帰りに立ち寄った川下港付近から見た野島崎方面。
不調の南房アジ、それでも大型が釣れるこの時期、週末の予報が良いとどうしても体が動いてしまう。
今回は当日になってから、HIDEさん、keiさんが次々と道連れを志願?してきた。
釣り場に着いてみると土曜の20時というのに、釣り人は疎らで、お気に入りの釣り座が難なく確保できた。
そして足元には真新しいコマセの後、ついさっきまでここに誰か居たような形跡だ。
・・・おかしい。・・・釣れなくて移動したのかな?
前回が前回だっただけに、ショックもなかったがこの時点で今日も厳しいと先入観を持ってしまった。
「いよ~久し振りだなぁ! まともに釣りに来たのは!」
とkeiさんがHIDEさんと共に登場。
「ういっす!ここがこの時間で空いているとは思わなかったよ。」
今回は一番潮上になる釣り座にワシ、続いてkeiさん、潮下にHIDEさんの順で入り、ワシは前半はコマセ係を担当し、まずは久しぶりに南房アジをやりに来た二人に、渋い中でもなんとか釣果を上げてもらい、《恩を売って支配下に置く作戦・・・》を開始。(人間ちいせ~)
『今夜も釣れて5尾くらいかな・・・』
・・・と思いつつ、投入を繰り返すこと数投、keiさん達もようやく準備が整い3人のウキが波間に漂う。
多少ウネリが残っているものの、風は背後からで潮の流れも程よい感じ・・・
keiさんに最初に来たのはネンブツダイ。
「あ~金魚だよ。」
「今年はそれが多いんだよね。」
・・・また前回のパターンか・・・と思ったら・・・
「おっ?・・・食ったよ・・・うん、乗ってる!」
・・・と、keiさんにレギュラーサイズ25cm!
「えっ?・・・マジですか?・・・ワシのコマセが効いたよね?ねっ?」
「おっ?・・・また食ったよ!」
「あっ! こっちも食いましたよ!・・・・ん?・・・でかいかも?」
HIDEさんが釣り上げたのは、よく太った34cmの大鯵!
「ええ~っ!で・・・でかいね!」(・・・今日はどうなってるの?)
以前のような爆発的な入れ食いには程遠いが、明らかに前回の釣行とは状況が一変している。
この時点で、姑息な作戦は撤廃! 《ワシもワシがワシのアジを釣るのだ!作戦》に変更!
とにかくアタリの出る狭い範囲を3人で集中して攻めるので、投入ミスや回収時のライン交錯で、 タイムロスをすることもあるが、20時30分~翌3時30分頃まで、誰かの竿にポツリ・ポツリとアタリがあり、飽きることなく7月の早い朝を迎えられた。
圧巻だったのはHIDEさん、総数は10尾と三人の中では最も少なかったが、34cmを筆頭に30cmオーバーを5本揃える大活躍!
駐車スペースで片付けをしながら話していたら、なんとほぼ0タナ・・・、つまりウキとカゴとの間隔をほとんど開けていないで釣っていたそうな・・・
云われてみれば、初めて南房アジの洗礼を受けた磯は超浅場だった。
エサを食って水面を飛んだアジが今でも脳裏に焼き付いている。
タナ1ヒロ半で始めたワシにはなかなか序盤でアタリがなく、潮位が下がるのに合わせて・・・と思い1ヒロに上げた時点からアタリが頻発してきた。
keiさんもほぼワシと同数釣っているが、常にラインを張り誘いを掛け続けるスタイル・・・要するに同じウキ下でも仕掛けが常に浮いた状態になっている。
ワシも3人なので交錯したりするため結構ラインを張り気味にせざるを得なかったのが結果的に浅ダナを攻めることになった。
「次回はサヨリンでやってみようかなぁ・・・」
と大真面目に語るHIDEさん。
あると思います。
長いこと同じことを繰り返していると、先入観が邪魔をして自然な変化が見えなくなる。初心に帰ろう。
日時:2009年7月11~12日 中潮
場所:南房某所
釣果:鯵25cm前後×14尾