぐ資格は何か? 

  ③資産を受け継ぐ者としてどうあるべきか?

 

 

①クリスチャンが受け継ぐ資産とは何か?

・クリスチャンとは、神によって新しく生まれた者。神の子ども。

・神は、全世界の主である神、王の王である神。イエス様を信じた者は、その神の子ども。ということは、王子、王女。プリンス!プリンセス!

・その受け継ぐものは?

・:4 また、朽ちることも、汚れることも、消えて行くこともない資産を受け継ぐようにしてくださいました。これらは、あなたがたのために天に蓄えられています。

1.クリスチャンが受け継ぐ資産・相続財産とは、①栄光のからだ、②新天新地、③神の家族、④神様御自身、です!

・この書簡中にもいろいろな言い方がされている。

・:5 終わりの時に現されるように用意されている救いをいただくのです。

・:13 イエス・キリストが現われるときに与えられる恵みを、ひたすら待ち望みなさい。

 

・朽ちることも、汚れることも、消えて行くこともない資産・・・   

・「永遠の資産」(ヘブル9:15)

・小畑進師の解説。  

  ・「朽ちること」のない=死に対する勝利  

  ・「汚れること」のない=罪に対する勝利

  ・「消えて行くこと」のない=時に対する勝利  

    ※人の限界、「年には勝てない」。

     が、クリスチャンは主にあって歳にも、時にも勝利!やがての日、それを受け継ぐ!

 

・それでは、具体的には?

・いくつかの聖書箇所を参考にして。

(あ)「栄光のからだ」 【あなた自身】

・ピリピ3:21「キリストは、万物をご自分に従わせることさえできる御力によって、私たちの卑しいからだを、ご自分の栄光に輝くからだと同じ姿に変えてくださいます。」   ・参考 第一コリ15:35~53

 

(い)「新天新地」 【住む世界】

・第二ペテロ3:13 私たちは、神の約束にしたがって、義の宿る新しい天と新しい地を待ち望んでいます。

・黙21:1 また私は、新しい天と新しい地を見た。以前の天と以前の地は過ぎ去り、もはや海もない。 22:3 もはや、のろわれるものは何もない。

 

(う)「神のしもべたち」 【仲間たち】   ・:4 これらは、あなたがたのために天に蓄えられています。

・黙22:3~4 神のしもべたちは神に仕え、御顔を仰ぎ見る。

 

(え)神様御自身

・詩篇73:26 しかし、神は私の心の岩、とこしえに、わたしが受ける割り当ての地

・割り当ての地=資産、相続財産

 

・あまりにもすばらしすぎる!理解し尽くせない!そして、説明できない!!(牧師のうれしい悩みどころ!)

・祈るしかない!パウロもそうした!  

・エペソ1:18 また、あなたがたの心の目がはっきりと見えるようになって、神の召しにより与えられる望みがどのようなものか、聖徒たちが受け継ぐものがどれほど偉大なものであるかを、知ることができますように。

 

 

・②資産を受け継ぐ資格は何か?

・:3 私たちを新しく生まれさせ、  ・子とされること! ・ローマ8:17 子どもであるなら、相続人でもあります。

・ガラテヤ3:26 あなたがたはみな、信仰により、キリスト・イエスにあって神の子どもです。

2.イエス様を信じた者は、神の子どもとされました。そして、神の子どもは、神様が用意してくださっている資産・相続財産を受ける資格があるのです!

・テトス3:7 それは、私たちがキリストの恵みによって義と認められ、永遠のいのちの望み抱く相続人となるためです。

・神のあわれみのゆえに神は私たちを生んで下さった。子としてくださった。

・子であるなら、相続人なのです!   

・ただ、神のあわれみ!ただ、信仰により!

・恵みの世界なのです!そして、神の恵みを正しく理解したとき、人は変わるのです。変えられるのです。

(聖書が教える動機、いくつかある。聖書的な報い・報酬、使命感、危機意識、聖書的な恐れ、など。しかし、根本的な動機は、神の愛と恵み、であることをいつも忘れずに!)

 

 

・③資産を受け継ぐ者としてどうあるべきか?

3.偉大な資産を受ける者として、神様をほめたたえ、その恵みを待ち望み、試練に耐え、きよい歩みをしていきましょう!

(あ)神様をほめたたえましょう!   ・:3 私たちの主イエス・キリストの父である神がほめたたえられますように。神は、ご自分の大きなあわれみのゆえに、イエス・キリストが死者の中からよみがえられたことによって、私たちを新しく生まれさせ、生ける望みを持たせてくださいました。

 

(い)その恵みをひたすら待ち望みましょう!楽しみにしましょう! ・:13 ですから、あなたがたは心を引き締め、身を慎み、イエス・キリストが現れるときに与えられる恵みを、ひたすら待ち望みなさい。

 

(う)試練に耐えていきましょう! ・:6 今しばらく間、様々な試練の中で悲しまなければならないのですが、

・ペテロ第一の手紙、その目的の一つは、試練の中にある教会を励ますため、とも言われる。

 

(え)きよい歩みをしていきましょう! ・:15 むしろ、あなたがたを召された聖なる方に倣い、あなたがた自身、生活のすべてにおいて聖なる者となりなさい。 ・ペテロ第一の手紙、その目的は、きよい者となること、とも言える。

・偉大な資産を受けることを知れば知るほど、その人は、この地上できよい歩みをする者と変えていただくことができる。

 

〈まとめ〉 

・4節「これらは、あなたがたのために天に蓄えられています。」

・蓄えられている→完了時制分詞 そのニュアンスを表すように訳すと、「もうちゃんと備えられ終えている」

・神様は、あなたのために、あなたへの愛を込めて、準備を整えてくださった!

・イエス様を信じましょう!イエス様を信じ続けましょう!イエス様に信頼していきましょう!

