里山の風に吹かれて

千葉県は外房の里山に暮らしています
 
身近な自然の中で見かけた”花鳥風月”を

綴っていけたらと思っています

探鳥日和「再掲 野鳥スペシャル 第5弾 (鷹・たか・タカ・hawks)」

2024-11-16 | 野鳥・探鳥日和
 
ずいぶん間が空いてしまいましたが、「再掲 野鳥スペシャル」の第5弾です。

これで最後にします。

ということで最後は私が大好きなタカで締めくくろうと思います。抜けるような青空を

背景に飛ぶ雄姿を始めとして、彼らが持つ優雅な逞しさには、いつも見惚れてしまいます。



<チョウゲンボウ>

まず最初は可愛らしい顔をしたチョウゲンボウです。猛者ハヤブサの仲間の割には

優しい顔をしています。

#1










この翼の形は、私たち世代のバイク好きには思い当たる節がある人も

いるのではないでしょうか?

#2



私の学生時代、ホンダのバイクタンクに付いていたウィングマークのエンブレムを

思い出してしまいます。私自身はヤマハのオフロードバイク(ヤマハトレイルDT1に

代表される2サイクル単気筒エンジン搭載車)に夢中で、その中の一台に乗って

いましたが・・・

本田翼というタレントさんがいますが、彼女のお父さんがホンダのバイクが

大好きで、このエンブレムから娘さんに翼という名前をつけたとか。

本田さんだけに。










澄み渡った青空を背にして飛ぶチョウゲンボウ、こんな愛嬌たっぷりの顔を

しているのに猛禽類のカッコ良さも併せ持っています。

#3











<ノスリ>

翼の幅が広くて、なんともダイナミックなタカだと思います。飛んでいるだけで

見惚れてしまいます。大好きなタカのひとつです。

#4










タカらしい目の鋭さが見事です。この鋭い目で、高い空から地上を動き回る

小さなネズミなんかも見つけてしまうのですから、たいしたものです。

#5










こんな後ろ姿もノスリらしくて好きです。脚の爪もトゲトゲしく恐ろしげです。

#6










<ハイイロチュウヒ>

メスのハイイロチュウヒです。ちょっと面白いタカです。いえ、ちょっと尾も白いタカでした。

ご覧のように上尾筒が白くなっていてこれはオスにもある白さですが、メスの方が体の色が

濃いためよく目立ちます。

#7



愛好家の間ではハイチュウという愛称でも呼ばれているそうです。

なんだか森永のお菓子みたいで、こちらもちょっと面白い愛称かも。









ハイイロチュウヒは地面近くを悠然と飛ぶ姿がよく見られるようです。まさに

こときのように。チュウヒは漢字で「宙飛」と書きますが、そんな雰囲気が

ありますね。

#8










オスは名前の通り灰色をしていて美しいタカですが、メスの方は子育てを

するためもあってか、自然に溶け込む地味な色をしています。

#9










数年前の冬にしばしの間だけ見られた、この辺りでは珍しいタカでした。最後まで

彼女の尾羽の白さが印象的でした。

ご近所のお友達のブロガーさんも写真に撮られていたようで、ご同慶の至りでした。

#10












<サシバ>

春先から夏にかけて、東南アジア方面から繁殖のために日本にやってくるタカです。

最近はずいぶん数が減ってしまって、絶滅危惧種に指定されているそうです。

サシバは脚が長いのか、脚の位置が体の最後方にあるためか、写真のように

脚を仕舞えずに飛んでいる姿をよく見かけます。

#11










空の白いキャンバスに張り付いたサシバの生体飛行標本?!

#12










「ピックィー!ピックィー!」という哀愁を帯びた鳴き声を残して、森の中へと消えていきました。

#13











<ハイタカ>

ハイタカです。タカの中では、ハトとどっこいどっこいの大きさの小さなタカです。

#14










白いお腹の複雑な横縞模様が印象的なメスでした。

#15












<ミサゴ>

川や海に飛び込んで魚を採る、独特の狩りをするタカです。採った魚を、戦闘機の

燃料タンクのように腹の下に、しかもきちんと魚の頭を前に向けて飛んでいる姿を

よく見かけますが、とにかくでっかくてカッコいいタカです。

#16










ご覧の通り、翼がものすごく長くて非常に大きなタカです。

#17



しかも、水面に飛び込んで捕まえる魚がとにかく大きくてビックリ! ということは、

大きな魚が水面近くをのんびり泳いでいるということになります! 魚釣りをやる

人間としては、初めて知る驚きの真実! 知らなんだ! 大きな魚は深いところに

いるもんだとばかり思っていました。











そんなミサゴが、たまたまハイタカと一緒に飛んでいる場面に遭遇しました。

ぞれにしても同じタカなのにこの大きさの違いには、またまたビックリポン!

#18












<トビとハシボソガラス>

トビが魚をぶら下げて飛んでいるのを、後ろからハシボソカラスが追いかけている

場面に遭遇。

#19



それにしてもこのトビ、ミサゴのように水に飛び込んで魚を捕まえたのでしょうか? 

まさかそんなことは・・・










カラスがトビを追い越して、その先で反転し、この魚を奪うべくトビを待ち構えて

いました。自分よりも大きなトビにもちょっかいを出すカラス、恐るべし!


#20



ちなみにその先がどうなったかは、トビが方向を変えて飛び去って

しまいましたので見ることができませんでした。













<ハヤブサ>

逆光仮面の残念写真ではありますが、それでも急降下時には時速300kmにも

達するという性能を持つ翼角の鋭さはよく分かると思います。

#21



そんなスピードで飛んで目は涙目にならないのかという気がしますが、

ハヤブサは(も)瞬膜という目を保護する装置を持っていますので、

何の問題もないそうです。










<<おまけ>>

(今回のおまけは再掲ではなく、最近撮った写真です)

<ミゾソバ>

湿った場所に目立たたずひっそり咲いている、いわゆる雑草ですが、ご覧のように

可愛らしい綺麗な花が咲きます。大好きな花なので、毎年撮ってしまいます。

#22










ミゾソバにホソヒラタアブが吸蜜にやってきました。このペアはとても相性が

いいんでしょうね、よく見かける光景です。

#23










こちらでは花のそばの葉にハシリグモが・・・ 降った雨の宝石💦を、葉っぱの上に

広げて売っている露天商のようでした。

#24










<シロバナサクラタデ>

こちらは触角のようにちょこんと突き出た雄蕊が可愛らしく見える可憐な花です。

この花が好きな人は毎年必ず撮る、そんな人たち(私もですが)にとっての

マストな定番花です。

今回は花の上にパックマンまで出現したりして・・・

#25










<ベニチャワンタケモドキ>

最初見た時はずいぶん赤いキクラゲだなーと思ったのですが、よ~く調べてみると、

どうもベニチャワンタケモドキのようです(素人の私に断言はできませんが)。 

う~む、やっぱりキノコは難しいのだ!

