『主にあって喜べ』(ピリピ書講解説教第29回)ピリピ3:1~6より 2022年5月1日小山コミュニティチャペル 礼拝
2022年5月1日礼拝メッセージ 要旨
■『主にあって喜べ』(ピリピ書講解説教第29回)
■聖書箇所:ピリピ3:1~6
■中心聖句:ピリピ3:1a、3 最後に、私の兄弟たち、主にあって喜びなさい。…。神の御霊によって礼拝し、キリスト・イエスを誇り、肉に頼らない私たちこそ、割礼の者なのです。
・質問です。皆さんは、好きなものは先に食べる方ですか?それとも最後までとっておいて後で食べる方ですか?
・子どもの時のこと、その日のおかずは大好きな唐揚げ!いつものように最後まで取っておいた。ごはん茶碗の中に!
・一瞬、茶碗を置いてしまった。
・兄が「いらないのかい?」とさくっと箸で一突き、あっという間にパクッと食べてしまったのです!
・あの悔しさ、忘れられません!(笑)
・今日は横取りされないように、という話!
・何を?喜びを!
◇聖書箇所をお読みください。
・3章から、勧めの第2部。3:1~4:9。(第1部は 1:27~2:18。)
〈箇所の解説〉 3:1~6
・3:1 「最後に」、と言って後半に。
・文末の言葉ではないようだ。
・新共同 「では、わたしの兄弟たち、主において喜びなさい。」
・ここで重要な勧めが。「主にあって喜びなさい。」
・3:1b 「私は、また同じことをいくつか書きますが、これは私にとって面倒なことではなく、あなたがたの安全のためにもなります。」
・この後続く内容を指していると考えられる。
・「また同じことをいくつか書きますが…」、以前にもそのような勧めを現地でしたか、別の手紙を書いたのか?
・3:2 「犬どもに気をつけなさい。悪い働き人たちに気をつけなさい。肉体だけの割礼の者に気をつけなさい。」
・唐突な内容の変化。 ・厳しい警告の言葉。
・※犬好きな方へ。誤解のないように。当時の文化の影響が大きいので。
・推測の一つ。パウロが手紙を書いているときに、間違った教えをする人々の情報が届いた。それで、パウロはそのことを手紙に書くことにしたのでは。可能性はあるだろう。無理もあるか?
・「犬ども」、「悪い働き人たち」、「肉体だけの割礼の者」とは? ※割礼=OTにあるユダヤ人の儀式。
・“律法を行うことによる救いの教え”をもたらす者。
・パウロが危険視したのは、キリストへの信仰だけでは不十分であり、割礼を受ける必要がある、という教え。
(使徒15:1 さて、ある人々がユダヤから下って来て、兄弟たちに「モーセの慣習にしたがって割礼を受けなければ、あなたがたは救われない」と教えていた。)
・主にあって喜びなさい。そのためには「気をつけなさい」とつながるのではないか。
・間違った教えは、主にある喜びを奪ってしまうので。
・横取りされないように!
・:3 「神の御霊によって礼拝し、キリスト・イエスを誇り、肉に頼らない私たちこそ、割礼の者なのです。」
・パウロは主張する。「割礼が神の民のしるしだというのなら・・・、「私たちこそ、割礼の者なのです。」
・私たちこそまことの神の民!
・なぜなら、まことの神の民のしるしは、つぎの3つのことであるから。
(あ)「神の御霊によって礼拝し、」
(い)「キリスト・イエスを誇り、」
※「誇る」=「喜ぶ」と訳せる。ギリシャ語「カウコーメノイ」。ローマ5:2、3、11
(ローマ5:11 それだけではなく、私たちの主イエス・キリストによって、私たちは神を喜んでいます。キリストによって、今や、私たちは和解させていただいたのです。)
・イエスを喜ぶこと!(※だから喜ぼう!)
(う)「肉に頼らない」。
・3:4~6にある(あ)家系の誇り、(い)正統派であることの誇り、(う)働きの誇り、(え)道徳的な誇り、など。それらを救いの土台としない!信仰の土台としない!
・こういう生き方をする者こそが、本当の意味での「割礼の者」!「神の民」!
