里山の風に吹かれて

千葉県は外房の里山に暮らしています
 
身近な自然の中で見かけた”花鳥風月”を

綴っていけたらと思っています

温故知新「初代飼いネコのミーコ その2」

2025-02-03 | 温故知新
 
ミーコがいた時代にはうちの庭にも丸太を組んで作ったキウイ棚がありましたので、

ミーコもしょっちゅうそこに登っていました。

#1










でも登るのは得意でも降りるのはひと苦労。おっかなびっくり降りてきます。ここまで

降りたら後はくるりと反転してお尻の方からそろりそろりと降りてくるのが常でしたが、

このままもう少し降りてから思い切ってジャンプすることもありました。

私のプロフィールのしろねこ逆立ち写真は、そんなジャンプ着地の瞬間を捉えたものでした。

#2










キウイもネコが大好きなマタタビ科の植物ですから、こんな風に頬をスリスリして

恍惚の表情を浮かべたりしていました。

#3










ちょうどいいところにオンボロ椅子を置いてやりましたので、後ろ足で木を蹴り蹴りしながら

戯れていることもよくありました。

#4










時にはこんな風にお腹を見せてお昼寝するのも彼女の日課でした。

#5










ミーコはデブネコですから香箱座りができません。その代わりかどうか、

所構わずどこでも腹見せ昼寝をしているネコでした。

#6










それでも前足は香箱座りよろしく前で曲げています。

#7










さらにこれなんかはまさに”逆さ”香箱座り! 本人の中では香箱座りをしているつもり

なんでしょうね、きっと。

#8










この、前足を顔の前でこんなふうに折り曲げる姿を、私たちは「うらめしやのポーズ」と

呼んでいました。

「ミーコは?」「庭でうらめしやのポーズで寝てる!」よくそんな会話をしたものでした。

#9










微笑ましい”幽霊天使”の寝顔です。

#10










ポーズといえば、こんなのもありました。

ミーコは爪研ぎが大好きなネコでしたから、庭のあちこちに木の杭を立てて、どこでも

爪研ぎができるようにしてあげていました。この姿を称して「祈りのポーズ」。

#11










一心不乱に爪研ぎをしているときには、こんな風に耳を後ろに倒していますが・・・

#12










私のことを意識しているときには、爪を研ぎながらも耳は私の方を向いています。

#13










何事に対しても集中力のある子だったので、爪研ぎもやり始めると集中してやるのですが・・・

#14










やり疲れてくるとだんだん集中力が切れてくるようで、よそ見しながらやることも

あったりして・・・ ま、何をやっても可愛い子でした(飼い主の欲目ですが)。

#15










かみさんが毛梳きを兼ねてノミ取りをしてやっていました。外を出歩くネコなので

ノミ取りは必須の作業でした。

そういえばこんなジョークがありましたっけ。(前にも書いたかな?)

若い新婚夫婦はよくイヌやネコを飼いたがるそうですが、新婚のノミの夫婦も

御多分に洩れず、「ねぇあなた、私たちもネコを飼いましょうよ」「そうするか」

ネコが首を掻きながら「う~、かゆ!」

#16










マッチ売りの少女!!

#17










ガールスカウトの女の子!!

#18










肩にスカーフを巻いた小粋なお姉さん!?

#19










あるときミーコの左耳がヨレヨレになっていることに気がつきました。特に痛がったり

痒がったりする感じはありませんでした。

#20










なのでしばらくそのまま様子を見ることにしました。

#21










天下の奇病「耳ふにゃ病」は原因不明のまま、いつの間にか完治していました。

#22










以前ミーコが長時間集中してモグラを捕まえてくる話をしましたが、とにかくミーコは

動くものなら何でも大好きで、捕まえずにはいられない性分のネコなんです。

この日もバッタ相手に、長いこと格闘していました。

#23










この当時は庭の家庭菜園でいろんな野菜を作っていましたので、収穫のたびにその野菜と

一緒にミーコと記念撮影をしたものでした。例えばこんな感じです。

#24










スイカは夏には必ず作る定番野菜でした。

#25












<<おまけ>>

<アマガエルの兄弟>

加賀千代女の句に 「朝顔に つるべ取られて もらひ水」 という有名な句があります。

こちらはさしずめ 「ピョン吉に ジョウロ取られて もらひ水」 でしょうか?

#26










<目立ちたがりのトゲナナフシ>

うちの玄関で見つけた珍しいトゲナナフシです。枝に擬態するはずの虫が、

なぜか玄関の壁にこんな目立つ姿で止まっていました。

#27










<ヒガシニホントカゲの災難>

ヒガシニホントカゲが床下の通風口に挟まってもがいていました。引っ張り出して

やりましたが、なかなかチャレンジ精神豊かな奴のようでした。好奇心旺盛な

ミーコとも出会ったらしく、尻尾の先が切れていました。

#28










<モズのはやにえ>

庭のスモモの木にモズのはやにえが刺してありました。時々見つかるモズの忘れ物です。

いずれ回収に来るつもりだったのかもしれませんが、ずいぶん長いことこのままでした。

#29









庭に生えてきたキノコ(タマシロオニタケ?)に三猿を乗せて撮ってみました。

毒キノコらしいので、食べたあとどうなっても我々三猿は知りませんぜ! 

という意味を込めて撮ってみたような気もしますが・・・

#30





















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温故知新「初代飼いネコのミーコ その1」

2025-01-15 | 温故知新
 
今回と次回は我が家の飼いネコとしては初代になるメスネコ、ミーコのお話です。

当時、近所の橋の袂に捨てられていたところを、偶然私が拾って育てた捨てネコでした。

(ちなみにプロフィールの逆立ちネコもミーコで、”しろねこ仙人”も彼女にちなんで

付けたものです)

ミーコは前回載せたさちとムナジロウと同時代を、同じうちの庭で共に過ごした仲間で

ありますが、後述するように必ずしも仲良しではありませんでした。



まずは威風堂々、我らがミーコの登場です。私たちがかなり野放図に餌を与えて

しまったせいで、こんなデブネコに育ってしまいました。

#1










こちらでは珍しく雪が降り積もったある朝(前回載せたのと同じ日の雪景色です)、

東京生まれ東京育ちのかみさんが、東京人ならばみんなやってしまいがちな(?)

雪だるま作りを始めました。

#2










雪だるまが出来上がると、さっそくミーコを連れてきてお披露目していました。

ミーコも手を伸ばして、ちょっと興味深そうなご様子。

#3









なのでミーコが雪にどんな反応を示すのか、そ~っと雪の上に下ろしてみました。

#4










ミーコさん、初めて見る雪におっかなびっくり。恐る恐る歩き回ります。

#5











尻尾を立てて、「ちゃんと見ててよ~~~!」といった感じでしょうか?

