2022年明けましておめでとうございます。
まずはこの画像をご覧ください。
Yahoo!リアルタイム検索というアプリがすごく便利で使っているんですけれど通勤時とか寝る前とかにちょこちょこ見ています。
PC版Yahoo!のトップページにもありますけれどあれのアプリ版です。
今話題になっているワードに加えて気になるワードを登録することもできて瞬時に言及ツイートが一覧でずらずら流れてくるさまは圧巻です。
私は定点観測としてU-NEXTだとか誤変換だとかを調べているのですが瞬間最大風速が伸びると自動的にプッシュ通知してくれる設定もできます。
時間をおいて見ると言及ボリュームはたとえばウォークマンとiPodではどちらが多いのかどうかを比較することもできますので
人気や話題の度合いを定量的に探ることができて新しい発見があったりもしますので皆さんにもおすすめです。
twitterのアカウントがなくても大丈夫!!…っていうか定番のアプリですのでこのブログの読者さんであればもうご存知ですよね。
今回はこの便利な機能を活用して一種のリサーチをおこなってみました。
ことばをテーマにするこのブログ、アンテナはいつも張り巡らせておきたいところです。
単にバズワードというのではなくて、なんとなく汎用性のありそうな、それでいてフックのある言葉を独自にピックアップして
IT系・マネー系・人事ビジネス系・文化娯楽系・トレンド系・アカデミック系・社会学系などさまざまな角度から10個のワードを登録して
カウントゼロからよーいドンで24時間寝かせてみて増加ツイート数の数値をくらべてみました。
結果は以下の画像です↓
調査期間:2021年12月7日-12月8日
1.クリシェ 52
2.モメンタム 58
3.粒度 71
4.Z世代 772
5.バッファ 490
6.エンゲージメント 178
7.邂逅 868
8.言語学 288
9.ブルーオーシャン 137
10.呪詛 530
…いかがでしょうか?
意外なキーワードが1位になりましたね。
「邂逅」とは思いがけず巡りあう事、偶然の出会いなどを意味する単語。とありますがなんか厨ニ心をくすぐられるカッコいい言葉ですよね。
艦これをはじめとするゲーム、その他スマホゲームやTRPGなどでのキャラクターとの遭遇やシナリオ名などで近年頻用されているようです。
小洒落た文芸作品などでしか見ないような古風な表現かと思っていたのがいつの間にかデジタル娯楽分野で市民権を得ていたのですね。
ユーキャン新語・流行語大賞のトップ10に入った「Z世代」をおさえての1位ですからこれは価値があります。
その他のワードの意味・用法につきましては各自お調べください。
個人的には「粒度」がもう少し伸びてほしかったなー。
「呪詛」ってこんなに強いのか。でもこの言葉、確実にプレゼンスを増している空気を感じますね。
「クリシェ」はもともと音楽用語でしたけれども「ありきたりな決まり文句」として評論一般に使用場面が広がってすっかり定着しています。
「バッファ」にしても「粒度」にしてももともとIT用語/エンジニアリング用語だという例を考えると
専門的な用語が異分野適用や一般化適用を通してカジュアルに使われていく傾向というのがあるようです。
新しい言葉というのは、適度なモヤつきのあった方がポテンシャルがあって浸透しやすいのかもしれませんね。
意外な可能性を秘めた「モヤワード」。
これからも要注目、このブログでもつぶさにウォッチしていこうかと思います。