里山の風に吹かれて

千葉県は外房の里山に暮らしています
 
身近な自然の中で見かけた”花鳥風月”を

綴っていけたらと思っています

探鳥日和「セグロセキレイの巣立ち雛」

2024-05-07 | 野鳥・探鳥日和
 
いつものようにかみさんと奥の細道を散策していると、目の前にセグロセキレイの親子が

わらわらと飛んできました。

#1










おっかさんセキレイと巣立ったばかりの雛たちのようです。

#2










そこへ雛がもう1羽飛んできました。

#3










それにつられたかのように、先の2羽も飛び立ちました。

#4










結局雛たちは全部で4羽いるようです。

#5










道の先の方にはおとっつぁんセキレイもいました。一家揃って巣を離れて、雛たちに

これからの生きていく術を教えているようでした。

#6










その翌日には、同じ場所でおっかさんによる給餌風景に遭遇しました。

雛が目一杯口を開けて餌をねだっています。

#7










あっ、餌を落っことした!

#8










おっかさんが、落とした餌を拾いなおします。その間にも雛の方は目一杯口を

開けたまま。可愛らしい姿です。

#9









「はい、食べなさい!」

#10










「どう、美味しかった?」

#11










「まだ足りな~い! もっと食べたいよ~!」

#12










「はいはい、それじゃあちょっと待ってなさい!」

#13



そんな会話を連想させる微笑ましい光景でした。











<<おまけ>>

今年もうちの庭でモモイロタンポポがたくさん咲きました。

#14










毎年タネを蒔いて咲かせていますが、毎年可愛らしい花だと自画自賛してしまいます。

#15

















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里山の山野草2024春 その2

2024-04-25 | ここ里山の草花あれこれ
 
前回に引き続き春の山野草です。


<メギ>

昨年初めて見つけたメギの花、花期が1週間程度と短いため今まで気が付かなかった花です。この花が

醸し出す古風な雰囲気に惹かれてしまいました。

#1










慎ましやかな小さな花だけでなく葉っぱの形も独特で、こちらにも目を奪われてしまいます。

#2










花も葉っぱも小さいのに不思議な存在感を感じる低木です。

#3










昨年見つけて興味を持ったので、このメギの木を1年間見続けてみました。

秋になると真っ赤な小さい実が成りました。

#4










実の形も可愛らしくてこちらもユニークです。

#5










実の成熟と前後して葉っぱも紅葉しはじめました。

#6










暖かい外房の地にある割には色鮮やかに紅葉しますが、如何せん、葉っぱが小さいために

それほど見事な大紅葉という風情にはなりませんでした。

#7










やがて冬になって葉を全て落とすと、この木の真骨頂が現れてきました。

この鋭くて立派な棘です。この棘のおかげでコトリトマラズとかコトリスワラズなんていう別名が

あったりします。同じ仲間にはヘビノボラズなんていうのもあったりしてなかなか楽しい木です。

まぁこんな棘なんか小鳥にしてみれば気にもせずに止まれると思いますが、でも腰を下ろすと

ちょっと痛いかな?

#8










その同じ枝に、春になって若葉が芽生えて来たところも撮ってみました。段々と棘が隠れて

目立たなくなっていきます。でも棘に気づかずうっかり触ると、アブナイ!

#9










<カキドオシ>

花の形がムラサキサギゴケやトキワハゼに似ていて、なかなかユニークな花です。 加えて、

葉っぱの形も面白いと思います。

蔓が垣根を通り抜けて伸びていくのでこの名前があるとか。逞しい生命力を感じる植物です。

#10










<ネコノメソウ>

以前はたくさん生えていた場所でしたが、イノシシに荒らされてほとんど姿を消してしまいました。

大好きな花だけに残念です。

#11










<ヤブレガサ>

面白い植物を見つけました。ヤブレガサです。でも今年は見つけるのが遅かったため、

もうすでにその面影はありません。立派なパラソルになってしまいました。

#12










そこで、ずいぶん以前に載せた写真を再掲してみました。葉っぱが開く前の芽生えの姿が

いかにも破れ傘という感じがします。傘張り浪人とか番傘、蛇の目という世界観を

思い起こさせてくれる草のような気がします。

来年は是非とも葉が開く前の様子を撮ってみたいと思っています。

#13










<タラノキ>

タラの芽として食べるには育ち過ぎましたが、立派なタラノキです。茎の棘を見ると、

人を(猿を?)寄せ付けないこの木の強固な意思がひしひしと伝わってきます。

#14










<コウゾ>

和紙の原料になる木です。初夏にオレンジ色の甘い実が成りますが、美味しいと思えるかどうかは

人によって意見が分かれるような気がします。でも私のような門外漢にしてみると、花が咲き実が

成るその一時期にだけ存在を感じる木のように思ってしまいます。

#15










<ヤマツツジ>

多分ヤマツツジではないかと思います。藪の中にこの一輪だけ咲いていました。雌蕊が長いこと! 

開いた花びらと相まって、ゾウさんの鼻のようでした。

#16










<<おまけ>>

もうほとんどシルエット状態ですが、今年も繁殖のために渡って来てくれたサシバです。

盛んに「ピックィー! ピックィー!」と鳴きながら飛んでいましたので本人確認が

できました。

残念ながら綺麗な写真は撮れませんでしたが、今年も出会えたことが素直に嬉しかったです。

#17



















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里山の山野草2024年春 その1

2024-04-10 | ここ里山の草花あれこれ
 
春の里山に今年も山野草が咲き始めました。


<ウラシマソウ>

ウラシマソウの芽吹きです。この花にとって象徴的な釣竿が最初に顔を出します。

#1










その次に畳まれた葉っぱが顔を出し・・・

#2










その葉を広げていきます。でも同じ仲間のマムシグサとは違って、葉っぱと釣竿を持つ手(仏炎苞)は別の茎に生えます。

#3










ここまで育つとそれがよくわかります。

#4










最後はこんなふうに威風堂々の迫力ある姿に成長します。大きな葉っぱを差し掛けられて、

まるで乳母日傘(おんばひがさ)のようにも見えます。

それにしてもこの釣竿、何のためにあるのだろうとずっと不思議に思っていたのですが、

昨年ブログのお仲間のひめねずみさんにその答えを教えて頂きました。

数年前に神戸大学の研究者によって解明されたそうで、この竿は特定のキノコバエ類にだけ

誘引効果があるのだとか。この釣竿でちゃんと釣りをしていたんですね。下記に詳しい情報が

載っていますので、興味のある方は覗いてみて下さい。

https://www.kobe-u.ac.jp/ja/news/article/2022_06_28_01/

#5










<クロモジ>

毎年咲くのを楽しみにしている花のひとつです。

#6










とっても清楚な感じがする可憐な花です。

#7










萌え出る葉っぱにも美しい魅力があります。

#8










<ニリンソウ>

たくさんで寄り添って咲く花です。毒草の宝庫であるキンポウゲ科のなかでは珍しく、

若葉を食べることができる山菜です。でもこの葉っぱはトリカブトにも似ていますので

注意が必要です。

#9










ひとつの茎にふたつの花をつけるのでこの名前がありますが、なぜか同時には咲きません。

このふたつもお隣さん同士の別の茎のものです。

#10










中にはピンクがかった花びらのものが少数あるので、いつも探してしまいます。

#11










<ミツバアケビ>

花の色が濃いミツバアケビです。逆光で撮りたくなってしまう花のひとつです。

#12










<キブシ>

舞妓さんの簪を思わせる花です。このときはちょうどアカタテハが吸蜜に来ていました。

#13










アカタテハは成虫で冬越しをしますので、春一番に咲き始めるキブシの蜜は美味しい

ご馳走なんだろうと思います。

他にもミツバチをはじめいろんな虫が吸蜜に来る、虫たちに人気の花です。

#14










<シャガ>

なかなか妖艶な花ですが、とにかく繁殖力が強いのでうっかり庭に植えたりすると

蔓延ってしまい、非常に厄介な花です。

日本のシャガは3倍体の植物で、ヒガンバナと同じくタネができないクローンだ

そうです。原産地はどちらも中国だとか。

#15










<オトメツバキ>

これは山野草ではありませんが、とにかく美しい花なので毎年撮ってしまいます。

#16










この妖しげな美しさに魅せられてしまいます。

#17










<ビロードツリアブ>

今年も出会うことができました。春のほんの数週間の間しか出会うことができない

幻のハナアブです。

#18










ちょっと引いてみるとこんなところに止まっています。周りにもっと目立たない場所が

たくさんあるのに、なぜよりよってこんな目立つ場所に止まるんでしょう? 

