メルマガの動画で拝見しただけだけれど、甲野先生の『虎落(もがり)』の効果が凄い。
先生に確認した訳ではないし、あくまでも、これは先生の技がヒントになった私なりのやり方なので、ひょっとしたら全く違うことをやっているのかもしれないけれど、そんなことはどうでもよい。
とにかく効果があるのだから。
『虎落』を見て、すぐに「アっ!?」と思い出したのは『趺踞(フキョ)』。
お殿様の前で突っ立ているのは無礼千万だった時代の、警護の武士の構え、とも聞いたことがあるが真偽の程は定かではない。
曲者が来ると、その状態からやおら抜きつけて斬りつける、という抜刀の技。
最初から抜き身の刀よりも、威力があるという抜刀術の技。
先生と出会ってすぐ、見様見真似で、兄弟子たちに御教えいただきながらとても長い模擬刀で稽古していて、偶然だけれど、何度か出来たこともある。
当時、依頼された銀座山野楽器での古武術講習会ではこの、趺踞の構えのまま、ドビュッシーのシランクスを演奏したこともある。
この趺踞での演奏が最も自然に身体がまとまり腹圧が高まり、腹奥と音の根っこが繋がる響きとなるやり方だった。
それは今も変わらないのだけれど、なんせ、とても不安定な姿勢で、まあだからこそ良いのだけれど、コンサートの間中やっているというわけにもいかないし、第一、見た目が物凄く変でしょう?
ということで、当時から今まで、如何にして通常の演奏姿勢のまま、この趺踞を身体の中に内在化させて持ち運べるか、というのが大きな課題の一つでした。
そして先生の虎落。
まさに、20年探していた答えをみつけた思い。
あれは、私にとっては持ち運ばれた趺踞だ。
私のやり方は本当に簡単なものなのだけれど、虎落にすると2本だった弱い糸が縒られて強靭な1本になり、軸が定まる心地がする。
・・・・・・・・・・・・・・・・
爪活とは勝手につけたネーミングですが、こちらも新たな効果変化を体験中。
足の爪はようやく指よりも少し長くなり、これだけで立ち方、歩き方も変化。
より、足指10本がパラパラとばらけているのを感じられるように。
私はストッキングが大嫌いで、余程のことがない限り、着用しないからよいのだけれど、この爪のまま、高級ストッキングを履くのはちょっと難しそう。
すぐに破れそうで。
つま先側にゆとりのない靴もだめだろう。
日本人が靴を知る前の下駄、草履、草鞋の時代であれば、おそらく、この爪の長さがデフォルトだったかも?と夢想。
そして前脚、手指の爪も。
こんなに爪を伸ばしたのは人生初。
子供の頃からピアノをやっていたので、白い部分が見えないように切り詰めるというのが習慣だった。
でも、こうやって指より少しだけのばした爪でも、ピアノは弾けるし、むしろ音質は良い。指が毛糸を沢山巻いたマレットになったよう。
柔らかな指先がキイと爪に挟まれて安心して当てた時の芯が定まる。
結果、トリルなども軽く動かすだけで弾けるので、決まる。
人それぞれとは思うけれど、この爪でしばらく生きていこうと思う。
あのバッハタッチ、歴史的運指、3434、1212等も、この爪の方が指をオッ立てなくなるので、よりやりやすくなる。
深爪にしてしまうから、ハイフィンガーにならざるを得ないんじゃないか?とも思ったり。
フルートでも、挟まれる安心感というのは同様で、手首のこわばりが抜けるので、指先の肉がよりトロっとして重力のままにペタっと穴を塞ぐ。力み激減の結果、響きは増し、指もより動く。
この爪に関しては、前回の音楽家講座で陽紀先生にも質問し、色々と知見をお聞かせいただいたこともあり、納得。
確かに「散る」という効果がある。
ということで、6月は人生初の、殆どフルートが吹けていない状態ではありますが、刻々と進化中。
傷の治りと共に、首肩のこわばりも減ってきました。
あ~~早く沢山吹きたいっ!!!
