しずくな日記

書きたいなあと思ったときにぽつぽつと、しずくのように書いてます。

女子の階層構造

2013-03-17 00:49:43 | 日記
学生時代、大岡越前の曲を聞くとブルーになった、という話で、同世代と盛り上がった。
ルールルルー、ルルルルルールルー・・・
というあの、音が微妙にしか変化しないハミングは、
黄昏時、それでなくても気が滅入る時間帯なのに、
ブルーな気持ちを更に誘発した。

当時、高校の仲間内で流行っていた「江戸むらさき特急」というマンガの話も出た。
時代劇が元ネタの四コマ漫画だ。抱腹絶倒ものである。


で・・・・。
学生生活の中では、明らかに「女子学生の階層構造」が存在したということを思い出した。



最も上層部は、
「おしゃれで勉強もそこそこできて、美人か、もしくは可愛い」系女子。
ひときわ注目を浴びる、学年のアイドル的存在だ。
勉強はそこそこ、というのはポイントだ。ガリガリはやらないのだ。
女子大とかに推薦が即決定する。
男子からの憧れの的で、何故だか同じような人で固まってグループ化する。
空気が華やかである。
女子大から、お金持ちの方に見初められてお嫁に行くというコース。


二番目は、
「活発で元気、明るくておしゃべり好きな女の子」である。
総じて、ジャニーズが好きであった。今もそういう一群は存在する。二世だろうか。
きゃぴきゃぴ明るい空気である。不良っぽい子もいたけど、
それはファッション。高校を卒業するとわりとすぐに結婚したりしてた。
幸せな家庭を築いている。


三番目は、この辺から世界観が薄暗くなるのだけど、
「某かのおたくである女子」である。

・・・私は、ここに属していたと思う。
自他とも認める、推理小説おたくとして。

そう、このくらいの時代から「おたく」という言葉が、
マスコミに衝撃的なビジュアル(?)を伴って登場したのだ。

一番仲の良かった友人が、突出したマンガおたくだった。
もう一人、仲の良かった子は、邦楽おたくだった。
江戸むらさき特急はマンガおたく彼女が大好きだった。いろいろ彼女にマンガを借りた。
彼女は地元の大学の特別美術、という学科に進んだ。
私たちは、いつもベランダに出て、光合成するみたいに光を浴びながら、
将来のことをいろいろ話した。

このくらいの時代の女子なら、好きな男の子の話の一つや二つするものだけど、
私たちは、どこか諦めに似たようなものがあった。
憧れの男子は、第一層の女子が好きなのを知っていたから。
それは仕方ないねー、みたいな感じだったなあ・・・。


マンガおたくの彼女は、将来、マンガを描くという夢が、
邦楽おたくの彼女は、獣医さんになるという夢があった。
私は、当時は旅行雑誌のライターになる、とか言ってたと思う。

マンガおたくの彼女は、その後、障碍のある子どもたちの美術教育に携わる仕事に、
邦楽おたくの彼女は、北海道で獣医の夢を叶えて今に至る。
私は旅行雑誌ライターという、自分の放浪癖を利用できるかもしれない職業を安易に考えて、道に迷った。
結局、今の職業に至る。全然放浪できない職業だ。





四番目の階層は、たぶん、学校に来られなくなるスレスレの子達だった。
三番目の層からは極端にコミュニケーションが下手な人たちの集団となるのだけど、
「おたく」ということが、誰かと繋がるためのきっかけにもなっていた。
けど、四番目の子たちは、誰とも繋がろうとしない、誰とも何も共有しない人たちだった。
いつの間にか、学校生活の中から消えてしまっていた。
今はどうしているのだろうか。



なんだか、そんな階層構造があったなーと思い出した。
大人になってもそのままなんだろうねえ・・・という結論。

人間って、全然平等じゃないよなあ。うんうん。
ってことを思い出した夜でした。















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