お遍路を始めて7日目、写真は室戸岬にある中岡慎太郎像。
お昼を食べた喫茶店の近くに中岡慎太郎の銅像があった。中岡慎太郎はそれほど有名ではないが、竜馬と一緒に活動した幕末の志士。ちょっと興味あるのでそのうち調べてみようと思ってる。
久しぶりに、お遍路四国八十八ヶ寺に向かう。室戸岬の山の上に建つ24番最御崎寺。急な車道、室戸スカイラインを自転車で上った。
海と山が隣り合わせにある室戸岬。自転車で上り、稜線が長く続く景色を見れるような高さにまでくると、空に猛禽類が何羽も見えた。その猛禽類が風の流れに浮かび、停止しているかのような姿を真近で見ることが出来た。あれは隼だったのだろうか?
坂道を上る途中で、修行で廻っているお坊さんや歩きお遍路さんとすれ違った。歩きお遍路ルートでは、この道は24番最御崎寺を参拝し終わった後の道になる。
24番最御崎寺に到達。駐車場に自転車を置き、23番薬王寺以来、久しぶりに参拝した。ここでも観光バスで廻るお遍路さん達から「自転車でここまで。大変やったね」と声を掛けられた。
ここ最御崎寺には「鐘石」という不思議な岩があり、叩くと金属的な調律のとれた高音が鳴り、音階を奏でられる。看板によると冥土まで響く音との事。
最御崎寺を離れ、25番津照寺を目指した。
最御崎寺から海沿いの国道55号を5kmくらい走った所、室戸の町中に津照寺はあった。竜宮城のような山門をくぐって入り参拝した。津照寺は港を見渡すような場所にある。海の守り神として港に入る船や室戸の町を見守ってきたのだろう。
24番最御崎寺の鐘石
26番金剛頂寺へ向かう。25番津照寺からはそう遠くない場所にあるが、いかんせん山寺なので時間が掛かりそう。既に2時半。ちょっと不安だったが急いで向かった。
道中で歩きお遍路さんを何人か抜かした。歩きお遍路さんが向かっているって事は、時間的にはまだ全然大丈夫のようだ。山道に入り、山の斜面をうねるようにしてお寺に走って行った。
26番金剛頂寺に到着。参拝した。帰りしな山門で仁王様の後ろにステッカーが貼られてあるのを発見した。どうやって貼ったんだ?
山道を下って、再び海沿いの国道55号まで出た。本日の宿は安芸にあるキャンプ場を予定。ただしここから40km近くある。休憩無しで走れば、2時間半くらい。時間は15時半。行ける所まで行こうと思い、走った。
休憩無しで走り続けるのは無理がある、MTBも室戸岬を越える辺りから変な音を出し始めた。たまにギアが噛まない事もあった。無理せず、疲れたら休憩する事にした。
朝とは違い左側に海があり、日も刻々と落ちていく。
朝は左(東)の海の向こうに朝日があり、今は左(西)の海の向こうに夕日がある。つまり一日中、太陽が僕を照らしていた事になる。ひどく暑かったけど、特に左側が。
その後も走り続けて、ちょっとした休憩所・羽根岬PAに着いた頃には、間接照明のように赤色を空に残して、夕日が海に隠れた。
続きは>>お遍路を自転車で・・・52で。