しずくな日記

書きたいなあと思ったときにぽつぽつと、しずくのように書いてます。

エール

2014-07-05 22:33:56 | 日記
教育実習期間が昨日で終わった。
4週間の実習で他の学生さんより長い期間だったので、たくさんお話もできた。
授業も2人でやるととても生徒の様子にも詳細に目が行き届いた。
私にとっては仲間も同然だったので、月曜からまた一人、寂しくなる。


昨日はクラスでミニお別れ会、生徒一人ひとりから先生にメッセージ、花束贈呈、
そして色紙贈呈、実習生さんの写真をまとめたアルバムと他の先生方からのメッセージを渡した。
実習生さん、そこで号泣。クラス全員での写真撮影のときもまだ涙目だった。

金曜日の最後の部活では、
タイミングが悪いことに、私は教育課程の出張で最後までいられなかったけど、
前から準備していた色紙、花束贈呈でやっぱり実習生さんは号泣したらしい。

その涙は、不安や疲れと闘いながら、彼女が一生懸命に頑張っていた証拠だろう。


今日、彼女と夕方、新宿で待ち合わせをして夜ご飯を食べた。
彼女は東京の大変遠いところにある親戚の家に下宿していて、
横浜にある大学には1時間半かけて通っている。
今日は、学校以外で通っているアトリエでほぼ一日ずっと絵を描いていたらしい。
すごく真面目でひたむきな画学生であるのが彼女の本来の姿。


いろんな話をした。
実は大学院の受験も考えていて、でも教員にもなりたくてとても悩んでいること。
学校の現場は、自分が思っていたよりもかなり過酷だったこと。
子どもたちの姿に、驚いた場面がたくさんあったこと。
職場環境のこと。人間関係のこと。

この4週間で彼女はいろんなことを考えていた。

それらに対して、私が思うことや考えることを出来るだけ話した。

4週間、どうみても彼女はまだまだ絵を究めていきたいように見えたから、
大学院受験を頑張ってみてはどうか、
教員にはその後でもなれるし、
専門知識があればあるほど自信を持って教えられるし、と自分の考えを伝えた。


学校現場が過酷なのは、正直、今の私たちにはどうしようもない。
事務仕事が多く、部活の時間が長くて本来の教材研究の時間が圧迫される、
などなどいろんな要因がある。
私はできるだけ遅くまで学校にいないようにする、
学校以外の生活も大切にしたいから、完璧にやろうと頑張り過ぎないようにしている、
というようなことを言った。あまりいい答えじゃないなと思う。

子どもたちのことは、すごく大人っぽい面がある反面、
びっくりするほど幼いことをするときもあってどれが本当の姿なのか混乱した、
ということだったので、
まさにそれが中学生!!その不安定さこそが中学生なんだ、と。

職場については、
彼女は肌感覚とかとにかく五感で感じ取ったことをいろいろ話してくれて、
それがあまりに当たっていたので驚いた。・・・うーん、さすがは若い感性。


ご飯を食べにいく場所は、前の夜に食べログやら新宿のお店の本やらでいろいろ探して、
たくさんいいところがあったのだけど、
あまり高額だと遠慮しそうだし、居酒屋じゃなくてちゃんとご飯できるところがいいし、
おしゃれ過ぎてもちょっと・・・といろいろ悩みながら探して、
結局、無難に新宿ピカデリーの地下にあるMujiカフェにした。

ほんとは沖縄料理とかどうかなーとか思ってたけど、ちょっとマニアックかと。
あと、せっかくだから、
前から行ってみたかった代々木のダダカフェはどうかなと思ったけど、
調べたら予約いっぱいだった。
ちなみにダダカフェのことを話したら、実習生さんもぜひ行きたい!と言ってた。
なので、また今年中に行きましょうという話に。
年齢が離れ過ぎているんだけど、なんだか歳の離れた良い友人みたいになってた。

いや、友達って本当は年齢は関係ないのかもしれない。


彼女の涙を見ていたとき、自分が実習生だったときのことを思い出した。
私も実習最後は泣いた。
一生懸命だったけど、上手くできなかったことへの後悔、
今日が生徒に会えるのが最後だと思ったときの寂しさややりきれなさ。
本当に短い間だけど、衝撃的なほどに感じることが多かった実習期間だった。


そうか、私もそこから始まったんだ。
そう思うと、実習生さんにもう一度、心からエールを送りたくなった。
























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