『神様からのプレゼントーすばらしい救い・3者の視点から』(第一ペテロ書講解第12回)第一ペテロ1:10~12より 2022年11月20日小山コミュニティチャペル礼拝
2022年11月20日礼拝メッセージ 要旨
■『神様からのプレゼントーすばらしい救い』(第一ペテロ書講解説教第12回)
■聖書箇所:第一ペテロ1:10~12
■中心聖句:第一ペテロ1:10~11 この救いについては、あなたがたに対する恵みを預言した預言者たちも、熱心に尋ね求め、細かく調べました。彼らは、自分たちのうちにおられるキリストの御霊が、キリストの苦難とそれに続く栄光を前もってあかししたときに、だれを、そしてどの時を指して言われたのかを調べたのです。
・あなたが、祝宴に招待されたとしましょう。
・その決め手は?
・調理人!
・腕によりをかけた料理!
・給仕してくれる人も大切!
・ウェイター・ウェイトレス。
・真心こもった給仕。
・いいですね。
・ところでこんなサービス、あったらどうでしょう?
・観客付き。
・あなたがおいしく食事をしているところ、うらやましそうに見ている観客付き!
・ちょっと迷惑?ぜいたく?
・クリスチャンはそんなサービスを受けている!
◇聖書箇所をお読みください。
・この箇所の主題は、「救い」です。(:10)
・:9から続いている。「あなたがたが、信仰の結果であるたましいの救いを得ているからです。」
・神が与えてくださる救いはすばらしいものであることが3つの面から取り上げられています。
①「預言者たち」との関連で。
②福音宣教者(使徒)たちとの関連で。
③御使いたちとの関連で。
・順に学んでいきましょう。
・その前に。この箇所では「救い」が言い替えられている。
:10「恵み」、:11「キリストの苦難とそれに続く栄光」、:12「福音」
・1:10~1:12a ・救いと預言者たちとの関連。
1.「救い」、「キリストの苦難と栄光」は、預言者たちにより預言されていました。そして、それは、預言者たちにとって調べずにはおれないほど、驚くべきことでした。
・背景として心に留めておきたいこと。ユダヤ人たちにとって預言者たちは特別な存在でした。神の代理人であったので。
・代表的な預言者は、出エジプトのリーダー-として用いられたモーセ、王政の確立のため用いられたサムエル、王国時代のエリヤやエリシャ、イザヤ、エレミヤ、など。(広い意味では王であるダビデやソロモンも)
○預言者たちと「救い」との関連について整理すると・・・。
①聖霊が、キリストの苦難と栄光を預言者たちに示した。(「証しした」:11)
②預言者たちは、その当時の人々に預言を伝えた。(「恵みを預言した」:10)
(※「宣言すること」、「書物に書き記すこと」〈→旧約聖書として〉、ともに)
③預言者たちは、それ以前の預言、そして自分が示された預言を、「熱心に尋ね求め、細かく調べました」 (:10)「だれを、そしてどの時を指して言われたのかを調べたのです。」(:11)
④預言者たちは啓示を受けた。やがて救い主が来られる時代の人々のために奉仕しているのだと。
・キリストの苦難と栄光は預言者たちにより預言されていた。
・そして、それは、預言者たちにとって、調べずにはおれないほど驚くべきことだった。
・預言者たちは祝宴の準備係!おいしいごちそうを準備してくれた!調理人、コックさん!
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・1:12b ・救いと使徒たちの関連。
・そして彼らが調べたことが今や、天から遣わされた聖霊により福音を語った人々を通して、あなたがたに告げ知らされたのです。
2.「救い」、「キリストの苦難と栄光」は、使徒たちの宣教の主題でした。その主題の宣教のために命をかけずにはおれないほど、その主題は価値あるものでした。
○福音宣教者との関連 (:12)
・「今や」(次のステージに)
・救いは福音宣教者によって告げ知らされた。(ここでの福音宣教者とは、「使徒たち」を指すと考えられる)
(※宣言すること、書物に書き記すこと〈→新約聖書として〉、ともに)
・使徒たちは命をかけて、救いを、キリストの苦難と栄光を告げ知らせた。
・それほど、神が与えてくださる「救い」は価値あるもの!
