『笛物語』

音楽、フルート、奏法の気付き
    そして
  日々の出来事など

フルート奏者・白川真理

(先行告知)『甲野先生の課外授業』in稲毛音楽室 2024年2月18日(日)14時~18時

2023-11-10 22:08:40 | 音楽家講座・甲野善紀先生を迎えて
『甲野先生の課外授業』in稲毛音楽室 
             (特別企画 音楽家講座と交流会)

2024年2月18日(日)14~18時(開場13時30分 適宜休憩あり) 
会場:稲毛音楽室(稲毛園倉庫)℡043-243-7736

千葉県千葉市稲毛区稲毛東5丁目1-30  
   京成稲毛駅徒歩1分  JR稲毛駅徒歩8分

音楽家講座&交流会 6000円(個別指導受講は+1000円)
前半の音楽家講座のみ 5000円   
  (いずれも当日受付にてお支払いください)


講師:甲野善紀 こうの よしのり
1949年東京生まれ。武術研究家。武術を通じて「人間にとっての自然」を探求しようと、78年に松聲館道場を起し、技と術理を研究。99年頃からは武術に限らず、さまざまなスポーツへの応用に成果を得る。介護や楽器演奏、教育などの分野からの関心も高い。著書『剣の精神誌』『古武術からの発想』、共著『身体から革命を起こす』など多数。

          



(ご挨拶) 白川真理 (音楽家講座主宰・フルート奏者)
甲野善紀先生を迎えての音楽家講座も21年目となりました。
今回は特別企画『甲野先生の課外授業」として千葉県の『稲毛音楽室』での開催です。

ピアニスト・吉岡由貴氏と稲毛園店主・海宝氏が主宰する『稲毛音楽室』は元々創業99年目となる老舗のお茶屋『稲毛園』の倉庫。
その後改修され合気道の道場となり、現在は土間にグランドピアノが鎮座し、畳の上にはカーペットと椅子が置かれコンサートや様々なイベントが開催され地域の方々から親しまれています。
正に「武術と音楽」が融合したユニークな場所で、音楽家講座にはぴったりの会場です。

前半の『音楽家講座』では最新の甲野先生の技、術理のお話と実演、希望者による公開レッスン形式の個別指導となります。

後半は、甲野先生を囲む交流会。ご自身の食べ物、飲み物(アルコール可)をご持参ください。寛いだ雰囲気の中で先生の様々なジャンルに渡るお話をうかがい、技を受け、参加者同士の交流を深めたりすることの出来るひと時です。

またその場で思い立っての参加者の皆様による余興演奏(1人5分以内)なども歓迎です。音楽家の方も音楽家でない方も、甲野先生と触れあい、目から鱗の「常識を覆す」身体運用法を体験してみてください。

楽器などご持参の上、動きやすい格好でお越しください。有意義かつ楽しいひとときをご一緒できるのを楽しみにしております。


お問い合わせ・お申し込み 
稲毛音楽室主宰・吉岡由貴 yukiyuutamiu@gmail.com     
音楽家講座主宰・白川真理 karadatoongaku@gmail.com

(告知)白川真理フルートコンサート 無伴奏作品の夕べ~初代ロットと共に~ 11月19日(日)

2023-11-10 21:03:23 | 音楽・フルート
(告知)
白川真理フルートコンサート 無伴奏フルート作品の夕べ~初代ロットと共に~
11月19日(日)19時開演 
鶴見区民文化C.サルビアH.3階音楽ホール
完全予約制・全席自由 3000円


(専門誌『ザ・フルート』掲載記事)



