2022年10月16日礼拝メッセージ 要旨
■『神様からのプレゼントー莫大な相続財産』(第一ペテロ書講解説教第7回)
■聖書箇所:第一ペテロ1:3~5
■中心聖句:第一ペテロ1:4 また、朽ちることも、汚れることも、消えて行くこともない資産を受け継ぐようにしてくださいました。これらは、あなたがたのために天に蓄えられています。
・ある人がお金持ちかどうかどうしたらわかるでしょう?
・やはり財布のふくらみ具合?
・服装?
・自動車?
・時計、という話を聞いたこともあります。
・アメリカ、ニューヨークの裏町であった出来事。
・ある牧師が訪問しながら、教会の案内を配布していた。
・1軒の家を訪ねると年老いた女性が。
・自分の貧しさ、苦しさを必死で訴えてくる。
・牧師はとりあえず話を聞いていた。
・ふと壁に目を向けると、1枚の紙が貼ってある。
・牧師、「なぜこの紙を貼っているのか?」
・老女、「崩れかけた壁の穴を塞ぐためさ。貧しくて壁の修理もできやしない」
・その紙は・・・
「証文」なのでした。
・何年何月何日、遺産を贈与する、という老女のおじさんの遺言書だったのです。
・貧しさに苦しむ老女は、実は莫大な遺産を受けることができる立場にあったのでした。
・金持ちか、そうでないか、わからないもの!
◇聖書箇所をお読みください。
・1:3~12 神への賛美!恵みのみわざのゆえに。(:13から具体的な勧めになっていく)
・:3 主動詞は「新しく生まれさせ」、すなわち、新しく生んで下さった。
(・その「動機・理由」は、御自身の大きなあわれみのゆえ!・その「目的」は、生ける望みに向かって。 ・その「手段」は、よみがえりに代表されるイエス様の救いのみわざを通して!)
・:4 は続き。神は生んで下さった!「朽ちることも、汚れることも、消えて行くこともない資産」へと、新しく生んで下さいました。(「資産を受け継ぐようにしてくださいました」と訳されている)
・3つのことを学んでいきましょう。
①クリスチャンが受け継ぐ資産とは?
②資産を受け継ぐ資格は何か?
③資産を受け継ぐ者としてどうあるべきか?
①クリスチャンが受け継ぐ資産とは何か?
・クリスチャンとは、神によって新しく生まれた者。神の子ども。
・神は、全世界の主である神、王の王である神。イエス様を信じた者は、その神の子ども。ということは、王子、王女。プリンス!プリンセス!
・その受け継ぐものは?
・:4 また、朽ちることも、汚れることも、消えて行くこともない資産を受け継ぐようにしてくださいました。これらは、あなたがたのために天に蓄えられています。
1.クリスチャンが受け継ぐ資産・相続財産とは、①栄光のからだ、②新天新地、③神の家族、④神様御自身、です!
・この書簡中にもいろいろな言い方がされている。
・:5 終わりの時に現されるように用意されている救いをいただくのです。
・:13 イエス・キリストが現われるときに与えられる恵みを、ひたすら待ち望みなさい。
・朽ちることも、汚れることも、消えて行くこともない資産・・・
・「永遠の資産」(ヘブル9:15)
・小畑進師の解説。
・「朽ちること」のない=死に対する勝利
・「汚れること」のない=罪に対する勝利
・「消えて行くこと」のない=時に対する勝利
※人の限界、「年には勝てない」。
が、クリスチャンは主にあって歳にも、時にも勝利!やがての日、それを受け継ぐ!
・それでは、具体的には?
・いくつかの聖書箇所を参考にして。
(あ)「栄光のからだ」 【あなた自身】
・ピリピ3:21「キリストは、万物をご自分に従わせることさえできる御力によって、私たちの卑しいからだを、ご自分の栄光に輝くからだと同じ姿に変えてくださいます。」 ・参考 第一コリ15:35~53
(い)「新天新地」 【住む世界】
・第二ペテロ3:13 私たちは、神の約束にしたがって、義の宿る新しい天と新しい地を待ち望んでいます。
・黙21:1 また私は、新しい天と新しい地を見た。以前の天と以前の地は過ぎ去り、もはや海もない。 22:3 もはや、のろわれるものは何もない。
(う)「神のしもべたち」 【仲間たち】 ・:4 これらは、あなたがたのために天に蓄えられています。
・黙22:3~4 神のしもべたちは神に仕え、御顔を仰ぎ見る。
(え)神様御自身
・詩篇73:26 しかし、神は私の心の岩、とこしえに、わたしが受ける割り当ての地。
・割り当ての地=資産、相続財産
・あまりにもすばらしすぎる!理解し尽くせない!そして、説明できない!!(牧師のうれしい悩みどころ!)
