「うん、ベストポジション確保しましたよ♪」
「えっ? 誰も居なかった?」
「うん、・・・風?・・・まったく問題ないっす!うん・・・」
「・・・んじゃ、行く♪」
館山のアタック5で買い物中に鳴った携帯はsukeさんからだった。
予報では、夜半過ぎから南西系の風が徐々に強まり、風速5~10mとなっていたので、少々戸惑ったが、着いてみれば無風状態。
ちょうど干潮の底、うねりこそ無いが前回同じ時間帯になるので、ゆっくり準備して、ダラダラと開始。
・・・・やはり、反応が無い・・・・
「餌がそのまま残ってくるね・・・」
しかし・・・コマセが効いてきたのか1時間ほどしてようやく1尾目が来た!
それを見て、エギを投げて体力を温存していた?sukeさんも参戦!
ポツポツとだが、比較的近いエリアで食ってきたので、無理な遠投はせず、手前にポイントを作りながら活性が上がるの待つ作戦だ。
釣れてくるサイズは、25~28cmと今年のレギュラーサイズ!
徐々に活性が上がり始め、毎回必ずアタリが出るが、掛かりが浅いことが多く、バラシが多発。
ウキが入ってもしばらくそのままにする・・・ダブル狙いが裏目に出たか・・・
ようやく10尾を数えたところで、風が正面からの向かい風となり、徐々に強まってきた。
海面も次第に白波が立つようになり、普通なら竿を出す気にならない状況になったが、その間も活性が落ちず、風に押し戻され普段は狙わないような近いエリアに落ちても、ビュンンッッ・・・と竿先が入る!
強風下なので、お約束のトラブルも発生・・・
『ブチッ・・・』
不注意から、投入時にベールが返ってしまい、力糸結び目から先を飛ばしてしまう、つい・・・
「ああ~っ・・・終わったぁ~」
・・・と叫んでしまったが、幸い向かい風だったので、仕掛けが見る見る近寄ってきて、それをsukeさんが絶妙のコントロールで引っ掛けて回収してくれた。(ありがとー!)
そんな爆風の午前5時頃、keiさんが到着。
「凄い風だね。(来るんじゃなかった・・・)」
・・・とその表情がすべてを語っていた。
ここで、前夜から活動していたsukeさんは入れ替わるように撤収。
keiさんと続行するが、すでに東の空が明るくなり、更に爆風は強まってきた!
そして、6時30分過ぎにはアタリもなくなったので、カゴアジの部は終了。
小移動して、風を避けて竿を出せる某漁港へ。
ワシは、勿論団子投げ!
keiさんは、メバル用のライトタックルで根魚狙い。
団子は、すぐに餌取りの反応が出始め、本命のような前アタリも出始めたが、掛かってくるのは10cm前後の超チンチン?ばかり、それでも実績場であるので粘っていると、なにやらkeiさんが
「何か居る・・・何か・・居る・・・う~んウツボじゃない・・・何か・・・」
とブツブツ云いながら仕掛けを作り直している。
「ほらっ!来た・・・キタ~ッ!」
と声のする方を見ると、いつの間にか竿はシーバスロッドに変わっていた!
ドラグからライン引き出しつつも、足元近くに寄せたときピタリと動かなくなる。
「張り付いた・・・あの走り方、ウツボじゃないよ」
「緩めてみ・・・」
「ダメ・・・」
「じゃ逆に張ってみ・・・」
「よっしゃ!出た~」
今度は逆方向に猛ダッシュ!
そのパワー&スピードは、見たことが無い迫力!
ようやく動きが鈍調になってきて、距離が詰まってきた・・・水中に捉えた魚影・・・
「イシダイだぁ~」
「ええ~っ!」
水面で、最後の抵抗を見せたが、3度目のトライで無事に玉網に収まった!
サイズは35cmほどのシマダイを卒業するかどうか・・・というサイズだったが、その暴れっぷりは、磯の王者の片鱗を十分に魅せてくれた。
良く見ると・・・口元に見えるのは・・・ブラー?
「いや~1度目は、ドンと来てブチッ、2度目はハリスを上げたけど、ジャ~~~と出て、ブチッ、3度目の正直は、シーバスロッドとブラー、いや~こんなところに、こんなのが、こんなふうに・・・」
・・・と、恵比須顔のkeiさん!
興奮冷めやらぬ中、今度はワシの団子に巨魚が乗った!
普段の団子釣りでは1号の磯竿を使っているが、今回は何が起きてもいいように2号のインナーロッドを使用していたのでパワーは十分。
しかし、まったく意に介さないような重さで左の船の下に突進!
イシダイを見せられた後だったので、
「提壁のエグレに入るのか?」
・・・と、一瞬身構えたが、難なく沖側に方向転換・・・
「あれっ?・・・これって・・・」
指向性の無い引き・・・鯔でした。(-_-)
しかし、久々の60cm近い巨鯔、画像は押さえなかったが、南房の鯔なので久しぶりにキープ!
時間は昼近くなり、午後の釣りに備え移動しつつ休憩。zzzz
湾奥の某岸壁に着いたのが午後5時頃、SAKAMOTOさんのヒイカ釣りを見るためだ。
こちらは、南房と打って変わって、微風の凪。
集魚灯で海面を照らし、プランクトンを寄せ、ヒイカを寄せる。
イナッコさん、桜の園さん、keiさん、通裏視さんが来て、サヨサヨ水産プチオフ状態。
「仕掛け貸してあげるから、やれば?せっかくだし!」
SAKAMOTOさんのご好意に甘えて、自作のスッテ仕掛けをお借りして苦手のイカ釣りに参戦!
イナッコさんが、早々に1杯上げたが、この釣りではかなり渋い状況らしい。
そんな中、ヒイカには目もくれず、穴子仕掛けをぶち込んでいた桜の園さんに30cm強のイシモチがヒット!
続けて、60cm近い穴子もぶっこ抜いて、一同唖然!
「底をとったら、仕掛け分ぐらいをゆっくり上下して誘ってみて・・・」
・・・と、云われた通りに機械的に誘うこと1時間・・・
モソモソッ・・・ムニュニュ・・・っと何か乗った!
「おお~っ!釣れたよ!SAKAMOTOさん!」
ベテランのヒイカ師にしてみれば、大騒ぎするような事態ではないらしく、SAKAMOTOさんは苦笑い。
「これに入れといて!」
と云われたのは、沖漬けのタレのビン。
渋い・・・
ようやく慣れてきて、4杯目を乗せた後、メータークラスのホシザメが提壁に激突&大暴れ!
そのとき、keiさんがチョイ投げの竿を満月にしていたので、keiさんがサメを掛けたのかと思ったが、大間違い!
ホシザメは光に幻惑されていただけのようで、keiさんの竿にはしっかりと60cm超の大穴子が付いていた。
(失礼しました)
この辺りで、体力の限界が来て終了宣言。
めまぐるしく変わる風向きと強さに翻弄されたが、その分色々な釣りを、そしてその奥深さを楽しめた。
日時:2008年11月2日
場所:館山某所 0:30~5:30
釣果:アジ 25~28cm×24尾、シロギス15cm×1尾、
場所:館山某所 7:00~11:00
釣果:鯔 60cm×1尾、10cm前後のチンチン多数(放流)
場所:湾奥某所 17:00~20:00
釣果:ヒイカ 4杯
潮汐:中潮