#26



















                                  ^ ^
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探鳥鳥日和「再掲 野鳥スペシャル 第4弾 札幌その2」

2024-10-01 | 野鳥・探鳥日和
 
人のすぐそばに豊かな自然とともに野生の生き物が寄り添う街 「札幌その2」です。



<ゴジュウカラ>

私が大好きな野鳥のひとつ、ゴジュウカラです。このころっとした可愛らしさが

この子の持ち味のひとつです。

#1











ゴジュウカラはシジュウカラよりも10歳年長な(?)だけあって、

その身体能力にも目を見張るものがあります。

#2


こんなふうに逆さまに止まって体をそり返してみたり、木の幹を上から下へと

素早く降りてみたり、他の鳥にはできない忍者のような動きが得意な鳥です。











クチバシの先に虫を咥えて逆さまに止まっているこの子・・・

#3










飲み込もうとクチバシの根元に虫を咥えなおして、ハイポーズ♪ 

とにかく止まり方がユニークな鳥です。

#4










こちらのゴジュウカラは木の実を咥えています。 でもこれは今食べるためではなく、

この実を木の皮の裏なんかに隠して冬の食糧不足に備えるためのものです。

野鳥やエゾリスなんかがよくやる貯食行動です。

#5










この子、下のクチバシが折れてしまっているように見えませんか? 

最初私は「あれ、折れてる!」と思ってしまいました。

#6


でもこの子の他の写真にも当たってよく見てみると、下のクチバシに何か白いものが

ついているための錯覚でした。この写真でもよ~く見てみると、ちゃんと下のクチバシが

あることがわかります。よかった!









おや、下のゴジュウカラ、何か怒っていますかね? えらい剣幕で

襲いかかっているように見えますが・・・

#7


でも実際には勢いよく上のゴジュウカラの横を駆け上っていっただけのようでした。











<オオアカゲラ・アカゲラ>

札幌の森では割と普通に見られるキツツキです。この奴さん顔になんとも言えない

愛嬌を感じてしまいます。この子はオオアカゲラのようです。

#8










こちらではアカゲラの奴さんが木の幹(ダケカンバでしょうか?)に止まって

いました。

#9










次の瞬間、颯爽と飛び立ちました。

#10










そして再び止まって、あさっての方向を見ていました。

「さて、これからどうしよう?」と思案投げ首のご様子。

#11









トドマツの幹にアカゲラの巣を見つけました。中にヒナがいる現役の巣です。

#12










メスが虫をたくさん咥えて帰ってきました。ヒナたちのための餌です。

子育て真っ最中です。

#13










アカゲラはオスも子育てを一緒にやっていました。代わりばんこに餌を運んできていて、

とっても忙しそうでした。食欲旺盛なヒナたちです。

#14











<ハシブトガラス>

札幌の鳥といえば、なんと言ってもカラスは絶対に外せません。マストな鳥です。

とにかく人間との距離が驚くほど近いんです。手を伸ばせば頭を撫でられそうな

ぐらいまで近づけてしまいます。そしてこの青にも紫にも見える羽の高貴な色合い、

とっても美しい鳥でもあります。

#15


良く言えば人に対してとってもフレンドリー、悪くいえば完璧に人間を舐めくさっている、

そんな鳥です。とにかく賢い鳥なので、対峙する人間を見極めて、その距離を微妙に測って

いるように感じます。










美しいこの羽に加えてこのでっかいクチバシ! やんちゃ坊主のような頭の毛! 

ハシブトガラスには王者の風格のようなものさえ感じてしまいます。

#16









ハシブトガラスは「カー、カー」と澄んだ鳴き声、ハシボソガラスは「ガー、ガー」と

濁った鳴き声。ブトくんの声の方が優しく聞こえます。

#17









オンコの木の枝に威風堂々の立ち姿、ど迫力の勇姿です!

#18


真っ赤なオンコの実も印象的です。この赤い実は甘くて美味しいんです。

この子も食べていましたが、私も子供の頃にはよく食べていました。

でもこの木、この赤い実以外はタネも含めて、木全体に毒があるそうです。

子供の頃は知らずに食べていました。危険と隣り合わせでした。

北海道ではオンコといいますが、正式な名前はイチイ、アララギともいいます。

(歌人の斎藤茂吉や「野菊の墓」の伊藤左千夫らが所属するアララギ派なんて

いうのもありましたっけ)









ハシブトガラスの若い個体、カズシゲくん(仮名)です。彼の尖った頭の形を

覚えておいてください。

#19










こちらは熟年の個体、シゲオくん(仮名)です。カズシゲくんよりも頭が大きいことが

わかります。成長とともに脳も大きくなって賢くなっているのかもしれません。

#20










再びカズシゲくん、彼の方はクチバシもまだそんなに大きくはありません。

#21










一方シゲオくんの方はクチバシも大きく、先端も曲がっていて強そうです。

それに顔に生えている毛も長く伸びて老練な感じも漂っています。

#22










円山動物園のカバのプールでハシブトくんが水浴びをしていました。

目の瞬膜を閉じて万全の体制での水浴びです(瞬膜が薄青色に見えています)。

#23


オープンエアのプールなので、こんな風に野生のカラスも時々水浴びに

やってくるようです。








女性の美しい髪を表現する「髪は烏の濡れ羽色」という言葉がありますが、

さすがは本家、綺麗な濡れ羽です。 瞬膜は相変わらず閉じたまま。

#24










「うひょ~、さっぱりしたぜぃ!」

ここでもまだ瞬膜を閉じたままですが、瞬膜は閉じていても目は見えていますので

何の問題もなさそうです。

#25










この子はどうしたんでしょう? 目が潤んでいるように見えます。

何か悲しいことでもあったのかな? 涙もこぼれてきそう?!