・祈るしかない!パウロもそうした!
・エペソ1:18 また、あなたがたの心の目がはっきりと見えるようになって、神の召しにより与えられる望みがどのようなものか、聖徒たちが受け継ぐものがどれほど偉大なものであるかを、知ることができますように。
・②資産を受け継ぐ資格は何か?
・:3 私たちを新しく生まれさせ、 ・子とされること! ・ローマ8:17 子どもであるなら、相続人でもあります。
・ガラテヤ3:26 あなたがたはみな、信仰により、キリスト・イエスにあって神の子どもです。
2.イエス様を信じた者は、神の子どもとされました。そして、神の子どもは、神様が用意してくださっている資産・相続財産を受ける資格があるのです!
・テトス3:7 それは、私たちがキリストの恵みによって義と認められ、永遠のいのちの望み抱く相続人となるためです。
・神のあわれみのゆえに神は私たちを生んで下さった。子としてくださった。
・子であるなら、相続人なのです!
・ただ、神のあわれみ!ただ、信仰により!
・恵みの世界なのです!そして、神の恵みを正しく理解したとき、人は変わるのです。変えられるのです。
(聖書が教える動機、いくつかある。聖書的な報い・報酬、使命感、危機意識、聖書的な恐れ、など。しかし、根本的な動機は、神の愛と恵み、であることをいつも忘れずに!)
・③資産を受け継ぐ者としてどうあるべきか?
3.偉大な資産を受ける者として、神様をほめたたえ、その恵みを待ち望み、試練に耐え、きよい歩みをしていきましょう!
(あ)神様をほめたたえましょう! ・:3 私たちの主イエス・キリストの父である神がほめたたえられますように。神は、ご自分の大きなあわれみのゆえに、イエス・キリストが死者の中からよみがえられたことによって、私たちを新しく生まれさせ、生ける望みを持たせてくださいました。
(い)その恵みをひたすら待ち望みましょう!楽しみにしましょう! ・:13 ですから、あなたがたは心を引き締め、身を慎み、イエス・キリストが現れるときに与えられる恵みを、ひたすら待ち望みなさい。
(う)試練に耐えていきましょう! ・:6 今しばらく間、様々な試練の中で悲しまなければならないのですが、
・ペテロ第一の手紙、その目的の一つは、試練の中にある教会を励ますため、とも言われる。
(え)きよい歩みをしていきましょう! ・:15 むしろ、あなたがたを召された聖なる方に倣い、あなたがた自身、生活のすべてにおいて聖なる者となりなさい。 ・ペテロ第一の手紙、その目的は、きよい者となること、とも言える。
・偉大な資産を受けることを知れば知るほど、その人は、この地上できよい歩みをする者と変えていただくことができる。
〈まとめ〉
・4節「これらは、あなたがたのために天に蓄えられています。」
・蓄えられている→完了時制分詞 そのニュアンスを表すように訳すと、「もうちゃんと備えられ終えている」
・神様は、あなたのために、あなたへの愛を込めて、準備を整えてくださった!
・イエス様を信じましょう!イエス様を信じ続けましょう!イエス様に信頼していきましょう!
■宣言:神様、あなたは私たちを新しく生んで下さり、あなたの子どもとしてくださいました。そして、偉大な相続財産を受け継ぐ者として下さいました。感謝をもって、あなたを礼拝します!恵みを待ち望みます!試練に耐えます!きよい歩みをしていきます!
