写真はお遍路寺での本堂前、燃え過ぎてしまって炎が上がってるところ。
お遍路を始める前の、事はじめ。
会社に1ヶ月の無給休暇を貰って、
まずは、1週間掛けて必要な道具を買い集めた。
ザック、テント、シュラフ、レインコート、エアマット等、キャンピング道具。
換えチューブ、修理工具、走行メータ、ボトルホルダー、サングラス等の自転車用具。
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アウトドアショップに何回か足を運んで、出発日の前日までセール品を漁って。
店員さんも自転車旅用に色々相談にのってくれた。
こんな高価なシュラフが必要か?と疑問もありながらも、次々と購入した。
総額10万程度。
結果的にどれも使い勝手よく、いろんな場面で助かった。
新宿アウトドアショップの店員さんありがとう!
自転車は持っていたが、長距離旅用の自転車用品はなかったので、新たに新宿で買い揃えた。
自転車用品は高い。
ある程度覚悟はしていたけど、購入する度に、恐ろしい額になった。
準備は万端。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/39/3c/b780e577bb4f0d5627a6b0ef2a874fb0.jpg)
無駄な物も処分した。
狭いワンルームが多少広くなった。
出発当日の夕方、徳島行きの高速バスが出てる渋谷へ、家まで友達に来てもらって荷物を一緒に渋谷まで運んでもらった。
バスの発車の予定時刻の2時間前に家を出たけど、到着したのは出発の15分前だった。
普通、渋谷までは1時間くらいだけど、この日は手間取って2時間近くかかった。
渋谷のバスステーションに着いて一息つく間もないまま、バスに乗り込んだ。
バスに乗り込む時、運転手さんに自転車の持ち込みはダメだと言われた。
でも、バスの出発時刻も迫ってたし、乗客も少なかったせいもあってか、なんとか自転車を載せて貰った。
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半ば無理やりお遍路に出たような感じがあった。
「会社を辞めます」
と、当時所属していた会社の社長に、直談判した時に、「実は、お遍路を廻りたい」と軽軽しく話したのが引き金となった。
お遍路は単なる憧れであって、話題の一つにすぎなかったんだけど。
辞めると言い放った後の解放感からか、ベラベラと軽口をいつの間にか話してました。
「それなら仕事も忙しくないし調度いい。行ってらっしゃい!」
という風に社内で話が弾んでしまった。
そして、あれよあれよと言う間に、1ヶ月後にはお遍路に出る羽目になってしまった。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/43/6a/9ae6dfb3785d6b2e27368e3c19b5a569.jpg)
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バスが渋谷のバスステーションを離れる時、怖かった。
なんだかんだ言い訳しているうちにここまで来てしまったか、と。
全然わくわくしない自分の気分を感じて、多少後悔した。
もう東京には戻らないかもしれないと、意味不明な妄想が頭を走りはじめた時には、感傷的にもなった。
日本各地を飛び回って調査や取材をする仕事をやってたので、旅に抵抗感は無かったけど、この夜は多少違った。
慣れていたはずの深夜バスでは、色んな事が胸いっぱいに迫ってきて、これからどうなるんだろうと、スケジュールの無いこれから一か月近い旅に不安を感じた。
今思うと、あのとき感じた不安は理解出来なくはないが、その時は、かなり気持悪かった。
バスではほとんど眠れなかった。
翌朝、淡路島辺りで日が差し始めて意識がが覚めた。
7時頃、薄曇の徳島駅に着く。
「あぁ、ついに着いたか…」と、バスを降りると、昨夜の意味不明の不安が一転して、あれはなんだった?と不思議に思うくらい気分が明るかった。
続きは>>お遍路を自転車で・・・12で。
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