#6










雪の下がどうなっているのか心配で、腰が引けたままそろ~りそろりと歩いて

いました。最後まで尻尾は立てたまま。彼女にとって初めての”大雪原”は、

不安いっぱいだったようです。

#7










家に戻るとホッとひと安心、電気ストーブの前で爆睡していました。

過保護ミーコのささやかな大冒険、お疲れ様でございました。

#8










さて、さちとムナジロウと同時代を一緒に生きながらも、自分の縄張りのはずの庭に

どっかりと居座られたミーコとしては、常に面白くない気持ちでいたことと思います。

ミーコが大好きな庭の一等地、パレットを流用したお立ち台にふたりがこんな風に

居座っているもんですから怒り心頭のはずなんですが、いかんせん、コワモテの

ボディガード ”ムナジロウ親分”がいるので、ミーコとしては為す術なしといった

状況です。

#9










それでもまださちだけの時は、ミーコも余裕で彼女を許していました。

それでもご覧のように目一杯離れて、しかも背を向けて座ってはいましたが・・・

#10










ミーコにとっての大問題は、なんといってもこのムナジロウです。

ムナジロウの方も、「まぁミーコはここの主人だしな~」と思っているのか、

それなりに遠慮している様子は伺えます。

とにかくこのふたりの間に漂う不思議な緊張感、微妙な距離感と空気感、

見えざる駆け引きと心の葛藤・・・ 私たちはこの絶妙な平和に全く不安は

感じていませんでしたので、(ミーコにはお気の毒ですが)余計な介入は

せずに楽しく見守っていました。

#11










しっかり距離を詰めて座るムナジロウ、平静を装って端っこに座り続けるミーコ。

いつもミーコの方が劣勢ですが、ムナジロウも決して手を出すことはなく、

側から見ていると微笑ましい緊張関係が繰り広げられていました。

#12









ムナジロウはいつもじっとミーコを見つめますが、ミーコの方は毎回知らん顔を

決め込みます。

#13










ムナジロウが見つめるすぐそばを、ミーコは目を合わせずにすり抜けていくことも

よくあったりして・・・

でもこの挙げている尻尾は私に向けてしょうか? それともムナジロウに向けてかな?

#14










また別の日もムナジロウはジーッと見つめ、ミーコは迷惑そうに伏し目がちで

そのそばを通っていきます。

もしこの挙げている尻尾がムナジロウに向けてのものだったとしたら、ミーコの

友好の気持ちが大きく感じられますが、果たしてどうだったんでしょう?

#15










それでもミーコも負けてばかりではないんですよ。

ちょっと離れたところから、じっとムナジロウを見つめながら舌なめずり!

「へん、お前なんかちっとも怖くないんだからね! 舐めんじゃないわよ!」

#16










またあるときは、一番弱い部分である自分のお腹を見せて、精一杯の怖くない

アピールをすることもありました。

ま、この姿勢は相手に対する服従と解釈することもできますが・・・

#17










なんと! 驚いたことにある時、ネコの友好の印であるお互いの鼻を嗅ぎ合う挨拶を

したことがあって、おおー、これで仲良くなるのかも期待したのですが・・・

#18










その後もふたりの(ミーコの?)緊張状態は続いているようでした。

#19










こんなクールな平和は、ある意味ふたりだけにしかわからない不思議な友情関係

だったのかもしれません。特にムナジロウの方がミーコに対して余裕の優しさが

あったような気がしたものでした。

#20










それでも毎日必ずさちムナが庭にいるわけではないので、ミーコも普段は大手を振って

自分の庭を満喫していました。

この満足げな顔を見てやってください。

#21










ね、平和そのものの日常です。

#22










暑い夏が続いていた時期、ミーコも暑そうにしていたので、彼女の背中の毛を

大きな裁ち鋏でジョキジョキ切ってあげたことがありました。ご覧のように

かなりの虎刈りになってしまいましたが・・・

#23










ミーコがこの姿で庭でくつろいでいたところ、近所の方が大型犬を連れて散歩に

やってきました。

するとミーコに気づいた飼い主さんが愛犬に向かって「ほら、ミーコが背中の毛を

逆立てて怒ってるよ! 近づいたら引っかかれるよ!」と注意していました。

「いやいや、これはそうじゃなくて・・・」と説明して納得してもらいましたが、

この飼い主さん、以前ムナジロウのことをハラジロウと呼んだ方と同一人物で、

なかなかに愉快な方なんです。なるほど、そんなふうにも見えるのかと

感心したものでした。

#24










「誤解を与えてすみませんでした」 と、ミーコも頭を下げて m(._.)m 謝罪!

#25










これは「猫に小判」を意識して撮った「ネコにコバンソウ」。

#26










どこかで顔に墨をつけて帰ってきました。誰かと羽根つきでもやって

負けてきたのでしょうか?

#27












<<おまけ>>

<シラスウナギ>

ウナギの稚魚シラスウナギです。この当時は近くを流れる大きな川によく遡上して

きていたものでした。長さは10cmぐらいの小魚です。

#28










捕獲免許を持たない私が勝手に採ったわけでなく、専門の業者の方から3尾だけ

分けていただけたので、水槽で飼ってみました。

でもウナギは棲家が気に入らないと、陸上を這ってでも逃げ出す性質があるそうで、

この子達も見事に水槽から逃げ出して外で干からびていました。

ウナギ飼育の難しさを実感したものでした。

#29










<カミナリ>

ある日、うちの上空で盛んにカミナリが鳴っていたので撮影してみました。

ものすごい”怒”迫力の雷鳴で、カメラに落雷するかもと心配しながら

撮影したものです。自然の脅威を身近に感じた緊張の瞬間でした。

#30












 









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温故知新「さちとムナジロウ その2」

2024-12-20 | 温故知新
 
大の仲良し、さちとムナジロウの第2弾です。

このふたりは私と一緒に近所を散歩することが大好きでした。ネコはふつう自分の

縄張りというものがあって、そこから出ることはあまりしないものだと思って

いましたが、私が誘うと、しょっちゅう一緒に歩いてくれました。

最近のご近所ネコたちを見てると、信頼している飼い主さんと一緒ならば、

自分の縄張りを超えて散歩するネコが何匹かいることがわかりました。

自分のこの過去の経験からも、そういうものなんだと納得したものでした。

ということで、当時の散歩の時に撮り溜めたたくさんの写真のいくつかを

(一部ちょっと無理やり)つなぎ合わせて、その時の様子を再現してみようと

思います。




今日も今日とて、ふたりが道路上でくつろいでいました。ゆったりとした時間が

流れる昼下がりです。

#1








そんなふたりに、「散歩に行こうか」と声をかけてゆっくり歩き始めると、

必ずついてきてくれたものでした。

#2










ふたり揃って歩き始めます。歩き始めにさちはたいてい「にゃ~🐈」と

一声鳴いて、歩く気満々。

#3










歩いている時の顔はふたりとも真剣そのもの。

#4










さちは時々私の方を確認するように、こんな風に視線を向けてくることも

あります。

#5









また別の散歩の時もさちは私への「にゃ~🐈」のご挨拶とともに、尻尾もあげて

嬉しそうなポーズ。

#6










散歩が大好きなさちはよく尻尾をあげて私にその喜びを示してくれますが、

ムナジロウの方はさちの護衛がメインのお付き合いなので、淡々と静かに

ついてきます。

#7










それでも時々立ち止まっては、お互いに戯れあったりすることもある、

のんびり散歩です。

#8










歩きはじめは、散歩が大好きなさちが前を歩くことが多いのですが・・・

#9










歩き進んで行くにつれ、ムナジロウが前を歩いたりすることもあります。

何を考えて歩いているのか、ふたりの表情からはあまり読み取ることはできませんが、

いつも誘うとついてくるところを見ると、こうして歩くことが楽しいんだろうなとは

思っていました。

#10









歩きながらもムナジロウは警戒するように、周りに視線を送ります。

一方さちの方はちょっと疲れてきたか?

#11










さちが立ち止まってちょっと休憩。ムナジロウは「疲れたかい?」といった

そぶりで振り返ります。

#12










そして、ふたり仲良く小休止。あくまでも休み休みののんびり散歩です。

さちの揃えた前足に、彼女の品の良さが感じられたりして・・・

#13








また歩き始めるとさちが何かを発見したのか、上を見上げて足を止めました。

#14










やがてふたり揃って藪の中を覗き込みます。この藪の奥には時々キジがいることが

あるので、その気配を感じたのかもしれません。

#15










いろんなことに興味津々なさちは、時にはこんな風に排水溝に潜り込むことも

あったりします。

#16










「お~い、何やってるの~? 出ておいでよ~!」 ムナジロウが優しく

声をかけます。

#17











ムナジロウが足を止め、「ちょっと待て! 怪しい気配がするぞ!」

頼もしいムナジロウです!

