『笛物語』

音楽、フルート、奏法の気付き
    そして
  日々の出来事など

フルート奏者・白川真理

『ザ・フルート』Special Interview

2021-04-13 02:01:07 | 音楽・フルート
専門誌『ザ・フルート』(アルソ出版社)Vol.181  6月号 (4月10日発売)

にカラー4ページで、取り上げていただきました。
3ページの記事と4ページ目には『水月・浮雲』のフライヤーが。

28日にリリース予定のCD『エーテルブルー』のこと、昨年末に発刊されたオリジナル作品『水月・浮雲』のこと、ルイ・ロットとも出会いのこと。

そして川崎優先生、共演者のみなさまのことなどなど・・

字数制限の中、語り切れなかったことも沢山ですが、良い記事にまとめてくださいました。

しばらくしたらアルソのWebサイトでも掲載されるそうなので、また後日ご案内させていただきます。

甲野善紀先生との出会いを喜んでくださって、「君はいいことやっているよ。これはフルートにも、そして世の中の役に立つことだから、がんばりなさい。」

と、アルソ出版社を紹介してくださったのが川崎優先生。

先生のお陰で、やや特殊なともすれば異端ともいえるような、「古武術に学ぶフルート」の連載もかつて持つことができたし、それに先立っての最初の企画として、甲野先生との対談掲載、というのもあった。

その後、コンサートレビューなどでも、よく取り上げてくださっていたけれど、私が誌面に登場するのは、たいがい「古武術奏法」関係でだった。

でも、今回初めてといってよいくらい?音楽、フルート中心の記事。
ヘンな話ですが、ちょっと感慨深いものがある。

音楽家講座に参加される若い世代の方から質問された折に、よく言っているのは

「確かに、甲野先生の術理の応用は、とても効果があるし、魅力的だし、実際、自身の奏法も面白いように進化します。でも、それはあくまでも手段の一つである、ということを忘れないようにしてください。音楽のためにやっているのだから。まず音楽家であるということを忘れないで。」

これは、ずっと師である植村泰一先生が仰り続けてくださっていた言葉でもある。

「手段と目的を取り違えないように。これは油断するとすぐにすり替わっちゃうからね。」

実際、手段の追求はとても面白いので、これだけで満足してしまいそうになることも多い。

もちろん、こうした身体操法により魅力を感じて、そちらの専門家になりたい、というのも一つの選択かもしれないけれど、そうでないのなら、やはり自身の軸を見失わないようにしないとね。

今回は、編集者サイドでも、古武術奏法に関しては一切質問もなく、私もそれをごく当たり前のように感じて話していたことに、原稿が出来てから気が付いた。

もちろん、今の私の音楽の礎となっているのは、この古武術奏法ではあるけれど、もう自分では特別な事、と思わなくなっているのだなあ、とこれまた感慨深い。

それだけ、もう当たり前に、血肉になってきている、ということなのかな、と。

一般書店にはあまり並んでいないかと思いますが、楽器店の書籍売り場には大概あるので、おついでの折に手に取っていただけると嬉しいです。










磨く

2021-04-11 00:10:07 | アンティーク
購入してから1年経ったシルバープレイトの燭台が、かなり黒ずんできたので、磨いてやることに。

ついでに、ティーセットも磨いてやることに。

テーブルの上に新聞紙を敷いて、手袋、古い布巾数枚、シルバーポリッシュ、を用意。

2時間程かかりましたが、皆ピカピカになりました!

・・・なのに・・

「なんだか安っぽくなっちゃったなあ・・」

と夫。

確かに、多少くすんでいる方が、趣があるかも?