平らで止まりやすい場所を優先しているのかもしれません。捕食者に襲われない自信が

あるのかも?

#19





















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探鳥日和「うちの庭にやってくるジョビオくんとヒヨちゃん」

2024-03-13 | 野鳥・探鳥日和
 
ジョウビタキのオスのジョビオくんです。この冬は彼がうちの庭の周辺を縄張りにしていますので、毎日の

ように顔を合わせることができます。

ジョウビタキは縄張り意識の強い鳥で、冬のこの時期はオスもメスもそれぞれ餌場確保のために自分だけの

縄張りを持ちます。それでもジョウビタキはあまり人間を恐れない友好的な鳥なので、今回はそんな、

うちの庭のジョビオくんを撮ってみました。

#1










杭の上に止まって、左目でじーっと地面を見ています。

#2










そして素早く地面に飛び降りました。

#3









降りるとすぐに、地面から私を見つめてきました。ちょっと警戒しているのかな?

#4










でも危険はないと思ってくれたようで、すぐに餌探しを始めました。ジョウビタキの餌は主に昆虫や蜘蛛

だそうですが、冬には木の実も食べることがあるようです。

#5










虫でも見つけたのでしょうか? 口を開けたままの姿勢で地面をつつきました。

#6










また柵の上に登っては地面をじーっと見つめます。

最初にこの動作を見た時、私のカメラのシャッター音が気になって耳を傾けているのかなと思ったのですが、

どうやら地面を見つめている姿のようでした。

#7










そして再び、地面に向かってダイブ!

#8










背筋を伸ばして堂々の仁王立ち! カッコイイポーズです。「エヘンプイ!」

#9










それでもやはりちょっと私のことも気になるようです。チラチラと私の方にも視線を送りながら餌探しを

していました。

#10










ひとしきり餌探しをした後、木の枝に止まって鳴き始めました。

「ヒッ、ヒッ、ヒッ、ヒッ!」 縄張りを主張する鳴き声なのかもしれません。

#11










私をじっと見つめて、そして私に向かって敬礼!?

#12










別の枝に移ってからも 「ヒッ、ヒッ、ヒッ、ヒッ!」

今年はまだ北へは帰らず、今日現在もうちの庭を元気に飛び回っています。

#13












さて、もうひとりの登場人物(鳥物?)はヒヨドリのヒヨちゃんです。

かみさんが彼のためにリンゴの芯を庭に投げると、待ち構えたようにやってきてはそれをついばんでいます。

#14










でもこれはちょっと大きめな餌だったようで、ヒョイとあおってはみたものの・・・

#15










おっとっと、と、なったもんで、舌も駆使して・・・

#16










パクッとくわえてみますが、どうもやっぱりちょっと大きすぎるようで・・・ 

口いっぱいになってしまって、うまく飲み込むことができないご様子。

#17










再び、ヒョイとあおってはみるものの・・・

#18










う~む、どうもうまく飲み込めん!

#19










なんとか飲み込めるように柔らかくしようとして、またヒョイ!

#20










パク! 少しは柔らかくなってきたか?

#21










今度こそと、ヒョイ! おっと、落ちそう!

#22









パク! 危ない危ない!

