お遍路を始めて5日目、写真は日和佐でお世話になった釣具屋浜口。
道の駅「日和佐」に着いて、観光案内所を探した。今日宿泊するキャンプ場の予約を入れるためだ。予定していたキャンプ場の第一候補は、南に20kmほど行った所にある「まぜのおかキャンプ場」。まだ15時半くらいだったので、無理すれば行ける距離だ。第二候補はここから少し北に行った所にある「恵比寿浜キャンプ場」。観光案内所の人に聞いて、電話番号を教えてもらおうと思っていた。
観光案内所の人に探してもらうと、まぜのおかキャンプ場は電話が通じないらしく、その日お客さんが誰もいなくて管理人がいないから、ダメだとのこと。恵比寿浜キャンプ場はもともと海水浴場の施設があるだけの場所で、管理所も無いし、今の時期は使えないかもしれないとの事。
「もしあれなら、道の駅の駐車場脇でテントを張ってもいいですよ。そういうお遍路さんいるから・・・」と言われたが、野宿は最後の手段と考えていたので、恵比寿浜キャンプ場を目指す事にした。
日和佐の町を出て海岸沿いに走った。すぐ着くだろうと思っていたが、意外に距離もありアップダウンも激しかった、それでも30分程度でそれらしき場所に着いた。しかし、スクーターで現れた地元の人に、ここは空き地であっちがそうじゃ、と言われ、指差す方へ向かった。
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恵比寿浜と恵比寿浜キャンプ場
恵比寿浜キャンプ場はさっきの空き地と変らず、ただの原っぱだった。原っぱの奥の方にバイクにまたがって、立ち往生している人がいる。近づいて話し掛けてみた。
地図のキャンプ場マークを目指してここまで来たけど、ここでキャンプをするかどうか考えていたところだ、とのこと。結局、そこでキャンプする事にした。バイクの人も。
夕暮れも近かったので、早速二人はキャンプの準備をはじめる、偶然にも同じメーカーの同じタイプのテントだった。バイクの彼は神奈川の人でKさん。30代前半くらいでカヤックのインストラクター。九州の友人の家に行くバイク旅の途中で、フェリーで四国まで来て、たっぷり遊んで、そのうち九州に向かうそうだ。昨日は、徳島の山間部のキャンプ場でキャンプして、山の次は海だろう!というノリでここまで来たそう。今日は徳島にある有名なオフロード道を走って最高だったとのこと。
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テントを張り終わり荷物をまとめて、晩飯を買いにキャンプ場前の釣具屋に行った。この辺りにお店はその釣具屋しかなく、もう既に日が落ちており、これから日和佐の町へ戻る気力も無かったから。Kさんは自前食料があるようでテントの前でお湯を沸かしている。
釣具屋に行くと、食べるものはポテトチップスぐらいしか置いてなく、諦めようかと思ったら、レジに出たおばあちゃんが、これ家にあったものだけどと、カップラーメンを持ってきて売ってくれた。ビールも何本か買って戻った。
キャンプ場に戻ると軽トラックが停まっていた。キャンプ場の管理の地元の人で、夕方の巡回監視で来た様子。かろうじて見える程度の照明にただの原っぱなんだけど、利用料として150円取られた。
食事をとった後、シャワー(海水浴客用で水しか出ない)を浴びた。水シャワーはこの時期さすがに寒い。その後、すっかりくつろいだ服に着替えていたKさんと一緒にビールを飲んだ。
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Kさんとビール片手に長い時間話した。バイクの話やらキャンプ、インストラクターの話、お遍路の話とネタは尽きなかったが、だんだん夜もふけて、身も震えるほど寒くなってきた。時計を見ると既に11時近く。明日も早いのでお開きにした。
Kさんはこれから寝る前に携帯ブログに書き込むとのこと。
お遍路中、毎日思う事ではあったけど、今日は本当に長い一日だったな、と思い寝袋に入った。
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