しずくな日記

書きたいなあと思ったときにぽつぽつと、しずくのように書いてます。

ホロスコープは語る?

2015-03-01 01:01:42 | 日記
今週は大変な週だった。

月曜日、朝から弱い腹痛。
午前中はなんとか耐えたものの、
6時間目の合唱コンクールの練習は副担任の先生にみてもらうことにし、
保健室で横になっていたら、熱が少し上がって来た。

養護の先生が、
「これから熱が上がりそうだから、早めに帰った方がいいよ。」
とのことで、管理職の先生が直々に車で自宅まで送ってくださった。
寝ていたら熱は2時間ほどで一気に38.5まで上がってしまった。
38度を超えたら、とにかく苦しい。
食べたらもどしそうだったので、何も食べずに水分補給だけにした。
眠ると夢ばかりみた。
亡くなった祖母が夢に出て来て、花見に連れて行ってくれ、
お餅を作って食べさせてくれた。
励ましてくれてたのかなあと嬉しくなった。

起きたら37.7まで熱は下がっていたけど、
熱で体力が奪われ、とにかくいくらでも眠れた。
水を飲んでは寝る、を繰り返した。
祖母の夢以外は、なんだか奇妙な夢ばかりだった気がする。

次の日は午前中はちょうど授業がなく、午後は合唱練習だったので、
丸1日休ませてもらった。
最初はインフルかと思ったけど、
薬も飲まないのに恢復は早かった。
この日に平熱まで戻った。
しかし、ご飯は無理で、果物ゼリーが夕ご飯。
日曜に行った布博で、何かもらってきたのかなあ・・・。
水曜から念のため、マスクをして出勤し、
木曜になって、やっとご飯が食べられるようになった。
金曜に申し込んでいた講座には、何とか行くことができた。


町田駅からバスで20分くらいのところ、私立の保育園である『しぜんの国保育園』。
ここは、使っていないスペース(旧園舎)を芸術家のシェアオフィスにしているという、
とっても斬新な保育園。なんと保育園内におしゃれなカフェまである!
しかもシカやキツネ、クジャクまでいる!
時々、保育園やシェアオフィスをのぞいてたりもするらしい・・・。
私が行ったのは夕方だったから、
もう外にはいなかったのが残念。


この保育園の旧園舎でシェアオフィスを持つ、
テキスタイルデザイナーの有田昌史氏の講座『縄文~アラスカ民俗表現講座』に参加した。
有田先生には、世田谷ものづくり学校(IID)でシルクスクリーン講座でお世話になったことがあった。
とてもピュア(?)なイメージの先生。
今回の講座は、Facebook上だけで募集したとのこと。
だからなんと参加者は3人!

振り返って考えてみたら、IIDも廃校になった中学校の校舎を使っている。
子どもの数がこれから減少してくるわけだから、使われなくなるスペースは増えていく。
今度は地域社会を相手にした『学校』として再び機能しているのは素敵だと思う。
しぜんの国保育園は、半分は普通の保育園として機能し、
半分はシェアオフィスとして制作やワークショップの場として使われている。
この使い方も素敵だ。

縄文と民族、という言葉にピンときたので、即、申し込んだ。
ステンドグラスを制作するようになって、
どんどんフォークロアなものに惹かれるようになってきた。
西洋的な規準でははかることのできない自由な発想のデザイン。
そういう表現の源にあるものを少しでも取り入れたくて、お話を伺おうと思った。

お話は、ほんとに興味深いものだった。
有田先生ご自身がアラスカに行かれたときの体験、
その体験から得たこと、縄文的というのはどういうことか、
イヌイットの壁掛けのデザインの話。

人間、必要なときに必要なものを呼び寄せる力があるというけれど、
すごくそれを感じた。(というか自分で申し込んだけど・・・)

最近、忘れかけていたことを思い出させてくれた。

たくさん流行の中に身をさらし、いろんなものを見聞きして、
自分のいちばんほっとするものや好きなものがわからなくなる瞬間は多々あった。

特に、もう自分は若くないから、
美しい、正しいとされるものの軸は若い人の中にあって、
年をとれば、軸はもう既にずれているのではないか・・・
と思ってしまいがちな今のこのご時世で、
ものをつくるとき、何をテーマにしたらいいのか、
迷うことが正直よくあった。
誠実にものをつくろうとすればするほど、わからなくなった。