あるいは往年の少女マンガのように、目の中にたくさんの星があるようにも・・・

#26













<<おまけ>>

<凍裂>

凍裂とは木に含まれる水分が冬の厳しい寒さのために凍りつき、急激に体積が

増えるために木が裂ける現象です。ご覧のように縦に一直線に、見事に避けて

いるのがわかると思います。

#27










どちらの写真も野幌原始林で撮ったものですが、こんな木がいくつか散見されますので、

寒い地域ではそんなに珍しい現象ではないのかもしれません。

#28


私はまだ裂ける瞬間に出会ったことはありませんが、「バーン!」とかなり激しい音が

するようです。興味のある方は下のNHKアーカイブスを覗いてみてください。

かなり迫力のある音が聴かれると思います。

https://www2.nhk.or.jp/archives/movies/?id=D0004150022_00000




















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探鳥日和「再掲 野鳥スペシャル 第3弾 札幌その1」

2024-09-21 | 野鳥・探鳥日和
 
第3弾は札幌の野鳥にしてみました。札幌は2回シリーズの予定です。

札幌は200万人近い人口を要する大都会なのに、人間のそばに自然や生き物たちが

とっても身近に寄り添う不思議な街です。 ま、住宅街にヒグマが出没したりして、

ちょっと恐ろしい側面もあるようですが・・・

そんな札幌に生息する野鳥たちのうちでも特に私が大好きな顔ぶれを取り上げてみました。



<クマゲラ>

「キョロ、コロコロコロ」と鳴きながら飛んできて、私の目の前の木に止まりました。

「お、来た!」と思ってちょっと興奮!

#1


クマゲラは国の天然記念物で日本最大のキツツキです。深い森の奥に棲み

滅多に姿を見せないキツツキのイメージがありますが、札幌では市民が散策する

野幌原始林や円山原始林あたりで普通に見られることに驚かされます。繁殖期に

なると森の向こうから「キョーオ!」という鋭い鳴き声が聞こえてきたりして、

自然豊かな中を歩いていることを素直に実感します。










木を突きながら少しずつ上へと登っていきます。木の中に潜む虫を探して

いるようです。クチバシのシャープさにもカッコよさを感じます。

#2










オスの象徴である、この頭頂の大きな赤い羽毛が印象的です。

赤と黒のコントラストも見事です。

#3










白眼の真ん中に黒眼がちょこんとあるので、このコワモテさんにも

どことなく愛嬌が感じられます。

#4










<ヤマセミ>

深山幽谷に棲むと言われていて、滅多に見ることができないはずのヤマセミです。

#5


でもここは札幌郊外の住宅街、このヤマセミが縄張りにしている川の岸辺は

遊歩道になっていて、ご近所の人が犬を連れて散歩したりマラソンをする人も

いる場所です。何度も言いますが、札幌ではこんなところで幻のヤマセミが

見られることに驚いてしまいます。散歩している人に聞いても

「ああ、ヤマセミね。普通にいるよ。別に珍しい鳥じゃない」

う~む、札幌恐るべし!










<マガモ>

私が住んでいる外房ではマガモは冬鳥ですが、札幌では夏でも普通に

見ることができます。

さてこのマガモ、クチバシをよく見てください。本来は鼻の穴ですが、

これを目に見立てると別の顔が見えてきませんか?

ある種騙し絵のようにも見えて笑ってしまいます。おまけにクチバシの

先には鼻まであるかのようで・・・

#6










<オシドリ>

「情熱の恋」、オシドリのオスによく似合う言葉かもしれません。こんなにも

煌びやかな野鳥は、日本ではそんなに多くはないように思います。

#7










川の中でのふたりきりのデート、寄り添うふたり、なんとも楽しそうです。

このふたりも間違いなく、人間と同じようにお互いに恋心を抱いているんだと

思います。

#8










こちらではデート中のふたりに小さな女の子が何か食べ物を投げ与えたました。

「なんだ、これ?」 思わずふたりともガン見!

#9










すかさずそれをメスがペロリと食べてしまい、オスが、「今食べたよね? 自分ひとりで!」

 「え? なんのこと? 私知らないわ」

メスのとぼけ顔が秀逸でした。でもクチバシの端には食べかすが・・・

#10










発情期のオスは見事に綺麗ですが、このオレンジ色の銀杏羽は特によく目立ちます。

これは翼の一番根元にある三列風切りで、これを立ててメスにアピールしているんですね。

#11










頭頂部も凝った色合いで、後頭部を膨らませてメスへアピールする姿はどこまでも

恋に一途のようです。

#12










オスは水浴びもダイナミック! 仕草の全てがメスへのアピールなんでしょうね。

#13










それに引き替えメスの水浴びは、慎ましやか、お淑やか、そのもの。

#14










メスはオスの艶やかさとは裏腹に、とってもシックで清楚です。体全体の色使いにも

細やかなセンスが感じられます。面白いことにメスの目にはヒナの頃にあった過眼線が、

白く色を変えて残っています。これも彼女のチャームポイントになっているようです。

♪メガネ美人さん♪

#15










<オシドリの子育て>

オシドリ母さんがたくさんのヒナを連れて歩いています。ヒナは11羽写っていますが、

お母さんの後ろにもう2羽ついてきています。ここで写真を撮っていた人の話によると、

最初ヒナは15羽いたとか。

#16


オシドリは母親がひとりで子育てをします。父親はどうしているかというと、

新しい恋の相手を求めてどこかへ行ってしまうんです。「おしどり夫婦」という

言葉とは裏腹に、これがオシドリ流の生き方! 人間がとやかくいう筋合いの

ものではありません。彼らはこうやって子孫を繋いできたのですから。









季節は6月、今日も今日とてオシドリ母さんがヒナたちを連れて泳いでいました。

#17


オシドリ母さんが子育てしているここは北大工学部の大野池。たくさんの人に

見守られて安全に子育てしていますが、それでもヒナの数はずいぶん減って

しまいました。北大には大きな木がたくさんあって、カラスもたくさん

棲みついています。そのカラスにヒナが狙われてしまうようです。

そんなことも計算に入れて多くのヒナを産んでいるのでしょうが・・・

これは自然が生態系のバランスを保つための巧みさだと思うのですが、

人間から見るとちょっと厳しい現実かも。










子供たちも母親にピッタリ寄り添って、仲良し家族の微笑ましい風景です。

そういう警戒心もあってか、きちんと最後まで生き残る子はいるようです。

母も子も強し!