 

宣言:神様、あなたは私たちを新しく生んで下さり、あなたの子どもとしてくださいました。そして、偉大な相続財産を受け継ぐ者として下さいました。感謝をもって、あなたを礼拝します!恵みを待ち望みます!試練に耐えます!きよい歩みをしていきます!

 

付録

■主要観念:神によって新しく生まれた者が受け継ぐものは、偉大な資産である。

■目的:神によって新しく生まれた者が受け継ぐものは、偉大な資産であることを知る。そして、それゆえに、神をほめたたえるべき。また、その恵みを待ち望む者となるべきである。


『神様からのプレゼントー神様が生んで下さった』(第一ペテロ書講解説教第6回)第一ペテロ1:3より 2022年10月9日小山コミュニティチャペル礼拝メッセージ 要旨

2022年10月15日 | ♪ 聖書からの話―礼拝メッセージなど―

2022年10月9日礼拝メッセージ 要旨

■『神様からのプレゼントー神様が生んで下さった』(第一ペテロ書講解説教第6回)

■聖書箇所:第一ペテロ1:3

■中心聖句:第一ペテロ1:3 私たちの主イエス・キリストの父なる神がほめたたえられますように。神は、ご自分の大きなあわれみのゆえに、イエス・キリストが死者の中からよみがえられたことによって、私たちを新しく生まれさせて、生ける望みを持つようにしてくださいました。

 

・運動会のシーズンですね。

・元気な子どもたち、目が輝いている!

・そして、応援するお父さんお母さんの目も!

・親子、ですね~!

  

◇聖書箇所をお読みください。

 

・第一ペテロ、いよいよ本論へ。

・1:3~12 神への賛美!(:13から具体的な勧めになっていく)

・主動詞は「新しく生まれさせ」、すなわち、新しく生んで下さった

・その「動機・理由」は、御自身の大きなあわれみのゆえ!

・「ご自分の大きなあわれみのゆえに」

・その「目的」は、生ける望みに向かって。

・その「手段」は、イエス様の復活に代表される救いのみわざを通して!

 

・神をほめたたえよう!神は私たちを新たに生んで下さったのだから。

・神が私たちを生んで下さった「動機・理由」は、御自身の大きなあわれみのゆえ!

・神が私たちを生んで下さった「目的」は、生ける望みを持たせるためでした。

・神が私たちを生んで下さった「手段」は、イエス様の復活に代表される救いのみわざを通して!

 

1.神様をほめたたえよう!神様は私たちを新たに生んで下さったのだから。

・クリスチャンは、新しく生まれた者!

・第一の誕生は、人としての誕生。

・クリスチャンになるということは、第二の誕生を経験した、ということ!

・第一ペテロ1:23 あなたがたが新しく生まれたのは、朽ちる種からではなく、朽ちない種からであり、生きた、いつまでも残る、神のことばによるのです。

・第二コリ5:17 ですから、だれでもキリストのうちにあるなら、その人は新しく造られた者です。古いものは過ぎ去って、見よ、すべてが新しくなりました。

 

・その本質

・新しく生まれることは、全面的に神様御自身のみわざです。

・ヨハネ1:13 この人々は、血によってではなく、肉の望むところでも人の意志によってでもなく、ただ、神によって生まれたのである。

 

・あなたはイエス様を信じていますか?イエス様を救い主として心に迎える祈りをしましたか?そうであるなら、あなたは「新しく生まれた者」、「新しく造られた者」です!

 

 

・:3 神は、ご自分の大きなあわれみのゆえに、イエス・キリストが死者の中からよみがえられたことによって、私たちを新しく生まれさせて、生ける望みを持つようにしてくださいました。

2.神様が私たちを生んで下さった「動機・理由」は、御自身の大きなあわれみのゆえです!

・神様は、クリスチャンたちを生んで下さった!

・それは、クリスチャンになるべき人をあわれんで下さって!

・あわれみ=苦悩や困窮の内にある者たちに向かって示される慈愛。助けのない絶望状態にある者に対する同情の思い

・例 良きサマリヤ人のたとえ ルカ10:30~

 

 

・:3 神は、ご自分の大きなあわれみのゆえに、イエス・キリストが死者の中からよみがえられたことによって、私たちを新しく生まれさせて、生ける望みを持つようにしてくださいました

3.神が私たちを生んで下さった「目的」は、生ける望みを持たせるためです。

・希望 一般的意味 「いまだ現実にはなっていないすばらしいことが将来において実現するであろうと期待すること」 (新キリスト教辞典 p226~ 中沢啓介)

・希望、いい言葉。好きな言葉ランキングで上位になるのでは。

・では、裏切られたと思ったことがある言葉ランキング、やはり希望ではないか!

・確かな希望がほしい!皆の願い。

・神によって生まれた者の希望は確か。生きた希望。いのちを持った希望。

 

・:3 神は、ご自分の大きなあわれみのゆえに、イエス・キリストが死者の中からよみがえられたことによって、私たちを新しく生まれさせて、生ける望みを持つようにしてくださいました。

4.神が私たちを生んで下さった「手段」は、イエス様の“復活”に代表される“救いのみわざ”を通してでした!

・「イエス・キリストが死者の中からよみがえられたことによって」

・=イエス様が成し遂げてくださった救いのみわざを表していると受け止めるべきでしょう。

・イエス様による救いのみわざ=受肉、父なる神のみこころを成し遂げる罪なき歩み、十字架での苦しみ、そして、私たちの罪のために死なれたこと、死を打ち破り復活されたこと、弟子たちに現われたこと、天に帰られたこと。

・父なる神様は私たち人間をあわれんでくださった。そのあわれみが直接、人に救いを与えたのか?そうではない!父なる神様は、罪の解決のために、御子イエス様を与えてくださった!それゆえに、救いは実現した!

・イエス様の十字架、復活のゆえに、感謝し、礼拝しましょう!