・使徒たちの宣教の働きは新約聖書において完結した。
・しかし、新約聖書の教える救い、キリストの苦難と栄光の教えに応答し、信じる者は救いに入れられ、そして、救いを告げ知らせるものなっていく。引き継がれ、継続され、今も生きている。救いのみわざは継続している!
・使徒たちは、祝宴の給仕人、ウェイター、ということ!
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・救いと御使いたちの関連。
・1:12c ・御使いたちもそれをはっきり見たいと願っています。
3.「キリストの苦難と栄光」、そして、「救い」の実現、は、御使いたちの重大関心事です。(もちろん神様にとっても!) それほど救いの実現はうるわしいものなのです!
○御使いたちとの関連 (:12)
・御使いたちもそれをはっきり見たいと願っている。
・はっきり見たいこと、は何を指すか?
・キリストの苦しみと栄光、という出来事のみではない。
・「願っている」は現在形だから。
・キリストの苦しみと栄光に続く「救いの実現」と言えるか。
・「人間の救いは天使の重大関心事です。」 ルカ15:10 (小畑進師 ペテロ講解 p65)
・キリストの苦難と栄光、そして、救いの実現は、御使いたちの重大関心事です。
・直接語られてはいないが、救いの実現は、神の重大関心事であるということです。
・御使いたちは、うらやましそうに見ている者たち!「はっきり見たいと願っている」 観客付き!
・(三者がでそろった!)預言者が調理し、使徒がお給仕するごちそうを、御使いたちの羨望のまなざしに囲まれて、頂戴する私たち!(小畑師 p62)
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〈まとめ〉
(あ)こんなにすばらしい救いにあずかっている!そのすばらしさをもっとわかりたい。
(い)また、このようなすばらしい救い、もっと人々が救いへと導かれたならなんと幸いか、と思わされる。
(う)そのためにお役に立ちたい、そう思いますね。
・そこで心に留めたいことを・・・。
○救いのみわざは聖霊のお働きであることを心に留めたい
・救いを預言した預言者は、「キリストの御霊」の証しにもとづいて預言した。(:11)
・救いを告げ知らせた使徒たちは、「天から遣わされた聖霊」によってそうした。(:12)
・そして、旧約聖書が、新約聖書が記された。聖霊のお働きにより。(第二テモ3:16)
・聖霊様に心を向けていきましょう!
・聖霊なる神様はすでにOTの預言者たちを通してOTを記させた。そして、使徒たちにNTを記させた。聖霊様に心を開くとは、聖書を通しての語りかけに心を開くことです。 聖霊様に心を開くとは聖書に心を向けること。
・聖霊様の啓示の焦点、「キリストの苦難と栄光」に焦点を合わせつつ。
■宣言:神様、あなたが与えてくださる救いはすばらしいものです!預言者は調べ、使徒たちは命がけで告げ知らせ、御使いたちもその実現を見ることを願っています。聖霊なる神様に心を開きます。救いをわからせてください。人々が救いに預かれますように。
〈付録〉
■釈義的観念:神が与えてくださる救いはすばらしいものです。それは以下のことに現われています。預言者は尋ね求めました。使徒たちは証ししました。御使いは救いの実現を見ることを願っています。
■展開の候補:①どういう意味か?(説明): ②真実か?(立証): ③どんな違いが生まれるか?(適用)
『神様からのプレゼントー愛、信頼、喜び』(第一ペテロ書講解第11回)第一ペテロ1:8~9より 2022年11月13日小山コミュニティチャペル礼拝
2022年11月13日礼拝メッセージ 要旨
■『神様からのプレゼントー愛、信頼、喜び』(第一ペテロ書講解説教第11回)
■聖書箇所:第一ペテロ1:8~9
■中心聖句:第一ペテロ1:8~9 :あなたがたはイエス・キリストを見たことはないけれども愛しており、今見てはいないけれども信じており、ことばに尽くせない、栄えに満ちた喜びに踊っています。あなたがたが、信仰の結果であるたましいの救いを得ているからです。
・「モード」という言葉がありますね。
・流行、はやりの意味と、状態という意味があるらしい。
・後者は、仕事モード、集中モード、など。お疲れモード、もある。
・クリスチャンのモードは?
◇聖書箇所をお読みください。
・:8~9 あなたがたはイエス・キリストを見たことはないけれども愛しており、今見てはいないけれども信じており、ことばに尽くせない、栄えに満ちた喜びに踊っています。あなたがたが、信仰の結果であるたましいの救いを得ているからです。
1.今日の中心テーマは、「イエス様を信じて救いをいただいた者の標準モードは、イエス様への愛、信頼、そして、喜びである」ということです!
・8節 ・あなたがたは・・・イエスを見たことはないが、愛している。【イエスへの愛】
・あなたがたは・・・今イエスを見ているわけではないが、信じて【イエスへの信頼】、喜びに踊っている。
・ことばに尽くせない、栄えに満ちた喜びで。【超自然的な喜び】
・9節 (あなたがたは)(イエスを)信じ、その結果である“たましいの救い”を得て(いるから)。
・①(救いの)信仰→②救い→③愛、信頼、喜び
・③がクリスチャンの標準モード!
・3つの要素
(あ)イエス様への愛
・崇高な姿。
(い)イエス様への信頼
・安心感のある姿。
(う)超自然的な喜び
・生き生きとした姿。
・考えてみると不思議なこと!
・見たことがない方を愛している。見ることなく信頼している。そして喜びにあふれている。それも説明不可能な喜びで!
・イエス様を信じて救いをいただくと、超自然的なものを経験することになる!
・イエスへの愛、イエスへの信頼、喜び!
・でも、本当でしょうか?
2.救いのすばらしさ、そのための犠牲、そこに注がれた愛を考えるなら、理にかなったことであるのです!
(あ)神の救いのすばらしさのゆえに!永遠の祝福なのですから!
・救いとは、神との関係の回復!
・神は永遠のお方。神と共に歩む者は永遠に神と共に歩む。
・「永遠の命」! ※ちなみに、単なる長生きではない。
・[初代教会] 使徒2:46 そして、毎日心を一つにして宮に集まり、家々でパンを裂き、喜びと真心をもって食事をともにし、 →喜び
・[クリスチャン一般] ローマ5:11 それだけではなく、私たちの主イエス・キリストによって、私たちは神を喜んでいます。キリストによって、今や、私たちは和解させていただいたのです。 →喜び
(い)神が払われた大きな犠牲のゆえに!なんと、御子イエスを!
・どれだけの犠牲か。
・私たちの罪が赦されるためには、罪のない方が代わりに罪を負うしかない!
・それができるのは、ひとり子なるイエスしかいない!
・ひとり子の神が人となってくださった。罪のない歩みをされた。
・その上で、十字架で苦しみ、死んでくださった!
・神は犠牲を払ってくださった!
・人類のため。あなたのため。私のため。
・それがわかるなら、信頼する心が生まれてくるのではないでしょうか!
(う)神の愛のゆえに!ただあなたを愛する愛のゆえに!
・理由は?ただ、愛してくださったゆえ!
・滅び行くあなたをあわれんで、愛して、そして、犠牲を払ってくださった!
・愛されている!愛されていると愛する者になる!
・第一ヨハネ4:19 私たちは愛しています。神がまず私たちを愛してくださったからです。
・これだけそろえられたら勝ち目はない!!
・愛するしかない!信頼するしかない!喜ぶしかない!
・とはいえ疑問も出てくる。
・愛も、信頼も、喜びも、あまり感じない。
・自分の心を見るならあいかわらず。
・世界は不安に満ちている。疑いと争いの世界。
・愛、信頼、喜び、ないのでは?
・いいえ。注がれています。理由があるではないですか。
・「標準モード」と言う言葉を使った。例外はある。多い?(疲れれば喜びは感じられない。傷つけば愛を感じない。疑いの中にあれば信頼する気持ちはないように思える。)
・それなら救いはどこに?救いを与えてくれた神はどこに?
・神はおられる。信じる者には救いが与えられる。愛と信頼、喜びはそれとセット!