#18










北海道庁の池でも同じような光景が見られます。白いメガネをかけたお母さんの顔が

凛々しいですね。

#19










ヒナをアップにしてみると、これがまた可愛らしい顔をしているんです。 ね♪

#20










体の模様は木漏れ日の中なんかにいたりすると、全く目立たない保護色に

なっているようです。

#21


しかし、#6のマガモでも指摘しましたが、この子のクチバシも

鼻の穴を目に見立てると、これまた不気味な顔が見えてきてしまいます。

これがカラスなんかへの威嚇になればいいのですが、どうもそうはなって

いないようです。









それにしても、もうこんな小さなヒナの時から、足には大きくて立派な水掻きが

ついているんです。素早い泳ぎも得意のようでした。

#22


生まれた早い時期から親について泳ぎ始め、自分でエサを採り、自活を始める

ヒナの逞しさだと思います。

シジュウカラやウグイスのように目も開かず、羽毛も生えずに生まれてきて、

巣立つまで親にエサをもらっている鳥とは完全に一線を画しているような感じが

します。










一方こちらはマガモの親子です。マガモもオシドリと同じ時期に子育てをします。

#23


マガモも母親中心の子育てですが、オシドリと違ってマガモの場合はお父さんも

いつもこの子育てのそばにいて、母親の子育てをサポートしているようでした。

この写真には写っていませんが、この時は向こうのスイレンの葉っぱの上で

子供たちを見守っていました。










<<おまけ>>

<ひょっとこの木>

野幌原始林を散策している時に見つけました。思わず「ひょっとこじゃん!」

と思ってシャッターを切ってしまいました。

#24


点が三つ逆三角形に並ぶと人間の顔に見えるというシミュラクラ現象ゆえの

楽しさだと思います。



















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探鳥日和「再掲 野鳥スペシャル 第2弾」

2024-09-07 | 野鳥・探鳥日和
 
   秋来ぬと目にはさやかに見えねども 風の音にぞ驚かせぬる  (古今和歌集)

まだまだ油断のならない暑さが続いていますが、それでも庭ではスズムシが鳴き始め、

吹く風の中にも秋の匂いが感じられるようになってきました。



<シラガウ(カワウ)>

#1


冬になるとロマンスグレーヘアのカワウの若者が現れます。戦国武将の

大谷吉継のようでカッコいいやつです。









#2


しかし、向きを変えた途端にバランスを崩して・・・ 「おっと、危ない!」












#3


でも、なんとか大丈夫でした。吸い込まれるようなブルーアイが特徴的な鳥です。











#4


こちらでは葉っぱの額縁に収まって澄まし顔。












<ゴイサギ(ホシゴイ)>

#5


ゴイサギの幼鳥、ホシゴイです。以前はたくさんいたゴイサギでしたが、

最近はホシゴイも含めて姿が見られなくなってきました。雅な感じのする

上品なサギだけに残念な気がします。











#6


それでも先祖は恐竜、秘めたる猛々しさを感じてしまいます。









<ツグミ>

#7


ツグミは喧嘩っ早い鳥のようです。2羽で争っている場面に時々遭遇します。

今日も今日とてこの調子!











#8


最初は互角に戦っているようにも見えたのですが・・・











#9


すぐに勝敗が決してしまったようです。










#10


負けた方は一方的に追い回されていました。











<シメ>

#11


見事におじさん顔のシメと出会いました。しかめっ面で機嫌も悪そう?











#12


正面顔もなかなかにシュールな頑固親父風!











<セグロセキレイ>

#13


黒いドレスから覗く白い羽が黒を際立たせています。黒と白だけでこれだけの

美しさを表現できるんですね。










#14


シックなブラックビューティ!











<エナガ>

#15


エナガのカップルが楽しそうに遊んでいました。









#16


こちらでは筋トレの真っ最中。









#17


目を剥いて、思いっきり力んでいました。








<カワセミ>

#18


私の周りには比較的たくさんいる美人さんです。









#19


いつまでもいてほしい美人さんです。







<キセキレイ>

#20



水辺の妖精、キセキレイ。こちらも見惚れてしまう美人さんです。








<ホオジロ>

#21


ホオジロが自慢の喉を披露していました。

非常に複雑な鳴き方をする鳥なので、「一筆啓上仕り候」とか

「源平ツツジ、白ツツジ」、「札幌ラーメン、味噌ラーメン」

なんて聞きなされたりします。他にも「ちょっとねーちゃん、

酒もってこい!」なんていう下品な聞きなしまであったりして、

どうとでも聞こえる複雑な鳴き声だけに、みんなやりたい放題の

感があります。










<イソヒヨドリ>

#22


メスのイソヒヨドリです。夕陽を受けて美しく輝いていました。









<ハシブトガラス>

#23


ハシブトガラスが倒木の上でコイを食べていました。

あんたそれ、どうやって獲ったの? 捕まえる瞬間を見てみたかったなー!










<ウミネコ>

#24


波乗りジョニー、現わる!








#25



ウミネコ幼鳥の忍法「水面走り(ミナモバシリ)」!









<<おまけ>>

<シロマダラ>

#26


先日の千葉日報に、市内に住む中学生が自宅の玄関先でシロマダラを捕まえた

という記事が載っていたそうです。シロマダラは夜行性のおとなしいヘビで、

数が少ないせいもあって滅多に見かけることがなく、そのため幻のヘビとも

呼ばれているようです。

そういえば以前私も、このヘビの写真を撮ったことがあるなーと思って

ライブラリーを探してみたところ、この写真が出てきました。5年前に

お隣の庭で撮ったものでした。

アハハ、その当時はそんな珍しいヘビとは知りませんでした。新聞に

載り損ねたかも?