 

まとめ

イエス様を信じ、クリスチャンになることはすばらしい!

神様が、その人のことを、新しく生んでくださった!

現状は、弱さ、失敗、罪。

聖霊なる神様は、①みことばの霊的な現実を受け止めさせて下さる。②悟らせて下さる。③そのリアリティを、信仰的に体感させて下さる。

→その人は変わる。新しく生み出された者として歩ませていただける。主にある力。みこころの道を歩む。主にあって実を結ぶ。

 

宣言:神様、あなたは大きなあわれみのゆえに、イエス様の復活の力により、私たちを新しく生んで下さいました。それゆえ私たちは生ける望み・希望を抱いて歩んでいくことができます。あなたの子どもとして生んでいただいたことを感謝します!


『神様からのプレゼントーシャロームと恵み』(第一ペテロ書講解説教第5回)第一ペテロ1:1~2より 2022年10月2日小山コミュニティチャペル礼拝メッセージ 要旨

2022年10月14日 | ♪ 聖書からの話―礼拝メッセージなど―

2022年10月2日礼拝メッセージ 要旨

■『神様からのプレゼントーシャロームと恵み』(第一ペテロ書講解説教第5回)

■聖書箇所:第一ペテロ1:1~2

■中心聖句:第一ペテロ1:2 父なる神の予知のままに、御霊による聖別によって、イエス・キリストに従うように、またその血の注ぎかけを受けるように選ばれた人たちへ。恵みと平安が、あなたがたにますます豊かに与えられますように。

 

・「あらためまして、みなさん、ごきげんよう」

・今日はあいさつの話なので、めずらしいあいさつをしてみました。

・ずいぶん前ですが連続TV小説で『花子とアン』という番組がありました。

・主人公、村岡花子が修和女学校(実在の東洋英和女学校をモデルとしたもの)に入る場面があります。そこでのあいさつが「ごきげんよう」!

※「ごきげんよう」、男性も使ってもいいらしい。

 

◇聖書箇所をお読みください。

 

・今日は2節のあいさつの部分から学んでいきましょう。

・3つの側面から。①神が与えたいと願っておられる「平安・平和・シャロームの祝福」はどのようなものか?②シャロームを実現させるために必要な「恵み」について。③恵みと平安は「ますます豊かに」与えられるものであること。

 

・恵みと平安が、あなたがたにますます豊かに与えられますように。

・ペテロによる手紙の読者のための祈り。→神の願いの反映と考えられる。→聖書を読むすべての人にあてはめることができる。→第一のポイントへ

1.神様は、すべての人に、シャローム・平安・平和の祝福を与えたいと願っておられます。

・「平安」、心がおだやかであること。内面的。

〈ギ〉エイレーネー、ピリ4:7、ローマ5:1では「神との平和

 

〈ヘ〉シャローム

・イスラエルでは今もあいさつでシャロームが用いられている。

・直接的には、戦争、争いがないこと。

・総合的な神の祝福を表す言葉。

 (あ)内面の平安。

 (い)繁栄。

 (う)健康。

 (え)和解。

 

・ところで、なぜ、神はシャロームをすべての人に与えたいのか?

・神が世界を造られた。神の栄光のため、人類の祝福のため!

・神は、祝福してくださるお方!

 

 

・ここで多くの人(すべての人?)の疑問を取り上げなければならない。

・神がおられるとして、その神がシャロームを与えたいというのになぜ、それが実現していないのか?

・聖書はその答を教えています。

・ローマ3:23~24 すべての人は罪を犯して、神の栄光を受けることができず、神の恵みにより、キリスト・イエスの贖いを通して、価なしに義と認められるからです。

・神からのシャロームを妨げるもの、それは、人の罪、だと聖書は教えています。

・その解決は?ローマ3:24に出ていた!神の恵み!!(キリストのあがない!!)→第2のポイントへ。

 

恵みと平安が、あなたがたにますます豊かに与えられますように。

2.神様は、人類にシャロームの祝福を与えるために、「恵み」を注いでくださいました!

・「恵み」:通常の意味、「祝福」と同じ意味で用いられている。例:「大自然の恵み」、「季節の恵み」

・辞書での意味:1 めぐむこと。恩恵。また、いつくしみ。「自然の―」「天の―」 2 キリスト教で、原罪にもかかわらず信仰によって与えられる神の愛による救済をいう。聖寵 (せいちょう) 。

・聖書的な意味:それを受けるに価しない者であるにもかかわらず、愛し、いつくしみ、思いやること。そのような心のあり方、また、そのゆえに与えられる配慮、ことがらのこと。

 

・人は罪のゆえに神に背を向けてしまった。罪のゆえに敵対関係に。

・にもかかわらず、神は、人を愛し、救い主イエスを遣わして下さった。そして、十字架の上で罪なきお方が、人類の罪を代わりに負ってくださった。

・これが神の恵み!イエス・キリストの恵み!

 

・このこと(福音)を信じるなら、神との平和の中に入ることができる!そして、シャローム・平和が与えられる。(段階的にだが)

・まず、第1段階として神との平和!(気分は変わらないかもしれない。劇的な感動を感じる人もあり)大切なことは信仰的な事実!

・ローマ5:1 こうして、私たちは信仰によって義と認められたので、私たちの主イエス・キリストによって、神との平和を持っています。

・第2段階としては、心の平安!

・第3段階として、繁栄、健康、和解。神のみこころにそって。完全な実現は神の御国が完全に実現するとき!(新天新地でのお楽しみ!!)

 

 

恵みと平安が、あなたがたにますます豊かに与えられますように

3.神様は、「シャロームの祝福」についても、また、その根拠となる「恵み」においても、さらに豊かに、ますます豊かに与え、倍増させてくださいます。

・ペテロらしい!