#23










そんなことを繰り返しているうちに、結局餌を下に落としてしまい、残念そうに下を見つめます。

でもすぐに諦めたようで、何処かへと飛び去っていってしまいました。まぁいつ来ても餌がありますので、

余裕のよっちゃんなのでした。

#24















<<おまけ>>

今回のおまけはヒガンマムシグサです。

どこにあるのかちょっとわかりづらいのですが、倒木の左右に大小2本が出ています。左の株を見ると

よくわかりますが、上部の特徴的な仏炎苞が最初に出て、その後葉が出てくるのがヒガンマムシグサの

特徴です。

#25










こちらは生え始め、仏炎苞がちょっとだけ顔を覗かせているところです。今のほんの一時期だけに見られる

珍しい光景です。

#26



















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探鳥日和「アオサギとハクセキレイのオートライシズム」

2024-02-15 | 野鳥・探鳥日和
 
春間近の田んぼでトラクターにロータリーを取り付けて、代掻き(しろかき)作業が始まりました。

するとすかさずやってくるのが鳥たちです。今回はアオサギとハクセキレイがたくさん集まっていました。彼らは

トラクターで耕された田んぼに潜んでいる魚やカエル、ザリガニや水生昆虫なんかがお目当てです。鳥たちのこういう行動を

オートライシズム(autolycism)といいますが、冬から早春にかけてこの辺りで普通にみられる楽しい光景です。

#1










三角形のキャタピラーもついていて、重量感もあるなかなかかっこいいトラクターです。鳥たちはこのトラクターを恐れる

様子もなく、すぐそばをうろちょろしています。

最近の田舎ではもうひとつ面白いものがあって、トラクターの向こう側に白いロール状の物が並んでいるのが見えると

思いますが、これは稲発酵粗飼料(稲ホールクロップサイレージ)といって、飼料用の稲穂や茎葉を刈り取って乳酸発酵

させるために置いてあるものです。牛の餌に最適だそうで、近年、秋から冬にかけてこの辺りの風物詩になってきています。

#2










アオサギがトラクターのそばをこんなふうに動き回っている姿は、普段の古老の風格とは裏腹に、とってもひょうきんな

感じがしてしまいます。

#3










ハクセキレイもトラクターを恐れることもなく大勢で来ています。

#4










彼らは小さな水生昆虫やミミズなんかを狙っているのだろうと思います。

#5










アオサギがトラクターが通り過ぎた田んぼを真剣に見つめています。まさにターゲットにロックオン!状態

#6










お見事! ドジョウを捕まえました。

#7










しかしドジョウも体をくねらせて抵抗しているようです。

#8










そんな悪戦苦闘しているアオサギくんのそばにハクセキレイが飛んできました。

#9










どうやらこのハクセキレイくん、アオサギの食事風景に興味がありそうで・・・

#10










すぐそばに降り立ってじっと見つめます。アオサギくんの方はまだドジョウをくわえて四苦八苦。

#11










アオサギくん、やっとなんとか飲み込むことができました。ハクセキレイくんの方は「な~んだ、もう終わりか、

つまんないの!」とばかりに、ぷいっと行ってしまいました。

#12










せっかくの機会なので、ちょっとアオサギくんに注目。

長い冠羽が風にたなびいて・・・

#13










さらに、逆風に吹かれるとまるでタゲリの冠羽のようにも見えて、なかなかダンディな立ち姿です。

#14










そして、立つ鳥跡を濁さず(?)

#15










アオサギはかなり大きなサギですが、体重は1~2kgほどと軽量です。そのためその場からフワッと飛び立つことが

できます。実に優雅な飛び出しです。

#16












<<おまけ>>

春らしい花を4題。

最初はお隣 秘密の花園に咲くフクジュソウです。以前にも書きましたが、フクジュソウの花は蜜を持たず、代わりに

陽の光で花の中を温めることによって虫を呼んでいるそうです。省エネタイプの生き方をしている賢い花のようです。

#17










こちらはうちの庭に咲き始めたクロッカスです。かみさんが好きでいろんな色のクロッカスを植えていますが、

毎年この色の子が一番最初に咲き出します。

#18










そしてこちらの子も1番を競うように咲いてきます。

キャンディーズの「春一番」という歌の歌詞にもあるように、もうすぐ春ですね え! という気持ちにさせてくれる

大好きな花です。

#19










シロバナタンポポも毎年うちの庭を賑わせてくれる花です。冬から春にかけて咲きます。

#20



















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この冬に出会った野鳥たち その3「チョウゲンボウ、ノスリ、カワセミ、土下座するカラス」

2024-02-04 | 野鳥・探鳥日和
 
2月になってカレンダーをめくってみたら、今年が閏年であることに気が付きました。だからと言って何がどうという

わけではないのですが・・・

それでも来年は2月2日が節分、3日が立春になるそうな。省略しますが、これには面白い仕組みがあるようです。



<<チョウゲンボウ>>

さて、再びチョウゲンボウと出会いました。冬にはよくある再会です。

#1










小首を傾げて何やら思案中のご様子、かな?