お話を聞いているうちに、
自然の中に「生きる場所をもらっている」という感覚や、
命やエネルギーということについてもっと考えることの大切さなど、
元々、とても興味があったことを思い出させてくれた。
そして、迷わずそこに根ざしてものづくりをしていくのがいいと思えた。
小さな種を手に入れた気がした。


で、話はそこで終わらなかった。
参加者が少なかったということで、雑談タイム。
有田先生は、中学生のときからホロスコープに興味があり、
趣味として研究されているという。
その歴史はテキスタイルの研究よりも長いんです、とおっしゃっていた(笑)。

私は仕事が終わってギリギリに到着したけど、あとのお二人は、
かなり前からいらっしゃっていて、なんとホロスコープ診断をしてもらったという!
よし!やりましょう!ということで、
私も診断してもらった。


ちなみに、ホロスコープは占いではないという。
インド哲学に端を発するものらしい。
誕生日と生まれた時間、
出生地の緯度・軽度から割り出したホロスコープを読み解いていく。
パソコンの画面上に出てきたホロスコープ、撮影しとけば良かった~!!
(先に来た方は撮っといたらしい。)

それによると、私は「とてもバランスの良い人」、らしい。
と言われても・・・
と思ったけど、先に見てもらったお二人のうちの一人のホロスコープを見せてもらって、
納得した・・・・その人のホロスコープにはカオスが見えた(笑)。
というのは、ホロスコープというのは円グラフによく似たもので、
円がいくつかの「宮」に区切られていて、「宮」の一つ一つに意味がある。
その「宮」に入っている記号で、その人の特性がわかるというもの。
見せてもらった方のホロスコープの一つの宮に、数個の記号がぐっと詰まっている。
彼女はテキスタイルの若きアーティストさん。
もう一人の方も、私と同年代で版画のアーティストさん。
二人とも、かなりカオスな部分があったらしい。

私のは、全部の宮に記号がまんべんなくはいっている印象だった。
で、社会的には男性的なところと女性的なところのバランスがとてもよく、
(父性と母性が同居してるという性格らしい)、
子どもと接する教師という職業にはもってこいなんだそうだ。
理知的でもの静かな性格で、本質は「乙女」なんだそうだ。
・・・・ほんとかよ~!!!!(笑)

でも、やっぱり私はアーティストにはなれないんだなと思った。
だって、上の二人のような『カオス』がホロスコープ上でもないから。
実際、エネルギー量が違う感じがした。


でも、職業で一番向いているのは本当は「ライター」と聞いて、
とても嬉しかった。
だって、昔なりたかったんだもん。なれてないけど・・・・。

私としては、
ステンドグラスでの方向性が気になったのでちょっと聞いてみたら、
「フォークロアなもの、人を癒すものを目指して作るのがあってますよ。」とのこと。

これはとっても納得だった。勇気を得た気がした。

ちなみに恋愛を示す宮には何にも入ってなくて、
「恋愛に全然興味ないでしょう?」と聞かれ、
あ、あたりです・・、と答える始末(笑)。

でも、合っている男性は「お父さんのようなどっしりした温かい人」なんだそうだ。
家でアザラシみたいに寝ててもいいって感じらしい(笑)。
なにそれ、うちのお父さんじゃん・・・(・・;)。

ちなみに、他のお二人に合っているのは
「俺様的な人」、
「家にじっとしていられなくてとにかく活動的な人」だったらしい。
二人とも「当たってる!」と言ってた。
確かに私は『俺様』も嫌だし、家にいないばっかりの人も嫌かも・・・。

という感じで、楽しくワイワイ4人で素敵な、
隣にシカやキツネのいるアトリエで楽しい時間を過ごすことができた。
帰りはなんと、
3人で携帯の灯りをたよりに真っ暗な山道と隣にあるお寺の境内を通って帰宅することに・・。
小規模なアドベンチャーだった。

お話に刺激をもらい、ホロスコープに勇気をもらい、
38.5の熱からも完全復活できた気がした。