#18










のどかな散歩道をふたりはゆっくりゆっくり歩いて行きます。

#19










「ねぇ、ムナジロウ、疲れた? もうすぐおうちに着くから頑張ろうね!」

さちはさちでムナジロウに優しい気遣いを見せてくれます。

#20










うちの玄関に帰ってくると、お腹が空いたと見えてふたりで食事が始まりました。

#21










また別の時には、さちがひとりで食事をすることもありました。

#22










そのそばでムナジロウは香箱座り。ネコらしい余裕が感じられる座り方です。

#23











この散歩にかみさんが一度だけちょこっと付き合ってくれたことがあって、

かみさんのことが大好きなムナジロウは彼女に気づくと、尻尾を立てて

嬉しそうに近寄っていきました。

#24










そして体をすり寄せて甘えます。かみさんも彼を撫でながら心を通わせます。

#25











一緒に歩き始めても尻尾を立てたままご満悦のご様子。私に対する態度とは

大違いのこの行動に、「おいおい!」と思ってしまいました。

#26









家に着いて庭でくつろぐ時にもぴったり寄り添って、尻尾まで立ててこの親密さ。

こちらはこちらで羨ましい仲良しコンビなのでした。

#27












<<おまけ>>

<蒲鉾の飾り切り>

この当時はお正月用に、蒲鉾を飾り切りしたりしていました。見た目の面白さだけでなく、

そのままの蒲鉾よりも口に含んだ時の食感の良さも感じたものでした。

#28










<イルカ>

日曜日、朝のラジオで「イルカのミュージックハーモニー」という番組をやって

いました。カミさんとふたりで毎週楽しく聴いていましたが、年の暮れに、

年賀状をくれた人の中から抽選で何人かにイルカが直筆の年賀状をくれると

言っていたので、ダメ元で出してみました。

これが当選したイルカからの年賀状です。この直筆のサイン、最初はなんて

書いてあるか全く分からなかったのですが、かみさんとあれこれ考察した結果、

「Music harmony」だろうという結論に達したことを覚えています。

#29



イルカにはこんな思い出があります。学生時代でしたか、初めてラジオでイルカの

声を聞いた時、「魔法使いのおばあさんみたいなしゃがれ声だな~」と思ったもの

でしたが、初めてテレビで彼女を見た時は、「なんだ、まだ子供じゃん!」と思い、

そののち、「え? 俺よりひとつ歳上なの?」と知った時には、またまたビックリ

こいたものでした。当時、何度も驚かされたおばさんですが、今でも大好きな歌手の

ひとりです。










<お年玉年賀状>

2006年の年賀状です。3等の「地域の特産品小包」の当選番号が下4ケタの

この数字       ・・・5657

1枚目の下4ケタが  ・・・5357  下3ケタ目だけが3少ない

2枚目の下4ケタが  ・・・5627  下2ケタ目だけが3少ない

3枚目の下4ケタが  ・・・5654  下1ケタ目だけが3少ない

#30



どうですか? ひとつずつケタズレして外れる、しかもそれぞれ3ずつ

少ないんです。3枚にもわたってこんな不思議な偶然って、

本当にあるんかい! と、心底驚いてしまいました。

3等、3枚の年賀状、3少ない、という奇跡の年賀状を貰ってしまい

ましたので、この年、3にちなんだ何かいいことがあるかもと期待

しましたが、今思い返してみても特段のことは何もなかったような

気がします。この奇跡だけが、奇跡の全てでした。





















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温故知新「さちとムナジロウ その1」

2024-12-08 | 温故知新
 
最新のOSにアップデートしたところ、眠っていたたくさんの昔の写真が見事に蘇って

くれました。懐かしい写真がいっぱい出てきましたので、これを使って”温故知新の

旅”をしようと思い立ちました。よろしくお付き合い頂けると嬉しく思います。


まず最初はさちとムナジロウというネコちゃんたちのお話です。

もう20年近く前のことになります。




この子がさちです。私と出会ったばかりの頃の、一番若い時の写真です。

#1










当時、近所の借家に住んでいた外国人が、突然夜逃げした時に置いていった

ネコです。捨てられた割には可愛がられたようで、とても人懐こい子でした。

#2









ご近所のご夫婦がこの子を憐んで、餌をあげて外ネコとして飼ってくれる

事になりました。この子に幸せが来るようにということで、さちという

名前もつけてくれました。

#3










一方こちらが、さちの大切な相棒となるムナジロウです。胸が白いネコだったので、

私がムナジロウと名付けました。どう勘違いしたか、ハラジロウと呼ぶ愉快な

ご近所さんもいましたが・・・

さちと名付けた飼い主さんが彼の首にも赤いリボンを巻いてくれましたが、

そのリボンにはGODIVAの文字が・・・ 

おしゃれなネコさんに変身していました。

#4









ムナジロウも、元々は人間に可愛がられていたネコのようでしたが、なぜか野良に

身をやつしてさまよっていたところをサチの引力に引かれて、その魅力の引力圏に

取り込まれてしまったネコです。

#5










さちはこう見えてネコ界隈では絶世の美女だったようで、たくさんのオスネコたちが

集まってきていたのですが、このコワモテのムナジロウが来て以来、他のオスネコが

近づかなくなって、しっかりさちを守っていました。あっぱれ、ムナジロウなので

あります!

#6










この辺りは滅多に雪の積もらない地域なのですが、珍しく雪の積もったあるの朝の情景です。

#7










冷たい雪を不思議に思いながらも、この眩さに驚きながら歩いているような感じが

しました。

#8










それでもネコらしい好奇心もちょっとのぞかせて・・・

#9









でもやっぱり冷たかったのかも。

#10










うちの縁側の中から見たおふたりさんです。今日も来ていたのかと思って、シャッターを

切りました。うちの庭が大好きなおふたりさんなんです。

#11










大きな荷物をフォークリフトで運ぶときに使うパレットをもらってきて、半分に切って

うちの庭に置いていたところ、彼らにとって居心地のいい居場所になりました。

#12










お姫様を守るボディーガードは常にピッタリと寄り添って・・・ 

ふたり仲良く今日もまったり日向ぼっこ。

#13









「俺のそばにいれば大丈夫だからね!」とにかく献身的なムナジロウ

なんです。

#14










「サチは俺が必ず守るけんね!」 かっこいいぞ、ムナジロウ!!!

か弱いお姫様と屈強なボディガード、そんな感じがしませんか?

#15












ふたりともすっかり安心したように、うちの庭のオンボロ椅子で、寄り添って寝ています。

ふたりの優しい心の交流を感じさせてくれる絵です。

#16










ムナジロウ「俺に任せておけ」と自信たっぷりに熟睡! 

さち「うん、頼むね」といった眼差し。

#17










前述のように、さちもムナジロウも元々は人間に可愛がられていたネコだけあって

私たちのことも大好きで、よくうちの縁側から家の中を覗いてきます。

「何してるのー? かまってよー!」

#18










ムナジロウの方は、「うちのさちに変なことしてねぇだろうなー、オメェら!」

ま、私たちに対しては、そんなやんちゃなネコではありませんが・・・

#19










人間大好きなおふたりさんなので、よくふたり揃ってうちの中を覗きにきます。

#20









かみさんが玄関から出てくると、揃ってそちらへシンクロ目線。

ナイスコンビネーション!