~~~~~~~~~~
・私たちがするべきことは?
3.イエス様を信じているなら、イエスへの愛と信頼、そして喜びが神から与えられていることを認めましょう!またその恵みに身をゆだねていきましょう!(主の栄光を現すために)
(あ)イエス様を信じて、救いをいただいているなら、イエスへの愛と信頼、そして喜びが神から与えられていることを、まず、認めましょう!感じなくても!
(い)その恵みに身をゆだねていきましょう!
(う)そして、主の栄光を現していきましょう!
■宣言:神様、あなたは、信じる者に救いを与え、さらに、イエスへの愛と信頼、そして喜びを与えておられます。私たちは、まず、そのことを認めます。そして、その恵みに身をゆだねていきます。イエス様、あなたを愛します!信頼します!喜びます!
付録
■釈義的観念:イエスを信じ、救いを得た者の標準モードは、イエスへの愛、信頼、そして喜びである。
■展開:真実か?(立証)
■目的:信者である聴衆は、イエスへの愛と信頼、そして喜びが神から与えられていることを認めるべきである。またその恵みに身をゆだねるべきである。(主の栄光を現すために)
『神様からのプレゼントー精錬を経た純粋な信仰』(第一ペテロ書講解第10回)第一ペテロ1:6~7より 2022年11月6日小山コミュニティチャペル礼拝
2022年11月6日礼拝メッセージ 要旨
■『神様からのプレゼント-精錬を経た純粋な信仰』(第一ペテロ書講解説教第10回)
■聖書箇所:第一ペテロ1:6~7
■中心聖句:第一ペテロ1:7 試練で試されたあなたがたの信仰は、火で精錬されてもなお朽ちていく金よりも高価であり、イエス・キリストが現れるとき、賞賛と栄光と誉れをもたらします。
・歴史上、古くから知られ、用いられた金属。光り輝く黄金色。劣化しない。希少価値。と言えば?
・金(きん)ですね!
→画像① ツタンカーメンの黄金のマスク(紀元前1300年頃在位)
・今日は、金に関係のある話。
・古くはメソポタミア、エジプト両文明では紀元前3000年頃の金の飾り物が発掘されている。
・金鉱石として産出。不純物を含む。・炭火の灼熱で精錬することにより混合物を除去。
・こうして得られた純粋な金、純金と呼ばれる。等級の低い金とは区別されている。
・価値ある金!その金よりもすばらしいもの、について!
◇聖書箇所をお読みください。
・:6 そういうわけで、あなたがたは大いに喜んでいます。今しばらくの間、様々な試練の中で悲しまなければならないのですが、 ・:7 試練で試されたあなたがたの信仰は、火で精錬されてもなお朽ちていく金よりも高価であり、イエス・キリストが現れるとき、賞賛と栄光と誉れをもたらします。
1.試練は悲しいものですが、信仰を精錬し、純粋なものとします。
・聖書箇所の解説を。
・「試練で試されたあなたがたの信仰」
→欄外 直訳 「あなたがたの信仰の試練」
→“試練”は“精錬”とも訳せる。(〈ギ〉ドキミオン 名詞形)
(同節 「火で精錬されてもなお朽ちていく金よりも…」 〈ギ〉ドキマゾー 動詞)
→「あなたがたの信仰の“精錬”」 あるいは、「あなたがたの信仰の“精錬物”」
→新改訳2017 「試練で試された信仰」
→試訳 「精錬され、純粋なものとされた信仰」! (※参考 金の精錬の話)
・私たちは皆、試練の中を通らなければならない。
・そして試練の中にあるとき、悲しまなければならない。(もちろん、変わりなく喜びもあるのだが)
・しかし、試練は精錬する。純粋なものとする。
・私たちの信仰は混ざり物が入っている。
・混ざり物が除去される必要がある。
・そのために用いられるが、試練!
・信仰は、試練を通し、精錬され、純粋にされるのです!
