ここ最近の記事で単漢字変換・トランス音訓変換…と提案していってどこまで複合語・略語・造語への対応受け皿となるかを模索してきたところでしたが、
一番多様で法則性の掴めない懸案課題が眼前にはあります。それはズバリ人名です。
これは生半可な工夫では超克できそうにないほどの難題ですので今は解決はサッパリ諦めて事例収集にとどめる記事をあげてお茶を濁したいと思います。
人名にはさまざまな配字構成スタイルがあってまったく異次元からくるような当て字の類は流石に除外しましたが昨今の命名でなんとなく確立してきた配字法のようなものは見えてきたような気がします。
勝手にタイプ分けをさせてもらいましたが字面を見た方が早いのでまずはこちらをご覧ください。
頭片フラグメント型:
佐々木心音(ささきここね)、光月未夢(こうづきみゆ)、津野米咲(つのまいさ)、貫井柚佳(ぬくいゆか)、末永由楽(すえながゆら)、
伊藤美誠(いとうみま)、吉川美冴貴(よしかわみさき)、志田有彩(しだありさ)、土屋太鳳(つちやたお)、成田緑夢(なりたぐりむ)
その他-毬尋(まひろ)、彼多志(かたし) 、茉叶菜(まかな)など
補形全符型:
望海風斗(のぞみふうと)、園田海未(そのだうみ)、雪村歩武(ゆきむらあゆむ)、川見響輝(かわみひびき)、譲原宝良(ゆずりはらたから)、
江國香織(えくにかおり)、川口巧海(かわぐちたくみ)、坂口湧久(さかぐちわく)、荒井祭里(あらいまつり)、野中民美代(のなかたみよ)
新垣結衣(あらがきゆい)、茅野愛衣(かやのあい)、門脇舞以(かどわきまい)、有明葵衣(ありあけあおい)、森迫永依(もりさこえい)、
島崎遥香(しまざきはるか)、水無灯里(みずなしあかり)、夏実萌恵(なつみもえ)、大浦龍宇一(おおうらりゅういち)、
板場弓美(いたばゆみ)、、財津南美(ざいつみなみ)、難波笑美(なんばえみ)、樫本学ヴ(かしもとまなゔ)
その他-早亜彩(さあや)、仄花(ほのか)、閑夏(のどか)、月奈(るな)、深翠(みどり)など
両方兼具型:
遥風(はるか)、島村嬉唄(しまむらうた)、手塚治虫(てづかおさむ)
ふわっとフュージョン型:
西沢幸奏(にしざわしえな)
訓転複文字化型:
澤穂希(さわほまれ)、多嘉良和枝(たからかずえ)、川原伊織里(かわはらいおり)、平野早矢香(ひらのさやか)、大家志津香(おおやしづか)
藤田佐奈恵(ふじたさなえ)、赤松志乃武(あかまつしのぶ)
和泉的置き字型:
和泉元彌(いずみもとや)、徳井青空(とくいそら)、小明(あかり)、田村睦心(たむらむつみ)、萩原流行(はぎわらながれ)
その他-結糸(いと)、大空(そら)など
--------------------------------------------------------------------------------------------------------------------
<簡単な説明>
頭片フラグメント型は「こころ」の「ここ」だけや「ゆめ」の「ゆ」だけなど読みの頭一、二文字だけを部分的にあてたものです。
中には「グリーン」の頭二文字「ぐり」をあてる緑夢などのような英語由来のフラグメント(断片)も広義にはリスト入りするものとします。
補形全符型は「のぞみ」「ひびき」などのように断片化はせずに流れを保持していますが部分パーツで補うように当て字をして全体像の「ひびき」を調和しながら完成させるスタイルとなっております。
これにはちゃんと「望」や「響」などの読み主体の文字が「符」(約束のあるしるしのふだ)として入っておりこれが部分となって存在しています。
こちらにもラテン語由来の「るな」が月奈(るな)の「る」の部分として使われています。
また樫本学ヴ(かしもとまなゔ)さんについてもカタカナではありますが全体形「まなぶ」を踏襲しておりますので拡張的にこの例もリスト入りさせたいユニークなケースだといえます。
両方兼具型は頭片フラグメント型と補形全符型の両方の特徴を兼ねたファビュラスなタイプです。
島村嬉唄(しまむらうた)さんの例ではうれしいの断片「う」が先行している一方で「うた」の「唄」という字で全体符合しています。
ふわっとフュージョン型は番外編です。
西沢幸奏(にしざわしえな)さんの「しえ」が「幸せ」の音感を、「な」が「か<な>でる」の「奏」からのエッセンスをそれぞれかろうじて受け取って構成された絶妙な配合の名前であります。
これは分類上難しいものだったのですが、あまりに新鮮な読み方の名前でしたのでごり押しで入れてみました。
訓転複文字化型は「ほまれ」には「誉」という訓が、「たから」には「宝」という訓がもともと存在はしているのですがこれをストレートには使わず、複数文字構成で多文字化したものです。
補形全符型と違うところは元符(例えば静)を避けてこれをあえて使わず別の字面で表記したものだということです。
和泉的置き字型は補形全符型に似ていますが補加要素の漢字が符合をまったくなさずに音をもたないで調子を整えるためだけに置き字・添え字的に付加されたものです。
ただし田村睦心(たむらむつみ)さんの「心」の字は「み」と読ませる音も存在しているらしいのですが単純なフラグメントとはひと味違うと判断したので置き字のタイプに分類しました。
キラキラネーム論争はさておきこうした配字用法はもはや無視できないほど一般的になってきているのでIME・かな漢字変換でこうしたワードに対処する方法もそろそろ考えておかねばなりません。
