※ちなみに読売新聞日曜版で連載されている「猫ピッチャー」(作:そにしけんじさん)のマンガは会員登録すれば読売新聞オンラインで読めます
初給料は何に使う?新卒社会人のみなさん、もう会社には慣れましたか?
春トクキャンペーン/春割キャンペーン/春のキャンペーン等々…新社会人やキャリアアップを目指すビジネスパーソンに向けて
有料ニュースメディア各社の売り込み勧誘活動の力の入れようが花盛りとなる季節になりましたね。
日本経済はこれからどうなっていくのか…先の見えない不確実性に加えて世界情勢の荒波も避けられない大変動期。
報道を安易に信じてはいけない、メディアリテラシーを身につけるべし、なんて言われますがそれは情報強者には前提条件であるかもしれないけれど
そもそもニュースを読み解く基礎事項とか政治経済の羅針盤さえ備わっていないのにどこがニュースバリューなのか正直ピンとこない
…そういった"基礎体力不足"に悩む若い方も多数いらっしゃるのではないでしょうか。
体力と言えば筋肉は裏切らないし自己肯定感をあげてくれるものでありますが
ニュースにはいくら詳しくなってもエライと言ってくれるわけでもないしネット論争は散々だしかえって憂いが増えるだけのイバラの道かもしれません。
でもそんな頼りない身であってもフェイクニュースには振り回されたくないしメディアが角度をつけてバイアスのかかったのを投げてきているな…というのくらいは見抜ける眼力を身につけておきたい昨今
「ニュースの基礎体力」を高めていくために有料ニュースメディア界隈がにわかに気になってきました。
最近話題の街の「チョコザップ」はじめてみるかぁ、と同じノリで気に入ったのがあったらトライしてみるのもいいかもしれません。
忙しい現代人は昔ほどニュースに割けるリソースがありません。
トレンドは追いかけたい、コンテンツ消費や推し活にインスタキラキラ活動もあるしマッチングアプリや副業や創作活動に勤しみたいというのもあるでしょう。
可処分時間の奪い合いの中で、ニュースのサブスク:月額制有料メディアの価値が今問われています。
このインターネット隆盛の時代に、情報というものはタダで手に入れるのが常識となっておりました。
しかしネットの情報は玉石混交であり情報品質が安定しません。優先順位、基幹情報の区別も門外漢には区別がつきにくいというのも不安材料です。
思わぬ無駄な時間を浪費するリスクに気付いたユーザーは信頼性のある情報源を求め始めるようになってきています。
そこへ加えてやはり動画の情報量は冗長、文字媒体の方が情報量が断然多いということがわかってきました。(検索性、一覧性、語彙表記性)
ユーザーは信頼できる文字メディアに回帰するのではないか、再評価の機運が高まってきている趨勢というものを感じています。
というわけで今回もYahooリアルタイム検索アプリを使って目ぼしい有料ニュースメディアをピックアップしてツイート界での盛り上がりの様子を可視化してみました。
メディアが生き残りを賭けてデジタル戦略の構築にしのぎを削っている中で本リサーチは頼れる指標となるのではないでしょうか。
注目の調査項目はこちらです↓
ちょっと注意点を申し上げますと今回は各サービスの具体的な価格についてはあえて解説しておりません。
メディアのアピールの特性やプランのラインナップの組み立てなどいろいろ評価軸が多すぎて単純にこれはいくら!みたいに処断するのが適切でないからです。
それに価格やプランは時々刻々変動するものであります。ひとくち解説を添えてありますのでトータルのフィット感というのを評価して判断していただきたいです。
また各アプリやインターフェースについての評価は、実際に使ったことがないのでこれも言及しません。
草稿編集時点では後の祭りですが「毎日新聞デジタル」というワードは「信濃毎日新聞デジタル」というワードをノイズとして拾ってきてしまっているのであまり参考にならないかもしれません。
ただ大手のメディアでもありますし価格的にも特典的にも魅力的なプレゼンスを持っていると思いますので列挙候補に入れる要件は満たしていると思いますのでご容赦ください。
プレジデントオンラインはオンラインは無料登録でリーチ広く(PV重視)、物理雑誌の定期購読をデジタルバックナンバー閲覧をつけて縦の展開。ちょっとプラン展開が他と異なります。
そして日経新聞系については横展開もしているのでサブメディアについても採り上げました。
日経xTECH(にっけいクロステック):ITや製造業・土木・建築・インフラに至るまで技術領域を広くカバー
日経MJ(Nikkei Marketing Journal):消費と流通、マーケティング情報に特化したメディア
と2つくらい候補がありましたが当ブログは一応ペンタクラスタキーボードというテック系のジャンルにも関係してくると判断したので日経xTECHのほうを最終的に採り上げました。
