「こんにちは、お隣いいですか?」
「ああ、どうぞ!」
連休初日、混雑を覚悟の上で17時前に釣り場に到着したが、意外に閑散としている白浜の某磯。
「小さいけど、釣れてるって釣具屋が云ってたよ」
ここの常連さんの先行者の方から情報を貰い、その方の潮上に釣り座を取って18時頃に第1投。
先行者の方はタナはごく浅いと教えてくれたが、今年の初めに来たときにタナを一ヒロ半くらい取っていたので、まずはその深さから攻めてみる。
ここは磯近くで釣れることもあるので、近場に投入した。
打ち返す
・・・・
打ち返す
・・・・・・
打ち返す
・・・・・・・・・?
ビシュ~ッ!
約20m沖のLEDが一気に左下に消え去り、竿先が突っ込む!
ミリリリッ!
「えっ!」
ドラグが鳴った!
グイグイグイグイ!
スピードに乗りつつもバネの効いた引き!
『イナダか?』
まだ夕闇が支配し切らない中、3号竿の胴に乗る最近には無い重量感を味わいつつ・・・
『バレないで下さい・・・』
腰を落とし、正に天に祈りを捧げるような姿勢で抜き上げたのは、メジャーをあてなくても30cm超と解る大アジ!
(画像無くてゴメン)
ここは夕マズメの時合いとばかり集中して投入を繰り返すが、ピークは1時間程度で終ってしまった。
先行者の方は、手返しよく10尾程度釣ったようだがワシは3尾、最初の大アジ以外は25cm弱と・・・>小さいけど釣れているサイズ・・・・だった。
その後タナを一ヒロに上げて1尾、投入ポイントがフグだらけになって来たので、右沖に向かって出来た潮目の付近に投入して1尾、先週体験したような拾い釣りになる。
ところが・・・
21時過ぎに来た人が、一番潮下に入り、入れ食いとまではいかないが、その他が沈黙しているときもコンスタントに釣っている。
こちらも全く釣れない訳でもなく、相変わらずフグが多いものの、ムツやハタンポ混じりで思い出したように食ってきたりしていたので、潮下でコマセが効いているのか・・・くらいに思っていた。
日付が変わる頃、コマセが無くなり終了。
帰り際にその方に尋ねてみると・・・
「タナはカゴまで1m無いくらい。・・・普通の天秤にサビキ吹流しで・・・付け餌がこれ・・・」
仕掛けや餌には、釣り人それぞれのノウハウが凝縮されているので、ここでの公開はその方の好意に反する恐れがあるので書かないが、ライトな外房スタイル?とでも云うようなものだった。
「・・・ああ・・・タナだったか・・・・」
一番大きな違いはカゴまでのウキ下、夕マズメの大アジに意識を持っていかれていて、終始深いタナを中心に探っていたのが敗因だったようだ。
なんだか以前にもこんな体験はしているのだが・・・学習能力の無いワシ
(ToT)
仮眠
朝5時に起床!
前回久しぶりに楽しい釣りになったので期待して来て見たが、潮色はかなり澄んでいてうっすらと基礎石が見える。
今日は干潮が9時頃、満潮からの落としを釣りたいこの場所ではあまり良い潮回りとはいえない。
ところが、開始早々タナ取りがまだ甘い3投目で50cmも切ったウキに押さえ込むアタリ!
今日も高活性か・・・と思うまもなく餌取りの猛襲が始まる!
団子が割れた後、ちょん・・・と弱々しく引き込むアタリはカワハギのものらしく、オキアミは10秒も持たない。
以前は、餌取り対策でアカイソメを持ち込んでいたが、今年はアタリを見分けるゲーム性を優先するためにあえてオキアミ一本で通すことにした。(アカイソメが高価になったのもあるし・・・)
餌取りに苦慮しているうちに堤防上は好天の連休とあって、本格派からお弁当を広げる家族連れまで、9時ごろにはぎっしりと釣り人で埋まってしまった。
左隣には、
「真似して始めて見た・・・」
・・・という年配の方(前にも逢ったことがあるような・・・)
右隣にはファミリー
混雑は覚悟はしていたが、皆さんマナーが良くて助かった。
結局、年間を通して来ていると言う方が首を傾げるほどの絶不調で、早朝の一尾以外はワッペンカワハギとヒイラギのみで12時過ぎに終了。
今回は釣り場で合流する【釣り仲間】は居なかったが、釣り場で出会った人は【皆仲良く】釣り場を共有していた。
「え~貰っていいのですか?」
右隣でコンパクトロッド釣ったネンブツダイを大事そうにバケツに入れていた親子に、放流しようかと思ったお魚を引き取ってもらった。
子供の釣りの世話をする若い父親、そして日焼けを気にしつつ笑顔で見守る母親
「パパ!・・・また釣れたよう!」
寂しい釣果に凹む気持ちを癒してくれて余るものが其処にあった。
なんだか癒された。
大アジも・・・
この感じも・・・
久しぶりだなぁ・・・
日時:2011年10月9~10日 中潮
釣場:南房某所→内房某所
南房某所:アジ33㎝×1尾、25㎝前後×6尾、ハタンポ×2尾、ムツ×1尾
内房某所:チンチン20cm×1尾、小カワハギ×1尾