・:7 試練で試されたあなたがたの信仰は、火で精錬されてもなお朽ちていく金よりも高価であり、イエス・キリストが現れるとき、賞賛と栄光と誉れをもたらします。
2.精錬された純粋な信仰は、(物質で言えば)“金”よりも価値があり、(信仰面で言えば)神様から称賛を受けられるほど尊いものなのです。
(あ)金よりも高価、尊い、貴重!
・金は物質界の王様。
・特に、精錬され、純粋なものとされた金、純金は物質界の王の王!
・しかし、その純金も、朽ちていく。物質は過ぎ去る!→第二ペテ3:10
・精錬された純粋な信仰は金よりも価値がある!!過ぎ去るものではないから!
・第一コリ13:13 こういうわけで、いつまでも残るのは信仰と希望と愛、これら三つです。その中で一番すぐれているのは愛です。
(い)やがての日、神からの称賛と栄光と誉れをもたらす!
・※言語的な解釈上では、「神から信仰者への称賛」とも、「信仰者から神への称賛」とも取れる。グルーデム師は、文脈から前者の可能性が高いとする。内田和彦師は両方とも含まれると。
・ここでは、神から信仰者への称賛、栄光、誉れ、と受け止める。
・神が信仰者を賞賛してくださるとは驚くべきことではないでしょうか。
・理にかなったことであるのも確か。
(あ)人の創造の目的にかなっている。
・詩篇8:5 あなたは、人を御使いより、わずかに欠けがあるものとし、これに栄光と誉れの冠をかぶらせてくださいました。
〔・しかし、罪による堕落。ローマ3:23 すべての人は罪を犯して、神の栄光を受けることができず、 ・神による解決。ローマ3:24 神の恵みにより、キリスト・イエスによる贖いを通して、価なしに義と認められるからです。 ・人の応答。ローマ3:25 神はこの方を、信仰によって受けるべき、血による宥めのささげ物として公に示されました。 ・3:22 すなわち、イエス・キリストを信じることによって、信じるすべての人に与えられる神の義です。…。〕
(い)神様は、称賛を惜しまれるお方ではない!
・イエス様のたとえ話の中でだが、「よくやった。良い忠実なしもべだ。」(マタイ25:21、23)
・第一コリ4:5 そのときに、神からそれぞれの人に称賛が与えられるのです。
・神様は、しかるべきものには言ってくださる。「Good job!」、「Good work!」
3.なぜそれほど“信仰”は尊いものであるのか、それは、信仰とは“神様への信頼”であるからです。
(あ)「信仰」のエッセンス、それは「信頼」
・信頼は、人格と人格の間にあるもの。もの、というより、関係。
・神様への信仰、信頼は、尊い。純粋であればなおさら尊い。
・ガラテヤ2:20 もはや私が生きているのではなく、キリストが私のうちに生きておられるのです。今私が肉において生きているいのちは、私を愛し、私のためにご自分を与えてくださった、神の御子に対する信仰によるのです。
(い)「単純な信頼」を神様は喜ばれる。
・ちなみに。試練、精錬により、別な新しい信仰に変わるのではない。純粋にされる。不純物が取り除かれる。
・信じ始めたときのイエス様への信仰は、それはそれで神様の前で尊いもの。(だからこそ、信じれば救われる!)純粋にされる必要はあるのだが。
(う)神への信仰・信頼は、神の栄光を現すものであるから。
・ヨハネ11:40 イエスは彼女に言われた。「信じるなら神の栄光を見る、とあなたに言ったではありませんか。」
〈まとめ〉
・今日のテーマ、「試練により精錬された純粋な信仰は、神が称賛してくださるほどに尊いものである。」
・イエス様への信仰の尊さを確認しましょう。
・信仰を精錬する試練を(悲しいけれども)感謝して受け止めましょう。
・神様に信頼しつつ、試練に向かいあい、試練を乗り越えていきましょう。
■宣言:神様、あなたは、試練を通して私たちの信仰を精錬し、純粋なものとしてくださいます。私たちは、イエス様の現れのときに用意されている称賛と栄光と誉れとを待ち望みつつ、試練の中でもあなたに信頼します。
付録
■主要観念:試練により精錬された純粋な信仰は、神が称賛してくださるほどに尊いものである。
『神様からのプレゼントー大いなる喜び』(第一ペテロ書講解第9回)第一ペテロ1:5~7より 2022年10月30日小山コミュニティチャペル礼拝
2022年10月30日礼拝メッセージ 要旨
■『神様からのプレゼントー大いなる喜び』(第一ペテロ書講解説教第9回)
■聖書箇所:第一ペテロ1:3~7
■中心聖句:第一ペテロ1:6 そういうわけで、あなたがたは大いに喜んでいます。今しばらくの間、様々な試練の中で悲しまなければならないのですが、
・小さな子どもさんを見ていると楽しいですね。
・なんと言っても、表情豊か。
・笑ったり、泣いたり、怒ったり、喜んだり、・・・。
・めまぐるしく気分が変わる。
・子どもらしさ、ですね。
・ところでクリスチャンは、表情豊か、でしょうか?