最近といっても昔から使われている配字例もままありましたが今後の命名事情をはかる上でも把握しておきたい例を集めてみた次第です。
一番多様で法則性の掴めない懸案課題が眼前にはあります。それはズバリ人名です。
これは生半可な工夫では超克できそうにないほどの難題ですので今は解決はサッパリ諦めて事例収集にとどめる記事をあげてお茶を濁したいと思います。
人名にはさまざまな配字構成スタイルがあってまったく異次元からくるような当て字の類は流石に除外しましたが昨今の命名でなんとなく確立してきた配字法のようなものは見えてきたような気がします。
勝手にタイプ分けをさせてもらいましたが字面を見た方が早いのでまずはこちらをご覧ください。
頭片フラグメント型:
佐々木心音(ささきここね)、光月未夢(こうづきみゆ)、津野米咲(つのまいさ)、貫井柚佳(ぬくいゆか)、末永由楽(すえながゆら)、
伊藤美誠(いとうみま)、吉川美冴貴(よしかわみさき)、志田有彩(しだありさ)、土屋太鳳(つちやたお)、成田緑夢(なりたぐりむ)
その他-毬尋(まひろ)、彼多志(かたし) 、茉叶菜(まかな)など
補形全符型:
望海風斗(のぞみふうと)、園田海未(そのだうみ)、雪村歩武(ゆきむらあゆむ)、川見響輝(かわみひびき)、譲原宝良(ゆずりはらたから)、
江國香織(えくにかおり)、川口巧海(かわぐちたくみ)、坂口湧久(さかぐちわく)、荒井祭里(あらいまつり)、野中民美代(のなかたみよ)
新垣結衣(あらがきゆい)、茅野愛衣(かやのあい)、門脇舞以(かどわきまい)、有明葵衣(ありあけあおい)、森迫永依(もりさこえい)、
島崎遥香(しまざきはるか)、水無灯里(みずなしあかり)、夏実萌恵(なつみもえ)、大浦龍宇一(おおうらりゅういち)、
板場弓美(いたばゆみ)、、財津南美(ざいつみなみ)、難波笑美(なんばえみ)、樫本学ヴ(かしもとまなゔ)
その他-早亜彩(さあや)、仄花(ほのか)、閑夏(のどか)、月奈(るな)、深翠(みどり)など
両方兼具型:
遥風(はるか)、島村嬉唄(しまむらうた)、手塚治虫(てづかおさむ)
ふわっとフュージョン型:
西沢幸奏(にしざわしえな)
訓転複文字化型:
澤穂希(さわほまれ)、多嘉良和枝(たからかずえ)、川原伊織里(かわはらいおり)、平野早矢香(ひらのさやか)、大家志津香(おおやしづか)
藤田佐奈恵(ふじたさなえ)、赤松志乃武(あかまつしのぶ)
和泉的置き字型:
和泉元彌(いずみもとや)、徳井青空(とくいそら)、小明(あかり)、田村睦心(たむらむつみ)、萩原流行(はぎわらながれ)
その他-結糸(いと)、大空(そら)など
--------------------------------------------------------------------------------------------------------------------
<簡単な説明>
頭片フラグメント型は「こころ」の「ここ」だけや「ゆめ」の「ゆ」だけなど読みの頭一、二文字だけを部分的にあてたものです。
中には「グリーン」の頭二文字「ぐり」をあてる緑夢などのような英語由来のフラグメント(断片)も広義にはリスト入りするものとします。
補形全符型は「のぞみ」「ひびき」などのように断片化はせずに流れを保持していますが部分パーツで補うように当て字をして全体像の「ひびき」を調和しながら完成させるスタイルとなっております。
これにはちゃんと「望」や「響」などの読み主体の文字が「符」(約束のあるしるしのふだ)として入っておりこれが部分となって存在しています。
こちらにもラテン語由来の「るな」が月奈(るな)の「る」の部分として使われています。
また樫本学ヴ(かしもとまなゔ)さんについてもカタカナではありますが全体形「まなぶ」を踏襲しておりますので拡張的にこの例もリスト入りさせたいユニークなケースだといえます。
両方兼具型は頭片フラグメント型と補形全符型の両方の特徴を兼ねたファビュラスなタイプです。
島村嬉唄(しまむらうた)さんの例ではうれしいの断片「う」が先行している一方で「うた」の「唄」という字で全体符合しています。
ふわっとフュージョン型は番外編です。
西沢幸奏(にしざわしえな)さんの「しえ」が「幸せ」の音感を、「な」が「か<な>でる」の「奏」からのエッセンスをそれぞれかろうじて受け取って構成された絶妙な配合の名前であります。
これは分類上難しいものだったのですが、あまりに新鮮な読み方の名前でしたのでごり押しで入れてみました。
訓転複文字化型は「ほまれ」には「誉」という訓が、「たから」には「宝」という訓がもともと存在はしているのですがこれをストレートには使わず、複数文字構成で多文字化したものです。
補形全符型と違うところは元符(例えば静)を避けてこれをあえて使わず別の字面で表記したものだということです。
和泉的置き字型は補形全符型に似ていますが補加要素の漢字が符合をまったくなさずに音をもたないで調子を整えるためだけに置き字・添え字的に付加されたものです。
ただし田村睦心(たむらむつみ)さんの「心」の字は「み」と読ませる音も存在しているらしいのですが単純なフラグメントとはひと味違うと判断したので置き字のタイプに分類しました。
キラキラネーム論争はさておきこうした配字用法はもはや無視できないほど一般的になってきているのでIME・かな漢字変換でこうしたワードに対処する方法もそろそろ考えておかねばなりません。
最近といっても昔から使われている配字例もままありましたが今後の命名事情をはかる上でも把握しておきたい例を集めてみた次第です。