それでは気になる集計結果はこちらです↓
調査期間:2023年4月8日-4月9日(2日間)
1.日経電子版 25
2.日経xTECH 2
3.幻冬舎ゴールドオンライン 327
4.朝日新聞デジタル 999+
5.毎日新聞デジタル 86
6.Business Insider Japan 92
7.東洋経済オンライン 245
8.プレジデントオンライン 489
9.ダイヤモンドオンライン 866
10.クーリエ・ジャポン 288
各項目のひとくちメモを列記します。
・日経電子版▶経済ニュースの決定版。朝刊・夕刊の新聞記事が過去3ヶ月分検索できる。
・日経xTECH▶日経クロステックは、テクノロジー×ビジネスの最前線でさまざまな産業分野の技術者とビジネスリーダーに向けたデジタルメディア
・幻冬舎ゴールドオンライン▶富裕層向け資産防衛メディア
・朝日新聞デジタル▶新聞記事は過去1年分(ベーシックコースは不可)、朝日新聞デジタル掲載記事は過去5年分をご覧いただけます
・毎日新聞デジタル▶プレミアムプランでは「サンデー毎日」「週刊エコノミスト」「ウォール・ストリート・ジャーナル」が読める
・Business Insider Japan▶若年層の人気を集める、米国で台頭するベンチャーキャピタル支援型の新興有力メディアのひとつ
・東洋経済オンライン▶上下硬軟カルチャー織り交ぜ。社会をよくする経済ニュース
・プレジデントオンライン▶ビジネス誌の雄がデジタルに展開。ヒキのあるタイトルで若者層の取り込みも狙う
・ダイヤモンドオンライン▶ダイヤモンド社発行の人気書籍が読めるほか、バックナンバー10年分以上、「ウォール・ストリート・ジャーナル」が読める
・クーリエ・ジャポン▶WSJはじめ海外の視点・日本がどう報じられているかがわかる。毎月5冊、知識人の勧める電子書籍が読める
意外な数字が叩き出されましたね。順を追って寸評しますと
日経系の数字があまり伸びない…不甲斐ないというか殿様商売というかSNS上での言及があまり芳しくないご様子。
調査期日が土日だったというのも関係してくるのでしょうか。それにしても意外な数値です。
それに代わって躍進しているのが朝日新聞デジタル…DX戦略に力を入れ開発体制の内製化でよりユーザーニーズをつかみSNSリーチも広いようです。
余談ですが朝日新聞デジタルは4月19日、言論サイト「Re:Ron」(リロン)をオープンしましたとのリリースが。
実質オピニオンサイト「論座」のリニューアルとなるところですがコンセプトは「立ち止まるためのメディア」とのことでデジタル展開とのシナジーやメッセージが気になるところであります。
東洋経済・プレジデント・ダイヤモンド(雑誌媒体)については楽天マガジンという灯台下暗しが急浮上。ネット記事目当てでなければ経済3誌だけでなく
月額418円(税込)で1000誌以上が読み放題というのも魅力的ですね。楽天経済圏の人は要チェックかも。
というわけで
最近は慣れてきてしまったのですがたしかに、「この記事の続きは会員登録で」みたいな文章を見るとゲンナリしてしまうんですが
なんなら複数サイトを束ねて横断的に一本化してくれよ、というのならぜひ見てみたい…そんなうっすらとした希望はありますね。
なんか聞く話によると
アメリカ人の20%がニュースに課金していて、その課金先の半分がNew York Timesとのこと。日本は8%で最下位グループだそう。ですって。
あらら日本人、情報への投資が少なすぎる…のか?…心配なところですが日本はかなり特殊で
Twitterの言論空間が異様に発達してきていますから瞬間湯沸かし器みたいなクソムーブがなければ本質情報はちゃんと埋蔵されていると思いたい…
…でも埋もれてしまうのが心配なんですよね、なんか最近の仕様変更なのかログインしないと検索できないようになっているのがちょっと心配です。これだとただのイナゴメディアになってしまう(厭)。
アメリカ発といえば2017年のローンチ以来、着実に成長を遂げているSubstack(サブスタック)の存在も目を離せません。
ニュースレターを個人で発信することができ、ブログみたいな使い方もPodcastとの連動もあり収益化も可能。
日本ではすでにnoteというプラットフォームが立ち位置を確立しておりますが日本での動向はまだ未知数です。
しかし大手メディアの林立する中、クリエイターエコノミーを掲げ独立性も高い、ジャーナリズムの展望を変える存在だと言われています。
個人の発信力が大手の発信力に肩を並べる…そんな時代がやってきているのですね。
このSubstackはつい先日Twitterと同様の新機能「Notes」を正式に公開したばかりでもあり
日本でもTwitterの地殻変動もありますし、個人ベースのニュースの狩場が「粒度変化」していくことも十分考えられます。
この記事では計測のまな板に乗っけられませんでしたが今後も注目していきたいです。