#2










電柱のてっぺんから電線支えのNGKへと、壇ノ浦の源義経よろしく八艘跳び。

#3










地面を動き回るネズミでも探しているのでしょうか? さすがは猛禽類、真剣な眼差しがカッコいい!

#4










ちょっと近づいてみました。口は開いていますが鳴き声は聞こえませんでした。

#5










つぶらな瞳が可愛らしいタカです。

#6










再び八艘跳び! 

鋭い爪と嘴、こんなところにも猛禽類らしさを垣間見ることができます。

#7










それでもこのまん丸い目には、たまらない愛嬌を感じてしまいます。

#8










そばに邪魔者がいたので(すみませぬ  m(_ _)m )、狩りを諦めて森の中へと消えて行ってしまいました。

#9











<<ノスリ>>

透き通るようにどこまでも青い空、悠然と飛ぶノスリ。翼も尾羽も背中から陽を受けて美しく輝いています。

#10










翼を目一杯広げて飛びながら、一瞬私を見つめます。

ノスリの写真を撮っているといつも感じることですが、ノスリは目がいい鳥ですから、素早く私を見つけてじろっと

見つめられます。でもほんの一瞥するだけで、無害なヤツだとすぐにわかってくれるようです。いつも最高の被写体に

なってくれるタカです。

#11










私に別れを告げ(?)、気持ちよさそうに背に陽を受けてどこかへと飛び去っていきました。

#12











<<カワセミ>>

ネイチャーセンターの蓮田には、冬になるとよくカワセミがやってきます。そんなカワセミが見せてくれる特徴的な

ポーズをいくつか撮ってみました。

#13










小首を傾げて水面を見つめるポーズ。

#14










真っ直ぐ真剣な眼差しで水面を覗き込むポーズ。

#15










上空を警戒して見上げるポーズ。

#16










そして、警戒の鳴き声を上げるポーズ(飛び立つ確率の高い瞬間です)。

#17










また別の日、同じ蓮田で魚を捕まえている場面に行き合いました。

さすがは魚獲り名人、当たり前のように狩りを成功させていました。

#18










捕まえた魚を杭に打ち付けて弱らせます。定石通りの仕草です。

#19










そして、ごっくん!

#20










その後、そばの蓮の枯れ枝に飛び移りました。

『おっとっと!」

#21











でも大丈夫、ちゃんと止まることができました。(だって鳥だもの!)

上の写真と合わせて、赤い脚が印象的でした。

#22










また別の日、寝癖(?)のカッコいい子がいたこともありました。

#23












<<土下座するカラス>>

このハシブトガラス、あたかも土下座しているように見えませんか? 顔つきも何やら謝っているような感じがします。

「お代官様、どうかひらにお許しを!」

#24



















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この冬に出会った野鳥たち その2「カワウ、マガモ、カシラダカ、チバケンケイ」

2024-01-25 | 野鳥・探鳥日和
 
近所の万木堰にいる愉快な連中の冬のヒトコマを捉えてみました。


<<カワウ>>

情熱的なシラガウが妙齢のお嬢さんに恋を囁いているようなので、しばらく見ていました。

#1










なんとなくいい雰囲気のようにも見えたのですが・・・

#2










でもよく見ていると、そうでもなさそうな感じもあったりして・・・

#3
 









どうやらシラガくんの一方通行のような、片思いの様相を呈してきたところに・・・

#4










「あっ!!!」 

彼が私に気づいてしまいました。

#5







彼女はなびいてくれないし、変な奴は見ているし、ということで・・・

「もうこんなところはおさらばじゃ!」

#6









重たい体に鞭打って、エイヤとばかりに飛び出しました。

(ちなみにオスの体重は3kg近くあるそうです)