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探鳥日和「再掲野鳥スペシャル第1弾」

2024-08-18 | 野鳥・探鳥日和
 
このところの猛暑に打ちのめされて文明の恩恵にすがって生きているような毎日で、

なかなか撮影散歩に行くこともままなりません。それに加えて、最近の奥の細道では

野鳥の姿を見ることも難しくなってきたような気がします。

私たちがこの奥の細道を歩き始めた30年ほど前にも、もうこの辺にはずいぶん鳥が

いなくなっちゃったよ! と嘆く人がいたものでした。でもまだその頃は、

私の感覚ではずいぶんいろんな野鳥が見られる場所だったのですが・・・

そんなこともあって、私のライブラリーに残っている過去画像の中から、いくつか

再び載せてみたいものを選んでみました。これから何回かに分けて載せてみようと

思いますので、一緒に楽しく眺めていただけたら幸いです。



<サンコウチョウ>

#1


いきなりちょっと荒い画像から始めるのは申し訳ないのですが、この奥の細道で

一度だけ撮れたサンコウチョウ、これが私にとってのナイスショットなものなので、

ご勘弁くださいませ。 m(_ _)m










#2


この2枚の写真を見ていて気がついたことがあります。

この子の足はどこにあるんでしょう? 枝の上には止まっていないようです。

この長い尾羽故に、枝の側面を掴んで止まるしかないんだろうなということに

思い至りました。

東南アジアから子育てのために渡ってくるときには、まだサンコウチョウ♂の

尾羽は長くなっていないのだとか。日本にたどり着くに従って恋心を目覚めさせて

尾羽が長くなって、メスにアピールするようになるのだそうです。

この長い尾羽をひらめかせて飛んでいるカッコいい姿は見たことがあったのですが、

その瞬間を写真に撮ることができなかったのは今思っても非常に残念なことでした。










<カイツブリ>

#3


なかなか水面を離れることがない鳥なので、この写真を撮ったときには面白い場面に

出会えたなーと素直に喜びました。

水に潜ることが得意な鳥で餌取りや敵から逃げる時など、水中を生活の場として

生きています。遠い未来、この子もペンギンのように水の中を素早く泳ぐ飛べない鳥に

なっていくのでしょうか?








#4


そんなカイツブリが着水した瞬間です。

身の回りに大きな泡を作って、どこか自慢げな表情が愉快でした。









<ウグイス>

#5


笹藪の中に同じ笹の葉を編んで、巧みに隠すようにして作られていたウグイスの巣です。

いつもの写真散歩中に偶然見つけたものでした。









#6


親が出ていったのを確認して巣の中をそーっと覗き込んでみると、まだ目が開いていない

真っ黒いヒナが3羽いました。卵から孵って日も浅いのに、親から餌をもらうための

クチバシだけは広く大きくて立派なのに感心してしまいました。









#7


1羽が私の気配を親と間違えて、餌を求めて口を開けました。こういう大きく開いた

黄色い口を見ると、親は本能的に餌を入れたくなるんでしょうね。うまくできていると

思います。









#8


こちらは巣立ったばかりのウグイスの幼鳥です。あどけなさ満載の可愛らしい表情で

こちらを見つめてきました。









#9


美しい毛並みのおとなのウグイスです。ウグイス独特のこのスマートなポーズが

大好きです。









#10


キウイの蔓から大ジャ~ンプ! 










<メジロ>

#11


こちらはメジロの巣ですが、ウグイスの巣に比べるとはるかに頑丈に精密に

できていました。









#12


横から見るとかなりの深さの巣であることがわかります。周りをコケで覆って

目立たないようにカムフラージュしているのがお見事です。

おまけに巣をかけているキンモクセイの葉っぱまでつけて、その用意周到さも

さすがです。









#13


庭の木の枝にミカンをぶら下げておいたら、待ってましたとばかりにやってきて

くれたメジロくん。









#14


舌を上手に使ってミカンを食べていました。









<コサギ・チュウサギ・ダイサギ>

#15


低空で飛ぶコサギ、砂浜に映る影に注目してください。ハートを真っ直ぐ射抜く

恋の矢とか? 川中島で上杉謙信の刃をかわした武田信玄の軍配とか? 

形の美しい面白い影が撮れました。









#16


静かに佇む孤高のチュウサギ仙人、瞑想に耽る高僧のような風格も感じられて・・・









#17


顔の青さと背中の飾り羽根に恋の兆しを見せながら、優雅に飛び立っていったダイサギ。

迫力のある飛び立ちが美しいサギです。









<キジ>

#18


隣のオニアザミと背比べをしている青春真っ只中のキジくん。色鮮やかなこの立ち姿が

メスにアピールするための自慢の矜持です。








#19


飛ぶよりも走ることが断然得意なキジくん、走るときには頭を低くして

ティラノサウルス走りで突っ走ります。その速度は時速32kmにも

達するとか。ウサイン・ボルトといい勝負かも。








#20


こんな大きな体の割には翼はかなり小さいですよね。それになんといっても

この大きな下半身、走ることが得意な鳥だということがよくわかります。









<コジュケイ>

#21


キジと同じ仲間のコジュケイです。「チョットコイ! チョットコイ!」と誘う割には

用心深い鳥です。すぐに逃げてしまうので写真に撮りづらい御仁です。









<マヒワ>

#22


私の周りにカワラヒワはたくさんいるのですが、マヒワはまず見る機会がありません。

今のところ私にとってはこの時が最初で最後の出会いでした。










#23


色鮮やかな黄色が目立つ美しい鳥です。カワラヒワと同じく群れを作る鳥ですが、

この子は具合が悪いのか、ただ1羽で佇んでいました。








<カケス>

#24


地声は「ギャーギャー」とうるさいだけの鳴き声ですが、意外にもモノマネ名人の

鳥でもあったりします。私も子ネコの鳴き真似を聞いたことがありますが、他にも

いろんな鳥の鳴き真似とか救急車のサイレンとかカメラのシャッター音とか、

落語の新宿末廣亭にも色物の名人師匠として出られそうな腕前を持っている鳥です。

この写真で見ると、翼も独特の構造をしているようですね。興味深い鳥です。









<オシドリ>

#25


地元の万木堰で撮った写真ですが、この辺ではかなり珍しい鳥です。ましてやオスだけで

3羽もいるのを見たのは初めてでした。札幌では北大構内をうろうろしている姿をよく

見かけるありふれた鳥なので、地域差の妙を感じてしまいました。


















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奥の細道雪景色・おたる水族館のおねだりアザラシ・小樽運河の遡上サケ

2024-08-03 | 心はいまも札幌原住民
 
このところの猛暑のせいで、のんびりと写真散歩を楽しむこともできずにいます。

なので今回は、ライブラリーからの写真を載せてみることにしようと思います。

涼しげな風景、楽しい光景、珍しい出来事を、再掲も含めて選んでみました。


<奥の細道 雪景色>(新掲)
              (2024.01.14 撮影)

