『笛物語』

音楽、フルート、奏法の気付き
    そして
  日々の出来事など

フルート奏者・白川真理

川崎優(まさる)フルート作品の調べ

2023-12-03 00:38:03 | 音楽・フルート
遂に12月となりましたが、冬というよりは、少なかった秋の名残の様な一日でした。

ようやく色づいたといった風情の銀杏と真っ青な空が美しかったです。




12月1日は、とある会場の抽選会に参加していました。

主宰者によると過去最高の参加者、ということで、沢山の希望者が。

くじ運は悪いので、あまり期待はせずに、でも万が一?とドキドキしつつ参加。

抽選会に参加したのは初めてでしたが、中々ドキドキが新鮮で、面白かったです。

先日のコンサートでは全くドキドキしなかったので、もしや、もうドキドキできない体質になってしまったか?とシンイチ(@寄生獣)みたいに心配していたのですが。

順位は7番目でしたが、年末の仕事納めの時期でもあるせいか、
来年、2024年12月28日の土曜日の午前午後の枠を予約することができました。

とはいえ、これで一安心ではなく、さらに企画内容、出演者の経歴などの審査があり、その結果が12月半ば以降から来年1月までに知らされるとのことで、さらにドキドキは続いています。


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コロナ禍は落ち着いたとはいえ、より混迷を極めている世界情勢、そして自然。
このような中で、改めて音楽をやっていく意味をより考えた一年でした。

そして、自分自身にとっての音楽やフルートを考えた時、やはり私の音楽のルーツは川崎優先生にあるな、と。

こちらは先生が書かれたご自身の歴史。良かったらご一読ください。

http://cooljapaneseincharlottesville.com/wp-content/uploads/2019/08/0bd91222f8e1476d91f79e1ff10b7f551.pdf


親不知トラブルで吹けなかったこの春夏、改めて、先生の作品の楽譜を読んだり、録音を聴いたりしていました。

また昨年逝去された恩師・植村泰一先生は川崎先生の一番弟子であり、先生の作品を演奏されることも多かった。

『フルートで奏でるわらべうた』の楽譜に付けられたCDは植村先生の演奏。
まだロットと出会う前の銀のパウエルによる演奏だけれど、これを改めて聞いて、私が理想としているのは、ロットの音ではなくて、植村先生の音だったんだなあ、と改めて感じた演奏でした。変な言い方になりますが、パウエルの時から、品格がもう全く違う。
こんなに凄い笛吹きだったんだ、と今、改めて感じています。

アルソ出版から出ている、ぜひ、聞いていただきたい一枚です。
フルートを吹かない方でも、このCDだけでも、とても価値があると思います。
https://www.alsoj.net/store/view/FLWU.html?storecd=


また川崎先生のオリジナルの小品集の楽曲の内の一つ「夢想」は約20年前、私のリサイタルの為に書き下ろしてくださったもの。

他にも、ムジカフィオーレでやった「忘れな草」などもあり、これらの曲に触れることが、日々の救いにもなりました。

先日のコンサートでもお話したけれど、川崎先生の作品は、そのどれにも日本ならではの情緒、心情が脈打っている。

振り返って見ると、生れた時からアメリカナイズされた暮らしで、物心ついた時からずっと西洋嗜好。フルートなんぞもやっている。ヨーロッパの音楽、文化に憧れてずっとやってきた。

日本古来の文化について考えるようになったのは、ドイツから戻ってきた時、そして甲野先生と出会ってからだ。

明治維新、太平洋戦争、その中で、

奪われてきたことにすら気付かないうちに奪われた数々の美しいものたち・・

そんな話を以前「秘密基地」にお招きいただいた折、御子息の雅哉さんや北川祥子さん、中山早苗さんにしたところ、みな同意してくださり、北川さんからは

「先生はアメリカで恩師の方から、君は日本人なんだから、それを大切にして日本人ならではの音楽を書きなさい」との助言を受け、それをいつも念頭においていた、と仰っていた、というお話を聞きました。

だからこその、川崎先生の音楽は、ちょっと不思議なひっかかりがあり、ちょっと妙な感じがすることもあるのだけれど、それがおそらく忘れていた日本のDNAに触れるので、ザワっとするのかな?とも思う。また音楽に親しんでいない方でも、一度聞くと、心に残り、忘れられない魅力を発揮するのではないかと思う。