#7










翼を水面スレスレに羽ばたかせて足で豪快に水を蹴って、バシャバシャと飛び去って行ってしまいました。

#8











その後の彼女の仕草には笑ってしまいました。

「あー、せいせいしたわ! 私、翼が濡れて気持ち悪かったんで乾かしかったのに、もうアイツったらしつこいんだから!」

肉体的にも精神的にも羽を伸ばしたかった彼女でした(笑)。

#9










<<マガモ>>

万木堰には毎年必ずマガモたちがやってきます。地元の人たちはこのマガモのことをアオクビと呼びます。オスの方が

よく目立ちますのでそう呼ばれるんでしょうね。子育てをするメスは、目立たないようにあくまでも地味に徹しています。

以前にも書いた余談ですが、夏の札幌で北大や北海道道庁の池では、このマガモやオシドリが子育てする姿を見ることが

できます。

マガモはキチンとオスメス共同で子育てをしますが、オシドリのオスは、ヒナが孵った後は次のメスを求めてどこかへ姿を

消してしまいます。メスが一人で頑張ってたくさんの子供を育てる姿を、それはそれで微笑ましく見ることができます。

おしどり夫婦という言葉を聞くたびに、このオシドリ母さんのことを思い出してしまいます。

#10









そんな地味なマガモのメスですが、飛んでいる時には翼にオスと同じよく目立つ模様が現れます。この子たちは長距離を

渡る鳥ですから、仲間とはぐれないためにこんな共通の模様を纏っているんでしょうね。

#11











<<カシラダカ>>

スズメによく似た模様のカシラダカです。素早く飛び回っているので、割と見つけにくい冬鳥です。

#12










<<チバケンケイ>>

鉄の鳥、チバケンケイです。季節を問わず見ることができる留鳥です。パタパタパタとけっこう鳴き声はうるさいです。

まず絶対にどんな木にも止まりません。わりとゆっくり飛びますので、写真には撮りやすい被写体です。でも撮ったことに

対する感動は全くないヤツです。

#13










<<おまけ>>

  梅一輪 一輪ほどの暖かさ    服部嵐雪

もうひと月ほど前に 二輪並んで咲いていました♪

まだまだ寒い季節でしたから嵐雪の句が沁みます。

#14























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この冬に出会った野鳥たち その1「チョウゲンボウ、ハイタカ、ジョウビタキ、アオサギ」

2024-01-11 | 野鳥・探鳥日和
 
ここ数年、新年最初はタカから始めるのが吉例となっていますので、今回もタカの仲間 チョウゲンボウから始めてみたいと

思います。



<<チョウゲンボウ>>

精悍な顔をしたチョウゲンボウの若です。猛禽類の割には可愛い顔をしている子だと思います。

#1










チョウゲンボウはハヤブサの仲間なので、ハヤブサと同じように目の下に涙を流したような黒い模様があります。

#2










NGK(日本碍子)の上に止まって眼光鋭く枯れ田を見回していました。

#3










<<ハイタカ>>

 ♬~ 電線に ツグミが3羽 止まってた ~♬

昔々流行った電線音頭を思い出すシーンだなーと思って見ていると・・・(電線音頭はツグミではなくてスズメでしたが)