・〔パウロはこう言っているようだ。肉に頼る話が出たので言っておきます。〕
・パウロは言う。「ほかのだれかが肉に頼れると思うなら、私はそれ以上です。」(:4)
・以下は、パウロ・リース師による分類
(あ)家系の誇り ・:5 「私は生まれて八日目に割礼を受け、イスラエル民族、ベニヤミン部族の出身、ヘブル人の中のヘブル人、」
(い)正統派であることの誇り ・:5b 「律法についてはパリサイ人、」
(う)働きの誇り ・:6 「その熱心については教会を迫害したほどであり、」
(え)道徳的な誇り ・:6b 「律法による義については非難されるところがない者でした。」
〔以下、「しかし、私は、キリストのゆえ、大転換を経験した!」と:7~続く。今日はそこまで。次週へ。〕
・今日の学びのポイントは?
・:1 最後に、私の兄弟たち、主にあって喜びなさい。
1.主にあって喜びましょう!イエス様を信じた者の義務であり、特権であり、そうすることが自然なことなのです! Let’s rejoice in the Lord. You must rejoice. You can rejoice. You will rejoice.
・勧め 喜びなさい。喜びましょう。Let’s rejoice in the Lord.
・義務です。命令。You must rejoice.
・特権です。You can rejoice.
・そうすることが自然!! You will rejoice.
※Will→習性、習慣の意味!※ことわざ Accidents will happen.事故は起こるもの。
・:2 「犬どもに気をつけなさい。悪い働き人たちに気をつけなさい。肉体だけの割礼の者に気をつけなさい。」
2.主にあって喜んでいくため、気をつけましょう!ただイエス様の十字架とよみがえりのみわざにより救われたことを揺るがす教えに。 Watch out!
・当時の危険性。ユダヤ教の儀式的なことにより救われるという教えへの逆戻り。儀式的なことを信仰の土台とすること。
・現在の私たちにとってはそのままの心配は少ないだろう。
・しかし、「気をつけなさい。」 似たような状況はある!
・どういうことか?
・「イエス様への信仰、大切です!その通り。でも、パッとしないでしょう。だから~しましょう。ともかく効果があるから。」
・「イエス様への信仰+何か」を救いの土台としてしまうこと。信仰のよりどころとしてしまうこと。
・例 (あ)知的に。「この学びのコースをすれば信仰がしっかりしますよ」。益ではあってもそれが信仰のよりどころとなってしまうなら危険でもある。学びは大切!学びましょう!しかし、気をつけましょう!(い)行動面。「こういう行動をすれば信仰が強められますよ」、(う)霊的に。こういう霊的な経験こそが必要。その経験があなたを変える。それがあなたの信仰の土台だ。
・気をつけましょう!
・巧妙なもの。イエス様への信仰など当てにならない、と最初から言われればみな気づく。そうでないから引っかかってしまう。
・「イエス様+アルファ」に注意しましょう!・「イエス様への信仰による救い」、それを揺るがすものに気をつけましょう!
・それらは、主にある喜びをいつか奪い去ってしまう。
・主にある喜びを横取りされないようにしましょう!!
・:3 神の御霊によって礼拝し、キリスト・イエスを誇り、肉に頼らない私たちこそ、割礼の者なのです。
3.聖霊なる神様に頼り、神様に礼拝をささげていきましょう。聖霊様は、イエス様の栄光を現す真理へ、イエス様のあがないのみわざ(十字架と復活)についての真理へ導いてくださいます。Worship by the Spirit of God!He guides us into all the truth. He glorifies Jesus.
・ヨハネ16:13 しかし、その方、すなわち真理の御霊が来ると、あなたがたをすべての真理に導いてくださいます。…。
・ヨハネ16:14 御霊はわたしの栄光を現します。…。
・御霊による礼拝。①人間的なものに頼らない礼拝。儀式中心ではなく(ユダヤ教へ逆戻りしてしまうことなく)。※感情中心ではなく。②イエス様中心の礼拝。イエス様のみわざ中心の礼拝。
・イエス様を通してのみ父なる神のもとへ行ける。聖霊はイエスへと、イエスのみわざへ、と導く。
■宣言:神様、私たちは主にあって喜びます!また、喜びを奪われないために、イエス様の救いのみわざによってのみ救われたことを揺るがせるものに気をつけます!聖霊様のお働きによってイエス様の救いのみわざの真理へと導いてください!
〈参考〉
■聖書箇所の主要観念:クリスチャンは主にある喜びに満ちた生き方をすることができる。ただし、主にある喜びを奪ってしまう、人間的なものに頼らせる間違った教えに注意する必要がある。
■説教の目的:主にあって喜べ!主にある喜びを奪われないように気をつけよ!聖霊に、キリストのみわざへと導いていただけ!