・パウロもあいさつで恵みと平安を用いている。

・ローマ1:7 私たちの父なる神と主イエス・キリストから、恵みと平安があなたがたにありますように。

・直訳 恵みと平安、あなたがたへ、倍増しますように

・使徒7:17 さて、神がアブラハムになされた約束の時が近づくにしたがい、民はエジプトで大いに数が増え、・・・。

 

・なぜ、そうなのか?

・シャローム・平安・平和の祝福は神のものだから。恵みも、神のものだから。

・神は永遠・無限のお方。神の祝福も、神の恵みも無限!!

・どこまでも、どこまでも、極め尽くすことはできない!

 

 

宣言:神様、あなたは、私たちに、シャローム・平安・平和の祝福を注ごうと願っておられます。その実現のために、あなたは、救いの恵みを用意してくださいました。私たちは、救いの恵みを受け取り、シャロームの祝福をいただきます。ますます豊かに受けていきます!

 

付録

■主要観念:神様は、平安(シャローム)という祝福を与えたいと願っておられ、その実現のためにイエス・キリストによる恵みを実現してくださいました。


『クリスチャンと“三位一体の神”』(第一ペテロ書講解説教第4回)第一ペテロ1:1~2より 2022年9月25日小山コミュニティチャペル礼拝メッセージ 要旨

2022年10月10日 | ♪ 聖書からの話―礼拝メッセージなど―

2022年9月25日礼拝メッセージ 要旨

■『クリスチャンと“三位一体の神”』(第一ペテロ書講解説教第4回)

■聖書箇所:第一ペテロ1:1~2

■中心聖句:第一ペテロ1:2 父なる神の予知のままに御霊による聖別によってイエス・キリストに従うように、またその血の注ぎかけを受けるように選ばれた人たちへ。恵みと平安が、あなたがたにますます豊かに与えられますように。

 

・「至れり尽くせり」という言葉がありますね。

・どのような意味があるでしょうか。 

①「至れり」の「至る」には、「注意が行き届く」という意味があります。 

②さらに、「尽くせり」の「尽くす」には、「できる限りの事をして、これ以上にない状態にする」という意味があります。 

③そのため「至れり尽くせり」には、「これ以上ないくらい、注意が行き届いた状態」「十分に配慮されていると感じられる状態」という意味があります。

・英語では?perfect!

・100点満点!花丸! 

・今日の聖書箇所はパーフェクト、100点満点、花丸、至れり尽くせり、の話!

 

◇聖書箇所をお読みください。

 

・今日も続けて、1~2節から。 

・内容は、著者と宛先、あいさつ。

・3回目になるが、「宛先」を学びつつ、神様の恵みをいただいていきましょう。 

・たかが宛先。だが、霊的な意義は深い!

 

・宛先に現われているクリスチャンのアイデンティティ(特質)を学んできた。 

(あ)「選ばれた人たち、」 

(い)「散って寄留している」者  

 

・今日は2節を中心に学んでいきましょう。

 

・まず、解釈の課題に取り組む必要がある。

・※ :1 使徒ペテロから、~に散って寄留している選ばれた人たち〔へ〕。そして、最後の「すなわち」は原語にはない。

・:2 「父なる神の予知のままに、御霊による聖別によって、イエス・キリストに従うように、またその血の注ぎかけを受けるように」(選ばれた人たちへ)。

・:2 「選ばれた人たちへ」は1節の「選ばれた人たち」のみを説明していると解釈し、補われたもの。※そうでないとつながりが分かりづらいということで。

 

・しかし、原語を調べてみると、2節の内容は「選ばれた人たちへ」だけを説明している、というよりも、むしろ、「散って寄留している選ばれた人たち」全体を説明している、と受け取った方が適切に思える。

・※この解釈は、ウェイン・グルーデム(ティンデル聖書注解のペテロ第一注解 ※※ティンデル聖書注解:世界的な福音派の代表的な学者による)、F.W.Beare(?)など。日本語訳でこの解釈はあまりない。

・今回は、グルーデムの解釈にそって学んでいきたい。

 

・ということは、本文は以下のよう表現になる。

:1 イエス・キリストの使徒ペテロから、ポントス、ガラテヤ、カパドキア、アジア、ビティニアに散って寄留している選ばれた人たち〔へ〕。

:2 父なる神の予知のままに、御霊による聖別によって〔の中〕、イエス・キリストに従うように、またその血の注ぎかけを受けるように、と。    恵みと平安が、あなたがたにますます豊かに与えられますように。

 

・意訳するとこんな感じか

【クリスチャンたちよ、イエスを信じる者たちよ、あなたがたは散らされ、居留している、選ばれた者であるわけですが、①あなたがたの今があるのは“父なる神の予知”によるのですし、②これまでも、そしてこれからもずっと“聖霊なる神の聖別のみわざ”に取り囲まれていて、③日々、イエスに従う歩みをし、失敗した時はイエスの血の注ぎによる赦しをおりおりにいただいて、神とともに歩んでいくのです。】

 

・①あなたがたの今があるのは“父なる神の予知”によるのです

・「父なる神の予知のままに」

・予知:普通の意味では、知識として前もって知ること。情報として。知識として。※「地震予知」

・聖書で用いられる「予知」:①普通の意味、②OTを背景とした意味。NTでの独特の意味。

・知る。=関わる。親しくなる。愛する。任命する。計画する。定める。

・あらかじめ知る。予知。同上。

・あらかじめ愛する → ローマ8:29 神は、あらかじめ知っておられる人たちを、御子のかたちと同じ姿にあらかじめ定められたからです。

・あらかじめ定める → 第一ペテロ1:20 キリストは、世界の基が据えられる前から知られていましたが、この終わりの時に、あなたがたのために現われてくださいました。

・ということは・・・

1.あなたがクリスチャンであるのは、父なる神様があらかじめそのように計画してくださったからです。父なる神様を礼拝しましょう!