また海外での人気も高いのもそのせいだ思う。

そして、何より、広島で被爆された先生の、原爆で亡くなられた方への鎮魂、ご自身の憤り、そして平和への祈りと願いが感じられるからこそ、心の深いところに届くのではないかと。

コロナ禍となって以降、突然の多くの別れも経験した。
そういう年代になってきたということもあるかもしれないけれど。
先生の「鎮魂」は原爆の被害にあわれた方のみならず、亡くなっていった方全てに届く追悼の音楽でもあると感じている。


今の時代に最も必要な音楽の一つではないか、と感じたのでした。

ということで、ずっと川崎先生の作品だけのコンサートをやりたい、と思っていました。

植村先生から沢山レッスンしていただいた川崎作品。
また直接、川崎先生からも作品に関するお話をうかがうことが出来たこと、ムジカフィオーレや、CD作成の折に、ご指導いただけたことも、本当に貴重な経験でした。

何をやりたいか?それは、まず川崎先生の作品でしょう、ということがクリアになったのは、11月19日の無伴奏コンサート本番前の午後2時。

甲野先生の言葉「『いま在る自分』をどう直視できるか?」で、この気持ちは確信になった。

「いま在る自分」と最も向き合えるのが川崎優先生の作品。

今回の抽選会はその実現のための第一歩。

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という訳で、11月19日の本番が終わった直後から、この会場のことを考えていました。調べると、もう年内の抽選会は12月1日しかない!?

先生の作品を演奏するのなら、この会場が一番適している、と思い出向く。
それは、上野にある旧音楽学校奏楽堂。
https://www.taitogeibun.net/sougakudou/rekishi/

若き日の先生が学ばれた母校。そして戦後、東京芸術大学となった母校ではフルートの講師となられ、数多くの名フルーティストを育てられた。

ピアノはリサイタルやCDで沢山共演していただいたものの、コロナ禍になってからすっかりご無沙汰していた砂原悟さんが快諾してくださった。
植村先生の良きパートナーでもあり、川崎先生作品の共演も多い名手。

初めて川崎作品に触れる方にも、その魅力が伝わるよう、そして広島で被爆された川崎先生の平和への願いと祈りが今の時代に届くよう、日々精進していきたいと、思います。

どうぞ、審査が通りますように!!





岩城正夫 先生 訪問    11月27日(月)

2023-11-27 22:02:39 | 音楽・フルート
久しぶりに岩城正夫先生を訪問しました。

前回と同じく、音楽家講座にも参加されているフルートの生徒さんとご一緒しました。

4月30日のイベント以来、約半年ぶりでしたが、先生はとてもお元気で、お変わりないどころか、ますますギターの音色も磨きがかかっていて驚きました。

持参したランチ&ビールの後は、セッションを。

私がうつむきがちなのは、先生の出す音にロットの音程を合わせるため。

先生も「やはり音楽はいいですね!本当に楽しい!」
私も同感です。
Nさんは、スマホで歌詞を調べて、一緒に歌ったりもして、3人でノリノリでした。






その他にも様々な話題が次々と出て、あっという間に時間が経ちました。

一番びっくりしたのは、今の早稲田大学総長・田中愛治氏が小学生の頃、家庭教師をしていて、軽井沢の別荘にもよく行っていた、というお話。

知る人ぞ知る、田中愛治氏のお父様は「フィクサー」とも言われた田中清玄。

丁度、数日前に、偶然早稲田出身の夫から、その話を聞かされていたばかりなので、びっくり。

先生は軽井沢の田中氏の別荘にも滞在して、当然、清玄氏や奥様とも親しくされていたとのこと。

この御話しは今回、初めて聞かされましたが、先生の交流範囲の広さ深さに改めて驚かされました。

多分、もっともっと色々なことがあるのだろうなあ・・

次回は来年ですが、またうかがうのがとても楽しみです。

先生、どうぞいつまでもお元気で!





