『笛物語』

音楽、フルート、奏法の気付き
    そして
  日々の出来事など

フルート奏者・白川真理

4月の設え

2025-04-05 21:49:13 | テーブルコーディネート
フルートに集中していたから、というかせざるを得なかったから、すっかりテーブルセッティングの模様替えを失念しておりました。

それに、3月のあのフィレレースのことをとても気に入っていたので、そのままでも良いかなと思ったりも。

でも、一か月使っていると、テーブルブラシはかけながらではあっても、やはり目に見えない汚れなどもあるはずなので、取り換える。

最近はこうしたクロス類もみな例の飲める洗剤(流石にまだ飲んでないけれど・・)で洗っていますが、繊維が元気になって蘇ったようになるので、ちゃんと洗って干してやりました。

ルーフバルコニーにはもう常時、ナポリよろしくロープを二本1,5メートルくらいの幅で張ってあって、そこに上下を止めてピンとさせて自然乾燥すれば、どんな素材のテーブルクロスもノーアイロンで大丈夫。収納時につく畳み皺は、「そういうもの」ということで、そのまま。最初は目立っても使っているうちになくなってくる。
畳み皺があっても良いのね、と思えたのはレオナルド・ダ・ヴィンチの『最後の晩餐』のクロスにきっちりとした沢山の畳み皺を見つけて以来。
これが一番印象に残るっていうのも鑑賞するお作法としては如何なものか。
カットワークレースの白いコットンだけは、洗うとレース部分がよじれて皺皺になってしまいアイロンがマストなので、自然と登場回数が減る。

今回は、もう10年くらい使っている水色のコットンにフィレレースで。
ソファーカバーも裏返してみた。クッションの柄とぶつかって煩いかなとも思ったけれど、春で色々な色の花、ということでこれも良しとする。

センターピースは、3月に続いてマルタ島土産。かなり気に入っているというのもあるけれど、今一番取り組んでいるドビュッシーの『ビリティス』の世界観とシンクロする地中海の光や風を思い出せるから。








(告知)日本フルートフェスティバル in 横浜 4月13日(日)14時開演 神奈川県立音楽堂

2025-03-31 00:28:20 | 音楽・フルート
あっという間にもう3月も終わり。

まだまだ先だと思っていた本番が近づいてきています。

4月は3回ステージに乗っかることになっていて、前期高齢者の割には忙しい・・

その内の一つ、「日本フルートフェスティバルin横浜」のお知らせです。

今回はなんともう28回目。

亡き恩師・植村泰一先生を始めとして、沢山の先達のお陰で始まり、沢山の志ある笛吹き達によって、繋がってきた笛吹き仲間の集い。

プロだけでなく、熱心なアマチュアの方々の参加もあり、フルートを通しての温かな繋がりを感じることが出来る場でもあります。

曲も、名曲揃い。

今年は、他にも本番あるし、その関係で練習も毎回出られないので、どうしようかなあ、と思っていたのですが、バーンスタインのウエストサイドをやることになっていて、その編曲者は昨年若くして急逝されてしまった笛吹き仲間Tちゃんのご主人。

劇団四季のミュージカルのお仕事等もされていて、チケットの便宜を図っていただいたことがあるのも、懐かしい思い出です。

これは、是非とも、Tちゃんと一緒に演奏して追悼しなくてはと思い参加を決めました。

本日は初合わせ。

60名ほどの笛吹きが集まって、懐かしい顔も沢山。
指揮はいつもの上野さん。

昨年ご一緒させていただいた酒井さんは、今年はバス。
酒井秀明さんは、昨日29日が退官記念コンサート。
仕事でうかがえず残念でしたが、本日は涼しい顔で、お疲れの様子もなく練習に参加されていました。
砂原さんも、昨日は京都芸大の退官記念コンサート。
今頃、どうされているかな、と思いを馳せる。