付録
■主要観念:神によって新しく生まれた者が受け継ぐものは、偉大な資産である。
■目的:神によって新しく生まれた者が受け継ぐものは、偉大な資産であることを知る。そして、それゆえに、神をほめたたえるべき。また、その恵みを待ち望む者となるべきである。
『神様からのプレゼントー神様が生んで下さった』(第一ペテロ書講解第6回)第一ペテロ1:3より 2022年10月9日小山コミュニティチャペル礼拝
2022年10月9日礼拝メッセージ 要旨
■『神様からのプレゼントー神様が生んで下さった』(第一ペテロ書講解説教第6回)
■聖書箇所:第一ペテロ1:3
■中心聖句:第一ペテロ1:3 私たちの主イエス・キリストの父なる神がほめたたえられますように。神は、ご自分の大きなあわれみのゆえに、イエス・キリストが死者の中からよみがえられたことによって、私たちを新しく生まれさせて、生ける望みを持つようにしてくださいました。
・運動会のシーズンですね。
・元気な子どもたち、目が輝いている!
・そして、応援するお父さんお母さんの目も!
・親子、ですね~!
◇聖書箇所をお読みください。
・第一ペテロ、いよいよ本論へ。
・1:3~12 神への賛美!(:13から具体的な勧めになっていく)
・主動詞は「新しく生まれさせ」、すなわち、新しく生んで下さった。
・その「動機・理由」は、御自身の大きなあわれみのゆえ!
・「ご自分の大きなあわれみのゆえに」
・その「目的」は、生ける望みに向かって。
・その「手段」は、イエス様の復活に代表される救いのみわざを通して!
・神をほめたたえよう!神は私たちを新たに生んで下さったのだから。
・神が私たちを生んで下さった「動機・理由」は、御自身の大きなあわれみのゆえ!
・神が私たちを生んで下さった「目的」は、生ける望みを持たせるためでした。
・神が私たちを生んで下さった「手段」は、イエス様の復活に代表される救いのみわざを通して!
1.神様をほめたたえよう!神様は私たちを新たに生んで下さったのだから。
・クリスチャンは、新しく生まれた者!
・第一の誕生は、人としての誕生。
・クリスチャンになるということは、第二の誕生を経験した、ということ!
・第一ペテロ1:23 あなたがたが新しく生まれたのは、朽ちる種からではなく、朽ちない種からであり、生きた、いつまでも残る、神のことばによるのです。
・第二コリ5:17 ですから、だれでもキリストのうちにあるなら、その人は新しく造られた者です。古いものは過ぎ去って、見よ、すべてが新しくなりました。
・その本質
・新しく生まれることは、全面的に神様御自身のみわざです。
・ヨハネ1:13 この人々は、血によってではなく、肉の望むところでも人の意志によってでもなく、ただ、神によって生まれたのである。
・あなたはイエス様を信じていますか?イエス様を救い主として心に迎える祈りをしましたか?そうであるなら、あなたは「新しく生まれた者」、「新しく造られた者」です!
・:3 神は、ご自分の大きなあわれみのゆえに、イエス・キリストが死者の中からよみがえられたことによって、私たちを新しく生まれさせて、生ける望みを持つようにしてくださいました。
2.神様が私たちを生んで下さった「動機・理由」は、御自身の大きなあわれみのゆえです!
・神様は、クリスチャンたちを生んで下さった!
・それは、クリスチャンになるべき人をあわれんで下さって!
・あわれみ=苦悩や困窮の内にある者たちに向かって示される慈愛。助けのない絶望状態にある者に対する同情の思い
・例 良きサマリヤ人のたとえ ルカ10:30~
・:3 神は、ご自分の大きなあわれみのゆえに、イエス・キリストが死者の中からよみがえられたことによって、私たちを新しく生まれさせて、生ける望みを持つようにしてくださいました。
3.神が私たちを生んで下さった「目的」は、生ける望みを持たせるためです。
・希望 一般的意味 「いまだ現実にはなっていないすばらしいことが将来において実現するであろうと期待すること」 (新キリスト教辞典 p226~ 中沢啓介)
・希望、いい言葉。好きな言葉ランキングで上位になるのでは。
・では、裏切られたと思ったことがある言葉ランキング、やはり希望ではないか!
・確かな希望がほしい!皆の願い。
・神によって生まれた者の希望は確か。生きた希望。いのちを持った希望。
・:3 神は、ご自分の大きなあわれみのゆえに、イエス・キリストが死者の中からよみがえられたことによって、私たちを新しく生まれさせて、生ける望みを持つようにしてくださいました。
4.神が私たちを生んで下さった「手段」は、イエス様の“復活”に代表される“救いのみわざ”を通してでした!