白川真理フルートコンサート 無伴奏フルート作品の夕べ~初代ロットと共に~ 11月19日

2023-11-20 22:52:27 | 音楽・フルート
白川真理フルートコンサート 無伴奏フルート作品の夕べ~初代ロットと共に~
11月19日(日)19時開演 
鶴見区民文化C.サルビアH.3階音楽ホール
完全予約制・全席自由 3000円

[日時]11/19(日)19:00開演
[会場]神奈川県鶴見区民文化センター サルビ
アホール3階 音楽ホール
[出演]白川真理(Fl)

[曲目]
G.Ph.テレマン:無伴奏ファンタジー第4番 / 第9番
J.S.バッハ:無伴奏パルティータ
C.P.E.バッハ:無伴奏フルート・ソナタ
川崎優:フルートのための2章  /祈りの曲 第4「祈り」、
J.S.バッハ:無伴奏チェロ組曲 第3番

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お天気にも恵まれ、無事終了いたしました。
お越しくださった皆様、お手伝いくださった皆様、応援してくださった皆様、
本当にありがとうございました。

色々ありますが、こうして音楽と向き合えることにただただ感謝です。

自身の進展、反省等、今後の糧のために時系列で記録します。

まず驚いたのは前日夜、普通に眠れたこと。
なんやかんやいっても、本番前に眠りに入るのはちょっと苦労しています。
まあ、結局は眠れるのですが。
これは、思うに「塩浴」効果?とても寝つきがよくなるので。
それにしてもびっくりです。

眠れて、早起きできたので、いつもと同じようにフロアモップで家中の掃除をしたこともかつてないことでした。
本番の日に掃除?かつてはあり得ませんでした。
掃除機は音が嫌いなので仕方なくかけていたけれど、フロアモップは身体を動かすことが楽しいので、喜々としてやっている、ということもある。

これで身体の内側からポカポかしてきてよいウォーミングアップになっているのかも。

10時~12時、通し練習。

12時、冷凍のパスタで昼食後、昼寝。
 流石に熟睡はできませんでしたが、40分程ウトウトと。

14時 甲野先生のツイートチェックをしたところ、以下の言葉が。

『誰にどう評価されようと、本来 自分自身の評価が一番厳しいはずだ。 自分より低いところを見て 得意がっているのは もちろん 論外の愚かさだが 、自分より高いところを羨望の眼差しで見ているのも愚かなことだ。「いま在る自分」を、どう 直視できるか? 「このことと 取り組まず 、 ただ技の稽古をしても 虚しい限りだ」と、 いま痛切に思う。』

感動で涙があふれて止まりませんでした。
本前前に、この言葉を知ることが出来て本当に良かったです。
「いま在る自分」と正直に向き合える本番にしたいと思いました。

今回特筆したいのは、とにかく心臓のドキドキが全くなかったということ。

これは10月の稲毛のコンサートの時にもそうだったのだけれど、それがよりググっと落ち着いた感触が。

やはり大きいのは鹿島神流の「ソの字立ち」の効果だと思う。これがフィジカル。
そしてメンタル的には「いま在る自分」という言葉。

この二つの軸を支え補強してくれたのが、毎日のモップがけの習慣や、塩浴。

足の運び方、右腕の処理、口元、息、目の使い方など、実は非常に多くのルーチンを駆使していたのだけれど、定点観測してくださっているS教授からは、「ルーチンがなくなってとても自然に見えた」との感想があり興味深かった。

おそらく動きがより内在化したのと、自分で思っているよりは、短時間で色々なことをおこなっているのかも。

反省点としては、やはりバッハが手ごわかったなあ・・と。
気負い過ぎによる軸のブレが何度か起きてしまった・・

でも、「いま在る自分」としてやりたいこと、出来ることは概ね出来たので、有難かった。

元々、いくらでも吹けるよ、というのが得意技ではあったのだけれど、今回ほぼ二時間のプログラムを喋って吹いて、ヘタラナイ、ということに驚いてくださる方も多かった。

更に時間が経つほどに、よりロットが鳴ってきたということも。
これは10月の稲毛でも同様の感想をいただいた。

エネルギー効率が良くなったのは確かで、それを確信したのは本日。

本番の疲れというのが全くない!?

なので、今日も普段と同じ様にフロアモップでお掃除。
これもかつてはあり得なかったことで、本当に不思議です。

あと、普段からあまり汗はかかないのですが、本番の時は顔が上気し、汗もかいていたし、それが良いことと思っていた。

でも、今回、汗も全くかかず、従って「やった感」もない。

もちろんコンサート本番ならではの晴やかで華やかで幸せな雰囲気の中にはいるのだけれど、強いて言えば、モップがけしている続きの上に、演奏もあった、というか「特別感」がない、というのも初めてのことでした。

ドレスは紺のタフタ。
(・・正直今唯一着ることができるドレス・・(´;ω;`)ウッ…


マニアックな無伴奏に長時間お付き合いいただくので、せめてもと、前半と後半でストールとアクセサリーを変えました。
(後半の写真はまた後日)
見た目の変化もあるけれど、実は響き、音色も大きく変化するので。

