しずくな日記

書きたいなあと思ったときにぽつぽつと、しずくのように書いてます。

極彩色な夢は夢だけで

2012-01-03 11:48:31 | 日記

1月1日の夜に見る夢が『初夢』ということを今年知った。
だけど今年は1日はほぼオール状態だったから夢どころではなかった。
2日の夕方に眠くなってうとうと寝たときに見た夢が初夢か。

舞台は学校だった・・・やっぱり
でもはっきり細かいことを覚えていない。
何かを探して見つからなくて、学校に帰ってきたところしか覚えていない。
いや、学校内で何か探してたかも。覚えてない。
だからあんまり初夢みたとは言えない。

昨日の夜中(正確には3日の早朝)、映画をTVでやっていたので観る。
「羊たちの沈黙」

お正月から観る感じでもないけど、
意外にお正月ってこういう系をよく夜中にやっている。
去年は、江戸川乱歩オンパレードだった。
「パノラマ島奇談」は、
小説のラストは、気持ち悪いけど独特の美しさがあると思う。
極彩色の夢のよう。けどおすすめはしない。
古い映画だったから、というのもあるけど映像にするとかなりちゃちくなっていた。
最後笑ってしまった。朝4時の大爆笑・・・。
あれは映像化するものじゃない。

頭の中だけで悪夢はみるものだ。

「羊たちの沈黙」は、
レクター博士(アンソニー・ホプキンス)の演技が、頭良さそうだけど狂ってるのがすごく出てる。
超人的・・・感心しながら観る。クラリス(ジョディ・フォスター)は上品に美しい。

話はなんとなく知ってたけど、ちゃんと観るのははじめて。
母は、昔、映画館で観たけど、(観たんだ・・・)気持ち悪いよ~と言っていた。
でも、今時はもっと気持ち悪いものもたくさんあるから
私としては大丈夫。
そしてむしろもともとミステリー大好き。
最後が、続編があるよ的な終わり方で、気になる。レクター今後どうなる!?
続きを調べてみたらあるのね、たくさん。

「ハンニバル」
「レッド・ドラゴン」
「ハンニバル・ライジング」

観たいけど、「ハンニバル」は評判良くなかったようだ。
「羊たち~」の原作を読んでみるのをすすめてる人がネットで調べると多かった。
「レッド・ドラゴン」は観たいなあ。
原作、読んでみようかな。

高校時代から異常なことをする人や多重人格者の心理状態や生い立ちには興味があった。

「24人のビリー・ミリガン」も不思議で仕方なかった。本当だろうかと。
大学で「異常心理学」を喜んでとってみたけど、うーん・・という感じだった。
学問の体系としてパターン化してまとめようとすると、いろいろ見えづらくなる気がした。
生まれて育った環境は千差万別。その数だけ、症状があるのかもしれない。
ただ異常な心理を持つに至る人に共通するのは、辛い幼少期を送ってきたということだ。

だとすると、今、原発の危機にさらされて、
さらにそれを知りながら生きることを強いられた子どもたちは、
肉体的にもだけど、精神的にもかなり負担がかかっているから、
将来それがどんな形で出てくるかは、誰にも予想がつかない。
死が間近にちらついている日々だ。

本当に、ひどいことになったものだ。

物語ならどんなストーリーでもだいたい受け入れられる。
でも、物語は物語で別の宇宙で、現実化されたらとても困る。

極彩色の夢を見るのは誰にとっても自由だ。
それで現実の憂さを晴らせる人もいる。
でも、現実は秩序が人間には必要だ。
それは倫理的な意味もあるし、
無秩序に耐えられるほど人の心は強くもないということでもある。

無秩序の極彩色の悪夢は夢の中だけで充分なんだと、
レクター博士を見ながらつくづく思った。























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