このツグミたちめがけて1羽のタカが襲いかかってきました。一番左のツグミはいち早くそれに気づいた様子。

#4










どうやら襲いかかったのはハイタカのようでした。でもこの時の狩りは失敗に終わりました。3羽のツグミがバラバラの方向に

逃げましたので、狙いが定まらなかったようです。

#5










上昇しながら悔しそうにしばらく辺りを旋回していましたが、やがてどこかへと飛び去っていってしまいました。

#6











<<ジョウビタキ>>

実をつけたハゼの木に止まっているジョウビタキのジョビ夫くんです。ビックリまなこのような目が面白いですね。

#7










野鳥の写真を撮っていると、よくこういう正面顔が撮れてしまうことがあります。きっとこれは両眼でこちらを見ることによって

立体視ができますので、自分と私の距離を確認しているのではないかなーと、私は密かに思っているのですが・・・

#8










敵(私)との距離は大丈夫だと思ったようで、ハゼの実を食べようと狙いを定めます。ハゼの実は昔は和蝋燭の原料に使われた

だけあって油脂成分が豊富に含まれていますので、多くの鳥に好まれるようです。

#9










えいやっとばかりに、狙いを定めた実を咥えました。

#10










しかしすぐには取れなかったようでちょっとバランスを崩します、が、だいじょうぶ。

#11










自慢げに実を頭上に掲げて、「取ったどー!」

さらには「あいつ(私)との距離もまだだいじょうぶだな」、両眼視しながらそう思っているのかも。

#12










そのまま一気に丸呑みして平然としたすまし顔。そしてやっぱりこのビックリまなこ。

#13










それでも私に見られていることはあまり愉快ではなさそうなご様子。

#14










飛び出しやすい場所に移動して飛び去っていきました。本当はもっと食べたかったでしょうに、私が見ていたせいで

彼には悪いことをしてしまったようです。

#15










一方こちらはジョウビタキのメスのジョビ姫さんです。このジョビ姫さん、なぜか毎年冬になるとこの汚れたガードレールに

止まっている場面に行き合います。よっぽどここが気に入っているんでしょうか? まさに掃き溜めに鶴!

ジョウビタキの寿命は4~5年ともいわれていて縄張り意識も強いようですから、この辺りが彼女の毎年定まった縄張りなのかも

しれません。

#16










<<アオサギ>>

アオサギが止まっているこの一角にだけ陽が当たって、まるでスポットライト浴びているように見えました。「スターにしきの」

ならぬ「スターあおさぎ」!

#17










<<おまけ>>

こちらは「昭和枯れすすき」ならぬ「令和枯れすすき」!

逆光を浴びて枯れ穂が美しく輝いていました♪ 自然がそっと見せてくれた美の極地のような気がします。

#18



















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雲のパレイドリア現象を楽しむ

2023-12-20 | ここ里山の風景あれこれ
 
かなり大袈裟なタイトルをつけてしまいましたが、要は空に浮かんでいる雲が人の顔に見えたり動物に見えたりするのを

パレイドリア現象といいます。今回はそんな現象で遊んでみたいと思います。

私には雲がこんな風に見えましたが、みなさんにはどう見えるでしょう? というお話です。


ある日、私が住む里山の空に面白い雲が浮かんでいました。

左の雲は大型犬の横顔、右の雲はリーゼントにもみあげのエルビス・プレスリーがロカビリーをシャウトしているように

見えましたが、いかがでしょうか?

#1










こちらは空飛ぶアマガエル? 雲に乗って遊ぶワンちゃん? 小さな子供が描いた動物の絵?

#2










ネズミの顔のように見えますが、それでも髪型はサザエさんみたいで。

#3










真っ赤な顔をした子豚ちゃんでしょうか?

#4










ふわふわ巻き髪の幼い女の子が歌を歌っているような横顔。

#5










右手を上げているライオンの子供かな?

#6










よ~く見るとキノコのお姉さんが笑っているように見えるのですが・・・

#7










ダチョウめがけて矢を射たものの、それをダチョウがヒョイとかわした図。

#8










立ち昇る雲が温泉マークのように見え、暖かな温もりさえも感じられます。左の壁のガラスに映った夕陽も綺麗です。

#9










風に流される雲、刷毛でさっとひと筆描いたような達筆感が見事です。

#10










雲の石畳に沿って夕陽が歩いているようです。

#11







夕陽に輝く雲の下を(上を?)トンビが悠然と飛んでいました。

#12










その僅か2分後にはここまで姿を変えて川の字が完成しました。 まさに雲の七変化。

#13










実際に雲の中に入ってみるとただの霧ですが、こうして離れて見る雲にはまるで綿飴のような質感が感じられます。

なんか不思議。

そして左下には大小ふたりの顔が・・・ さらに右上には笑顔も・・・

#14










こちらの雲も同じように綿飴のような質感、やっぱり不思議。

そしてこちらの雲にもいくつかの顔が・・・

#15











長閑な田園風景の中、空に横たわるエビの姿? かな?

