しずくな日記

書きたいなあと思ったときにぽつぽつと、しずくのように書いてます。

元気の素になるもの

2025-01-17 20:09:18 | 日記
「2025年は演劇を観る(観に行く)」ことがやってみたいこととして挙がっていたけど、今日は野田秀樹・作『贋作 罪と罰』が4つに分けられてYouTubeに上がってたのでみてみた。

『罪と罰』といえばドフトエフスキーの小説だけども、私がそのストーリーを知ったのは小説からではなかった。
手塚治虫の漫画『罪と罰』を高校生の頃に読んだのが最初だった。
手塚治虫の漫画、めっちゃ実家にあったのよね。
かなり衝撃を受けたので、その後に原作を読んだのを覚えている。

「選ばれた天才は人類のために社会の道徳的規範を踏み越える権利を有するか」。

簡単にいうと、その問いに対する答えを物語にしたものだけど、演劇の描き方には驚いた。幕末の混乱期が舞台になり、新しい世界を作ろうと理想に生きる女性の志士が主人公だった。
演じた松たか子さん(三条英 役)の凛とした、でも理想と現実の間で不安定になっていく心の表現が細やかかつパワフルだった。
あと、古田新太さん(才谷梅太郎・坂本龍馬 役)のラストら辺の表情がすごく豊かで、この人かっこいいと初めて思った・・・(失礼・・)。
問いの答えは、言葉じゃなくて演劇のストーリーを追いつつ感じてほしい。

普段の生活の中では、なんにせよ少し前までは「取り繕う」ことがほとんどで、知らぬ間に心が縮こまっていた。
でも演劇は心が丸ごと身体を使ってぶつかってくる。
演劇では身体を増幅器のような役割として使って心の様を表していくからか、
みていると、こちらの心までも解放されていく感じがする。

最近、人に会うことが減っていることもあるのか、人とたくさん会わねば!いろんな人の思いに触れねば!と思うことが増えた。
常勤で仕事してたときにはできるだけ人に会いたくなかったのに。

心が元気になってきたのか、正直な自分で人に接したいなと思うようになったのか。
演劇は心に元気をくれる。
というか、身体を使った芸術は人にインスピレーションや元気を与えてくれる。

『贋作 罪と罰』はストーリーの面白さももちろんだけど、舞台美術の作りも面白い。
こんな表し方もあるのね!と驚きの舞台。無料で見られるなんていい時代!
(ただし、YouTubeの動画、最後の方が少しだけ欠けてます。)













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