磨く作業は、面白くて、ついつい隅々までせっせとやってしまうのですが、今度やるときはもう少しラフに仕上げることにしようかな、と。



ビフォー



アフター



左のティーポットはアフター、
右のコーヒーポットはビフォー







四月の設え

2021-04-11 00:02:34 | テーブルコーディネート
4月はちょっとすっきりと。

来客用にとストックしてあった新しいリネンのシーツをテーブルクロスに。

このような状況下では、誰かがお泊りするということも、しばらくはないだろうということで。

ガラスのウサギ2匹は、友人のピアニストMさんの御子息Sちゃんの作品。

今やプロのガラス作家。

クリスタルの猫は生徒さんからの海外旅行土産。

皆、ずっと棚の中で、しょんぼりしていたのが、テーブルのセンターに居ると、より存在感が増す。

ルスカスもまだ元気です。



去年の自粛期間中にネットで購入したシルバープレートのアンティークの燭台が、随分と黒ずんできたことに気付いたので、磨いてやることにしました。

磨く前のビフォーの写真を撮っておこうとスマホを構えた瞬間、ピピがしっかりと「これから何するにゃ?」とばかりにテーブルに飛び乗って映り込んでいました。





テーブルはダメ、と普段から気を付けていたのに、本当に油断も隙もない・・

4月28日(水)の音楽家講座・講師代講の御知らせ

2021-04-07 13:26:59 | 音楽家講座・甲野善紀先生を迎えて
音楽家講座 講師代講の御知らせ


もう桜は散り、花水木が咲き始めている駆け足の春となりましたが、お元気ですか?

次回4月28日(水)19時~21時15分(参加費4000円)の鶴見区民C.サルビアH.3階音楽ホールでの音楽家講座ですが、
急遽、甲野善紀先生に、どうしても外せない御用時が入ったため、御子息である甲野陽紀(はるのり)先生に代講をお願いすることとなりました。
お申し込みいただいている皆様、申し訳ございません。

皆様もご存じのことと思いますが、甲野陽紀先生は、既に様々な講座でもご活躍で、お父様とはまた異なった独自の視点からの講座は、きっと皆さまにも喜んでいただけるものと確信しております。
以下、甲野善紀先生からのご挨拶、御推薦文です。

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この度は私の都合で講座に伺えず申し訳ありません。ただ、私に代わって私の長男の甲野陽紀が講座を担当しますので、私の講座ではまったく気付かなかった新しい気付きを得られる方が少なくないかと思います。

と申しますのは、陽紀の身体に関する感性と言いますか、気付きは、私も及ばないと思うことが度々あるからです。陽紀は高校卒業後、約2年間私のアシスタントとして一緒に日本各地の講座・講習会を廻って、殆どただ見ているだけで私の20年の研究成果以上のものを身につけ、その後、身体技法研究者となって、私とは全く異なった技と術理を切り拓いて多くの方々から信頼を得ております。

陽紀の技へのこだわりは徹底していて、現在陽紀の講座・講習会で行なう技はすべて独自の研究による発見によったもので、私のアシスタントをしている時に知ったものは一つもありません。逆に私は自分の講座でも陽紀から教わったものを行なうことが度々あります。

また、人柄に関しては、私と陽紀の両方をよく知る、知友諸氏が一人の例外もなく「人柄は陽紀さんの方が上」と評しており、私も「前世では親子が逆だったね」と半分冗談、半分本気で申しております。

したがいまして、今回の講座で、私の代わりに陽紀が講師を務めますが、来られた方によっては「銀を買ったつもりで金を得たことになる」可能性もありますので、「28日は講師が代理になったのでやめた」という事をせずにいらしていただけたらと思っております。(甲野善紀)
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いつもは、すぐに寝てしまうのですが、昨晩に限って、何故か

もう一度見ておくか、とパソコンを開いたところ、甲野先生からのメールが。
虫の知らせということって、あるものです。

先生とお会い出来ないのは残念ですが、実はピョン!と飛び跳ねたい気分になったのも事実。

あんまりウキウキするのも先生に申し訳ないなあと思いつつも。

陽紀先生の講座は、何度か受講したことがあるのですが、本当に、その都度大きな気付きをいただいております。

そして、甲野先生の紹介文にもありますが、そのお人柄の素晴らしさは、初めてお会いした18歳の頃から。

おそらく小さな頃から、お父様よりも大人だったのだろうな、と僭越ながら偲ばれるくらいの稀有な方です。

皆様、どうぞお越しくださいませ!


