しずくな日記

書きたいなあと思ったときにぽつぽつと、しずくのように書いてます。

イルカたちの声に

2012-03-06 22:15:58 | 日記
朝から病院へ。
近所に大きな総合病院がある。そこのいいところは、駅からの無料送迎バスがあること。
朝早く、送迎バスに乗り込む。
お年寄りと、小さな子ども連れのお母さんばかり。
働き盛りが来るとこじゃ、本来はないんだなと自覚する。

受付開始時間に行ったけど、心電図検査を受けた後は問診まで2時間待ち。
午前中の年休しかとってなかったので、密かに焦る。
焦っても仕方ないので、持っていた読みかけの美術史の本を読んでいた。
平日でも、病院はものすごく混んでいる。
リラックスするために自販機で紙コップのココアを買う。
時計を見つつ、今は2時間目の終わり頃、とか、時間割で考えるクセに気づく。
5時間目が始まるまでには学校に着いていたいな。

心電図の検査結果は、予想どおり異常はなかった。
ただしこれは安静時なので、時々、不整脈が出ているのかもしれませんと言われる。
そういうのは家族遺伝があるらしい。うちは、母にそれがある。
ちょうど私の年齢の頃、母が不整脈で苦しんでいた話を聞いたことがあった。

24時間心電図を取り続けるポータブルの機械もあるそうで、
それで計測もできます、と勧められる。
それはちょっと厳しい・・・授業やりながら心電図計ったらどうなるんだろうと興味はあるけど。

甲状腺機能の異常も疑われるから、と血液検査もやった。
太い採血の針が、いくつになっても怖い。
心電図に血液検査、こうなるともう健康診断の様相を呈してきた。
こうなったら何でもこい!という気分になる。
結果はすぐにはわからないので、1週間ほど後にまた来てください、と。
ちなみに医療費・・・検査って高くつくのね・・・(汗)。

今日、循環器科で検査を受けた。これで何か出たら出たでかなり困るけど、
10年に一度のスパンでお世話になるサイクルになっている心療内科への受診がベストだったかもしれない。
30代は、働きづめだった。だから大丈夫だと思っていたけれど。心が強くなったわけではなかった。

早く終わればコーヒーでも、と下心を持ってたけど、
全て終わってもうギリギリの時間。お昼をゆっくりと食べる暇もない。
送迎バスの出発時間まで20分ほどあったので、
病院の売店で手作り菓子パンとポタージュスープを買って急いで食べる。
病院の売店。中途半端な品揃え。
母が病気の時も、祖父母が病気のときも何かを買っていたから、
「病院の売店」ってだけで、なんだかものすごく悲しい気持ちになる。

このまま家に帰りたい。晴れてきたからなおさらこのままどこかへ行きたい、
授業もないからいいじゃん、と弱い心がささやくけど、
学級担任 & 美術部顧問の意地が許さない。
今日は午後から卒業式の合唱合同練習もあった。
体育館に響く「旅立ちの日に」。日に日に上手になっている。

美術室で部活中に仕事をしていたら、いつもはあまり話さない1年生が今日は集まってくる。
仕事にはならなかったけど、たくさん話をした。

子どもって、イルカみたいだ。
イルカは、心を病んでいる人や障害のある人に寄って行くらしい。
イルカとの接触で心を癒すセラピーもあるという。

帰り学活が終わって、ものすごく苦しくなって、それが情けなくて
トイレの個室にこもって泣いた今日、1日の最後に、子どもの笑顔で本当に癒された。
心は意外にも脆くて、壊れやすい器だ。
苦しい日は誰にでもあるのはわかっている。自分の苦しさは特別じゃない。
けれど。

ゆっくりと深く息を吸って、吐く。
その辺りから、整える。心は呼吸で整えることができる。

どうしても自分に負けないでいたいと思うのは、
いつも明るく、未来ある『イルカ』たちがそばにいるからだ。















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