滅多に雪の積もらないここ外房でうっすら雪化粧、奥の細道での風景です。

今年の冬の雪景色で、ほんのひとときでも暑さを忘れていただければ幸いです。

#1










杉の木に降った雪ですが、雪国育ちの私にはモミの木に降り積もった大小の

クリスマスツリーのようにも見えてしまいました。

#2










いつもの歩き慣れた道筋も、雪景色のおかげでいくぶんメルヘンチックな

雰囲気が漂っているような気がします。

#3










木漏れ日の中、風に吹かれた粉雪が舞い降りてきました。フキの葉の下に住むという

アイヌ伝説のコロボックルが出てきそうな場所にも見えます。

#4










降った雪が日差しを受けて溶け始め、ネイチャーセンターの建物や後ろの森を

幻想的に包んでいました。

#5












<おたる水族館のおねだりアザラシたち>(再掲)
                 (2013.09.11 撮影)

以前にも載せたことがあるおたる水族館の海獣エリアでの楽しい光景です。

ここはアザラシに餌をあげることができるエリアです。母娘と思しきふたりづれが

やってきました。

早くもアザラシは水面を前ヒレで叩いて、盛んに”餌くれアピール”をしています。

#6










お母さんがトングでつまんで、コマイ(北海道ではカンカイといいます)らしき

餌を与えていました。アザラシたちも猛ダッシュ。

#7










と、その時1羽のカモメが素早く餌を横取り!

母娘ビックリ! アザラシ呆然! カモメは餌をくわえて悠然と飛び去って

いきました。

ここに居ついているカモメやウミネコたちは心得たもので、いつも虎視眈々と

こういうチャンスを狙っているようでした。

#8










一方こちらでは小さな男の子がアザラシに餌をあげようとしています。

アザラシたちも「大丈夫かな? ちゃんとくれるかな?」と心配そうに

見ています。なんとも微笑ましい光景でした。

#9









熊牧場のクマでも同じような光景が見られますが、アザラシもこんな風に

水面を叩いて”餌くれアピール”をよくします。

誰か1匹がこのアピールをやると他の連中は、側で隙を窺う横取り部隊と

化すようです。アピールを1匹に任せることで餌が飛んでくる場所が

限定されるため、狙いやすくなるんでしょうね。賢い連中です。

#10










ほ~らね!

#11










こちらでもナイスキャッチ! なんとも愉快な連中でした。

#12












<小樽運河の遡上サケ>(再掲)
               (2012.10.22 撮影)

今は観光用として残されている小樽運河です。運河の手前には遊歩道もあって

観光客に人気ですが、小樽市民もよくここを散策していたりします。

今日も今日とて、遊歩道の一角で写生をしているおじいさんがいたり、

そのすぐそばではオオセグロカモメの若鳥がその様子を眺めていたり・・・

のどかな日常が流れている場所でもあります。

ムード満点のガス灯も印象的です。

#13










橋の上にも、運河巡りのボートにも観光客がたくさん来ています。橋の上、

左側にもガス灯が建っていて、古くから開けた街の面影が漂っています。

#14










さてここは小樽運河に注ぎ込む小さな街河川です。本来小樽運河にサケが遡上して

くることはないのですが、この年に限ってサケが上がってきてしまいました。

海に下って大きく育ったサケは生まれた川を目指して戻ってきます。川の近くまで

来るとそこの海岸にしばらく留まって体を真水用に作り替えます。そのため体の色も

こんな風に変わってしまうんですね。

それにしてもこの年に限って、なぜ運河なんかに迷い込んでしまったんでしょう?

#15











迷い込んでしまったサケたちはここで産卵もしたようですが、こんな街中の

浅い川ですから、カモメやウミネコ、マガモたちに卵を食べ尽くされて

しまったようです。サケ自身もこのウミネコたちにつつかれたりしていました。

哀れなサケたちでした。

#16








産卵を終えて力尽きて命を終えたオスの姿もありました。

川を遡上し始めたサケはもう脂分も抜けてパサパサになってしまい、食べても

全く美味しくないものになってしまいます。”ほっちゃれ”と呼んで誰も食べない

サケです。

死んだサケも本来は次世代の生き物たちへの糧になっていくはずですが、

こんな川ではそれもままならないことだろうと思います。なぜこんなところに

迷い込んでしまったんでしょう?