◇聖書箇所をお読みください。
・中心聖句は6節。
1.クリスチャンは、「あなたがたは大いに喜んでいます」と証言されるほど、「喜び」という現実の中を生きています。 【喜びという現実】
(ア) 「喜んでいます」
・命令ではない(ここでは)。霊的現実が記されている。
・①まずは、ペテロの手紙の読者たちが。②クリスチャンすべてが。
・クリスチャンはみな、大いに喜んでいる。心の深いところでの喜びがある。
・救いの喜び。神と共に歩む喜びが。
(イ) 「大いに喜んでいます」
・〈ギ〉アガリアオー
・一般的な意味 「大いに喜ぶ」
・考察
・通常の喜びの一つ上のレベルで喜ぶ(マタイ5:12、黙19:7)。→①大いに喜ぶ。②霊的な次元での喜びで喜ぶ。
・救いの完成の時の喜びで喜ぶ。現在はその前味であることも確かだが。(第一ペテロ4:13、黙19:7)
・マタイ5:12 「喜びなさい(カイロー)。大いに喜びなさい(アガリアオー)。」(カイレテ カイ アガリアスセ)
・第一ペテロ4:13 「むしろ、キリストの苦難にあずかればあずかるほど、いっそう喜びなさい(カイロー)。キリストの栄光が現われるときにも、歓喜にあふれて喜ぶ(アガリアオー)ためです。」
※第一ペテロ1:8 「あなたがたはイエス・キリストを見たことはないけれども愛しており、今見てはいないけれども信じており、ことばに尽くせない、栄えに満ちた喜びに踊っています。」
「ことばに尽くせない、栄えに満ちた喜びに踊っています」=直訳「ことばに尽くせない、栄えに満ちた喜び(カイロー)で、大いに喜んでいます。」
・ルカ10:21 「ちょうどどのとき、イエスは聖霊によって喜びにあふれて言われた。
・黙示録19:7 「私たちは喜び(カイロー)楽しみ(アガリアオー)、神をほめたたえよう。」 新共同訳「わたしたちは喜び、大いに喜び、神の栄光をたたえよう。」
・クリスチャンは、大いに喜んでいる者なのです!
2.クリスチャンの喜びには理由があります。(「そういうわけで」) 【喜びの理由】
・「訳あり」普通、いい意味じゃない!ここでは、いい意味で喜ぶには、ちゃんと訳がある!という!
・「そういうわけで」→3~5節、全体の神の祝福のゆえに。
・3節 神のあわれみ、イエス様のよみがえりにより新しく生み出された、生ける希望 4節 朽ちない、汚れない、消えない資産 5節 神による守り、終わりの時に現される救い(の完成)
・こう言っても良い!「続々と打ち上げられる栄誉の花火!」(小畑進師 第一ペテロ講解 p35)
3.クリスチャンには大いなる喜びがありますが、同時に「今しばらくの間、様々な試練の中で悲しまなければならない」 【喜びと共存するもの】
(ア) 「様々な試練の中で悲しまなければならない」
①試練はある!(現実)
②試練はあるべき!(我々にとって必要)
③試練には(神の)目的あり!(神のみこころ) →1:7
(イ)「様々な試練」 クリスチャンが経験するすべての試練に適用される(グルーデム 第一ペテロ注解 p66)
(ウ)「今しばらくの間」 (=「今は」+「しばらくの間は」 )
・「今は」 〈ギ〉アルティ
・「しばらくの間」 〈ギ〉オリゴン
・マルコ6:31 するとイエスは彼らに言われた。「さあ、あなたがただけで、寂しいところへ行って、しばらく(オリゴン)休みなさい。」
・試練の限界!