私は1stの後ろの方で、若干寂しいけれど、まあ、最終日の練習も出られないんで致し方ない。
楽しかったのは、音大生が4名近くにいて、みなとてもちゃんと吹いていて、素晴らしかった。そして可愛い。
この集まりも、そろそろ「限界集落」に近付いているのかな?と最近は思っていたので、こうして受け継ぎがなされていることがとても喜ばしい。

「来年もまた出てね!」 とお声がけ。

そういえば、音大生の頃、初めて東京でフルートフェスティバルに出た時、気さくにお声がけしてくださった菅原早苗先生のことなども思い出されました。
川崎先生の茅笛の会でも、本当にお世話になりました。

卒業して2年目くらいに参加したヨーロッパ演奏旅行の時は、異常気象でとても暑くて、ヌーシャテルの湖があまりに綺麗だったので、私はホットパンツと半袖Tシャツ(そんな恰好をしてた時もあったのね・・と遠い目)のまんまで飛び込んで泳いで、周囲からあきれられたのだけど、友達に見張らせて岩陰で洋服を脱いで飛び込んだのが早苗先生だった・・負けた・・

昔よりも色々と大変な時代になってきているけれど、音大生の皆様も、フルートと共に色々な経験をして幸せな一生を過ごして欲しい、と切に思いました。

曲もみな大曲で難しいのだけれど、一応メドも立ちました。
あと3日くらいちゃんとさらえばなんとかなりそう。

で、それだけならまあお気軽ではあったのだけれど、このフェスティバルを仕切ってくださっているKちゃんから「おりいってお話が・・」と。

「白川さん、当日は楽器は何を使いますか?」
「?」
「もしよかったらロットで吹いてくれませんか?」

「ああ、もうロット2本とヤマハの安いのしかもってないから、ロットにするつもりだけど。」

「ああ、良かった。実は・・」

何かと思ったら、コンサート当日の4月13日は、大阪万博の開催日と同じということで、パリ万博で、ルイロットや当時の様々なフルートが出品され、人気を博したということをプログラムに書いたので、楽器紹介の時にロットを吹いて欲しい、とのこと。

毎回楽器紹介コーナーがあって、ピッコロ、フルート、アルトフルート、バスフルート、コントラバスフルート、と短く曲の冒頭をソロで吹くというのは知っていたけれど、そこで初代ロットを、という提案をいただきました。
当日の台本は作ってくださるとのこと。

「私でよければ、喜んで!」と即返答。
本当にありがたいお申し出です。

お陰様で、昨年12月末の上野旧奏楽堂でのコンサートの評判が良く、嬉しい感想を改めて今回の練習時にも沢山いただいたのだけれど、こうした大きなイベントでの依頼をいただけるとは・・

曲は、ロットと同じ時代、同じ国、フランスの作曲家の作品が希望とのことで、じゃあドビュッシーのシランクスで、ということになりました。

冒頭の2小節~8小節だけですが、あの大きなキャパ1000人の会場で、一番後ろに座ったお客様にも、ご納得していただける演奏にする、というのは私にとってはやはり大きなミッションとなります。

響きのない奏楽堂で音が通ったからとはいっても、その3倍の広さの会場では果たしてどうなのか・・・
それも「初代ロット」の魅力をちゃんと伝えられる演奏で。

気負うことなく、様々なことに感謝して、真摯に取り組みたいと思います。

沢山の方に初代ロットのことを知っていただけることが嬉しい。

ということで、4月13日、お越しいただけると嬉しいです!

そして4月24日のFlute meets Minipianoにも是非!!










(告知)第27回加藤眞悟明之會「卒都婆小町」 5月5日(月・祝)午後1時開演 国立能楽堂

2025-03-29 12:05:41 | 日常
今年も能楽師・加藤眞悟氏主宰の『明の會』が開催されます。


事前レクチャーはフルートフェスティバルの本番と重なって参加出来ず残念ですが、本公演にはうかがう予定で、とても楽しみです。










風格

2025-03-24 20:43:10 | ピピ
早いもので、もうじきピピは6歳となります。

人間でいうと、なんとほぼ40歳!?