 

 

・②これまでも、そしてこれからもずっと“聖霊なる神の聖別のみわざ”に取り囲まれていて、

・「御霊による聖別によって」

・「によって」=ギリシャ語では「エン」、英語の「in」と同じ。エンの方がひろい。「によって」(by)と同じ意味もある。

・文脈からすると、「の中で」のほうが適切か。

・となると・・・

2.あなたがクリスチャンであるのは、聖霊なる神様が、“聖別のみわざ”をもってあなたを取り囲み、これまでも働いて下さいましたし、これからも、働いてくださるからなのです!聖霊なる神様を歓迎しましょう!

・空気は私たちを取り囲んでいる。当たり前のこととして受け止めている。空気を意識したことはありますか?

・聖霊なる神は、同じように、それ以上確かに取り囲んでいてくださる!

・ペテロの手紙の読者たちがそうであるように。

 

(あ)救いにおいて

・第一コリント12:3 聖霊によるのでなければ、だれも、「イエスは主です」と言うことはできません。

・信仰告白のこと。聖霊のお働きによる!!

・※救いがあるところ、聖霊の働きあり! ※※しるしと不思議、大切なテーマ。しかし要注意。「救い」があり「イエスへの信仰」があるなら聖霊は働いておられる!聖霊の働きなしには滅びのみ!(救いがないのだから)

 

(い)信仰生活において  

 (1)祈り ローマ8:26~27 

 (2)真理へと導く ヨハネ16:13  

 (3)伝道 世への啓示 罪、義、さばきについて ヨハネ16:8~11 

 (4)イエスの似姿へ 第二コリント3:18 栄光から栄光へと、主と同じかたちに姿を変えられていきます。これはまさに、御霊なる主の働きによるのです。

 

・聖霊なる神様はおられます!聖霊なる神様に取り囲まれているのです!

・私たちがすべきことは、聖霊なる神様を歓迎することです!個人的に心を開くことです!親しく導いていただくのです! ・ガラテヤ5:16 御霊によって歩みなさい。  ・5:25 御霊によって進もうではありませんか。

 

 

③日々、イエスに従う歩みをし、失敗した時はイエスの血の注ぎによる赦しをおりおりにいただいて、

・イエス・キリストに従うように、またその血の注ぎかけを受けるように

3.クリスチャンは、日々、目指すべきことは、「イエス様に従うこと」です!イエス様に従っていきましょう!と同時に、日々、罪の赦しを受けるため「イエス様の血の注ぎ」を受けていきましょう!

 

(あ)イエス様に従っていきましょう!

・一日を始めるにあたり、自分自身をイエス様にささげることから始めましょう!

・祈りとみことばを。  ・イエス様に従う歩みを選んでいきましょう!

 

(い)イエス様の血の注ぎを受けていきましょう!

・儀式が必要なのか?そうではない!

・ハワード・マーシャル 第一ヨハネ注解 p182 「血はイエスの死について語る一つの象徴的な方法である。」

・罪を示されるたびに、するべきこと。

①イエス様の十字架のみわざを思い起こし、イエス様の十字架のみわざにより、それを信仰をもって受けた時、義とされた、原則的には罪がゆるされたこと、に立ち帰るのです。

②罪を告白する。神の前に。罪を認める。第一ヨハネ1:9 

・以上、2点を実行していく!!それがイエスの血の注ぎを受けること!

 

まとめ

 

・私たちは不完全、失敗だらけ、認めるしかない!

・しかし、希望あり!

・神様のみわざは「至れり尽くせり」!パーフェクト!

・この神様を信頼して歩んでいきましょう!

 

 

宣言:父なる神様、あなたのご計画により私たちは救いにあずかることができました。聖霊なる神様、あなたは私たちを取り囲み、変わることなく聖なる者とする働きをなし続けておられます。私たちは、イエス様、あなたに従っていきます。罪の赦しをいただきながら。

 

付録

■主要観念:クリスチャンと三位一体の神との関係は、①「根源」は父なる神のご計画によるのであり、②「実際」は聖霊の聖とするみわざの中で、③「日々のあり方」としては、キリストへの従順、そして、(しばしば失敗するわれわれのため)キリストの血の注ぎによる赦しと回復

■目的:完全な神に信頼せよ!


『クリスチャンの姿―寄留者』(第一ペテロ書講解説教第3回)第一ペテロ1:1~2より 2022年9月18日小山コミュニティチャペル礼拝メッセージ 要旨

2022年10月10日 | ♪ 聖書からの話―礼拝メッセージなど―

2022年9月18日礼拝メッセージ 要旨

■『クリスチャンの姿―寄留者』(第一ペテロ書講解説教第3回)

■聖書箇所:第一ペテロ1:1~2

■中心聖句:第一ペテロ1:1 イエス・キリストの使徒ペテロから、ポントス、ガラテヤ、カパドキア、アジア、ビティニアに散って寄留している選ばれた人たち、(すなわち、)〔へ。〕

 

・9月、秋らしい日も。

・秋と言えば、旅行!という人も。

・旅行、と、旅、ちょっと違うらしい。

・今日は”旅人”の話・・・

 

◇聖書箇所をお読みください。

 

・今日は、1~2節から。 

・内容は、著者と宛先、あいさつ。

 

・著者は「イエス・キリストの使徒ペテロ」 

・宛先は、1~2節。 

・あいさつ。

 

・前回に続いて、「宛先」を学びつつ、神様の恵みをいただいていきましょう。

・”宛先”なのだが、霊的な意義は深い!

 

・宛先に現われているクリスチャンのアイデンティティがいくつかある。

(あ)「選ばれた人たち、」

(い)「散って寄留している」者 

 

・今日のテーマはこちら!

◎クリスチャンは、散って居留している者たちです!もちろん選ばれた者、とは言えやはり寄留者!

・本国にいない。一時的滞在者、旅人!

