里山の風に吹かれて

千葉県は外房の里山に暮らしています
 
身近な自然の中で見かけた”花鳥風月”を

綴っていけたらと思っています

里山の山野草2024年春 その1

2024-04-10 | ここ里山の草花あれこれ
 
春の里山に今年も山野草が咲き始めました。


<ウラシマソウ>

ウラシマソウの芽吹きです。この花にとって象徴的な釣竿が最初に顔を出します。

#1










その次に畳まれた葉っぱが顔を出し・・・

#2










その葉を広げていきます。でも同じ仲間のマムシグサとは違って、葉っぱと釣竿を持つ手(仏炎苞)は別の茎に生えます。

#3










ここまで育つとそれがよくわかります。

#4










最後はこんなふうに威風堂々の迫力ある姿に成長します。大きな葉っぱを差し掛けられて、

まるで乳母日傘(おんばひがさ)のようにも見えます。

それにしてもこの釣竿、何のためにあるのだろうとずっと不思議に思っていたのですが、

昨年ブログのお仲間のひめねずみさんにその答えを教えて頂きました。

数年前に神戸大学の研究者によって解明されたそうで、この竿は特定のキノコバエ類にだけ

誘引効果があるのだとか。この釣竿でちゃんと釣りをしていたんですね。下記に詳しい情報が

載っていますので、興味のある方は覗いてみて下さい。

https://www.kobe-u.ac.jp/ja/news/article/2022_06_28_01/

#5










<クロモジ>

毎年咲くのを楽しみにしている花のひとつです。

#6










とっても清楚な感じがする可憐な花です。

#7










萌え出る葉っぱにも美しい魅力があります。

#8










<ニリンソウ>

たくさんで寄り添って咲く花です。毒草の宝庫であるキンポウゲ科のなかでは珍しく、

若葉を食べることができる山菜です。でもこの葉っぱはトリカブトにも似ていますので

注意が必要です。

#9










ひとつの茎にふたつの花をつけるのでこの名前がありますが、なぜか同時には咲きません。

このふたつもお隣さん同士の別の茎のものです。

#10










中にはピンクがかった花びらのものが少数あるので、いつも探してしまいます。

#11










<ミツバアケビ>

花の色が濃いミツバアケビです。逆光で撮りたくなってしまう花のひとつです。

#12










<キブシ>

舞妓さんの簪を思わせる花です。このときはちょうどアカタテハが吸蜜に来ていました。

#13










アカタテハは成虫で冬越しをしますので、春一番に咲き始めるキブシの蜜は美味しい

ご馳走なんだろうと思います。

他にもミツバチをはじめいろんな虫が吸蜜に来る、虫たちに人気の花です。

#14










<シャガ>

なかなか妖艶な花ですが、とにかく繁殖力が強いのでうっかり庭に植えたりすると

蔓延ってしまい、非常に厄介な花です。

日本のシャガは3倍体の植物で、ヒガンバナと同じくタネができないクローンだ

そうです。原産地はどちらも中国だとか。

#15










<オトメツバキ>

これは山野草ではありませんが、とにかく美しい花なので毎年撮ってしまいます。

#16










この妖しげな美しさに魅せられてしまいます。

#17










<ビロードツリアブ>

今年も出会うことができました。春のほんの数週間の間しか出会うことができない

幻のハナアブです。

#18










ちょっと引いてみるとこんなところに止まっています。周りにもっと目立たない場所が

たくさんあるのに、なぜよりよってこんな目立つ場所に止まるんでしょう? 

平らで止まりやすい場所を優先しているのかもしれません。捕食者に襲われない自信が

あるのかも?

#19





















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