・「イエス・キリストが死者の中からよみがえられたことによって」
・=イエス様が成し遂げてくださった救いのみわざを表していると受け止めるべきでしょう。
・イエス様による救いのみわざ=受肉、父なる神のみこころを成し遂げる罪なき歩み、十字架での苦しみ、そして、私たちの罪のために死なれたこと、死を打ち破り復活されたこと、弟子たちに現われたこと、天に帰られたこと。
・父なる神様は私たち人間をあわれんでくださった。そのあわれみが直接、人に救いを与えたのか?そうではない!父なる神様は、罪の解決のために、御子イエス様を与えてくださった!それゆえに、救いは実現した!
・イエス様の十字架、復活のゆえに、感謝し、礼拝しましょう!
まとめ
イエス様を信じ、クリスチャンになることはすばらしい!
神様が、その人のことを、新しく生んでくださった!
現状は、弱さ、失敗、罪。
聖霊なる神様は、①みことばの霊的な現実を受け止めさせて下さる。②悟らせて下さる。③そのリアリティを、信仰的に体感させて下さる。
→その人は変わる。新しく生み出された者として歩ませていただける。主にある力。みこころの道を歩む。主にあって実を結ぶ。
■宣言:神様、あなたは大きなあわれみのゆえに、イエス様の復活の力により、私たちを新しく生んで下さいました。それゆえ私たちは生ける望み・希望を抱いて歩んでいくことができます。あなたの子どもとして生んでいただいたことを感謝します!
2022年10月2日礼拝メッセージ 要旨
■『神様からのプレゼントーシャロームと恵み』(第一ペテロ書講解説教第5回)
■聖書箇所:第一ペテロ1:1~2
■中心聖句:第一ペテロ1:2 父なる神の予知のままに、御霊による聖別によって、イエス・キリストに従うように、またその血の注ぎかけを受けるように選ばれた人たちへ。恵みと平安が、あなたがたにますます豊かに与えられますように。
・「あらためまして、みなさん、ごきげんよう」
・今日はあいさつの話なので、めずらしいあいさつをしてみました。
・ずいぶん前ですが連続TV小説で『花子とアン』という番組がありました。
・主人公、村岡花子が修和女学校(実在の東洋英和女学校をモデルとしたもの)に入る場面があります。そこでのあいさつが「ごきげんよう」!
※「ごきげんよう」、男性も使ってもいいらしい。
◇聖書箇所をお読みください。
・今日は2節のあいさつの部分から学んでいきましょう。
・3つの側面から。①神が与えたいと願っておられる「平安・平和・シャロームの祝福」はどのようなものか?②シャロームを実現させるために必要な「恵み」について。③恵みと平安は「ますます豊かに」与えられるものであること。
・恵みと平安が、あなたがたにますます豊かに与えられますように。
・ペテロによる手紙の読者のための祈り。→神の願いの反映と考えられる。→聖書を読むすべての人にあてはめることができる。→第一のポイントへ
1.神様は、すべての人に、シャローム・平安・平和の祝福を与えたいと願っておられます。
・「平安」、心がおだやかであること。内面的。
〈ギ〉エイレーネー、ピリ4:7、ローマ5:1では「神との平和」
〈ヘ〉シャローム
・イスラエルでは今もあいさつでシャロームが用いられている。
・直接的には、戦争、争いがないこと。
・総合的な神の祝福を表す言葉。
(あ)内面の平安。
(い)繁栄。
(う)健康。
(え)和解。
・ところで、なぜ、神はシャロームをすべての人に与えたいのか?
・神が世界を造られた。神の栄光のため、人類の祝福のため!
・神は、祝福してくださるお方!
・ここで多くの人(すべての人?)の疑問を取り上げなければならない。
・神がおられるとして、その神がシャロームを与えたいというのになぜ、それが実現していないのか?
・聖書はその答を教えています。
・ローマ3:23~24 すべての人は罪を犯して、神の栄光を受けることができず、神の恵みにより、キリスト・イエスの贖いを通して、価なしに義と認められるからです。
・神からのシャロームを妨げるもの、それは、人の罪、だと聖書は教えています。
・その解決は?ローマ3:24に出ていた!神の恵み!!(キリストのあがない!!)→第2のポイントへ。
・恵みと平安が、あなたがたにますます豊かに与えられますように。
2.神様は、人類にシャロームの祝福を与えるために、「恵み」を注いでくださいました!