・ヘブル11:13 「地上では旅人、寄留者」

・ピリピ3:20 わたしたちの国籍は天にあります。

・このことから3つのことを学びたい。

 

・旅人は軽装でなければなりません。

1.クリスチャンたちよ、あなたがたは散らされ、寄留している者です。ですから、この世のことに捕らわれすぎてはいけません!

・地上のことにはいけない。

 

(あ)淡泊であれ!

・持ち物、金銭、業績、名誉、その他。

・地上のことに関して、捕らわれすぎてしまうことがたびたび起こってしまう。

・罪ではないものも、度を超すなら信仰の歩みの妨げとなってしまう。(デリケートな面あり。杓子定規なものではない。)

 

(い)罪へと引き寄せるものに注意しなければならない。

・別な表現では、以下。

・2:11 あなたがたは旅人、寄留者なのですから、たましいに戦いを挑む肉の欲を避けなさい。

 

 

・寄留者は、本国に思いを向ける。

2.クリスチャンたちよ、あなたがたは散らされ、寄留しているものです。ですから、帰るべき本国(神の国の完成)を目指して生きなさい!

・本国を目指して進んでいきましょう!

・旅人、寄留者。しかし、放浪者ではない!目的地がある!本拠地がある!帰るべきところがある!

 

・エペソ1:11 またキリストにあって、私たちは御国を受け継ぐ者となりました。

 

・1:4~5 :4 また、朽ちることも、汚れることも、消えて行くこともない資産を受け継ぐようにしてくださいました。これらは、あなたがたのために天に蓄えられています。:5 あなたがたは、信仰により、神の御力によって守られており、終わりの時に現されるように用意されている救いをいただくのです。 

・詳細はこの節を取り上げる時まで取っておきたいが、受け継ぐべきものは「資産」!

 

・イエス様の表現ならこう!

・マタイ6:33 まず神の国と神の義を求めなさい。そうすれば、これらのものはすべて、それに加えて与えられます。

 

 

・地上のことに淡泊。来たるべき天の御国の祝福を目指す。世捨て人になってしまうのではないでしょうか。

・以上の2つの点だけならそう!

・しかし、聖書の教えはバランスが取れている。

3.クリスチャンたちよ、あなたがたは散らされ、寄留している者です。ですから、地上に生かされている限り、なすべき使命を全うしなさい!大宣教命令、そして、文化命令の実現に向けて!

 

・第一ペテロ1:15 むしろ、あなたがたを召された聖なる方に倣い、あなたがた自身、生活のすべてにおいて聖なる者となりなさい。

・「生活のすべてにおいて」聖なる者へ→神のご計画にそって生きよ!

・地上での使命がある!大宣教命令が!さらには文化命令が!

 

(あ)大宣教命令 

・マタイ28:18~20 :19 ですから、あなたがたは行って、あらゆる国の人々を弟子としなさい。…

・第一ペテロ2:12 異邦人の中にあって立派にふるまいなさい。そうすれば、彼らがあなたがたを悪人呼ばわりしていても、あなたがたの立派な行いを目にして、神の訪れの日に神をあがめるようになります。

・生活と宣教とのつながり!宣教は行いと言葉を通して!

 

(い)文化命令。

・創世記1:28 地を従えよ。海の魚、空の鳥、地の上を這うすべての生き物を支配せよ。

・ピリピ4:8 最後に、兄弟たち。すべて真実なこと、すべて尊ぶべきこと、すべて正しいこと、すべて清いこと、すべて愛すべきこと、すべて評判の良いこと、また、何か徳とされることや称賛に値することがあれば、そのようなことに心を留めなさい。

・コロサイ3:23 (奴隷たちよ)何をするにも、人に対してではなく、主に対してするように、心から行いなさい。

(第一テサ4:11 自分の仕事に励み、)

 

・クリスチャンは寄留者。この世のことに淡泊であれ。御国を目指せ。しかし、この地上を生かされている限り、あなたは使命がある!!

・人々の救いのために祈り、あかしし、伝道しましょう! ・仕事に励みましょう!

 

〈まとめ〉

・寄留者。しかし、目指すべきところは確か!イエス様の救いがあるから!

・ということは、旅人であるクリスチャンはどうすべきでしょうか?神を賛美すべき!歌うべき!“歌う旅人”であるべき!

 

宣言:神様、私たちはあなたのご計画の中にあって「散って寄留している者」です。ですから、この世のことに捕らわれすぎずに、帰るべき本国(神の国)を目指して歩みます。また、それとともに、地上を生かされている限り、あなたが任せてくださった使命を全うしていきます。

付録

■主要観念:クリスチャンのアイデンティティ、それは、①寄留者、②散らされた者、③神によって選ばれた者、である。


『クリスチャンのよりどころー神の選び』(第一ペテロ書講解説教第2回)第一ペテロ1:1~2より 2022年9月11日小山コミュニティチャペル礼拝メッセージ 要旨

2022年09月27日 | ♪ 聖書からの話―礼拝メッセージなど―

2022年9月11日礼拝メッセージ 要旨

■『クリスチャンのよりどころー神の選び』(第一ペテロ書講解説教第2回)

■聖書箇所:第一ペテロ1:1~2

■中心聖句:第一ペテロ1:1 イエス・キリストの使徒ペテロから、ポントス、ガラテヤ、カパドキア、アジア、ビティニアに散って寄留している選ばれた人たち、(すなわち、)〔へ。〕

 

 

・選ばれた人!賞を取ったのでしょうか?懸賞にあったのでしょうか?

・選ばれ喜んでいる!

・誰のことでしょう?

 

・クリスチャンである、あなたの姿です!! 

