ミンダナオ紀行-ダバオからジェネラル サントス (7)ではル-トの概要について話したので、ここでは画像を見せる事を主にしたい。
ダバオを出て30分もすると海岸沿いに大きな日系の工場もあったり、それを過ぎたあたりでは何らかの養殖を行っている池もみかけた。 多分、エビだと思う。
このような施設はジェンサンの海沿いにも見かけたことがある。この後、大きな施設は少なくなり、道端にドリアンの売店が出現する。
買う人がいるから店があるのだろうけれど、誰が買うのだろうか? 直通バスは当然止まらないし、そもそもこんなに沢山のドリアンが売れるのだろうか?
コタキナバルの町のど真ん中にもドリアンのスト-ルは幾つかあって、それなりに売れていたと思うが、スト-ルに乗っていたのはせいぜい10個だ。そして、コタキナバルは大きな町だ。田舎道でこんなに大量のドリアンをさばけるのだろうか?
店はここだけでなく、他に20軒ほどは見かけたのだから。
所々には整然としたヤシの林にトウモロコシの畑があったり
段々と、のどかな田園地帯になっていく。途中、素晴らしいと思ったヤシ園の画像が以下になる。
勿論、栽培されているバナナ園などもあって、画像に見えている水色の袋はバナナが虫や鳥に食べられないようにしてある。
サンタクル-ズという海辺の町の木工作品もとても印象に残った。
距離的にはダバオの町から2,30kmほどではないだろうか。アポ山という、おそらくミンダナオでは一番高いと思われる山と南太平洋に挟まれた、小さな村だ。
アポ山から流れ出す川が幾つか町の中を通り、海に注いでいるが、最大のものを除いては残念ながら汚れてしまっている。ただ、水が汚染されている訳ではなく、川がゴミだらけという意味だけだ。最大の川では子供たちが飛び込んだりして遊んでいる。
これは近辺の、多分中学校だろう。下校時間帯だ。
アポ山の周りは見た感じではジャングルなので、小野田少尉はこの辺りにいたのではと思うが、実際に彼がいたのは、ほとんどマニラと目と鼻の先のルバング島だ。
で、こんなのが木工の店だ。 背後に南太平洋が見えている。バスから見える限り、目がくらくらするほど綺麗な海だ。そして、山側にもお店が並んでいる。
この辺りの木工の特徴はサイズが大きいこと。なので、多分、実用ではなく多くが飾りなのだろう。
軒下の左半分にぶら下がっているのは大きなスプ-ンとフォ-クだ。 その右側のは普通のお盆だろう。魚のトレ-も見える。
この最後の画像にある穴が沢山開いた横長のトレ-状のものはゲ-ムに使われるのかもしれない。エチオピア人の友達に小型のものを見せられた記憶がある。
PINASというのは、スペイン語だと松ぼっくりとか、パイナップルの事だが、そう言えばパイナップルはフィリピンどころか、ボルネオでも見た記憶がない。なので、スペイン語でない可能性もある。
地面に置いてある白っぽいのはまな板かもしれない。いずれにせよ、もう一度ゆっくりと訪れてみたい場所だ。と言うか、是非もう一度行きたい場所だ。観光客用の店ではないような気がしたが、バスが止まるわけでもないので、誰が買うのだろう?特に、まな板を買いたいと思う。是非、もう一度行きたい!
そう言えば、もう一つ印象に残ったものは検問所だ。
バスも止められる。この写真を撮った時には自分と、近くにいたもう一人を除いて全員がバスを降りてしまったので、どうしようかと考えていて、実際には降りないで、でも、やばいかもと思って、これ以外の写真は撮らなかった。
すぐに銃を持った兵士がバスに乗ってきて、荷物を見せろと言われた。
ところが、近くにいて一人だけ車外に出なかった若い男は、座席に横になって寝ているだけで、彼は一切何も言われなかったのが不思議だ。後で、検問のやり方を聞いたら、乗客が荷物を置いて外に出て、兵士が荷物を調べに来る仕組みらしい。それにしても、隣の男は何者だったのだろうか?
道沿いの家だけが貧しく見えるのか、それとも背後の村にはきちんとした家並みがあるのかは、バスからではわからなかったが、ジェンサンからすぐの所に、新興住宅地としか呼びようのない一
角を目撃した。 小さいけれども、相当な高級住宅地なのだと理解しているが、誰が入るのだろう。ジェンサン関係のマグロ御殿でもないだろうし、わからない。
この場面はジェンサンからダバオに戻る途中だが、間もなく山地に入る。
時にはイスラムの教会もあったりする。
ミンダナオ南部は潜在的に危険地帯とみなされている。然し、実際には危険を感じる場面には出くわさなかった。
これらの画像からわかると思うが、ミンダナオ南部には広大な平原が広がっている。土地が有り余っている印象を受けたが、実際は少数の地主に握られているのだろう。
途中、こんなものも見かけた。闘鶏用の鳥の個室だ。
一つの三角屋根に鳥が一匹入る仕組みだ。ボホ-ル島の山の中で沢山見かけた時には自作だと思ったが、商売になっているみたいだ。
で、ダバオ-ジェンサン線の様子はこれで終わる。関東圏で似たような感じのところがあるとすれば、三島から箱根の山を超えないで246を抜けて小田原あたりに出ると言えば、なんとなく当たっているような気がする。
次の記事ではダバオを通過して、タグムも一泊で通過して、その先の田舎町で用を足した場所からダバオ空港に戻り、次の目的地に向かう時の様子を描写してみたい。