地元テレビのニュースでも報道されていましたが、原因はよくわからないようでした。

なんとも不可思議な出来事でした。

#17




















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トンボの季節

2024-07-21 | 小動物・虫・魚 & more
 
今回はここ最近見かけたトンボを中心にして載せてみました。


<ハグロトンボ(♂)>

ハグロトンボはオスメスともに姿形の美しいトンボだと思います。カワトンボの仲間らしく

水辺近くでよく見かけます。

#1










小さくて美しい割にはけっこういかつい顔立ちをしています。肉食性の虫ですから

さもありなんです。

#2










止まった瞬間はまず羽をピタッと閉じます。

#3










その後すぐに自慢の羽を誇示するかのように大きく開いてアピールします。

#4










イトトンボの仲間だけが、このように羽を立てて止まることができます。他の大きな

トンボとは羽ばたくための筋肉の構造が違うんでしょうね。飛び方も、蝶々のように

ひらひらと優雅な舞を舞っているようです。

#5










止まってすぐに何度か羽を開くと、やがて羽を閉じて開かなくなります。ちょっとひと休みと

いった感じなんですかね。

#6










<シオカラトンボ(♀)>

ご存じメスのシオカラトンボです。メスは別名ムギワラトンボとも称されます。

#7










<オオシオカラトンボ(♀)>

吾輩はオオシオカラトンボである。別名はまだない。

#8










存在感のあるトンボです。

#9










<コシアキトンボ(♀)>

コシアキトンボです。コシアキトンボもシオカラの仲間と同じく羽の先端や付け根が

黒くなっています。

#10










ご覧のようにメスの尻尾の付け根は黄色くて、ちょっとオオシオカラのメスに似た

色合いをしています。

#11










<おにやんま君>

一見、オニヤンマに似ています、が・・・

#12










オニヤンマの模型の”おにやんま君”です。私は寡聞にして最近まで知りませんでしたが、

世間の一部の人たちの間では結構流行っているそうです。

蚊などの虫除け効果があるというのが謳い文句だそうですが、少なくとも蚊がわんさかいる

ここ里山の地では、あまりその効果は期待できなさそうです。

#13










お腹側に安全ピンがついていて、上の写真のように帽子や服の肩なんかに止まらせることが

できるようになっていますが、背中にも吊り下げるための輪っかがあって鞄なんかにも

吊り下げることができるようです。顔もかなり本物に似ていますね。

#14










強度的な問題からか前後の羽は一体構造になっていますが、それでも模様は本物を

意識したものになっていて、よくできているようです。

遊び心のある楽しい昆虫グッズだと思います。

#15










<シオヤアブ(♂)>

シオヤアブのオスはお尻に白い毛のぼんぼりがあり、これを塩の塊とみなして塩屋虻と

名付けられたとか。

オニヤンマやスズメバチをも狩ってしまう獰猛な虫のようです。恐ろしい羽音を立てて

飛び回っている姿をよく見かけますが、吸血性ではないのでちょっかいを出さなければ

襲ってくることはなさそうです。

#16










<ハンミョウ(♂)>

ハンミョウはご覧のように色鮮やかな虫です。人の歩く先先へと飛んでは止まったりを

繰り返しますので、別名ミチオシエとも呼ばれています。本当に道案内をしているように

見える楽しい虫です。でも正面から見ると鋭い顎があって、肉食性のかなり獰猛な虫では

あるのですが。

#17










<キボシアオゴミムシ>

地面を直線的に素早く走っていく虫を見つけたので、一瞬止まった瞬間を狙って

撮ってみました。帰って調べてみると地表徘徊性甲虫のキボシアオゴミムシの

ようでした。地表徘徊性甲虫というように、素早い速さで走っていく姿に目を

奪われてしまいました。初めて目にする虫でした。

捕まえると臭いにおいを出すオサムシの仲間だそうです。

#18









<<おまけ>>


<ヤマユリ>

1ヶ月ほど前に撮影したものです。この花はまだ咲き始めたばかりの初々しい姿を

しています。雄蕊がまだ若々しくピンとしています。

濃厚な甘い香りが漂っていました。

#19










同じ花の1週間後です。妖艶な雰囲気が感じられるようになってきました。

雄蕊も大人の色香を持ち始めたようです。

野に咲く花の中では飛び抜けて絢爛豪華な花だと思います。

#20





















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ピッピとご近所のネコたち

2024-06-26 | 猫・ネコ・ねこ・にゃんこ
 
しばらくぶりのピッピ(♀)です。

あともう2ヶ月もすると13歳になります。威風堂々、貫禄のおデブちゃんです

(飼い主反省!)。

#1










ぺろりと舌舐めずり。 唯我独尊、怖いものなし、といった風情で歩いていますが、

実際には怖いものだらけの臆病者です。

#2










ピッピは外に出ると必ず、他のネコの匂いを嗅ぎます。自分の縄張り点検の

一環です。

#3










特にこんな風に飛び出した一本草の匂い嗅ぎはマストです。

こんな恍惚の表情にもかわいらしさを感じて撮影してしまうのは、

飼い主ならではの欲目ですね。

#4










体重6kg超えのデブネコなので、よくこんな風にベチャっと寝っ転がります。

体型的に楽なことと地面の暖かさも相まって、きっと気持ちがいいんでしょうね。

#5










しかしもうこうなると礫死体のようで不気味です。

#6










家の中でよくやるパンダ座り! 「よぉっ!」 おデブゆえの座り方です。

#7










そして得意の壁際族! この姿勢が落ち着くようです。

#8










この窓際もお定まりのポジション! ここで外の見張りをよくやっています。

以上、ピッピの平和な日常でした。

#9










<ご近所のネコ その1>

黒い方がカンキチ(♂)、茶色い方がチャンコ(♀)。血縁関係はないのですが、

同じ家に飼われている仲良し兄妹です。

#10










ご覧のようにとっても仲良しです。カンキチは頼れる兄貴分なんです。

#11










<ご近所のネコ その2>

こちらも人なつこいしまちゃん(♂)です。ご主人と一緒によくうちの前を

散歩するので、私とも顔馴染みです。

#12










ずんぐりむっくりの寸詰まりスタイルに彼のかわいらしさが溢れています。

#13










ご主人との散歩だけでなく、ひとりでもよくうちに来ては車の下に寝そべって

いたりします。

#14










<ご近所のネコ その3>

また別の家のご主人と散歩中のティーナ(♀)です。尻尾を立てているのは

私への挨拶ではなく、ご主人と歩いていることの喜び表現です。

この子もうちの前の道が散歩コースなのでひとりでもよくやって来ては、

うちの庭を我が物顔で闊歩している行動範囲の広いネコです。

#15










ご主人との散歩中でもこんな風に寝転がったりして余裕のよっちゃんです。

最近よくうちの庭に出没するようになったキョンを追い回したりもする、

頼もしい武闘派ネコちゃんです。

#16













<<おまけ>>

<アカボシゴマダラ>

最初はゴマダラチョウかと思ってカメラで追いかけてみましたが、後で写真を見てみると、

どうも春によく見られる白化型のアカボシゴマダラでした。せっかく期待して撮ったのに

残念でした。

#17










アカボシゴマダラは放蝶ゲリラによって関東地方に持ち込まれた特定外来生物で、

在来種に対する強い圧力になることから忌避されているこまったちゃんです。

#18










<オオヨシキリ>

今の季節、私の周りで盛んに鳴き叫んでいる賑やかボーイのオオヨシキリくんです。

#19









「ギョギョシ、ギョギョシ!」と、まさに青春真っ只中。

#20










<ホオジロ>

私のすぐ目の前を小鳥が飛んでいきましたので、急いでカメラで追いかけて

みました。

#21










すぐ近くの藪の上に止まりました。どうやらホオジロのようです。

#22










でも運の悪いことに、見事にヤブカラシに邪魔されてしまいました。残念。

ちなみにこのヤブガラシの別名はビンボウカズラといいます。なんか納得して

しまうのは私だけでしょうか?