もう立派な中年猫です。

最近は、表情に風格も漂うようになっている・・気がする・



「ちゅ~ねん猫」というと、「ちゅ~」を「チュ~ル」のチュウ~と勘違いして目が輝いて期待の表情になってしまうので、最近は「ナイスミドル猫」と呼んでいる。

天井が写っているアップの写真は、猫を写す時にはスマホをさかさまにして写すと良いと何かでみたので試してみました。
カメラ目線にはならないけれど、確かに下からググっと表情が撮れて、これもなかなか可愛いです。特に口元が。







そのうちに、「オラオラ」と言いながら?薬ダンスの角をカジカジとし始めたので現行犯証拠写真も。



レースのカーテン越し外を眺めて・・ではなく、これもしまい込んだままになっていたアンティークのアプリカシオンレースを垂らしてみたのを狙っていたのでした。

これもドレスの時に、と軽井沢のアンティークレース屋さんで、コロナ禍も落ち着き始めた2023年だったか、求めたもの。
でも、繊細過ぎて、透け感があり過ぎて、肉感を拾い過ぎてしまい、私の逞しい二の腕隠しには不向きで、その上長さも3メートル近くあり、結局、時々取り出しては眺めるだけのものでしたが、生きている間に活用しましょう、と試しにやってみました。



「ピピ、何してるにゃ?」と言われてギクっと振り向いたところ。



その気になれば充分に届く距離ですが、とりあえず、見守るだけにしてくれている優しい猫です。今のところはね。

第142回 音楽家講座 in鶴見~甲野善紀先生を迎えて~

2025-03-20 20:54:51 | 音楽家講座・甲野善紀先生を迎えて
3月17日(月)
良いお天気に恵まれた一日となりました。
この日は、午前中にコンサートの打ち合わせがあり、その後ランチをして、1時から近くのカラオケ屋さんで練習(フルートを!)したのですが、平日だというのにとても混んでいて15分待って、2時間限定。
本当はもう1時間くらいと再度申し込もうと思ったら、今度は30分待ちとのことであきらめ、他のお店に行ったら、やはり30分待ち。
でも、とにかく色々と試したいことも多かったので、そこで再び練習。

程よい時刻となり、音楽家講座。
朝から色々とやって、練習も4時間弱、とフル稼働でしたが、楽しいことばかりなので、旅行の時と同じで全く疲れを感じることもありませんでした。

甲野先生は京都からそのままお越しくださいました。
お忙しい中、本当にありがたいことです。

少し早く到着されたので、今回の気付きをご報告して、演奏も聴いていただくことができました。

「白川さんも、今生を長く生きて、その気付きがあれこれ考えなくても、出て来るようにならなければいけないですね。もちろん、それを他の人に説明するには役に立ち良いのですが・・。何しろ、今私は誰よりも自分の未熟さを自覚したところで、それは家の倉庫の地下にもう一つ隠し部屋があって、そこに宝が沢山入っていた、というような驚きと喜びがあるんですよ。」

とのこと。
先生のレベルで、先生のお年で、「未熟を自覚して喜んでいる」ということが凄いことです。

これしきのことで喜んでいちゃあまだまだですよ、と諭された気持ちで、

「はい。なにしろ、これに気付いたのが昨日のことなので、私も元気に長生きしてより探求していきたいと思います。」とお返事。

ともあれ、先生の前でもより自在に演奏出来たのは大きな進展。

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講座は半数が初参加の方だったこともあり、またその後、私もそうでしたが、先生の不思議な体験のお話によって、相当色々と変化された方が多かったこともあり、また「不思議な話」で始まりました。

この御話しに付随して先生が体験されたその他の不思議な体験のお話もありましたが、いずれも、先生のプライベイトなことなので、ここに記すのは控えさせていただきます。

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前回のお話に加えて、更に2つの不思議な体験のお話をされる。
また、それに関係した身体を観ることが出来る方々のお話も。
会場の全員がとてつもない集中力で引き込まれているのが判る程。