#21









ムナジロウは後ろ足で首を掻きながら私へのカメラ目線、さちはいつものように

我が家への覗き魔?

#22










特にさちは私たちのことがめっちゃ大好きなもんで、こんなふうに愛に溢れた視線を

送ってきます。私たちはもうメロメロです。

#23









さらには、私の足に全身ですりすりしてくることもしばしば・・・

#24










こんな時の私のデレデレ顔は、絶対に誰にも見せられませぬ!

 #25










私は骨なしのふにゃふにゃクラゲ状態なのであります。

#26









このふたりの飼い主となってくれたご夫婦が留守がちだったこともあって、いつも

うちの庭で思う存分くつろいでいました。

彼らとの密接で幸せな時間が流れていきます。

#27










陽が傾くまでうちの庭で、ふたり仲良くまったりしていることもよくありました。

今思い返してみても、懐かしい楽しいひとときでした。

#28










ムナジロウが当時の私の愛車の上で寝ていることもあったりして・・・

こんなお飾りだけのテールウィングがついた車に、粋がって乗っていたことも

あったんだなーなんていうことも含めて、懐かしいコラボレーションです。

#29









そういえば、ムナジロウは庭のバケツでよく水を飲んでいることもありましたっけ。

彼のために、常に新しい水を汲み置きしていたことも懐かしく思い出されます。

#30










それにしても、こやつの寝姿には驚かされたものでした。こんなうつ伏せ寝で、

おまえさん、呼吸は大丈夫なんかい?

#31










こんな寝方は一度や二度ではないんですよ! さらにはこんなところでも! 

おまえ、車に轢かれるぞ! まったく、みなさんどう思います?

ムナジロウはかなり自由奔放なネコでしたね。

#32











<<おまけ>>

当時、うちの庭に咲いていたサフランです。花の美しさにも惹かれていましたが、

なんといってもこの花のセールスポイントは、この真っ赤な雌蕊にあると思います。

#33









真っ赤な雌蕊、黄色い雄蕊、紫色の花びら、grassに分類される鋭く尖った葉っぱ、

どれをとっても印象的な花だったと思います。

#34









雌蕊は当時たくさん収穫できましたが、研いだお米に2~3本入れて炊くだけで、

色鮮やかなサフランライスができました。

#35









よくカレーライス用のご飯として炊きましたが、普通にそのまま食べても美味しい

冬の味覚でした。

#36


















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探鳥日和「再掲 野鳥スペシャル 第5弾 (鷹・たか・タカ・hawks)」

2024-11-16 | 野鳥・探鳥日和
 
ずいぶん間が空いてしまいましたが、「再掲 野鳥スペシャル」の第5弾です。

これで最後にします。

ということで最後は私が大好きなタカで締めくくろうと思います。抜けるような青空を

背景に飛ぶ雄姿を始めとして、彼らが持つ優雅な逞しさには、いつも見惚れてしまいます。



<チョウゲンボウ>

まず最初は可愛らしい顔をしたチョウゲンボウです。猛者ハヤブサの仲間の割には

優しい顔をしています。

#1










この翼の形は、私たち世代のバイク好きには思い当たる節がある人も

いるのではないでしょうか?

#2



私の学生時代、ホンダのバイクタンクに付いていたウィングマークのエンブレムを

思い出してしまいます。私自身はヤマハのオフロードバイク(ヤマハトレイルDT1に

代表される2サイクル単気筒エンジン搭載車)に夢中で、その中の一台に乗って

いましたが・・・

本田翼というタレントさんがいますが、彼女のお父さんがホンダのバイクが

大好きで、このエンブレムから娘さんに翼という名前をつけたとか。

本田さんだけに。










澄み渡った青空を背にして飛ぶチョウゲンボウ、こんな愛嬌たっぷりの顔を

しているのに猛禽類のカッコ良さも併せ持っています。

#3











<ノスリ>

翼の幅が広くて、なんともダイナミックなタカだと思います。飛んでいるだけで

見惚れてしまいます。大好きなタカのひとつです。

#4










タカらしい目の鋭さが見事です。この鋭い目で、高い空から地上を動き回る

小さなネズミなんかも見つけてしまうのですから、たいしたものです。

#5










こんな後ろ姿もノスリらしくて好きです。脚の爪もトゲトゲしく恐ろしげです。

#6










<ハイイロチュウヒ>

メスのハイイロチュウヒです。ちょっと面白いタカです。いえ、ちょっと尾も白いタカでした。

ご覧のように上尾筒が白くなっていてこれはオスにもある白さですが、メスの方が体の色が

濃いためよく目立ちます。

#7



愛好家の間ではハイチュウという愛称でも呼ばれているそうです。

なんだか森永のお菓子みたいで、こちらもちょっと面白い愛称かも。









ハイイロチュウヒは地面近くを悠然と飛ぶ姿がよく見られるようです。まさに

こときのように。チュウヒは漢字で「宙飛」と書きますが、そんな雰囲気が

ありますね。

#8










オスは名前の通り灰色をしていて美しいタカですが、メスの方は子育てを

するためもあってか、自然に溶け込む地味な色をしています。

#9










数年前の冬にしばしの間だけ見られた、この辺りでは珍しいタカでした。最後まで

彼女の尾羽の白さが印象的でした。

ご近所のお友達のブロガーさんも写真に撮られていたようで、ご同慶の至りでした。

#10












<サシバ>

春先から夏にかけて、東南アジア方面から繁殖のために日本にやってくるタカです。

最近はずいぶん数が減ってしまって、絶滅危惧種に指定されているそうです。

サシバは脚が長いのか、脚の位置が体の最後方にあるためか、写真のように

脚を仕舞えずに飛んでいる姿をよく見かけます。

#11










空の白いキャンバスに張り付いたサシバの生体飛行標本?!

#12










「ピックィー!ピックィー!」という哀愁を帯びた鳴き声を残して、森の中へと消えていきました。

#13











<ハイタカ>

ハイタカです。タカの中では、ハトとどっこいどっこいの大きさの小さなタカです。

#14










白いお腹の複雑な横縞模様が印象的なメスでした。

#15












<ミサゴ>

川や海に飛び込んで魚を採る、独特の狩りをするタカです。採った魚を、戦闘機の

燃料タンクのように腹の下に、しかもきちんと魚の頭を前に向けて飛んでいる姿を

よく見かけますが、とにかくでっかくてカッコいいタカです。

#16










ご覧の通り、翼がものすごく長くて非常に大きなタカです。

#17



しかも、水面に飛び込んで捕まえる魚がとにかく大きくてビックリ! ということは、

大きな魚が水面近くをのんびり泳いでいるということになります! 魚釣りをやる

人間としては、初めて知る驚きの真実! 知らなんだ! 大きな魚は深いところに

いるもんだとばかり思っていました。











そんなミサゴが、たまたまハイタカと一緒に飛んでいる場面に遭遇しました。

ぞれにしても同じタカなのにこの大きさの違いには、またまたビックリポン!

#18












<トビとハシボソガラス>

トビが魚をぶら下げて飛んでいるのを、後ろからハシボソカラスが追いかけている

場面に遭遇。

#19



それにしてもこのトビ、ミサゴのように水に飛び込んで魚を捕まえたのでしょうか? 

まさかそんなことは・・・










カラスがトビを追い越して、その先で反転し、この魚を奪うべくトビを待ち構えて

いました。自分よりも大きなトビにもちょっかいを出すカラス、恐るべし!