ブラッシングの歌

2021-04-05 00:25:47 | ピピ
先日のコンサートで、何人かから

「曲って、どうやって作られるのですか?頭に浮かぶ?それとも考えて?」

と聞かれました。

どちらも違うけれど、近いのは頭に浮かぶ、の方です。

でも、浮かぶというよりも、なんというか、いつのまにか口ずさんでいる、という感じ。

その時には、メロディーだけでなく、ハーモニーもリズムも、みな同時に聴こえている。

それらを写譜する際に、確かめるためにピアノを使う。

・・そういえば、ずっと忘れていて、今突然思い出した。

「作曲はピアノでされるのですか?」

と、前々回の音楽家講座の折、唐突に甲野先生から聞かれたのでした。

その時は、咄嗟のことでキョトンとしつつ「・・ええ、まあ・・」

とお答えしたのですが、何故、そんな質問をされたのだろう?と急に気になる・



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日頃、鼻歌まじりで歌っていることは多い。
ちゃんとした「歌」ではなく、適当なヘンテコなものばかり。

息子が小さい時も、ずっと適当な「なんて可愛いのソング」が沢山出来て、それは今でも覚えている。とても人様に聞かせられるような歌詞ではない。

それが、昨年12月にピピがやってきてから、そのころとほぼ同じ状況に。

それは以前も書いたけれど、チュールの歌詞を変えたものだったり。線路は続よどこまでも、の替え歌だったり、あと、あみん(知ってますか?)の「待つわ」もよく歌っている。

カリカリに猫缶を混ぜている時に、ピピがニャっと鳴いて催促するので、その時に必ず歌うのがこれ。

「ピピは待~つ~にゃ、ちょっとだけ待~つ~にゃ」であとは全部、ニャニャニャニャで埋める。といういい加減な替え歌。
で、
「待つにゃ~、待つにゃ~、少しだけ待~つ~にゃ」以下ニャニャニャ・・・

とピピソングは日々増えている。



オリジナルとしては、「ブラッシングの歌」

イントロから3番まで一気に、ピピにブラシをかけていて生まれた歌で、最近、これを歌うとピピはちゃんとお利口にじっとしてくれているのでした。

前奏と間奏はみな同じで、
ンニャ ンニャ ンニャ ンニャを2回繰り返す。

そのうち、ちゃんと楽譜にしてアップするかもしれませんが、とりあえず歌詞だけ。


前奏
猫は毛並みが命だよ  だ~からせっせとブラッシング
尻尾の先も忘れずに  今日もせっせとブラッシング
間奏
猫は毛並みが大事だよ だ~からせっせとブラッシング
お尻の周りも丁寧に  今日もせっせとブラッシング
間奏
猫は毛並みが自慢だよ だ~からせっせとブラッシング
イケてるニャンコのルーティーン 今日もせっせとブラッシング
間奏
ブラ~~~~ッ シ~~~ン グ~~~~♪

いくらでも歌詞は浮かぶので、4番5番と出来そうなものですが、ピピは大体この3番が終わるくらいで、「もういいっす!」と逃げ出すので、ここまで。

でも、随分とブラシもさせてくれるようになりましたし、気持ちよさそうに胴体をノビ~っとしてくれたりもするように。

暖かくなるにつれて、ブラシに着く毛も日々増えて、春の訪れを感じています。

写真はリビングの薬箪笥の下に潜り込むピピ。

いくらなんでも、無理なんじゃあ?と見守っていたのですが、為せば成る。

決してあきらめないのは、猫ながらあっぱれです。

両端の隙間から頭と尻尾を出して、ぶんぶく茶釜みたいになっていたのですが、すぐに止めてしまって、写せずに残念でした。