先生に確認した訳ではないし、あくまでも、これは先生の技がヒントになった私なりのやり方なので、ひょっとしたら全く違うことをやっているのかもしれないけれど、そんなことはどうでもよい。
とにかく効果があるのだから。
『虎落』を見て、すぐに「アっ!?」と思い出したのは『趺踞(フキョ)』。
お殿様の前で突っ立ているのは無礼千万だった時代の、警護の武士の構え、とも聞いたことがあるが真偽の程は定かではない。
曲者が来ると、その状態からやおら抜きつけて斬りつける、という抜刀の技。
最初から抜き身の刀よりも、威力があるという抜刀術の技。
先生と出会ってすぐ、見様見真似で、兄弟子たちに御教えいただきながらとても長い模擬刀で稽古していて、偶然だけれど、何度か出来たこともある。
当時、依頼された銀座山野楽器での古武術講習会ではこの、趺踞の構えのまま、ドビュッシーのシランクスを演奏したこともある。
この趺踞での演奏が最も自然に身体がまとまり腹圧が高まり、腹奥と音の根っこが繋がる響きとなるやり方だった。
それは今も変わらないのだけれど、なんせ、とても不安定な姿勢で、まあだからこそ良いのだけれど、コンサートの間中やっているというわけにもいかないし、第一、見た目が物凄く変でしょう?
ということで、当時から今まで、如何にして通常の演奏姿勢のまま、この趺踞を身体の中に内在化させて持ち運べるか、というのが大きな課題の一つでした。
そして先生の虎落。
まさに、20年探していた答えをみつけた思い。
あれは、私にとっては持ち運ばれた趺踞だ。
私のやり方は本当に簡単なものなのだけれど、虎落にすると2本だった弱い糸が縒られて強靭な1本になり、軸が定まる心地がする。
・・・・・・・・・・・・・・・・
爪活とは勝手につけたネーミングですが、こちらも新たな効果変化を体験中。
足の爪はようやく指よりも少し長くなり、これだけで立ち方、歩き方も変化。
より、足指10本がパラパラとばらけているのを感じられるように。
私はストッキングが大嫌いで、余程のことがない限り、着用しないからよいのだけれど、この爪のまま、高級ストッキングを履くのはちょっと難しそう。
すぐに破れそうで。
つま先側にゆとりのない靴もだめだろう。
日本人が靴を知る前の下駄、草履、草鞋の時代であれば、おそらく、この爪の長さがデフォルトだったかも?と夢想。
そして前脚、手指の爪も。
こんなに爪を伸ばしたのは人生初。
子供の頃からピアノをやっていたので、白い部分が見えないように切り詰めるというのが習慣だった。
でも、こうやって指より少しだけのばした爪でも、ピアノは弾けるし、むしろ音質は良い。指が毛糸を沢山巻いたマレットになったよう。
柔らかな指先がキイと爪に挟まれて安心して当てた時の芯が定まる。
結果、トリルなども軽く動かすだけで弾けるので、決まる。
人それぞれとは思うけれど、この爪でしばらく生きていこうと思う。
あのバッハタッチ、歴史的運指、3434、1212等も、この爪の方が指をオッ立てなくなるので、よりやりやすくなる。
深爪にしてしまうから、ハイフィンガーにならざるを得ないんじゃないか?とも思ったり。
フルートでも、挟まれる安心感というのは同様で、手首のこわばりが抜けるので、指先の肉がよりトロっとして重力のままにペタっと穴を塞ぐ。力み激減の結果、響きは増し、指もより動く。
この爪に関しては、前回の音楽家講座で陽紀先生にも質問し、色々と知見をお聞かせいただいたこともあり、納得。
確かに「散る」という効果がある。
ということで、6月は人生初の、殆どフルートが吹けていない状態ではありますが、刻々と進化中。
傷の治りと共に、首肩のこわばりも減ってきました。
あ~~早く沢山吹きたいっ!!!