お話はいつもの1時間よりも長くなりましたが、ちょっとそれを止めて個別指導に、という感じではなかったし、参加者の方の雰囲気も同様だったので、そのままに。
こんなことは音楽家講座が始まって以来、22年にして初めてのこと。

そして、この不思議な体験によって、ご自身の内面が変化したことにより、大きな技の進展が。

(お話)
今回のことで、根本的にものの見方が変わった。
極当たり前のことにでも感謝する。その「ふり」だけでも違うが、本当に自分の中が変わると驚く程の変化が。

「天然もの」の変化には力がある。





(刀を何度も構えながら)
微妙な働きの凄さ。
何十か所もが、ザワっと揃う気持の良さがあり、ずっとやってしまう。

左小指はちょっとはずれるくらい。右手でやっているようだが、じつは左。
左が体中で持っている。(だからこそ)左は触れているだけ。

感情も含めた気持ちよさがある。

自分のあらさがし。








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(個別指導)

1.三味線
  身体が音を止めた感じになってしまう。
  大きな音ががなってしまう。

(先生)「自分の中から止めているものを払う。今やります」
祓い太刀で大きく変化。


2.フラメンコギター  
   様々な姿勢があって悩んでいるのだけれど、どれが良いか?

(先生)脚のポジションを変化させることを提案
    「動こうとしたとき、動ける姿勢で」

軸が整い、音にも芯が通った響きに。



3.三味線
   響きを自分で感じられない。
   弾いているうちに、どんどん怖い表情になってしまう。

(先生)「自分で自分に対する不満がそうさせる。ある世界にパっと入れるとFlowな状態に入ることが出来、内面が変化する」

丸紐による四方襷で、響き、表情のみならず、声、肩の位置も大きく変化。


4バストロンボーン
   柔らかい音から勇ましい音までをより自然に吹き分けられるようにしたい。
   呼吸に関して何かないか?

(先生)「呼吸に関しては、あまり話したことがなく、これも今回初めて話すのだけれど、動きに肺が関わってくる。肺を色々な形になるように。動きにもいろいんな役目がある。子供のダンスの様に肺が踊る」

そのまま下がろうとされたので、「今の今ですし、出来なくでも当たり前のご助言ですから、もし良かったら、なんとなくで、良いので、アフターも吹いてみていただけませんか?」と司会者無茶ぶりをしてしまったのを快く受けてくださり演奏。

より楽しそうに軽々と変化し響く演奏に。


5.歌
   以前祓い太刀をしていただいて、大分首肩周辺がラクになり高い声も出るようにな  ったので、御聞かせしたい。またやっていただきたい。

祓い太刀で更にのびやかに変化。

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なんといっても、「肺のダンス」だろう。

丁度、ポニョ、エイと進化?してきて2日目だったこともあり、それがより深い場所(肺)で行われているのだよ、とヒントを頂いた心地。
思わず、「先生、それは何か具体的な形とか、イメージはありますか?ハートとかこう何か?それとも、そういうものではなく、何か?」

「そりゃあ、具体的にありますよ」

とのことだった。

懇親会でも初参加の方に技を経験していただいて、いつもの居酒屋稽古会に。

「ね、人は人の心がありありと読めますから、こちらの手は何もやっていない、と思わせるのです」と仰っていたので、ここでもまた質問。

「先生、それは楽器も同様ですか?」

ニヤっとされ「それは、そうですよ。楽器は最も思念の残るものですからね。楽器、刀、そして着物・・」

いつも、「今日もよろしく」と楽器に挨拶して始めて、「今日もありがとう」と楽器を手入れしてしまって、とやっているし、生徒さんにもそのように教えているけれど、楽器に技をかけて通じるようにしよう、なんていうことは思ってみたこともなかった。

でも確かに、そのように思った時の自身の心身は全く違う訳だから、これは科学的手法といっても良い。

また新たな研究課題が出来、面白いです。

ご参加くださった皆様、スタッフAさん、会場スタッフの皆様、甲野先生
本当にありがとうございました。

次回は同会場同時刻で、4月17日(木)となります。
5月はお休みで、その次は6月となります。

どうぞお越しくださいませ!