・「恵み」:通常の意味、「祝福」と同じ意味で用いられている。例:「大自然の恵み」、「季節の恵み」
・辞書での意味:1 めぐむこと。恩恵。また、いつくしみ。「自然の―」「天の―」 2 キリスト教で、原罪にもかかわらず信仰によって与えられる神の愛による救済をいう。聖寵 (せいちょう) 。
・聖書的な意味:それを受けるに価しない者であるにもかかわらず、愛し、いつくしみ、思いやること。そのような心のあり方、また、そのゆえに与えられる配慮、ことがらのこと。
・人は罪のゆえに神に背を向けてしまった。罪のゆえに敵対関係に。
・にもかかわらず、神は、人を愛し、救い主イエスを遣わして下さった。そして、十字架の上で罪なきお方が、人類の罪を代わりに負ってくださった。
・これが神の恵み!イエス・キリストの恵み!
・このこと(福音)を信じるなら、神との平和の中に入ることができる!そして、シャローム・平和が与えられる。(段階的にだが)
・まず、第1段階として神との平和!(気分は変わらないかもしれない。劇的な感動を感じる人もあり)大切なことは信仰的な事実!
・ローマ5:1 こうして、私たちは信仰によって義と認められたので、私たちの主イエス・キリストによって、神との平和を持っています。
・第2段階としては、心の平安!
・第3段階として、繁栄、健康、和解。神のみこころにそって。完全な実現は神の御国が完全に実現するとき!(新天新地でのお楽しみ!!)
・恵みと平安が、あなたがたにますます豊かに与えられますように。
3.神様は、「シャロームの祝福」についても、また、その根拠となる「恵み」においても、さらに豊かに、ますます豊かに与え、倍増させてくださいます。
・ペテロらしい!
・パウロもあいさつで恵みと平安を用いている。
・ローマ1:7 私たちの父なる神と主イエス・キリストから、恵みと平安があなたがたにありますように。
・直訳 恵みと平安、あなたがたへ、倍増しますように。
・使徒7:17 さて、神がアブラハムになされた約束の時が近づくにしたがい、民はエジプトで大いに数が増え、・・・。
・なぜ、そうなのか?
・シャローム・平安・平和の祝福は神のものだから。恵みも、神のものだから。
・神は永遠・無限のお方。神の祝福も、神の恵みも無限!!
・どこまでも、どこまでも、極め尽くすことはできない!
■宣言:神様、あなたは、私たちに、シャローム・平安・平和の祝福を注ごうと願っておられます。その実現のために、あなたは、救いの恵みを用意してくださいました。私たちは、救いの恵みを受け取り、シャロームの祝福をいただきます。ますます豊かに受けていきます!
付録
■主要観念:神様は、平安(シャローム)という祝福を与えたいと願っておられ、その実現のためにイエス・キリストによる恵みを実現してくださいました。
2022年9月25日礼拝メッセージ 要旨
■『クリスチャンと“三位一体の神”』(第一ペテロ書講解説教第4回)
■聖書箇所:第一ペテロ1:1~2
■中心聖句:第一ペテロ1:2 父なる神の予知のままに、御霊による聖別によって、イエス・キリストに従うように、またその血の注ぎかけを受けるように選ばれた人たちへ。恵みと平安が、あなたがたにますます豊かに与えられますように。
・「至れり尽くせり」という言葉がありますね。
・どのような意味があるでしょうか。
①「至れり」の「至る」には、「注意が行き届く」という意味があります。
②さらに、「尽くせり」の「尽くす」には、「できる限りの事をして、これ以上にない状態にする」という意味があります。
③そのため「至れり尽くせり」には、「これ以上ないくらい、注意が行き届いた状態」「十分に配慮されていると感じられる状態」という意味があります。
・英語では?perfect!
・100点満点!花丸!
・今日の聖書箇所はパーフェクト、100点満点、花丸、至れり尽くせり、の話!
◇聖書箇所をお読みください。
・今日も続けて、1~2節から。
・内容は、著者と宛先、あいさつ。
・3回目になるが、「宛先」を学びつつ、神様の恵みをいただいていきましょう。
・たかが宛先。だが、霊的な意義は深い!