#16












<<おまけ>>

着陸態勢に入っているDHLのトリプルセブンです。成田空港に降りるような気配。

外房の里山にある我が家は、成田空港からも羽田空港からも直線距離で同じ55kmの距離にあります。そのため風向きに

よっては着陸態勢に入った旅客機がうちの上空を飛ぶことがあります。旅客機にしてみれば両空港まで4~5分の距離なので、

よく見かける光景です。

#17











今年はこのブログでおしまいです。みなさん、今年も1年お付き合い下さりありがとうございました。

どうぞ良いお年をお迎え下さい。





















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秋の日差しの中で咲く里山の山野草 と 美蝶アサギマダラ

2023-11-03 | ここ里山の草花あれこれ
 
忙しさにかまけているうちに季節がそっと動いてしまいました。でも今年はきちんとした秋を楽しむ充分な余裕がある

ようにも思います。今回はそんな秋の里山の山野草を載せてみました。


<<シロバナサクラタデ>>

何度も載せてしまう大好き花です。

上品なカップのような花びらからのぞく3本の雄蕊がこの花の大きな魅力になっていると思います。

#1










そしてもうひとつの魅力がこのガラスのように輝く花びらの繊細さではないでしょうか?

#2










<<ミゾソバ>>

そっけない名前とは裏腹にこちらの小さな花びらにも繊細な美しさが感じられます。

#3










蕾の先端にある薄桃色の色合いが京和菓子にみる上品な味わいを想像してしまいます。(食べたことはないのですが)

#4










<<カラスウリ>>

完全に時期遅れになってしまった感のある夏の花ですが、ま. m(_ _)m。

夜に咲く花ですが朝までに完全に縮れてしまわなかったのは、空気が乾燥していたせいなのかも知れません。

#5










<<ホトトギス>>

毎年里山の薄暗い森に静かに咲く花です。鳥のホトトギスが南へ帰ってしばらくすると咲きます。鳥の思い出を移し残した

花なのかも知れません。

#6










<<チカラシバ>>

私が学生時代にジュディ・コリンズが歌った「青春の光と影(Both Sides,Now)」という歌がありました。今でも原語で

歌えるほど好きな歌でした。あまり流行らなかった同名映画の主題歌でしたが、歌の方は当時の深夜放送で何度も聴いた

ものでした。

そんな、薄暗い森に咲く花に浮かび上がった光と影の妙を撮ってみました。

花の光と影 その1

#7










花の光と影 その2

#8










<<アザミ>>

花の光と影 その3

#9










<<セイタカアワダチソウ>>

蔓延る外来種として嫌われがちな花ですが、こんなふうにアップにして見ると、可愛らしい小さな花がたくさん集まって

咲いている姿に惹かれてしまいます。

この植物の根からは他の植物を枯らす有毒成分が出ているそうですが、やがてその毒で自分も弱ってしまうとか。

ちょっと間抜けな生き方をしているような気もしますが、それでも生き残ってきたのですから、そういう生き方にも

大きな意味があるのだろうと思ってしまいます。

#10










<<蚊柱>>

ススキのそばに小さな小さな虫たちがたくさん飛んでいました。ユスリカかヌカカではないでしょうか?

#11










写真には光の回折のせいかはっきりと写っていますが、実際には陽にすかしてみないとよくわからない小ささでした。

#12









<<狐の嫁入り>>

陽が射しているのに雨が降ることを狐の嫁入りといいますが、そんな場面に行き合いましたので撮ってみました。

でもどちらかというと雪が降っているようにも見えてしまいますね。ちょっとシャッタースピードが早過ぎました。

#13










<<アサギマダラ>>

美しい蝶のアサギマダラです。春から夏にかけては日本列島を北上し、秋になると南へと下っていく渡り蝶です。この時は

南下の途中でこっそり一休みしていたようです。

#14










翅の裏側も表同様に美しい色をしています。そして後翅裏側にはオスの特徴である黒い性斑をはっきりと見ることができます。

この蝶は多くの人に好かれるようで、この子が好むフジバカマを庭に植えて誘うこともよく行われているとか。素敵な話だと

思います。

#15



















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