前半はややパウダリー、後半はよりクリアな感じに。

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嬉しい感想も沢山いただいていて、本当に感謝です。
中でも一番嬉しかったのは植村泰一先生のリペアマンでもあったAさんからのもの。

(前略)
演奏中に舞台裏や廊下、ロビー等々で聴いていましたが、マイクでのお話しはほとんど聞こえないのに、演奏はドアを突き抜けて響いてきました(ロビーのモニターの音ではない)。やはり初代のパワーだけではなく、身体との共鳴、植村サウンドそのものでした。(後略)

甲野先生の言葉でハっとして
「自分より高いところを羨望の眼差しで見ているのも愚かなことだ」
と猛反省。
「植村先生みたいに吹きたい!」と思うことをやめた初めての本番でした。
その結果このような感想をいただけた事が本当に嬉しいです。








花束の袋に早速潜り込むピピ

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(写真追加)




後半のアレンジは青のストールと緑の大きなトリファリのブローチで。



(告知)白川真理フルートコンサート 無伴奏作品の夕べ~初代ロットと共に~ 11月19日(日)

2023-11-10 21:03:23 | 音楽・フルート
(告知)
白川真理フルートコンサート 無伴奏フルート作品の夕べ~初代ロットと共に~
11月19日(日)19時開演 
鶴見区民文化C.サルビアH.3階音楽ホール
完全予約制・全席自由 3000円


(専門誌『ザ・フルート』掲載記事)



白川真理氏が久々に自主企画の無伴奏コンサートを開催することになった。
白川氏といえば、ルイ・ロットを愛用していることで知られているが、その音色は芳
醇で、ルイ・ロットでなければ、奏でることのできない奥深さを感じることができる。
特に今回は希少なオリジナルのままの頭部管による初代ルイ・ロットが使用される。
(胴・足部管は秋山好輝氏による修復。)
かつて本誌における白川氏による連載『古武術に学ぶフルート』で紹介された武
術研究者・甲野善紀氏との交流も20年目となり新たな奏法の気付きも多く得られた
とのこと。初心に帰り、自身の音楽のルーツを辿ったという選曲による今回のコン
サートは、テレマン、バッハ父子、川崎優の作品で構成される。

[日時]11/19(日)19:00開演
[会場]神奈川県鶴見区民文化センター サルビ
アホール3階 音楽ホール
[出演]白川真理(Fl)

[曲目]
G.Ph.テレマン:無伴奏ファンタジー第4番 / 第9番
J.S.バッハ:無伴奏パルティータ
C.P.E.バッハ:無伴奏フルート・ソナタ
川崎優:フルートのための2章  /祈りの曲 第4「祈り」、
J.S.バッハ:無伴奏チェロ組曲 第3番

[料金]\3,000※完全予約制
[問合せ]白川 karadatoongaku@gmail.com


(曲目に関して)
典型的なバロックスタイルのテレマンから始め、プレリュードとジーグを持たないバッハのフルートパルティータは新解釈で挑む予定。
次男・エマニエルの多感様式のソナタは、「Nicht!違う!」と自分で否定しているようなところもあり、現代の私達の葛藤に通じるものを感じています。
チェロ組曲第3番は最もチェロが良く響くハ長調の作品です。
またハ長調はバッハが喜びを表現したい時に使ったという調でもあります。
笛一本でこの作品の持つパッションを表現できれば、というチャレンジです。

バロックの他は川崎優先生の作品を演奏します。
以下、川崎優先生の作品を紹介させてください。



フルーティストであり日本フルート界の重鎮でもある作曲家の川崎優先生は1924年に生まれ2018年の11月に94歳で逝去されました。
川崎先生にはアンサンブル「ムジカフィオーレ」にお誘いいただき、また最初のCD「セレナーデ」作成のプロデュースなどもしてくださり、大変お世話になりました。
また昨年5月に逝去された恩師・植村泰一先生(元 N響・東京音大学長)は川崎先生の一番弟子でした。

バッハにしてもテレマンにしてもその生まれた土地や国に根付いている音楽であるのを感じますが、西洋起源のクラッシック音楽であっても、
川崎先生の作品はみな、日本古来のDNAを色濃く思い出させてくれるものではないかと思います。
明治維新や太平洋戦争で大きく変質し、奪われたといっても過言ではない日本独自の文化、風土や心情がその作品の根底にいつもあるのをこの頃より感じています。
「フルートの為の2章」は、1973年49歳の時に書かれた作品で、フルートの美しさが余すところなく表現されています。