・宛先に現われているクリスチャンのアイデンティティ(特質)を学んできた。
(あ)「選ばれた人たち、」
(い)「散って寄留している」者
・今日は2節を中心に学んでいきましょう。
・まず、解釈の課題に取り組む必要がある。
・※ :1 使徒ペテロから、~に散って寄留している選ばれた人たち〔へ〕。そして、最後の「すなわち」は原語にはない。
・:2 「父なる神の予知のままに、御霊による聖別によって、イエス・キリストに従うように、またその血の注ぎかけを受けるように」(選ばれた人たちへ)。
・:2 「選ばれた人たちへ」は1節の「選ばれた人たち」のみを説明していると解釈し、補われたもの。※そうでないとつながりが分かりづらいということで。
・しかし、原語を調べてみると、2節の内容は「選ばれた人たちへ」だけを説明している、というよりも、むしろ、「散って寄留している選ばれた人たち」全体を説明している、と受け取った方が適切に思える。
・※この解釈は、ウェイン・グルーデム(ティンデル聖書注解のペテロ第一注解 ※※ティンデル聖書注解:世界的な福音派の代表的な学者による)、F.W.Beare(?)など。日本語訳でこの解釈はあまりない。
・今回は、グルーデムの解釈にそって学んでいきたい。
・ということは、本文は以下のよう表現になる。
:1 イエス・キリストの使徒ペテロから、ポントス、ガラテヤ、カパドキア、アジア、ビティニアに散って寄留している選ばれた人たち〔へ〕。
:2 父なる神の予知のままに、御霊による聖別によって〔の中〕、イエス・キリストに従うように、またその血の注ぎかけを受けるように、と。 恵みと平安が、あなたがたにますます豊かに与えられますように。
・意訳するとこんな感じか
【クリスチャンたちよ、イエスを信じる者たちよ、あなたがたは散らされ、居留している、選ばれた者であるわけですが、①あなたがたの今があるのは“父なる神の予知”によるのですし、②これまでも、そしてこれからもずっと“聖霊なる神の聖別のみわざ”に取り囲まれていて、③日々、イエスに従う歩みをし、失敗した時はイエスの血の注ぎによる赦しをおりおりにいただいて、神とともに歩んでいくのです。】
・①あなたがたの今があるのは“父なる神の予知”によるのです
・「父なる神の予知のままに」
・予知:普通の意味では、知識として前もって知ること。情報として。知識として。※「地震予知」
・聖書で用いられる「予知」:①普通の意味、②OTを背景とした意味。NTでの独特の意味。
・知る。=関わる。親しくなる。愛する。任命する。計画する。定める。
・あらかじめ知る。予知。同上。
・あらかじめ愛する → ローマ8:29 神は、あらかじめ知っておられる人たちを、御子のかたちと同じ姿にあらかじめ定められたからです。
・あらかじめ定める → 第一ペテロ1:20 キリストは、世界の基が据えられる前から知られていましたが、この終わりの時に、あなたがたのために現われてくださいました。
・ということは・・・
1.あなたがクリスチャンであるのは、父なる神様があらかじめそのように計画してくださったからです。父なる神様を礼拝しましょう!
・②これまでも、そしてこれからもずっと“聖霊なる神の聖別のみわざ”に取り囲まれていて、
・「御霊による聖別によって」
・「によって」=ギリシャ語では「エン」、英語の「in」と同じ。エンの方がひろい。「によって」(by)と同じ意味もある。
・文脈からすると、「の中で」のほうが適切か。
・となると・・・
2.あなたがクリスチャンであるのは、聖霊なる神様が、“聖別のみわざ”をもってあなたを取り囲み、これまでも働いて下さいましたし、これからも、働いてくださるからなのです!聖霊なる神様を歓迎しましょう!
・空気は私たちを取り囲んでいる。当たり前のこととして受け止めている。空気を意識したことはありますか?
・聖霊なる神は、同じように、それ以上確かに取り囲んでいてくださる!
・ペテロの手紙の読者たちがそうであるように。
(あ)救いにおいて
・第一コリント12:3 聖霊によるのでなければ、だれも、「イエスは主です」と言うことはできません。
・信仰告白のこと。聖霊のお働きによる!!
・※救いがあるところ、聖霊の働きあり! ※※しるしと不思議、大切なテーマ。しかし要注意。「救い」があり「イエスへの信仰」があるなら聖霊は働いておられる!聖霊の働きなしには滅びのみ!(救いがないのだから)
(い)信仰生活において
(1)祈り ローマ8:26~27
(2)真理へと導く ヨハネ16:13
(3)伝道 世への啓示 罪、義、さばきについて ヨハネ16:8~11
(4)イエスの似姿へ 第二コリント3:18 栄光から栄光へと、主と同じかたちに姿を変えられていきます。これはまさに、御霊なる主の働きによるのです。
・聖霊なる神様はおられます!聖霊なる神様に取り囲まれているのです!