 

◇聖書箇所をお読みください。

 

・内容は、著者と宛先、あいさつ。

・著者は「イエス・キリストの使徒ペテロ」 ・宛先は、1~2節。 ・あいさつ。

・「宛先」を検討しつつ、神様の恵みをいただいていきましょう。

 

・:1b ポントス、ガラテヤ、カパドキアアジア、ビティニアに散って寄留している選ばれた人たち、(すなわち、)〔へ。〕

・直接には、この5つの地域のクリスチャンたち宛てにこの手紙は書かれた。

・この5つの地域は、現在のトルコにある地域。

(・下線部3箇所→使徒2:9~10 私たちは、パルティア人、メディア人、エラム人、またメソポタミア、ユダヤ、カパドキアポントスとアジア、フリュギアとパンフィリア、エジプト、クレネに近いリビア地方などに住む者、また滞在中のローマ人で、…。※ペンテコステのときにエルサレムで回心した人々によって教会が生み出されたのかも? 聖書辞典p1240)

(・残りの2箇所→?)

・ユダヤ人クリスチャンと異邦人クリスチャンが入り交じった教会だったと考えられる。

 

・さて、宛先から霊的な教訓を学び取るというのは解釈しすぎではないか、という疑問があるかもしれない。

・しかし、こうも考えられる。何気ない宛先を記すにあたって、重要なことがにじみ出てきているということもあり得る。

・この宛先、まさにそんな箇所と言っても良いだろう。

・聖書はすべて神の霊感によるならば、なおさらのこと!

 

・宛先に現われているクリスチャンのアイデンティティがいくつかある。

・(あ)「~に散って」 (ユダヤ人がよく用いた言葉「ディアスポラ」。バビロン捕囚後、各地域に散らされたユダヤ人たちを指す言葉だった。ここでは、霊的な意味で用いられている。)

・(い)「寄留している」一時的な滞在者。母国はべつ。クリスチャン、まさにそう!ピリピ3:20私たちの国籍は天にあります。

・(う)「選ばれた人たち、(すなわち)」もとはユダヤたちを指した。

  ・詩篇105:6 「主のしもべ、アブラハムの裔(すえ)よ。主に選ばれた者、ヤコブの子らよ。」  

  ・イザヤ45:4 「わたしのしもべヤコブのため、わたしが選んだイスラエルのために、わたしはあなたを、あなたの名で呼ぶ。」  

  ・申命記7:6 「あなたは、あなたの神、主の聖なる民だからである。あなたの神、主は地の面のあらゆる民の中からあなたを選んで、ご自分の宝の民とされた。」

・新約時代になり、イエス様を信じる者が、「選ばれた人たち」と呼ばれるようになった!!

・今日は、この「選ばれた人たち」に着目して神様からのメッセージを受け止めたい。

 

・:1b ポントス、ガラテヤ、カパドキア、アジア、ビティニアに散って寄留している選ばれた人たち、(すなわち、)〔へ。〕

・彼らだけが選ばれた人か?そうではない!イエス様を信じた者、皆が選ばれた人!

・ローマ8:30 あらかじめ定めた人たちをさらに召し、・・・

1.クリスチャンは神に選ばれた人です。あなたがクリスチャンになることができたのは、福音を聞いて信じたからですが、第一原因は神様にあり、神様があなたを選んでくださったからなのです!

 

・あなたはイエス様を信じていますか?イエス様を信じているなら、あなたは神によって選ばれた人なのです。

 

・選ばれた。驚くべきこと。なぜ?すべての人は罪人。罪の刑罰を当然受けるべき者。すべての人はきよい神の目から見るなら、地獄に行くことが当然のこと。そうであるのに、選び、救いへと導いてくださる!救ってくださった!

 

 

・選びについて聖書からいくつかのことを学びましょう。

・神による選びについて心に留めるべきこと。

2.神による選びについて心に留めるべきことは、①キリストにある選びであるということ、②神の無条件の愛によるということ、そして、③人の側の功績によるものではないということ、です。【選びの性質】

・①、②に関して。エペソ1:4~5   

・③に関して。ローマ9:11~16

 

①キリストにある選び!

・エペソ1:4 この方にあって私たちを選び・・・

・聖書の教えはそれぞれが有機的に結び合わされている。

・救いは選びによる。そればかりを強調するとおかしなことになる。 ・イエス様の十字架の必要性は?

・選びはキリストにある選び!!!

 

②神の無条件の愛による選び!

・エペソ1:5 ご自分の子にしようと愛をもってあらかじめ定められました。

・愛をもって!

・選ぶというだけでは善意か、悪意かわからない。

・悪意をもって大変な仕事のためにあなたを選ぶ人もいるかもしれない。残念ながら。

・神は?愛をもって選んでくださった! ・あなたにとって良いことを望んでくださって、と言っても良い。

・神様は、愛をもってあなたを選ばれた!あなたは神に愛されている!

・無条件の愛。あえて条件を上げるなら、あなたであること!あなたがあなたであるゆえに、神はあなたを選ばれた!

 

③人の側の功績によらない選び!

・16節 これは人のねがいや努力によるのではなく、あわれんでくださる神によるのです。

・条件を付けられるなら私たちは達成できない!選んでいただけない。神の目から見るなら不十分なものだから。

 

 

・選びの目的について学んでおきましょう!