・「今」に限られる。この場合の「今」は「この世」。「来たるべき世・時代・世界」においては、試練はない!
・「しばらくの間」だけに限られたもの。新しい世は永遠の世界。永遠の祝福。
・「喜んでいる。悲しまなければならないが。」
・クリスチャンの歩みにおいては、「悲しみと喜びが同時に存在する」(グルーデム p67)
① 現実の厳しさを教えている。
② 悲しみがあっても、喜びもあることを教えている。
③ 悲しみにより打ち倒されることがあっても、喜びにより立ち上がることができることを教えている。
・内村鑑三 「人生に悲痛多し。神も我も、これを除く能わざるなり。悲痛は希望と歓喜とをもってのみこれを除くを得べきものなり。我らは現世以外に希望を認めてのみよく現世におけるすべての悲痛を称賛するを得べし。天の力を借りずして地の悲痛を排除する能わず。」(小畑師 p36)
〈まとめ〉クリスチャンたちよ、喜びを大切にしていきましょう!イエス様への信仰を通して救いをいただき、希望をいただいているのですから。イエス様は、あなたが大いに喜ぶことができるようにと十字架でいのちを捨ててくださったのですから。
イエス様をまだ信じていないあなたへ。イエス様を信じて神とともに歩む信仰生活は、大いなる喜びの歩みです!悲しみもあります。しかし、それにまさる喜びをいただいて歩むことができるのです!
■宣言:神様、私たちは試練の中で悲しまなければなりませんが、同時に、理解を超えた喜びをもって歩めることを感謝します。あなたの恵みと祝福を喜びます。救いを喜びます。あなた御自身を喜びます。
付録
■主要観念:クリスチャンの特権、それは、試練のゆえの悲しみがあっても、それにまさる喜びを味わいながら歩むことができる、ということである。
■目的:クリスチャンは、主にある喜びを味わうことができるという特権を認識すべき。その喜びを味わうべき。試練のゆえ悲しみながらも同時に喜ぶことができることを認識すべきである。悲しみながらも喜ぶ。
『神様からのプレゼントー神の守り』(第一ペテロ書講解第8回)第一ペテロ1:5より 2022年10月23日小山コミュニティチャペル礼拝
2022年10月23日礼拝メッセージ 要旨
■『神様からのプレゼントー神の守り』(第一ペテロ書講解説教第8回)
■聖書箇所:第一ペテロ1:3~5
■中心聖句:第一ペテロ1:5 あなたがたは、信仰により、神の御力によって守られており、終わりの時に現されるように用意されている救いをいただくのです。
・「小さいけれども大きな働きをするもの、なんでしょう?」
・いろいろあるでしょう。
・その一つは、スイッチ!
・ある駅の中のお店にスイッチがあるそうです。
・「このボタンを押さないでください。新幹線が止まります。」
(こんなボタンがあったのかも)
・あるビルのスイッチ・・・
・「押さないでください。ビル全体が消えます。」!!??
・小さなものだけれども、大きな働きをするもの、今日の聖書から学んでいきましょう!
◇聖書箇所をお読みください。
・今日の中心聖句は5節。
・直訳では、「あなたがたは、信仰により、神の御力によって、終わりの時に現されるように用意されている救いへと、守られている者です。」
・中心動詞は「守られている」。
・守りのレベル=「神の御力によって」。
・守りのゴール=「終わりの時に現されるように用意されている救いへ」
・守りの手段=「信仰により」
・3つのことを学んでいきましょう。
①クリスチャンには神の守りがある。クリスチャンは、神様の御力によって守られている。
②神の守りのゴールは「救いの完成」です。
③神の守りの発動のスイッチは「信仰」です。
・:5 あなたがたは、信仰により、神の御力によって守られており、
1.クリスチャンには神の守りがある。クリスチャンは、神様の御力によって守られている。
・クリスチャンとはどういう者であるのか?愛されている者。赦された者。・・・。
・クリスチャンとは、「守られている者」!