・私たちがすべきことは、聖霊なる神様を歓迎することです!個人的に心を開くことです!親しく導いていただくのです! ・ガラテヤ5:16 御霊によって歩みなさい。 ・5:25 御霊によって進もうではありませんか。
・③日々、イエスに従う歩みをし、失敗した時はイエスの血の注ぎによる赦しをおりおりにいただいて、
・イエス・キリストに従うように、またその血の注ぎかけを受けるように
3.クリスチャンは、日々、目指すべきことは、「イエス様に従うこと」です!イエス様に従っていきましょう!と同時に、日々、罪の赦しを受けるため「イエス様の血の注ぎ」を受けていきましょう!
(あ)イエス様に従っていきましょう!
・一日を始めるにあたり、自分自身をイエス様にささげることから始めましょう!
・祈りとみことばを。 ・イエス様に従う歩みを選んでいきましょう!
(い)イエス様の血の注ぎを受けていきましょう!
・儀式が必要なのか?そうではない!
・ハワード・マーシャル 第一ヨハネ注解 p182 「血はイエスの死について語る一つの象徴的な方法である。」
・罪を示されるたびに、するべきこと。
①イエス様の十字架のみわざを思い起こし、イエス様の十字架のみわざにより、それを信仰をもって受けた時、義とされた、原則的には罪がゆるされたこと、に立ち帰るのです。
②罪を告白する。神の前に。罪を認める。第一ヨハネ1:9
・以上、2点を実行していく!!それがイエスの血の注ぎを受けること!
まとめ
・私たちは不完全、失敗だらけ、認めるしかない!
・しかし、希望あり!
・神様のみわざは「至れり尽くせり」!パーフェクト!
・この神様を信頼して歩んでいきましょう!
■宣言:父なる神様、あなたのご計画により私たちは救いにあずかることができました。聖霊なる神様、あなたは私たちを取り囲み、変わることなく聖なる者とする働きをなし続けておられます。私たちは、イエス様、あなたに従っていきます。罪の赦しをいただきながら。
付録
■主要観念:クリスチャンと三位一体の神との関係は、①「根源」は父なる神のご計画によるのであり、②「実際」は聖霊の聖とするみわざの中で、③「日々のあり方」としては、キリストへの従順、そして、(しばしば失敗するわれわれのため)キリストの血の注ぎによる赦しと回復
■目的:完全な神に信頼せよ!
2022年9月18日礼拝メッセージ 要旨
■『クリスチャンの姿―寄留者』(第一ペテロ書講解説教第3回)
■聖書箇所:第一ペテロ1:1~2
■中心聖句:第一ペテロ1:1 イエス・キリストの使徒ペテロから、ポントス、ガラテヤ、カパドキア、アジア、ビティニアに散って寄留している選ばれた人たち、(すなわち、)〔へ。〕
・9月、秋らしい日も。
・秋と言えば、旅行!という人も。
・旅行、と、旅、ちょっと違うらしい。
・今日は”旅人”の話・・・
◇聖書箇所をお読みください。
・今日は、1~2節から。
・内容は、著者と宛先、あいさつ。
・著者は「イエス・キリストの使徒ペテロ」
・宛先は、1~2節。
・あいさつ。
・前回に続いて、「宛先」を学びつつ、神様の恵みをいただいていきましょう。
・”宛先”なのだが、霊的な意義は深い!
・宛先に現われているクリスチャンのアイデンティティがいくつかある。
(あ)「選ばれた人たち、」
(い)「散って寄留している」者
・今日のテーマはこちら!
◎クリスチャンは、散って居留している者たちです!もちろん選ばれた者、とは言えやはり寄留者!
・本国にいない。一時的滞在者、旅人!
・ヘブル11:13 「地上では旅人、寄留者」
・ピリピ3:20 わたしたちの国籍は天にあります。
・このことから3つのことを学びたい。
・旅人は軽装でなければなりません。
1.クリスチャンたちよ、あなたがたは散らされ、寄留している者です。ですから、この世のことに捕らわれすぎてはいけません!