#23










非常に複雑で饒舌な鳴き方をしますので、「一筆啓上仕り候」という聞きなしが

献上されています。本当にそう聞こえるかどうかは難しいところですが、そういう

格調高い聞きなしもむべなるかなという気がします。いずれにしても一度聞いたら

忘れない鳴き声だと思います。

#24



















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いまや野良ネコよりも遥かに数が多くなってしまったキョンが、なんと・・・

2024-05-31 | 小動物・虫・魚 & more
 
いまや野良ネコよりも遥かに数が多くなってしまったキョン! ネイチャーセンターの

すぐそばの森に、何匹かのキョンが群れている場所がありました。

あるときは一緒にいたメスが素早く逃げ去ってしまい、若いオスだけがひとりポツンと

取り残されて・・・ 

私と目が合ってしまいました。

#1










彼も逃げようと向きを変えます。

#2









そしてスタコラ逃げ出しましたが、この時の彼の尻尾に注目してください。お尻にペタッと

付けたままです。(この話は後述)

#3










またあるときは3匹で仲良くたむろしていました。この時も私に気づいた1匹が

素早く逃げてしまったので2匹しか写っていませんが。

#4










手前のメスが起き上がって逃げようとしています。奥のメスの方は余裕の

よっちゃんといった顔で私を見つめています。成熟した百戦錬磨のメス

なのかもしれません。額の黒い模様も立派です。

#5










手前のメスが逃げ出しましたが、この子の尻尾もペタッとお尻に張り付いたままです。

#6










今までに出会ってきたキョンたちはみんな、逃げるときはこんな風に

尻尾を立ててお尻の白い毛を目立たせていました。これは仲間に危険を

知らせるためのものだと思っていたのですが、ここのキョンたちは

みんな尻尾を伏せたままでした。ナゼ?

また新しい疑問が湧いてきてしまいました。

#7









そんなことを考えていたら、ある日、うちの庭にキョンのフンがあるのを

発見してしまいました。あずき粒大のフンがそこここに。

ついにうちの庭にもやつがやって来てしまったかと思い、暗闇でも映る

赤外線カメラを庭に設置して様子を見てみました。

#8










赤外線カメラに写っていたのは、庭の鉢植えのリンドウの葉っぱを

食べているメスのキョンでした。

#9










カメラを気にすることもなく、堂々と庭を歩き回っています。

#10










そしてもう1匹、左のツノが折れたオスとペアでうちの庭を歩き回っては、

そこらじゅうの草を食べ歩いているようです。その後も夜な夜な何度も出没

している姿を確認することができました。

今後ミニトマトやピーマンが育ってきたら食べられてしまうかもと心配して

いるところです。

#11










しかもこいつら、夜中だけではなく朝4時すぎ、明るくなってからも平気で

庭を歩き回っているようです。

#12










まさか、うちの庭がいつの間にか動物園になってしまっていたとは

思ってもみませんでした。ショック!!!

#13










でもこの赤外線カメラに面白い映像も写っていました。

カメラのすぐ目の前に立ったメスのキョンが・・・

#14










目のすぐ下にある臭腺をパカッと開きました。(この特徴から

キョンのことを四つ目ジカと呼ぶこともあるそうです)

#15










そして、めちゃくちゃ長い舌でその臭腺をぺろりとひと舐め。

#16










1度口を閉じて・・・

#17










今度は臭いの付いた舌で頬をひと舐め、頬に臭いを付けているようでした。

この後、臭いの付いた頬をあちこちに擦り付けて縄張りを主張するんで

しょうね、きっと。 う~む、ケシカラン!

#18




ちなみにこの赤外線カメラは動画で撮っていますが、そこから切り出した

スチール写真として載せてみました。












<<おまけ>>

<その1 ハンショウヅル>

奥の細道をいつものように散策中、かみさんが笹の葉の上に落ちていた花片を

目ざとく発見、すぐにハンショウヅルと気づいて上を見上げると、しっかり

咲いていました♪

#19










今年は見つけられないなーと思っていたハンショウヅルでしたが、

季節の終わり頃になってやっと見つけることができました。

私たちが毎年季節になると探してしまう大好きな花なんです。

#20










もうこの花にとっては季節の終わりなので、タネができかかっていました。

同じキンポウゲ科のセンニンソウやテッセン、クレマチスを思わせるタネに

なります。

#21










<その2 白いワンコ?>

普通のモンシロチョウですが一瞬白いワンコのようにも見えてしまい、

ちょっと和みました。

#22






















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探鳥日和「三鷹。。。サシバ、ハイタカ、ミサゴ + 月に川鵜」

2024-05-15 | 野鳥・探鳥日和
 
今年万木の森では、渡ってきたサシバの子育てが期待できるかも知れません。先日来、何度か

飛んでいる姿を見かけますし、姿を確認できない時にも「ピックィー、ピックィー」という

鳴き声が聞こえています。

そして今回は2羽で仲良く飛んでいる姿も見ることができました。番になったのかも、と思うと

期待が高まります。

今回はそのうちの1羽を撮ることができました。

#1










♪ピックィー、ピックィー♪ 饒舌に鳴きながら飛んでいきます。

#2










サシバはタカらしい鋭い目をしていますし、足もしっかり出したままで野性的な感じも濃厚です。

#3










枝深い木々の中に飛び込んでいきました。ここに巣があるのでしょうか? これからも注意深く

見守っていきたい場所です。

#4










また別の日にも悠然と滑空するサシバと出会うことができました。

#5










サシバに限らずタカの飛翔姿はどのタカも美しいと思います。

#6










上空を何度も旋回して楽しませてくれました。

#7










やがて方向を変えると森の中へと・・・

#8










そして最後は森の緑の中へと溶け込んで、消えていってしまいました。

#9











ある日のことでした。森の中に開けた青空の下、1羽のハイタカが静かに旋回していました。

#10










ハイタカは比較的小さなタカですが、いかにもタカらしい勇姿です。

#11










下面の模様がとっても繊細です。足もサシバと違って体の中に仕舞われているように見えます。

#12










ハイタカが方向を変えて飛び始めた時に、面白い光景に遭遇しました。

#13









ハイタカの後ろから突然このミサゴが現れたんです!

#14










そのままハイタカを追いかけ始めました。

それにしてもこの体格差、同じタカとは思えないミサゴの巨大さ! 素晴らしい場面に

行き合いました。

#15










ミサゴはハイタカを全く相手にせず、悠然と飛び去っていきました。

「燕雀いずくんぞ 鴻鵠の志を知らんや」 格の違いを感じさせられた場面でした。

#16










歌川広重の浮世絵に「月に雁」があります。高価な切手デザインに使われたこともあって、

昔からその切手も有名でした。そんな絵を意識して「月に川鵜」を撮ってみました。

ま、だからどうした? という絵ではありますが・・・ m(__)m

#17

























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