熱帯の雨上がりの熱気で沸き返るデュマゲテの港に着いたのは12時過ぎだった。
一帯の衛星画像を示す。
フェリ-は緑の線のようにデュマゲテに接近するので、正面にはバレンシアの高い山、左側にはシキホ-ルの島が絶えず見えている。それにしても、初めての場所に到着するのはワクワクする瞬間だ。特に船でゆっくりと着く場合には。
波止場付近の拡大図が以下だ。
デュマゲテの街を簡単に言葉で描写するなら、小さい、とても小さい、本当に小さいで、外国人旅行客が親しめるのは海岸のプロムナ-ド沿いの、500m程度の部分だけだろうと思う。その他のエリアはあまりにも雑然としていて、頭がくらくらする。
コタキナバルの町も小さかったし、雑然とした地区もあったが、いつでも逃げ込める近代的で豪華でくつろげる大規模なモ-ルが5,6か所はあった。でも、デュマゲテの街中にはせいぜい、一昔前の秋葉原デパ-トみたいな小さなモ-ルが一つあるだけで、ロビンソンは中心部からは歩く距離にはない。
実際には、セブに戻る切符を買った後、海沿いを歩いてロビンソンまで行ったが、大変だった。それなりに面白く、印象に残る散歩だったが。
これが最初に波止場から見えた光景だ。デュマゲテの町のプロムナ-ド沿いの遠望になる。実際には、それ程遠くはないが。ロビンソンはこの街並みの彼方にある。ロビンソンの規模はそれなりに大きい。
これはシリマン大学とその背後のバレンシアの山で、繁華街は左、波止場に通じる道路が右に伸びている。繁華街の深い部分から、大学の構内を通って、この部分に出てくる事が出来る。熱帯の植生と光と影に溢れるさわやかな小径で、とても気に入った場所だった。
波止場からは、海沿いの道を歩き出し、極く自然にそのままプロムナ-ドに差し掛かってしまうようになっていて、途中波止場のゲ-ト方面を振り返ると、次のように見える。昼時だったので、熱帯の太陽の垂直の激射を浴びながら歩いていた。
この画像の小さなバナ-を拡大したのが次の写真だ。 これをよく見ておけば良かったと思ったのは次の日だった。
これは、ゲ-トを出た直後の右側の、切符売り場の列だ。すべての店が切符売り場ではなく、普通の土産物屋も混じっている。 左の海沿いがプロムナ-ドになる。画像では遠く見えるが、実際にはすぐだ。
この辺りの様子をパノラマで見てみよう。 https://goo.gl/oEwttu
この記事の冒頭でバナ-の画像を示した。手書きで示すと次のようになる。
今、この時点で切符売り場の話をするのは適切だろう。
冒頭のバナ-には切符売り場がどこにあるか解説してある。でも、そんなのは読まないでも直ぐわかる話で、見ればわかる。ところが、売り場の中に路地があって、その路地を抜けたところに Ocean Jet の切符売り場だけが独立してあると書いてあるのは、帰国後、この画像を見るまで気が付かなかった。
超細い路地で、中に入るとなべ物や、焼き物などの店が並んでいるので、もしかしたら近くのシリマン大学の学生あたりが食べに来るのかもしれない。
次の日のセブに戻るためのフェリ-は13:15発の WEESAM EXPRESS の直通で、セブ着が16:15、ピア#4に着くとウエブに出ていたので、切符売り場に来るまでは、それを信じていた。ところが、ない事がわかったのだ。
売り場の前の道を行ったり来たりして、すべての店の時刻表を見ても、そのようなフェリ-は存在しないことが分かったので、急速に絶望的になり始めていたが、一軒の店がとんでもない時間のセブ行き(帰国便に間に合わない)を提供していたので、そこで聞いてみた。
すると、路地を抜けた大通りに面して OCEAN JET の店があるので、そこで聞いてみろと言われたので、行ってみると、セブに着くのが夜遅くなってしまう便があって、でも成田へ戻るのは早朝便だったので、問題はなかった。それがなかったら、相当やばい事態だった。
考えてみれば、それまで、OCEAN JET 以外のフェリ-に乗ったことがなかった。ボホ-ルのタグビラランも、今回のセブからタグビララン経由デュマゲテも、すべてOCEAN JET だった。確かに、バナ-にはどこに店があるか書いてあるので、大声で文句も言えないが、是非とも同じ並びに店を構えて欲しいものだ。
ただ、元はと言えば、あてにならない情報を信じた自分が悪いわけで、例えば、宿泊したデュマゲテのPalwaホテルでは、フロントで切符を買えると宣伝しているのに、実際にはやっていなかったり、フィリピンでは、あてにならない情報が氾濫しているので、余程注意する必要がある。
これがネットで取得した店の外観だ。
この店は、切符売り場の列が始まるY字路の交差点からだと次のように見える。
この画像の中央付近に2台の車が見える処に切符売り場がある。右側はバス駅なので空き地が広がっている。ここで重要なのは時刻表で、
拡大画像を示すと、
デュマゲテ->タグビラランが午後3時発になっている。
結局、問題はここだけの話ではなく、フィリピンでは実際の発券場所で情報を確認することが非常に大切になる。港に着くたびにこの種の確認は必ず行う習慣をつけるべきだと思う。さもないと、飛行機に乗り遅れる場合が必ず出てくるだろう。
次が切符の値段だ。
ここには、明らかにツ-リストクラスの暴露席がタグビララン経由でセブまで1200ペソだと書いてある。
でも、デュマゲテに来る時には、1階のエアコン付き、ウルサイ映画付きのキャビンだと乗り込む時に船員に言われたし、払ったのは1100ペソ位だった。何故、値段が変わってしまうのか、全然わからない。エアコンの値段など、元々無関係なのかもしれない。
4月にタグビラランからセブに戻る時には2階のビジネス席で1000ペソ払ったこと、その1週間ほど前にセブからタグビラランまで、1階のエアコン付き、ウルサイ映画付きのキャビンに500ペソ払った事は良く覚えているので、2時間分の暴露席は片道250ペソだと勝手に思い込んでいた。
だとすれば、デュマゲテからタグビララン経由でセブまでは500ペソ程だと思うのに、その倍もするわけで、多分、自分の勝手な思い込みなのだろう。そして、多分、エアコンの上乗せ料金もないのかもしれない。わずかな値段の食い違いは、映画が見れるか、見れないか、なのかもしれない。
次の記事ではプロムナ-ドを中心に、デュマゲテがどんな街なのか記してみる。