・地上のことにはいけない。
(あ)淡泊であれ!
・持ち物、金銭、業績、名誉、その他。
・地上のことに関して、捕らわれすぎてしまうことがたびたび起こってしまう。
・罪ではないものも、度を超すなら信仰の歩みの妨げとなってしまう。(デリケートな面あり。杓子定規なものではない。)
(い)罪へと引き寄せるものに注意しなければならない。
・別な表現では、以下。
・2:11 あなたがたは旅人、寄留者なのですから、たましいに戦いを挑む肉の欲を避けなさい。
・寄留者は、本国に思いを向ける。
2.クリスチャンたちよ、あなたがたは散らされ、寄留しているものです。ですから、帰るべき本国(神の国の完成)を目指して生きなさい!
・本国を目指して進んでいきましょう!
・旅人、寄留者。しかし、放浪者ではない!目的地がある!本拠地がある!帰るべきところがある!
・エペソ1:11 またキリストにあって、私たちは御国を受け継ぐ者となりました。
・1:4~5 :4 また、朽ちることも、汚れることも、消えて行くこともない資産を受け継ぐようにしてくださいました。これらは、あなたがたのために天に蓄えられています。:5 あなたがたは、信仰により、神の御力によって守られており、終わりの時に現されるように用意されている救いをいただくのです。
・詳細はこの節を取り上げる時まで取っておきたいが、受け継ぐべきものは「資産」!
・イエス様の表現ならこう!
・マタイ6:33 まず神の国と神の義を求めなさい。そうすれば、これらのものはすべて、それに加えて与えられます。
・地上のことに淡泊。来たるべき天の御国の祝福を目指す。世捨て人になってしまうのではないでしょうか。
・以上の2つの点だけならそう!
・しかし、聖書の教えはバランスが取れている。
3.クリスチャンたちよ、あなたがたは散らされ、寄留している者です。ですから、地上に生かされている限り、なすべき使命を全うしなさい!大宣教命令、そして、文化命令の実現に向けて!
・第一ペテロ1:15 むしろ、あなたがたを召された聖なる方に倣い、あなたがた自身、生活のすべてにおいて聖なる者となりなさい。
・「生活のすべてにおいて」聖なる者へ→神のご計画にそって生きよ!
・地上での使命がある!大宣教命令が!さらには文化命令が!
(あ)大宣教命令
・マタイ28:18~20 :19 ですから、あなたがたは行って、あらゆる国の人々を弟子としなさい。…
・第一ペテロ2:12 異邦人の中にあって立派にふるまいなさい。そうすれば、彼らがあなたがたを悪人呼ばわりしていても、あなたがたの立派な行いを目にして、神の訪れの日に神をあがめるようになります。
・生活と宣教とのつながり!宣教は行いと言葉を通して!
(い)文化命令。
・創世記1:28 地を従えよ。海の魚、空の鳥、地の上を這うすべての生き物を支配せよ。
・ピリピ4:8 最後に、兄弟たち。すべて真実なこと、すべて尊ぶべきこと、すべて正しいこと、すべて清いこと、すべて愛すべきこと、すべて評判の良いこと、また、何か徳とされることや称賛に値することがあれば、そのようなことに心を留めなさい。
・コロサイ3:23 (奴隷たちよ)何をするにも、人に対してではなく、主に対してするように、心から行いなさい。
(第一テサ4:11 自分の仕事に励み、)
・クリスチャンは寄留者。この世のことに淡泊であれ。御国を目指せ。しかし、この地上を生かされている限り、あなたは使命がある!!
・人々の救いのために祈り、あかしし、伝道しましょう! ・仕事に励みましょう!
〈まとめ〉
・寄留者。しかし、目指すべきところは確か!イエス様の救いがあるから!
・ということは、旅人であるクリスチャンはどうすべきでしょうか?神を賛美すべき!歌うべき!“歌う旅人”であるべき!
■宣言:神様、私たちはあなたのご計画の中にあって「散って寄留している者」です。ですから、この世のことに捕らわれすぎずに、帰るべき本国(神の国)を目指して歩みます。また、それとともに、地上を生かされている限り、あなたが任せてくださった使命を全うしていきます。
付録
■主要観念:クリスチャンのアイデンティティ、それは、①寄留者、②散らされた者、③神によって選ばれた者、である。