白川真理氏が久々に自主企画の無伴奏コンサートを開催することになった。
白川氏といえば、ルイ・ロットを愛用していることで知られているが、その音色は芳
醇で、ルイ・ロットでなければ、奏でることのできない奥深さを感じることができる。
特に今回は希少なオリジナルのままの頭部管による初代ルイ・ロットが使用される。
(胴・足部管は秋山好輝氏による修復。)
かつて本誌における白川氏による連載『古武術に学ぶフルート』で紹介された武
術研究者・甲野善紀氏との交流も20年目となり新たな奏法の気付きも多く得られた
とのこと。初心に帰り、自身の音楽のルーツを辿ったという選曲による今回のコン
サートは、テレマン、バッハ父子、川崎優の作品で構成される。

[日時]11/19(日)19:00開演
[会場]神奈川県鶴見区民文化センター サルビ
アホール3階 音楽ホール
[出演]白川真理(Fl)

[曲目]
G.Ph.テレマン:無伴奏ファンタジー第4番 / 第9番
J.S.バッハ:無伴奏パルティータ
C.P.E.バッハ:無伴奏フルート・ソナタ
川崎優:フルートのための2章  /祈りの曲 第4「祈り」、
J.S.バッハ:無伴奏チェロ組曲 第3番

[料金]\3,000※完全予約制
[問合せ]白川 karadatoongaku@gmail.com


(曲目に関して)
典型的なバロックスタイルのテレマンから始め、プレリュードとジーグを持たないバッハのフルートパルティータは新解釈で挑む予定。
次男・エマニエルの多感様式のソナタは、「Nicht!違う!」と自分で否定しているようなところもあり、現代の私達の葛藤に通じるものを感じています。
チェロ組曲第3番は最もチェロが良く響くハ長調の作品です。
またハ長調はバッハが喜びを表現したい時に使ったという調でもあります。
笛一本でこの作品の持つパッションを表現できれば、というチャレンジです。

バロックの他は川崎優先生の作品を演奏します。
以下、川崎優先生の作品を紹介させてください。



フルーティストであり日本フルート界の重鎮でもある作曲家の川崎優先生は1924年に生まれ2018年の11月に94歳で逝去されました。
川崎先生にはアンサンブル「ムジカフィオーレ」にお誘いいただき、また最初のCD「セレナーデ」作成のプロデュースなどもしてくださり、大変お世話になりました。
また昨年5月に逝去された恩師・植村泰一先生(元 N響・東京音大学長)は川崎先生の一番弟子でした。

バッハにしてもテレマンにしてもその生まれた土地や国に根付いている音楽であるのを感じますが、西洋起源のクラッシック音楽であっても、
川崎先生の作品はみな、日本古来のDNAを色濃く思い出させてくれるものではないかと思います。
明治維新や太平洋戦争で大きく変質し、奪われたといっても過言ではない日本独自の文化、風土や心情がその作品の根底にいつもあるのをこの頃より感じています。
「フルートの為の2章」は、1973年49歳の時に書かれた作品で、フルートの美しさが余すところなく表現されています。

かつて川崎先生は広島で爆心地から1.5キロの地点で被爆されました。しかし先生は、戦後30年間、二つの理由から原爆をテーマにした曲を書くことは出来ませんでした。
一つは被爆者であることを売り物にしたくなかったから、そしてもう一つは被爆者に対しての差別と偏見があったからです。

しかしようやく1975年に広島市に 祈りの曲 第1「哀悼歌」を献呈し、この曲は毎年平和祈念式典の献花の折に演奏されています。
その後「祈りの曲」の連作をライフワークとすることを誓われ、2012年の第7「いく星霜すぎるとも」まで書かれました。
祈りの曲 第4「祈り」は2006年の作品です。中間部の今様は頼朝に捉えられ舞うことを強いられた静御前のイメージもあると生前うかがったことがあります。
とはいっても情景描写の音楽ではなく、被爆者の方々への慰めとご自身の憤りを表したものと仰っていました。

平和への祈りをこめてこの作品を演奏したいと思います。

会場は鶴見駅から徒歩2分の便利な場所で、無伴奏にはぴったりの響きの良いホールです。
どうぞよろしくお願いいたします。
お問い合わせ、お申し込みは私まで。 
karadatoongaku@gmail.com  白川真理