かつて川崎先生は広島で爆心地から1.5キロの地点で被爆されました。しかし先生は、戦後30年間、二つの理由から原爆をテーマにした曲を書くことは出来ませんでした。
一つは被爆者であることを売り物にしたくなかったから、そしてもう一つは被爆者に対しての差別と偏見があったからです。

しかしようやく1975年に広島市に 祈りの曲 第1「哀悼歌」を献呈し、この曲は毎年平和祈念式典の献花の折に演奏されています。
その後「祈りの曲」の連作をライフワークとすることを誓われ、2012年の第7「いく星霜すぎるとも」まで書かれました。
祈りの曲 第4「祈り」は2006年の作品です。中間部の今様は頼朝に捉えられ舞うことを強いられた静御前のイメージもあると生前うかがったことがあります。
とはいっても情景描写の音楽ではなく、被爆者の方々への慰めとご自身の憤りを表したものと仰っていました。

平和への祈りをこめてこの作品を演奏したいと思います。

会場は鶴見駅から徒歩2分の便利な場所で、無伴奏にはぴったりの響きの良いホールです。
どうぞよろしくお願いいたします。
お問い合わせ、お申し込みは私まで。 
karadatoongaku@gmail.com  白川真理





WAYAZライブ 10月28日(日)16時~

2023-10-29 23:25:18 | 音楽・フルート
高松高校同級生バンドWAYAZのライブでした。

コロナになってから2回の中止の憂き目を見て、ようやく開催出来ることに。

前回は確か5年前。

今回は新たにみつけた渋谷・神泉駅前すぐにある LANTERN.

とても落ち着く、雰囲気の良い小ぶりな会場で、私達にはぴったりでした。

エレキのNくんが作ったポスターはビートルズのYAYAYA!を真似たもので、あまりに完成度が高く、著作権にひっかかりそうなので、残念ながら大きくアップはできないのだけれど、

The Wayaz

ワヤーズがやって来る ワァ ヤァ ヤァ!

A Happy Days Night

というもの。



懐かしい、久々に会う同期も沢山。

後輩の53卒も3名応援に駆けつけてくれました。

今回は「いつやるの?今でしょう?」ってことで、ビートルズのWhen I'm 64をやったのですが、せっかくなら、とブラバン同期二人のKちゃん、Gちゃんに声をかけて、3人でリコーダー。私が簡単な編曲譜を書いたのですが、二人とも、そこは流石もとブラバン女子ってことで、きっちり練習してきてくれていて、音程もバッチリ。
とても楽しいアンサンブルが出来ました。
こうして一緒に吹くのは40年以上、いや、ほぼ半世紀ぶりで、感慨深い・・・

せっかくなので、名前を付けよう、ということになって「瀬戸内キャンディーズ」と命名しました。



水月も、WAYAZメンバーがとても工夫してくれて、本当に素晴らしい仕上がりに。



リハの時からお店の方が凄い!と驚いてくださり、「本当に素晴らしい曲ですね。それに聞いたことのないフルートの音です。奥底から深く響いていて素晴らしい!」と言ってくださったのが嬉しかった。まだまだ拙い私の演奏でも、ロットの持つ音は、聞く人が聞けばすぐに判る。

他の数々の曲もみな、5年前よりはメンバー各自の腕前も上がって、進歩しているんじゃないかしら?

本当に素晴らしいひと時でした。








ハロウィン直前の日曜日の渋谷はちょっと怖かったですが、思いのほか、落ち着いていてむしろ普段より歩きやすかったかな?
お上からのお達しの効果かも?

練習の後、お店の外で外の空気にあたっていたら、可愛いクロネコになった小学生の女の子が通りがかったので、思わず「まあ、可愛いわねえ!」と言ったら、にっこりとして恥ずかしそうに走って行きました。そのすぐあとを追う様に、同じくにっこりと会釈してくださったのは白いスーツに大きな花束を抱えたダンディな初老の紳士。

よくみると、井上順でした。
40年前くらいの昔、六本木のピアノバーで見かけて以来の遭遇でしたが、本当に素敵でした。日本一白いスーツが似合うんじゃないかしら?

流石渋谷区。

ライブのプログラムが終わった後も演奏できるということで、参加者による希望曲を一緒にやったりして、カラオケ状態に。これもまた楽しかったです。

みなさま、素敵な時間を、ありがとうございました!

また来年もやりましょう!