・詩篇121:5~6 主はあなたを守る方。…。主はすべてのわざわいからあなたを守り、あなたのたましいを守られる。主はあなたを、行くにも帰るにも、今よりとこしえまでも守られる。
・「神様に祈っているが、神様によって守られているとは感じない」、そう思ってしまうことがときにある。
・しかし、みことばはどう言っているか?
・:5 あなたがたは、信仰により、神の御力によって守られており、
・イエス様を信じ、神の子どもとされたあなたは、神様によって守られている。神様の守りに取り囲まれている!
・疑問点。クリスチャンはわざわいにあわないということか?そうではない。
・この地上を生きている限り、さまざまなわざわいに遭遇する。病気、事故、…。
・神の守りの中にあって。
・神様の、何らかのご計画のゆえか。警告、教訓、へりくだるため、目覚めるため、…。
・ときには、人間の理解を超えた神の許しのうちにあって。
・しかし、大原則は、「神の子どもたちは神様によって守られている」ということ!まず大原則を心に留めましょう!
・心に留めておきたいことは、「神の御力によって」守られているということ!
・神様の御力は、天地万物を無から生み出した全能の力。
・その全能の神様の御力によって守られているということがクリスチャンの大原則!
・どれだけ、神様は守ってくださるか?ゴールに到着するまで!
・:5 あなたがたは、信仰により、神の御力によって守られており、終わりの時に現されるように用意されている救いをいただくのです。
2.神の守りのゴールは「救いの完成」です。
・:5 「終わりの時に現されるように用意されている救いをいただく」
・=:3 生ける希望 =:4 朽ちることのない資産を受け継ぐ
・救いの完成!
・その時まで神様は守り続けてくださる!
・365日年中無休で、途絶えることなく
・神様の力は、クリスチャンの毎日の生活と結びつけられている。
・なぜそこまで?
・神の子どもとされるために、神は選ばれ、福音を聞くように導いてくださり、イエス様を信じるようにと働きかけ、イエス様を信じさせてくださった!神はその働きを完成される!神様に失敗はない!
・ピリピ1:6 あなたがたの間で良い働きをはじめられた方は、キリスト・イエスの日が来るまでにそれを完成させてくださると、私は確信しています。
・すばらしい神の守り!聖書はそのための条件を教えている!
・:5 あなたがたは、信仰により、神の御力によって守られており、終わりの時に現されるように用意されている救いをいただくのです。
3.神の守りの発動スイッチは「信仰」です。
(あ)信仰により
・当たり前のようにこの箇所では用いられている。
・クリスチャン、みなが持つ基本的な信仰を指していると言って良い!
・救いのための信仰!
・その信仰のゆえに守られている!
(い)
・私は資格がない。信仰深くないのだから。そう思われますか?
・安心してください。
・信仰のエッセンスは何でしょうか?それは頼ることです!
・あなたが、私は信仰深くない、そう思っても、「神様、そんな私ですが、どうか助けてください」と頼るなら、神様の守りは働くのです!
(う)
・神様の守りの力が効果を発揮するのを邪魔してしまうのは、私たちの強さなのです。
・私たちが、自分の力で何とかしようと神様に頼らないと神様の守りの力はじゅうぶんに働かないのです。
・:5 あなたがたは、信仰により、神の御力によって守られており
・神様にもっともっと頼りましょう!助けを、守りを祈り求めましょう!
・それが、神様の守りの発動スイッチとなるのです。
■宣言:神様、あなたはいつも私たちを守っていてくださり、救いの完成まで守り続けてくださいます。感謝します!特に、私たちが自分の弱さを認めて、あなたに頼るとき、あなたは全能の御力をもって守ってくださいます。私たちはあなたに頼ります!
付録
■主要観念:クリスチャンはどういう者であるか、神に守られている者です!その契機として役割を果たすのは「信仰」です!