#20



ちなみにその先がどうなったかは、トビが方向を変えて飛び去って

しまいましたので見ることができませんでした。













<ハヤブサ>

逆光仮面の残念写真ではありますが、それでも急降下時には時速300kmにも

達するという性能を持つ翼角の鋭さはよく分かると思います。

#21



そんなスピードで飛んで目は涙目にならないのかという気がしますが、

ハヤブサは(も)瞬膜という目を保護する装置を持っていますので、

何の問題もないそうです。










<<おまけ>>

(今回のおまけは再掲ではなく、最近撮った写真です)

<ミゾソバ>

湿った場所に目立たたずひっそり咲いている、いわゆる雑草ですが、ご覧のように

可愛らしい綺麗な花が咲きます。大好きな花なので、毎年撮ってしまいます。

#22










ミゾソバにホソヒラタアブが吸蜜にやってきました。このペアはとても相性が

いいんでしょうね、よく見かける光景です。

#23










こちらでは花のそばの葉にハシリグモが・・・ 降った雨の宝石💦を、葉っぱの上に

広げて売っている露天商のようでした。

#24










<シロバナサクラタデ>

こちらは触角のようにちょこんと突き出た雄蕊が可愛らしく見える可憐な花です。

この花が好きな人は毎年必ず撮る、そんな人たち(私もですが)にとっての

マストな定番花です。

今回は花の上にパックマンまで出現したりして・・・

#25










<ベニチャワンタケモドキ>

最初見た時はずいぶん赤いキクラゲだなーと思ったのですが、よ~く調べてみると、

どうもベニチャワンタケモドキのようです(素人の私に断言はできませんが)。 

う~む、やっぱりキノコは難しいのだ!

#26



















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探鳥鳥日和「再掲 野鳥スペシャル 第4弾 札幌その2」

2024-10-01 | 野鳥・探鳥日和
 
人のすぐそばに豊かな自然とともに野生の生き物が寄り添う街 「札幌その2」です。



<ゴジュウカラ>

私が大好きな野鳥のひとつ、ゴジュウカラです。このころっとした可愛らしさが

この子の持ち味のひとつです。

#1











ゴジュウカラはシジュウカラよりも10歳年長な(?)だけあって、

その身体能力にも目を見張るものがあります。

#2


こんなふうに逆さまに止まって体をそり返してみたり、木の幹を上から下へと

素早く降りてみたり、他の鳥にはできない忍者のような動きが得意な鳥です。











クチバシの先に虫を咥えて逆さまに止まっているこの子・・・

#3










飲み込もうとクチバシの根元に虫を咥えなおして、ハイポーズ♪ 

とにかく止まり方がユニークな鳥です。

#4










こちらのゴジュウカラは木の実を咥えています。 でもこれは今食べるためではなく、

この実を木の皮の裏なんかに隠して冬の食糧不足に備えるためのものです。

野鳥やエゾリスなんかがよくやる貯食行動です。

#5










この子、下のクチバシが折れてしまっているように見えませんか? 

最初私は「あれ、折れてる!」と思ってしまいました。

#6


でもこの子の他の写真にも当たってよく見てみると、下のクチバシに何か白いものが

ついているための錯覚でした。この写真でもよ~く見てみると、ちゃんと下のクチバシが

あることがわかります。よかった!









おや、下のゴジュウカラ、何か怒っていますかね? えらい剣幕で

襲いかかっているように見えますが・・・

#7


でも実際には勢いよく上のゴジュウカラの横を駆け上っていっただけのようでした。











<オオアカゲラ・アカゲラ>

札幌の森では割と普通に見られるキツツキです。この奴さん顔になんとも言えない

愛嬌を感じてしまいます。この子はオオアカゲラのようです。

#8










こちらではアカゲラの奴さんが木の幹(ダケカンバでしょうか?)に止まって

いました。

#9










次の瞬間、颯爽と飛び立ちました。

#10










そして再び止まって、あさっての方向を見ていました。

「さて、これからどうしよう?」と思案投げ首のご様子。

#11









トドマツの幹にアカゲラの巣を見つけました。中にヒナがいる現役の巣です。

#12










メスが虫をたくさん咥えて帰ってきました。ヒナたちのための餌です。

子育て真っ最中です。

#13










アカゲラはオスも子育てを一緒にやっていました。代わりばんこに餌を運んできていて、

とっても忙しそうでした。食欲旺盛なヒナたちです。

#14











<ハシブトガラス>

札幌の鳥といえば、なんと言ってもカラスは絶対に外せません。マストな鳥です。

とにかく人間との距離が驚くほど近いんです。手を伸ばせば頭を撫でられそうな

ぐらいまで近づけてしまいます。そしてこの青にも紫にも見える羽の高貴な色合い、

とっても美しい鳥でもあります。

#15


良く言えば人に対してとってもフレンドリー、悪くいえば完璧に人間を舐めくさっている、

そんな鳥です。とにかく賢い鳥なので、対峙する人間を見極めて、その距離を微妙に測って

いるように感じます。










美しいこの羽に加えてこのでっかいクチバシ! やんちゃ坊主のような頭の毛! 

ハシブトガラスには王者の風格のようなものさえ感じてしまいます。

#16









ハシブトガラスは「カー、カー」と澄んだ鳴き声、ハシボソガラスは「ガー、ガー」と

濁った鳴き声。ブトくんの声の方が優しく聞こえます。

#17









オンコの木の枝に威風堂々の立ち姿、ど迫力の勇姿です!

#18


真っ赤なオンコの実も印象的です。この赤い実は甘くて美味しいんです。

この子も食べていましたが、私も子供の頃にはよく食べていました。

でもこの木、この赤い実以外はタネも含めて、木全体に毒があるそうです。

子供の頃は知らずに食べていました。危険と隣り合わせでした。

北海道ではオンコといいますが、正式な名前はイチイ、アララギともいいます。

(歌人の斎藤茂吉や「野菊の墓」の伊藤左千夫らが所属するアララギ派なんて

いうのもありましたっけ)









ハシブトガラスの若い個体、カズシゲくん(仮名)です。彼の尖った頭の形を

覚えておいてください。

#19










こちらは熟年の個体、シゲオくん(仮名)です。カズシゲくんよりも頭が大きいことが

わかります。成長とともに脳も大きくなって賢くなっているのかもしれません。

#20










再びカズシゲくん、彼の方はクチバシもまだそんなに大きくはありません。

#21










一方シゲオくんの方はクチバシも大きく、先端も曲がっていて強そうです。

それに顔に生えている毛も長く伸びて老練な感じも漂っています。

#22










円山動物園のカバのプールでハシブトくんが水浴びをしていました。

目の瞬膜を閉じて万全の体制での水浴びです(瞬膜が薄青色に見えています)。

#23


オープンエアのプールなので、こんな風に野生のカラスも時々水浴びに

やってくるようです。








女性の美しい髪を表現する「髪は烏の濡れ羽色」という言葉がありますが、

さすがは本家、綺麗な濡れ羽です。 瞬膜は相変わらず閉じたまま。

#24










「うひょ~、さっぱりしたぜぃ!」

ここでもまだ瞬膜を閉じたままですが、瞬膜は閉じていても目は見えていますので

何の問題もなさそうです。

#25










この子はどうしたんでしょう? 目が潤んでいるように見えます。

何か悲しいことでもあったのかな? 涙もこぼれてきそう?!

