原発関連のツイートから、
1級プラント配管技能士として原発現場で20年働きつづけ、
1997年1月に他界した平井憲夫氏の講演の映像を見た。
*以下は2時間近い映像の最初の10分間です。興味のある方は続けてご覧ください。
1-10 内部告発-原発- 平井憲夫氏の遺言
日本の原発の事故は、他の国と質が異なるという。
何が違うのかというと、
日本の原子力発電は『素人さん』が作り、動かしているというのが違うという。
昔は職人が現場で上手いこと技術を駆使して作っていた原発のプラントだけど、
1997年当時、日本ではすでに、現場を見たこともないような人が設計し、
その人たちが作ったマニュアルに従って、
ほとんど原発のことを知らない日雇いの人たちが実際は作っていて、
現場ではマニュアルで対応できないことが現実には多いから、
昔は職人さんが現状に合うように作り直したりしてたけど、
マニュアル通りに作るもんだから現状に合わず。
更に、人間の血管と同じように1本でもダメになれば全体に影響を与える配管の接合も
経験の浅い、素人同然の人がやるから、かなり適当だったらしい。
そりゃ、すぐに事故になるわ・・・。
ならば、原発で働く人に施される教育があると聞くけど、
それはなんなんだ、といえば、
「原発で仕事をしても大丈夫。」ということを繰り返し労働者に対して語って、
信じされるのが『教育』だったという。
この講演をしている平井氏も一時期、その教育に携わっていたという。
映像の中で、「オウムと同じことをしていたと思う。」と述べていた。
内部のことを知りすぎている平井氏は、海外に『技術支援』の名のもと、
飛ばされてしまう。
その後、自分の教育のせいで放射線障害が出始めた人を見て、
平井氏は仕事を辞め、内部告発を始める。
日本は細やかな仕事ができる『職人の国』だったのではなかったか。
職人さんは、使う人に対する配慮や優しさを表現する人だったのではと思う。
それが、今ではとりあえず形がそれなりならOK、お金が入れば…的ないい加減さ。
短絡的かもだけど、
技術や美術の時間が学校教育から減らされていくのもわかるわーという感じ。
技術なんて、家庭科と合体してるから更に時間が少ない。ひどい。
謙虚で誇り高い日本人は何処に行った?
来年の美術の授業で、これを語ろう。
一教師として、責任を持って子どもたちに伝えるべきことだと思う。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます