里山の風に吹かれて

千葉県は外房の里山に暮らしています
 
身近な自然の中で見かけた”花鳥風月”を

綴っていけたらと思っています

去りゆく秋を惜しんで・・・

2021-10-23 | ここ里山の草花あれこれ
 
去りゆく秋を惜しんで、”秋”を撮ってみました。


まずは大好きな花 シロバナサクラタデです。そこにホソヒラタアブ♀がやって来ました。

#1










花の蜜を求めてやって来たお客様のようです。

#2










花にとまって雄しべのスイッチをポチッと押しました。

すると花の中に美味しい蜜が貯まり始めたようです。

#3










すかさず花に貯まった蜜をごくごくと飲み干してしまいました。野の花の蜜自動販売機だったようです。

                                                  ・・・なんちゃって

#4













次も大好きな花 ミゾソバです。咲き始めは花の縁のピンク色が濃いのですが・・・

#5










花が開くに連れてその色は薄くなり、代わって飴細工のようなきれいな花びらが姿を見せ始めます。

#6










こちらの花にもホソヒラタアブ♂がやって来ました。

このミゾソバにはウシノヒタイという別名があります。ご覧のような特徴的な葉っぱの形を牛のひたいに

見立てたものなんでしょうね。

#7










ミゾソバによく似たこちらは同じタデ科のアキノウナギツカミです。花はよく似ていますが、葉っぱの形が

ずいぶん違いますね。茎には細かい棘が下向きに生えていて、その細かさ故に触るとちょっとネバッとした

不思議な感触があります。そのあたりがこの植物の名前の由来なんでしょうね。

#8










夏鳥のホトトギスが南へと帰ってしまうと咲き出すのがこちらのホトトギスです。園芸品種とは違った素朴さが感じられます。

#9










キツネノマゴに止まっているのはご存じクマンバチ。こんな大きな身体をしている割に翅がずいぶん小さいという特徴が

あります。以前にも書きましたが、クマンバチは本来航空力学的には飛べないはずなのに、飛べるのだと固く信じて飛んで

いるから飛べるのだという説があります。これをピーターパン理論といいます。

航空力学のベルヌーイの定理では説明できなかったクマンバチの飛翔ですが、流体力学のレイノルズ数によって、

飛ぶ原理が説明できるそうです。ま、こんな小さな虫にとっては空気にも大きな粘性があって、その粘性をうまく使って

飛んでいる、らしいです。(流体力学は非常に難しい学問なので、私はきちんと説明できませんが)

#10










クズの花です。今年はきれいに咲いている花をあまり見つけることができませんでした。

そばにスケバハゴロモが止まっているのがご愛敬でした。きれいな翅をした虫なんですよ。

#11










ヘクソカズラです。五角形の美しい形をした花だと思います。

#12










ムラサキシキブという格調高い名前をお持ちなので、ちょっと芸術的に撮ってみました。

#13










タマアジサイに鎮座ましますアマガエルくんです。花にやってくる虫を捕まえようとして網を張っているのでしょうか?

いつも泰然自若とした長老のような顔をしていますが、意外にも寿命は最大でも4年程度だとか。こんなにも短命なのに

生き急がないおだやかさは見習いたいものです。

#14










1年を一生のスパンとして生きているこちらはイトトンボの夫婦、オオアオイトトンボかも知れません。

この姿はまさに夫唱婦随、ですね。(いや、特に他意はありませんが)

#15










ヤマノイモのムカゴですね。秋の里山ではよく見かける風物詩だと思います。

葉っぱが一箇所ハキリバチによって切り取られているのが見えますね。ハキリバチはいろんなところにその痕跡を

残していきますので、たとえ姿は見えなくても活躍の様子がうかがえてうれしくなります。

#16










そのヤマノイモのさく果です。特徴的な形をしていて、よく目に付くタネだと思います。

#17










こちらも毎年写真に撮ってしまうチャの花です。ツバキの仲間らしい花を咲かせます。

#18










秋の特徴的な花といえば、この黄色いセイタカアワダチソウも思い浮かぶのではないでしょうか? それに加えて

このオギやススキも。

#19










秋といえば、吹く風もその特徴のひとつにあげられるかも知れません。そんな秋風を捉えてみました。

#20










秋風その2

#21










オギの花、と撮ったときは思ったのですが、もしかしたらすでに受粉した後の実なのかも知れません。

花ならば花粉が飛んでいても良さそうですが・・・

#22










おもしろいものを見つけました。クリのイガから生えているキノコです。こんなところから生えてくるキノコは

初めて見ました。

#23










かわいらしいキノコでした。

#24




















                                  ^ ^
                          ○o。。。 ミ・。・ミ  。。。o○




 


10 コメント

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最近は月に一度ですか (さなえ)
2021-10-24 08:06:29
きっと今日あたりに更新かなと思ったらあたりでした。
どの写真も素晴らしいですよ。みんな芸術的ですね。もうすこし更新の回数が増えることを期待します。
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<<さなえさんへ>> (しろねこ仙人)
2021-10-24 12:03:22
 
そろそろ更新をしなければ、なんて思っているうちにいつの間にか
1ヶ月経ってしまいました。どうもこの頃ペースが落ちていますね。

もう少しがんばろうとは思うのですが、さて?
 
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Unknown (おかパン)
2021-10-24 20:34:51
今回は秋の七草風に、
秋の花々がたくさんですね。

最初のシロバナサクラタデとホソヒラタアブのストーリーでは、
しろねこ仙人さんの妄想がロマンチック方向へ行くと思いきや、
自動販売機という落ちで、笑えました~。
しろねこ仙人さんはロマンチストだと勝手に思ってましたが、
違ってましたか~?笑。

くずの花は大好きな野の花です。
香りが甘くてついつい鼻を近づけてしまいます。
でもハチやアブが居たら大変ですね!

関東ではヤマイモの実やむかごはよく見られますよね。
子供の頃は、裂果していない雌花の実をとって、
鼻柱にくっつけるという遊びをよくやってましたよ。
しませんでしたか?
そういえば、裂果した実からはタネがひらひらと飛びますが、
その平たいタネから、北海道のオオウバユリのタネを連想してしまいました。あるいは松のタネとか、モミジのタネとか・・・・
タンポポのタネとは違う方法で飛んでいくタネですね。

そうそう、子供の頃思い出の中に、
お茶の花や実も含まれるんですが、
この季節にお茶の花が咲いていたという記憶は全くなかったですね~。
ツバキの仲間だから、この時期なんですね。
サザンカ(山茶花)なら咲く季節は知っているのに、
お茶の花の季節を意識したことはなかったので、知れてよかったです。

クリはもうイガだけの季節になってしまいましたか。キノコまで生えてしまってますね。
栗ご飯にはもう遅い季節でしょうかね?
そういえばムカゴご飯というのもありましたっけね。
いや、とろろご飯もおいしいですね。

あらら、どうも私は食欲の秋のほうに心が傾いているようです笑。
おいしい秋もいいですよね?
最後においしいお茶を一服。

おあとがよろしいようで~笑。
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<<おかパンさんへ>> (しろねこ仙人)
2021-10-25 08:20:00
 
今回は秋を意識しながら撮りためた写真を中心に載せてみました。

基本的に男はみんな多かれ少なかれロマンチストだと思いますが、
私は小さいころからおもしろいことを求めて生きてきたような
気がします。このブログでもそんなことを意識して書いてきた
つもりでしたかが、まだまだでしたね。

きれいなクズの花を見かけると思わず胸がときめいたりしますが
今年はあまり胸がときめきませんでした。

ヤマノイモでおもしろい遊びをしていたんですね。私は同じことを
タチアオイの花でやっていました。花びらを1枚とって根元を開くと
ネバネバしていますので、それを鼻に付けてコケコッコーとやって
いました。なのでタチアオイの花をコケコッコの花と呼んでいましたね。

オオウバユリのタネ、松のタネ、モミジのタネ、はいはい、よく
分かります。同じような繁栄戦略を持った連中ですよね。

私は子供のころは茶摘みのイメージから春をお茶の季節と認識して
いました。チャの花が咲くのが今ごろというのはこちらに来てから
知りました。
ツバキの仲間ということもこの花を見て知りました。かなりで遅れて
いましたね。

クリの木がうちの庭にもありますので、毎年たくさん拾っては
せっせと食べています。今年はもうすべて落ちきってしまいましたが
クリはしばらく冷蔵庫で寝かすとより甘くなりますので、いつも
そうしています。ちょうど昨日、冷蔵庫に残っていた十数個のクリを
すべてむいて、蒸して食べました。

はい、クリのように甘いものを食べたあとにも・・・
やっぱり渋〜いお茶が1杯欲しくなりますね。
おかパンさん、おじょうずなオチでした。

おかパンさんに ザブトン (ノ・・)ノ))))))))))◆◆◆~
 
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Unknown (ひめねずみ)
2021-10-25 14:11:12
こんにちは(^^)/

シロバナサクラタデとホソヒラタアブのお話、とっても
楽しかったです~♬
ホソヒラタアブちゃんがお花に飛んでくる姿といい、雄しべのスイッチを
押して、溜まった密を飲む姿と言い、可愛さが溢れていて、
思わずほっこり(*^-^*)
野の花の蜜自販機もとっても素敵ですね☆☆☆
これまでのヒラタアブちゃんのお話写真集を出して頂きたいです(^^♪

飴細工のようなミゾソバになる微妙な変化を捉えるって、
なかなかできるものではないと思います。
それを見せて下さるところがしろねこ仙人さんの偉大さですね!

クマンバチの飛翔のピーターパン理論や流体力学がさらりと
出てくるあたりもすごいです。
頭の中にフルートの「熊蜂の飛行」の曲が流れてきちゃいました・・・・
昔習っていたフルートの先生がちょこっとこの曲を演奏して下さって、
凄いと思ったものでした。。。

くずの花の向こうにちょこんと、スケバハゴロモがとまっていたんですね。
透明は翅の昆虫ってとても好きです♪

アマガエルにイトトンボ、ハキリアリの痕跡、小さな生き物たちも
いろんな場所で精一杯生きているんだなとお写真を見せていただいて
改めて感じています♡

栗のイガからきのこが生えているのは初めて見ました。
苔の中に生えているのはたまに見ます・・・

沢山の秋の中の小さな生き物や植物、とってもとっても
楽しませていただきました(^^♪
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<<ひめねずみさんへ>> (しろねこ仙人)
2021-10-26 08:06:30
 
シロバナサクラタデとホソヒラタアブのお話しはこの4枚の写真を
見ているうちに自然と浮かんできました。
野の花の蜜自動販売機に見立てたのがおもしろいポイントだと思い
ました。

アハハ、写真集、まだまだそこまでの中身はないような気がします。
でもそう言って頂けると励みになります。ありがとうございます。

ミゾソバもきれいな花ですから、こちらもいつもその美しさをうまく
表現したいと思って撮っています。そのあたりが伝わったとすれば
こんな嬉しいことはありません。

クマンバチが何故飛べるのかは、以前ずいぶん議論になったそうです。
難しい流体力学を持ち出さないと説明できないところがすごいと
思いました。

ほほう、熊蜂の飛行をフルートで演奏しますか? なるほど、おもしろい
演奏になりそうですね。あとで探してみようと思います。

スケバハゴロモは以前、お向かいの奥さんがきれいな虫を見つけたと
言って見せに来てくれたことがありました。
虫のことをよく知らない人が見てもきれいに感じる虫だと思いました。
ね、かわいいですよね♪

いろんな虫や小動物が1年を基本として生きていますね。それぞれに
たくましく生きているところがすごいと思います。

クリのイガにもキノコが生えるんですね。おもしろいものを見て
しまいました。

今回も楽しんで見て頂きありがとうございました。
 
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Unknown (おかパン)
2021-10-26 15:48:54
こんにちは!

座布団一枚ありがとうございました~笑。

コメントの返信の中で、コケコッコの花について、
初めて聞いたので、ネットで調べてみましたので、
その後報告です~。

タチアオイの花でする、ニワトリのとさかごっこは、
東北地方と北海道で、その遊びがあるようです。
タチアオイは全国的にある花で、
もちろん与論にも夏になれば咲いていますが、
北日本でのみその花を使った遊びがあるのは面白いですね。
確かに北海道の文化は日本各地の文化が混ざっていますが、
東北地方の文化や言葉は強く影響していますよね?
コケコッコ花という言葉もちゃんとネット上に発見しましたよ。

そして、私のヤマイモの花の遊びも調べてみました。
この遊びに関しては、関東地方から神奈川や山陰地方の方々が述べていて、
わりと国内広く遊ばれているものなのだと知れました。
ヤマイモの花自体を「天狗の鼻」とも呼ぶそうです。

なんという事もない、コメントでのやり取りで、
このような面白いことを知ることができてよかったです。

花に関しての子供時代のことで思い出すのは、
サルビアの花の蜜を食べて遊んだことですね~。
真っ赤なサルビアの花をスポっと抜いて、
付け根の蜜を吸いました。
けっこう蜜の量があって甘かったですね。

蜜を吸うことができる花はいくつかあるそうで(ネット調べ)、
スイカズラもその蜜を吸えることからの名前だそうです。
さすがにヘクソカズラは蜜は吸えないでしょうけど笑。

与論では子供たちが蜜を吸って遊んでいる花は、
野生のグラジオラスですね。
5月ごろに咲く、野生のオレンジ色のグラジオラスが畑に咲くのです。
私のブログにたまたま写真がありました。
https://yoronislandnature3rd.amamin.jp/e791416.html

昔は気にしませんでしたが、
花壇などに咲く花は、薬剤なども使われているかもしれないので、
今はさすがに蜜をなめようなどとは思いませんけどね。
何も考えない子供の頃は、
無邪気な分、
危ないこともあったのかもしれません。

今回はオチはありませんでしたね~。
ではまた~。
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<<おかパンさんへ>> (しろねこ仙人)
2021-10-27 07:43:23
 
おっとっと、座布団は10枚差し上げたつもりだったんですけど(笑)

コケコッコの花の遊びは北海道東北地方での遊びだったんですね。
逆に私は、私たちの周りだけの遊びかと思っていました。
そんな広がりがあるとは知りませんでした。
教えて頂きありがとうございます。

ヤマノイモの方は天狗の鼻というんですね。コケコッコだったり
天狗だったりという違いはあっても、子供は似たような遊びを
していたというのもおもしろい話だと思いました。

おかパンさんはサルビアの花の蜜を吸っていたんですね。
私はスイカズラの蜜でした。今でも時々吸ったりしますよ。

今は農薬なんかの心配もあったりしますかね。たしかに気をつけた方が
いいかも知れませんね。
私は子供のころはよくオンコの実を食べたりしていました。
北海道ではオンコと呼びますが、普通はイチイとかアララギとかと
呼びますね。
(聖徳太子が胸の前に持っている笏がイチイでできています)

そのオンコの実ですが、赤い実で柔らかくて甘い実なので子供のころは
喜んで食べていました。でもこのイチイには毒があるそうで、実以外の
すべてに毒があるそうです。しかもタネにも。
私もなにも知らない無邪気な子供でした。
 
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<<ひめねずみさんへ>> (しろねこ仙人)
2021-10-29 16:30:07
 
熊蜂の飛行のフルート演奏をアップルのiTunesStoreからダウンロード
購入して聴いてみました。

フルートってこんなにも躍動的で弾んだ演奏もできる楽器だったん
ですね。フルートでこんなアップテンポの激しい曲も弾けちゃうという
ことにも驚きました。
私も学生自体、遊びでちょこっとだけフルートを練習しましたが、
もっと静かな曲を演奏する楽器というイメージでした。

ベンチャーズや寺内タケシもこの曲をエレキギターで楽しく弾いて
いますが、どんな楽器でもじょうずな人にかかれば限界なんて
ないものなんですね。

今はかみさんと二人で楽しませて頂いています。
ありがとうございました。

でも今ごろこんなところに書いて、見て頂けるかなー?
 
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Unknown (ひめねずみ)
2021-10-29 17:36:15
こんにちは(^^)/

メール下さってありがとうございます!

フルートの「熊蜂の飛行」、聞いてみて下さったんですね~♬
楽しいですよね~

フルートを始めたばかりの頃の楽譜でしたので、無くしてしまって
手元にはないのが残念です><
私には到底吹けませんが・・・

今回はクマンバチの飛翔ということで、この曲を思い出しました。
フルートだとちょっとコミカルでアニメーションとかにも
使えそうじゃないですか?
ギターの音だとどんな感じでしょう?

音楽家、演奏家の方々ってすごいですよね!
ご夫妻でこれからも色々な音楽を楽しんで下さいね!
私ももう少し頑張ります・・・??

先日、moonさんにラインしてみました。
ちょうどお休みで、
一人でお散歩に出かけたそうです。
お元気そうでしたよ。。。
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