あるいは往年の少女マンガのように、目の中にたくさんの星があるようにも・・・

#26













<<おまけ>>

<凍裂>

凍裂とは木に含まれる水分が冬の厳しい寒さのために凍りつき、急激に体積が

増えるために木が裂ける現象です。ご覧のように縦に一直線に、見事に避けて

いるのがわかると思います。

#27










どちらの写真も野幌原始林で撮ったものですが、こんな木がいくつか散見されますので、

寒い地域ではそんなに珍しい現象ではないのかもしれません。

#28


私はまだ裂ける瞬間に出会ったことはありませんが、「バーン!」とかなり激しい音が

するようです。興味のある方は下のNHKアーカイブスを覗いてみてください。

かなり迫力のある音が聴かれると思います。

https://www2.nhk.or.jp/archives/movies/?id=D0004150022_00000




















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探鳥日和「再掲 野鳥スペシャル 第3弾 札幌その1」

2024-09-21 | 野鳥・探鳥日和
 
第3弾は札幌の野鳥にしてみました。札幌は2回シリーズの予定です。

札幌は200万人近い人口を要する大都会なのに、人間のそばに自然や生き物たちが

とっても身近に寄り添う不思議な街です。 ま、住宅街にヒグマが出没したりして、

ちょっと恐ろしい側面もあるようですが・・・

そんな札幌に生息する野鳥たちのうちでも特に私が大好きな顔ぶれを取り上げてみました。



<クマゲラ>

「キョロ、コロコロコロ」と鳴きながら飛んできて、私の目の前の木に止まりました。

「お、来た!」と思ってちょっと興奮!

#1


クマゲラは国の天然記念物で日本最大のキツツキです。深い森の奥に棲み

滅多に姿を見せないキツツキのイメージがありますが、札幌では市民が散策する

野幌原始林や円山原始林あたりで普通に見られることに驚かされます。繁殖期に

なると森の向こうから「キョーオ!」という鋭い鳴き声が聞こえてきたりして、

自然豊かな中を歩いていることを素直に実感します。










木を突きながら少しずつ上へと登っていきます。木の中に潜む虫を探して

いるようです。クチバシのシャープさにもカッコよさを感じます。

#2










オスの象徴である、この頭頂の大きな赤い羽毛が印象的です。

赤と黒のコントラストも見事です。

#3










白眼の真ん中に黒眼がちょこんとあるので、このコワモテさんにも

どことなく愛嬌が感じられます。

#4










<ヤマセミ>

深山幽谷に棲むと言われていて、滅多に見ることができないはずのヤマセミです。

#5


でもここは札幌郊外の住宅街、このヤマセミが縄張りにしている川の岸辺は

遊歩道になっていて、ご近所の人が犬を連れて散歩したりマラソンをする人も

いる場所です。何度も言いますが、札幌ではこんなところで幻のヤマセミが

見られることに驚いてしまいます。散歩している人に聞いても

「ああ、ヤマセミね。普通にいるよ。別に珍しい鳥じゃない」

う~む、札幌恐るべし!










<マガモ>

私が住んでいる外房ではマガモは冬鳥ですが、札幌では夏でも普通に

見ることができます。

さてこのマガモ、クチバシをよく見てください。本来は鼻の穴ですが、

これを目に見立てると別の顔が見えてきませんか?

ある種騙し絵のようにも見えて笑ってしまいます。おまけにクチバシの

先には鼻まであるかのようで・・・

#6










<オシドリ>

「情熱の恋」、オシドリのオスによく似合う言葉かもしれません。こんなにも

煌びやかな野鳥は、日本ではそんなに多くはないように思います。

#7










川の中でのふたりきりのデート、寄り添うふたり、なんとも楽しそうです。

このふたりも間違いなく、人間と同じようにお互いに恋心を抱いているんだと

思います。

#8










こちらではデート中のふたりに小さな女の子が何か食べ物を投げ与えたました。

「なんだ、これ?」 思わずふたりともガン見!

#9










すかさずそれをメスがペロリと食べてしまい、オスが、「今食べたよね? 自分ひとりで!」

 「え? なんのこと? 私知らないわ」

メスのとぼけ顔が秀逸でした。でもクチバシの端には食べかすが・・・

#10










発情期のオスは見事に綺麗ですが、このオレンジ色の銀杏羽は特によく目立ちます。

これは翼の一番根元にある三列風切りで、これを立ててメスにアピールしているんですね。

#11










頭頂部も凝った色合いで、後頭部を膨らませてメスへアピールする姿はどこまでも

恋に一途のようです。

#12










オスは水浴びもダイナミック! 仕草の全てがメスへのアピールなんでしょうね。

#13










それに引き替えメスの水浴びは、慎ましやか、お淑やか、そのもの。

#14










メスはオスの艶やかさとは裏腹に、とってもシックで清楚です。体全体の色使いにも

細やかなセンスが感じられます。面白いことにメスの目にはヒナの頃にあった過眼線が、

白く色を変えて残っています。これも彼女のチャームポイントになっているようです。

♪メガネ美人さん♪

#15










<オシドリの子育て>

オシドリ母さんがたくさんのヒナを連れて歩いています。ヒナは11羽写っていますが、

お母さんの後ろにもう2羽ついてきています。ここで写真を撮っていた人の話によると、

最初ヒナは15羽いたとか。

#16


オシドリは母親がひとりで子育てをします。父親はどうしているかというと、

新しい恋の相手を求めてどこかへ行ってしまうんです。「おしどり夫婦」という

言葉とは裏腹に、これがオシドリ流の生き方! 人間がとやかくいう筋合いの

ものではありません。彼らはこうやって子孫を繋いできたのですから。









季節は6月、今日も今日とてオシドリ母さんがヒナたちを連れて泳いでいました。

#17


オシドリ母さんが子育てしているここは北大工学部の大野池。たくさんの人に

見守られて安全に子育てしていますが、それでもヒナの数はずいぶん減って

しまいました。北大には大きな木がたくさんあって、カラスもたくさん

棲みついています。そのカラスにヒナが狙われてしまうようです。

そんなことも計算に入れて多くのヒナを産んでいるのでしょうが・・・

これは自然が生態系のバランスを保つための巧みさだと思うのですが、

人間から見るとちょっと厳しい現実かも。










子供たちも母親にピッタリ寄り添って、仲良し家族の微笑ましい風景です。

そういう警戒心もあってか、きちんと最後まで生き残る子はいるようです。

母も子も強し!

#18










北海道庁の池でも同じような光景が見られます。白いメガネをかけたお母さんの顔が

凛々しいですね。

#19










ヒナをアップにしてみると、これがまた可愛らしい顔をしているんです。 ね♪

#20










体の模様は木漏れ日の中なんかにいたりすると、全く目立たない保護色に

なっているようです。

#21


しかし、#6のマガモでも指摘しましたが、この子のクチバシも

鼻の穴を目に見立てると、これまた不気味な顔が見えてきてしまいます。

これがカラスなんかへの威嚇になればいいのですが、どうもそうはなって

いないようです。









それにしても、もうこんな小さなヒナの時から、足には大きくて立派な水掻きが

ついているんです。素早い泳ぎも得意のようでした。

#22


生まれた早い時期から親について泳ぎ始め、自分でエサを採り、自活を始める

ヒナの逞しさだと思います。

シジュウカラやウグイスのように目も開かず、羽毛も生えずに生まれてきて、

巣立つまで親にエサをもらっている鳥とは完全に一線を画しているような感じが

します。










一方こちらはマガモの親子です。マガモもオシドリと同じ時期に子育てをします。

#23


マガモも母親中心の子育てですが、オシドリと違ってマガモの場合はお父さんも

いつもこの子育てのそばにいて、母親の子育てをサポートしているようでした。

この写真には写っていませんが、この時は向こうのスイレンの葉っぱの上で

子供たちを見守っていました。










<<おまけ>>

<ひょっとこの木>

野幌原始林を散策している時に見つけました。思わず「ひょっとこじゃん!」

と思ってシャッターを切ってしまいました。

#24


点が三つ逆三角形に並ぶと人間の顔に見えるというシミュラクラ現象ゆえの

楽しさだと思います。



















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探鳥日和「再掲 野鳥スペシャル 第2弾」

2024-09-07 | 野鳥・探鳥日和
 
   秋来ぬと目にはさやかに見えねども 風の音にぞ驚かせぬる  (古今和歌集)

まだまだ油断のならない暑さが続いていますが、それでも庭ではスズムシが鳴き始め、

吹く風の中にも秋の匂いが感じられるようになってきました。



<シラガウ(カワウ)>

#1


冬になるとロマンスグレーヘアのカワウの若者が現れます。戦国武将の

大谷吉継のようでカッコいいやつです。









#2


しかし、向きを変えた途端にバランスを崩して・・・ 「おっと、危ない!」












#3


でも、なんとか大丈夫でした。吸い込まれるようなブルーアイが特徴的な鳥です。











#4


こちらでは葉っぱの額縁に収まって澄まし顔。












<ゴイサギ(ホシゴイ)>

#5


ゴイサギの幼鳥、ホシゴイです。以前はたくさんいたゴイサギでしたが、

最近はホシゴイも含めて姿が見られなくなってきました。雅な感じのする

上品なサギだけに残念な気がします。











#6


それでも先祖は恐竜、秘めたる猛々しさを感じてしまいます。









<ツグミ>

#7


ツグミは喧嘩っ早い鳥のようです。2羽で争っている場面に時々遭遇します。

今日も今日とてこの調子!











#8


最初は互角に戦っているようにも見えたのですが・・・











#9


すぐに勝敗が決してしまったようです。










#10


負けた方は一方的に追い回されていました。











<シメ>

#11


見事におじさん顔のシメと出会いました。しかめっ面で機嫌も悪そう?











#12


正面顔もなかなかにシュールな頑固親父風!











<セグロセキレイ>

#13


黒いドレスから覗く白い羽が黒を際立たせています。黒と白だけでこれだけの

美しさを表現できるんですね。










#14


シックなブラックビューティ!











<エナガ>

#15


エナガのカップルが楽しそうに遊んでいました。









#16


こちらでは筋トレの真っ最中。









#17


目を剥いて、思いっきり力んでいました。








<カワセミ>

#18


私の周りには比較的たくさんいる美人さんです。









#19


いつまでもいてほしい美人さんです。







<キセキレイ>

#20



水辺の妖精、キセキレイ。こちらも見惚れてしまう美人さんです。








<ホオジロ>

#21


ホオジロが自慢の喉を披露していました。

非常に複雑な鳴き方をする鳥なので、「一筆啓上仕り候」とか

「源平ツツジ、白ツツジ」、「札幌ラーメン、味噌ラーメン」

なんて聞きなされたりします。他にも「ちょっとねーちゃん、

酒もってこい!」なんていう下品な聞きなしまであったりして、

どうとでも聞こえる複雑な鳴き声だけに、みんなやりたい放題の

感があります。










<イソヒヨドリ>

#22


メスのイソヒヨドリです。夕陽を受けて美しく輝いていました。









<ハシブトガラス>

#23


ハシブトガラスが倒木の上でコイを食べていました。

あんたそれ、どうやって獲ったの? 捕まえる瞬間を見てみたかったなー!










<ウミネコ>

#24


波乗りジョニー、現わる!








#25



ウミネコ幼鳥の忍法「水面走り(ミナモバシリ)」!









<<おまけ>>

<シロマダラ>

#26


先日の千葉日報に、市内に住む中学生が自宅の玄関先でシロマダラを捕まえた

という記事が載っていたそうです。シロマダラは夜行性のおとなしいヘビで、

数が少ないせいもあって滅多に見かけることがなく、そのため幻のヘビとも

呼ばれているようです。

そういえば以前私も、このヘビの写真を撮ったことがあるなーと思って

ライブラリーを探してみたところ、この写真が出てきました。5年前に

お隣の庭で撮ったものでした。

アハハ、その当時はそんな珍しいヘビとは知りませんでした。新聞に

載り損ねたかも?























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探鳥日和「再掲野鳥スペシャル第1弾」

2024-08-18 | 野鳥・探鳥日和
 
このところの猛暑に打ちのめされて文明の恩恵にすがって生きているような毎日で、

なかなか撮影散歩に行くこともままなりません。それに加えて、最近の奥の細道では

野鳥の姿を見ることも難しくなってきたような気がします。

私たちがこの奥の細道を歩き始めた30年ほど前にも、もうこの辺にはずいぶん鳥が

いなくなっちゃったよ! と嘆く人がいたものでした。でもまだその頃は、

私の感覚ではずいぶんいろんな野鳥が見られる場所だったのですが・・・

そんなこともあって、私のライブラリーに残っている過去画像の中から、いくつか

再び載せてみたいものを選んでみました。これから何回かに分けて載せてみようと

思いますので、一緒に楽しく眺めていただけたら幸いです。



<サンコウチョウ>

#1


いきなりちょっと荒い画像から始めるのは申し訳ないのですが、この奥の細道で

一度だけ撮れたサンコウチョウ、これが私にとってのナイスショットなものなので、

ご勘弁くださいませ。 m(_ _)m










#2


この2枚の写真を見ていて気がついたことがあります。

この子の足はどこにあるんでしょう? 枝の上には止まっていないようです。

この長い尾羽故に、枝の側面を掴んで止まるしかないんだろうなということに

思い至りました。

東南アジアから子育てのために渡ってくるときには、まだサンコウチョウ♂の

尾羽は長くなっていないのだとか。日本にたどり着くに従って恋心を目覚めさせて

尾羽が長くなって、メスにアピールするようになるのだそうです。

この長い尾羽をひらめかせて飛んでいるカッコいい姿は見たことがあったのですが、

その瞬間を写真に撮ることができなかったのは今思っても非常に残念なことでした。










<カイツブリ>

#3


なかなか水面を離れることがない鳥なので、この写真を撮ったときには面白い場面に

出会えたなーと素直に喜びました。

水に潜ることが得意な鳥で餌取りや敵から逃げる時など、水中を生活の場として

生きています。遠い未来、この子もペンギンのように水の中を素早く泳ぐ飛べない鳥に

なっていくのでしょうか?








#4


そんなカイツブリが着水した瞬間です。

身の回りに大きな泡を作って、どこか自慢げな表情が愉快でした。









<ウグイス>

#5


笹藪の中に同じ笹の葉を編んで、巧みに隠すようにして作られていたウグイスの巣です。

いつもの写真散歩中に偶然見つけたものでした。









#6


親が出ていったのを確認して巣の中をそーっと覗き込んでみると、まだ目が開いていない

真っ黒いヒナが3羽いました。卵から孵って日も浅いのに、親から餌をもらうための

クチバシだけは広く大きくて立派なのに感心してしまいました。









#7


1羽が私の気配を親と間違えて、餌を求めて口を開けました。こういう大きく開いた

黄色い口を見ると、親は本能的に餌を入れたくなるんでしょうね。うまくできていると

思います。









#8


こちらは巣立ったばかりのウグイスの幼鳥です。あどけなさ満載の可愛らしい表情で

こちらを見つめてきました。









#9


美しい毛並みのおとなのウグイスです。ウグイス独特のこのスマートなポーズが

大好きです。









#10


キウイの蔓から大ジャ~ンプ! 










<メジロ>

#11


こちらはメジロの巣ですが、ウグイスの巣に比べるとはるかに頑丈に精密に

できていました。









#12


横から見るとかなりの深さの巣であることがわかります。周りをコケで覆って

目立たないようにカムフラージュしているのがお見事です。

おまけに巣をかけているキンモクセイの葉っぱまでつけて、その用意周到さも

さすがです。









#13


庭の木の枝にミカンをぶら下げておいたら、待ってましたとばかりにやってきて

くれたメジロくん。









#14


舌を上手に使ってミカンを食べていました。









<コサギ・チュウサギ・ダイサギ>

#15


低空で飛ぶコサギ、砂浜に映る影に注目してください。ハートを真っ直ぐ射抜く

恋の矢とか? 川中島で上杉謙信の刃をかわした武田信玄の軍配とか? 

形の美しい面白い影が撮れました。









#16


静かに佇む孤高のチュウサギ仙人、瞑想に耽る高僧のような風格も感じられて・・・









#17


顔の青さと背中の飾り羽根に恋の兆しを見せながら、優雅に飛び立っていったダイサギ。

迫力のある飛び立ちが美しいサギです。









<キジ>

#18


隣のオニアザミと背比べをしている青春真っ只中のキジくん。色鮮やかなこの立ち姿が

メスにアピールするための自慢の矜持です。








#19


飛ぶよりも走ることが断然得意なキジくん、走るときには頭を低くして

ティラノサウルス走りで突っ走ります。その速度は時速32kmにも

達するとか。ウサイン・ボルトといい勝負かも。








#20


こんな大きな体の割には翼はかなり小さいですよね。それになんといっても

この大きな下半身、走ることが得意な鳥だということがよくわかります。









<コジュケイ>

#21


キジと同じ仲間のコジュケイです。「チョットコイ! チョットコイ!」と誘う割には

用心深い鳥です。すぐに逃げてしまうので写真に撮りづらい御仁です。









<マヒワ>

#22


私の周りにカワラヒワはたくさんいるのですが、マヒワはまず見る機会がありません。

今のところ私にとってはこの時が最初で最後の出会いでした。










#23


色鮮やかな黄色が目立つ美しい鳥です。カワラヒワと同じく群れを作る鳥ですが、

この子は具合が悪いのか、ただ1羽で佇んでいました。








<カケス>

#24


地声は「ギャーギャー」とうるさいだけの鳴き声ですが、意外にもモノマネ名人の

鳥でもあったりします。私も子ネコの鳴き真似を聞いたことがありますが、他にも

いろんな鳥の鳴き真似とか救急車のサイレンとかカメラのシャッター音とか、

落語の新宿末廣亭にも色物の名人師匠として出られそうな腕前を持っている鳥です。

この写真で見ると、翼も独特の構造をしているようですね。興味深い鳥です。









<オシドリ>

#25


地元の万木堰で撮った写真ですが、この辺ではかなり珍しい鳥です。ましてやオスだけで

3羽もいるのを見たのは初めてでした。札幌では北大構内をうろうろしている姿をよく

見かけるありふれた鳥なので、地域差の妙を感じてしまいました。


















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奥の細道雪景色・おたる水族館のおねだりアザラシ・小樽運河の遡上サケ

2024-08-03 | 心はいまも札幌原住民
 
このところの猛暑のせいで、のんびりと写真散歩を楽しむこともできずにいます。

なので今回は、ライブラリーからの写真を載せてみることにしようと思います。

涼しげな風景、楽しい光景、珍しい出来事を、再掲も含めて選んでみました。


<奥の細道 雪景色>(新掲)
              (2024.01.14 撮影)

滅多に雪の積もらないここ外房でうっすら雪化粧、奥の細道での風景です。

今年の冬の雪景色で、ほんのひとときでも暑さを忘れていただければ幸いです。

#1










杉の木に降った雪ですが、雪国育ちの私にはモミの木に降り積もった大小の

クリスマスツリーのようにも見えてしまいました。

#2










いつもの歩き慣れた道筋も、雪景色のおかげでいくぶんメルヘンチックな

雰囲気が漂っているような気がします。

#3










木漏れ日の中、風に吹かれた粉雪が舞い降りてきました。フキの葉の下に住むという

アイヌ伝説のコロボックルが出てきそうな場所にも見えます。

#4










降った雪が日差しを受けて溶け始め、ネイチャーセンターの建物や後ろの森を

幻想的に包んでいました。

#5












<おたる水族館のおねだりアザラシたち>(再掲)
                 (2013.09.11 撮影)

以前にも載せたことがあるおたる水族館の海獣エリアでの楽しい光景です。

ここはアザラシに餌をあげることができるエリアです。母娘と思しきふたりづれが

やってきました。

早くもアザラシは水面を前ヒレで叩いて、盛んに”餌くれアピール”をしています。

#6










お母さんがトングでつまんで、コマイ(北海道ではカンカイといいます)らしき

餌を与えていました。アザラシたちも猛ダッシュ。

#7










と、その時1羽のカモメが素早く餌を横取り!

母娘ビックリ! アザラシ呆然! カモメは餌をくわえて悠然と飛び去って

いきました。

ここに居ついているカモメやウミネコたちは心得たもので、いつも虎視眈々と

こういうチャンスを狙っているようでした。

#8










一方こちらでは小さな男の子がアザラシに餌をあげようとしています。

アザラシたちも「大丈夫かな? ちゃんとくれるかな?」と心配そうに

見ています。なんとも微笑ましい光景でした。

#9









熊牧場のクマでも同じような光景が見られますが、アザラシもこんな風に

水面を叩いて”餌くれアピール”をよくします。

誰か1匹がこのアピールをやると他の連中は、側で隙を窺う横取り部隊と

化すようです。アピールを1匹に任せることで餌が飛んでくる場所が

限定されるため、狙いやすくなるんでしょうね。賢い連中です。

#10










ほ~らね!

#11










こちらでもナイスキャッチ! なんとも愉快な連中でした。

#12












<小樽運河の遡上サケ>(再掲)
               (2012.10.22 撮影)

今は観光用として残されている小樽運河です。運河の手前には遊歩道もあって

観光客に人気ですが、小樽市民もよくここを散策していたりします。

今日も今日とて、遊歩道の一角で写生をしているおじいさんがいたり、

そのすぐそばではオオセグロカモメの若鳥がその様子を眺めていたり・・・

のどかな日常が流れている場所でもあります。

ムード満点のガス灯も印象的です。

#13










橋の上にも、運河巡りのボートにも観光客がたくさん来ています。橋の上、

左側にもガス灯が建っていて、古くから開けた街の面影が漂っています。

#14










さてここは小樽運河に注ぎ込む小さな街河川です。本来小樽運河にサケが遡上して

くることはないのですが、この年に限ってサケが上がってきてしまいました。

海に下って大きく育ったサケは生まれた川を目指して戻ってきます。川の近くまで

来るとそこの海岸にしばらく留まって体を真水用に作り替えます。そのため体の色も

こんな風に変わってしまうんですね。

それにしてもこの年に限って、なぜ運河なんかに迷い込んでしまったんでしょう?

#15











迷い込んでしまったサケたちはここで産卵もしたようですが、こんな街中の

浅い川ですから、カモメやウミネコ、マガモたちに卵を食べ尽くされて

しまったようです。サケ自身もこのウミネコたちにつつかれたりしていました。

哀れなサケたちでした。

#16








産卵を終えて力尽きて命を終えたオスの姿もありました。

川を遡上し始めたサケはもう脂分も抜けてパサパサになってしまい、食べても

全く美味しくないものになってしまいます。”ほっちゃれ”と呼んで誰も食べない

サケです。

死んだサケも本来は次世代の生き物たちへの糧になっていくはずですが、

こんな川ではそれもままならないことだろうと思います。なぜこんなところに

迷い込んでしまったんでしょう?

地元テレビのニュースでも報道されていましたが、原因はよくわからないようでした。

なんとも不可思議な出来事でした。

#17




















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