3.選びの目的、それは、①神の栄光のため、であり、②クリスチャンへの励ましのため、であり、③伝道の働きを力づけるため、です。【選びの目的】

 

①神の栄光のため

・エペソ1:4~6 :6 恵みの栄光が、ほめたたえられるためです。

 

②クリスチャンへの励ましのため

・ローマ8:28~33

 

③伝道の働きを力づけるため

・第二テモテ2:10 

 

 

宣言:神様、私たちを救いへと選んでくださりありがとうございます。あなたが選んでくださったので、私たちはイエス様を信じることができました。あなたの恵みをほめたたえます。励ましを受けます。忍耐をもって人々の救いのために祈り、伝道していきます。

 

付録

■主要観念:クリスチャンのアイデンティティ、それは、①寄留者、②散らされた者、③神によって選ばれた者である、ということです。

■目的:クリスチャンは、自分の救いは神の選びによることを知り、受け止めるべきである。そして、そのことを覚え、①神に感謝と礼拝を献げ、②慰めと励ましをいただき、③神のみこころの道を力強く歩む者となるべきである。


『ペテロのよりどころ-イエス様のとりなし』(第一ペテロ書講解説教第1回)第一ペテロ1:1~2、ルカ22:28~34より 2022年9月4日小山コミュニティチャペル礼拝メッセージ 要旨

2022年09月23日 | ♪ 聖書からの話―礼拝メッセージなど―

2022年9月4日礼拝メッセージ 要旨

■『ペテロのよりどころ-イエス様のとりなし』(第一ペテロ書講解説教第1回)

■聖書箇所:第一ペテロ1:1~2、ルカ22:28~34

■中心聖句:ルカ22:32 しかし、わたしはあなたのために、あなたの信仰がなくならないように祈りました。ですから、あなたは立ち直ったら、兄弟たちを力づけてやりなさい。

 

・9月に入りました。読書の秋ですね!

・こんな本があったら読んでみたいですか?「誰でも大金持ちになれる!」。

・こんな本は?「一度通った道は忘れない方法」。

・これはどうですか?「あなたも机の上をいつもきれいにできる!」。

・ところでその著者が私、万年宣義だったら?だれも読んでくれないでしょう!!

・本の著者になるのには資格がいる!本人ができないことを本にしても誰の役にも立たない!

・今日から学ぶのはペテロの手紙。ペテロはキリスト教信仰のあり方を手紙に記した。ペテロには著者としての資格があったのでしょうか?

 

◇聖書箇所をお読みください。

 

・今日は、1~2節から。 

・この箇所の内容は、著者と宛先、あいさつ。

・著者のペテロについて学んでいきましょう。

・ペテロは著者として資格があったのでしょうか?

 

1.ペテロは、キリストの使徒として、新約聖書の一つを記す資格を持っていました(献身、熱心、リーダ-シップ)。しかし、ペテロはイエス様を見捨ててしまいました。ペテロにあったのは、イエス様のとりなし、赦し、回復のみわざ、すなわち、イエス様の愛、だったのです!

 

〈A〉 ペテロの資格。

(あ)ペテロと使徒たちに与えられた、独特無比の権威。

 ・行き過ぎには注意。聖人扱いすべきではない。

 ・しかし、神のご計画の中、他のクリスチャンたちと比べられない独特の権威を受けた者たちだった。

 ・イエス・キリストの使徒。イエスの直接の証人。初代教会の土台。新約聖書を記す特別な使命。

 

(い)ペテロに見習うべきこと。

 ・イエス様への献身。熱心。

 

(う)特別な神からの賜物としての霊的なリーダーシップ。

 

〈B〉 資格のないペテロ。

 ・十字架の場面で、イエス様を知らないとイエス様を否定してしまった。

 

〈C〉 ペテロにあったものは?

(あ)イエス様のとりなし!

・ルカ22:32 わたしはあなたのために、あなたの信仰がなくならないように祈りました。

 

(い)赦し!

・ヨハネ21:15~22

 

(う)回復!

・使徒2:14~

 

(え)イエス様の愛!

・第一ペテロ2:3 あなたがたは、主がいつくしみ深い方であることを、確かに味わいました。

・ペテロ自身も含めて!

 

・ペテロは、イエス様のみわざの実!

・ペテロ自身に資格があったというのではない!

・イエス様のみわざの結実!それがペテロ!

 

・ペテロはイエス様のとりなしの祈りによって支えられ、使徒としての務めを果たした。

・イエス様のとりなしは、今を生きる私たちクリスチャンのためでもある!

・ヘブル7:25(~:27) したがってイエスは、いつも生きていて、彼らのためにとりなしをしておられるので、ご自分によって神に近づく人々を完全に救うことがおできになります。

2.イエス様のとりなしの祈りを、日々、深く心に留めましょう!心から感謝しつつ、イエス様のとりなしの恵みの恩恵の中を歩んでいきましょう!

・イエス様のとりなしを思い出しましょう!心に留めましょう!感謝しましょう!

・ペテロは自分の至らなさ、弱さを認めるしかなかった。

・立ち直れたのはただ、イエス様のとりなしゆえ!神の恵み!

 

 

・ルカ22:32 ですから、あなたは、立ち直ったら、兄弟たちを力づけてあげなさい。

3.イエス様のとりなしの祈りは兄弟姉妹たちのためにもささげられていることを深く心に留め、兄弟姉妹同士、お互いに励まし合い、力づけあっていきましょう!

・「立ち直ったら」

・※ペテロは自分の至らなさ、弱さを認めるしかなかった。

・※立ち直れたのはただ、イエス様のとりなしゆえ!神の恵み!

・赦され、回復させていただいた者として、仲間たちを理解し、励ますことができる!

 

・私もイエス様のとりなしのゆえに守られている。あなたも、イエス様のとりなしのゆえに守られている。

・お互いに、神の恵みのゆえに生かされている!

 

・私たちもお互いのために祈りあいましょう!

・毎日の生活の中で、神様の導きに従い、とりなし祈っていきましょう!

 

宣言:イエス様、あなたのとりなしの祈りを感謝します。私たちは、赦しと回復とあなたの愛を受け取ることができます!私たちは、あなたのとりなしの恩恵の中を歩み、また、お互いのためにもとりなし祈っていきます。

 

付録 

■主要観念:ペテロの手紙の著者ペテロは、著者としてどのような資格を持っていたのか?キリストの使徒として①キリストともに歩んだ、②権威を授けられた、③キリストのとりなしの祈りにより試練を乗り越えた。

■目的:クリスチャンたる者、キリストのとりなしによって支えられていることを深く覚えるべし。キリストの愛を感謝すべき。その愛で兄弟姉妹を力づけるべき。