里山の風に吹かれて

千葉県は外房の里山に暮らしています
 
身近な自然の中で見かけた”花鳥風月”を

綴っていけたらと思っています

探鳥日和「再掲 野鳥スペシャル 第5弾 (鷹・たか・タカ・hawks)」

2024-11-16 | 野鳥・探鳥日和
 
ずいぶん間が空いてしまいましたが、「再掲 野鳥スペシャル」の第5弾です。

これで最後にします。

ということで最後は私が大好きなタカで締めくくろうと思います。抜けるような青空を

背景に飛ぶ雄姿を始めとして、彼らが持つ優雅な逞しさには、いつも見惚れてしまいます。



<チョウゲンボウ>

まず最初は可愛らしい顔をしたチョウゲンボウです。猛者ハヤブサの仲間の割には

優しい顔をしています。

#1










この翼の形は、私たち世代のバイク好きには思い当たる節がある人も

いるのではないでしょうか?

#2



私の学生時代、ホンダのバイクタンクに付いていたウィングマークのエンブレムを

思い出してしまいます。私自身はヤマハのオフロードバイク(ヤマハトレイルDT1に

代表される2サイクル単気筒エンジン搭載車)に夢中で、その中の一台に乗って

いましたが・・・

本田翼というタレントさんがいますが、彼女のお父さんがホンダのバイクが

大好きで、このエンブレムから娘さんに翼という名前をつけたとか。

本田さんだけに。










澄み渡った青空を背にして飛ぶチョウゲンボウ、こんな愛嬌たっぷりの顔を

しているのに猛禽類のカッコ良さも併せ持っています。

#3











<ノスリ>

翼の幅が広くて、なんともダイナミックなタカだと思います。飛んでいるだけで

見惚れてしまいます。大好きなタカのひとつです。

#4










タカらしい目の鋭さが見事です。この鋭い目で、高い空から地上を動き回る

小さなネズミなんかも見つけてしまうのですから、たいしたものです。

#5










こんな後ろ姿もノスリらしくて好きです。脚の爪もトゲトゲしく恐ろしげです。

#6










<ハイイロチュウヒ>

メスのハイイロチュウヒです。ちょっと面白いタカです。いえ、ちょっと尾も白いタカでした。

ご覧のように上尾筒が白くなっていてこれはオスにもある白さですが、メスの方が体の色が

濃いためよく目立ちます。

#7



愛好家の間ではハイチュウという愛称でも呼ばれているそうです。

なんだか森永のお菓子みたいで、こちらもちょっと面白い愛称かも。









ハイイロチュウヒは地面近くを悠然と飛ぶ姿がよく見られるようです。まさに

こときのように。チュウヒは漢字で「宙飛」と書きますが、そんな雰囲気が

ありますね。

#8










オスは名前の通り灰色をしていて美しいタカですが、メスの方は子育てを

するためもあってか、自然に溶け込む地味な色をしています。

#9










数年前の冬にしばしの間だけ見られた、この辺りでは珍しいタカでした。最後まで

彼女の尾羽の白さが印象的でした。

ご近所のお友達のブロガーさんも写真に撮られていたようで、ご同慶の至りでした。

#10












<サシバ>

春先から夏にかけて、東南アジア方面から繁殖のために日本にやってくるタカです。

最近はずいぶん数が減ってしまって、絶滅危惧種に指定されているそうです。

サシバは脚が長いのか、脚の位置が体の最後方にあるためか、写真のように

脚を仕舞えずに飛んでいる姿をよく見かけます。

#11










空の白いキャンバスに張り付いたサシバの生体飛行標本?!

#12










「ピックィー!ピックィー!」という哀愁を帯びた鳴き声を残して、森の中へと消えていきました。

#13











<ハイタカ>

ハイタカです。タカの中では、ハトとどっこいどっこいの大きさの小さなタカです。

#14










白いお腹の複雑な横縞模様が印象的なメスでした。

#15












<ミサゴ>

川や海に飛び込んで魚を採る、独特の狩りをするタカです。採った魚を、戦闘機の

燃料タンクのように腹の下に、しかもきちんと魚の頭を前に向けて飛んでいる姿を

よく見かけますが、とにかくでっかくてカッコいいタカです。

#16










ご覧の通り、翼がものすごく長くて非常に大きなタカです。

#17



しかも、水面に飛び込んで捕まえる魚がとにかく大きくてビックリ! ということは、

大きな魚が水面近くをのんびり泳いでいるということになります! 魚釣りをやる

人間としては、初めて知る驚きの真実! 知らなんだ! 大きな魚は深いところに

いるもんだとばかり思っていました。











そんなミサゴが、たまたまハイタカと一緒に飛んでいる場面に遭遇しました。

ぞれにしても同じタカなのにこの大きさの違いには、またまたビックリポン!

#18












<トビとハシボソガラス>

トビが魚をぶら下げて飛んでいるのを、後ろからハシボソカラスが追いかけている

場面に遭遇。

#19



それにしてもこのトビ、ミサゴのように水に飛び込んで魚を捕まえたのでしょうか? 

まさかそんなことは・・・










カラスがトビを追い越して、その先で反転し、この魚を奪うべくトビを待ち構えて

いました。自分よりも大きなトビにもちょっかいを出すカラス、恐るべし!


#20



ちなみにその先がどうなったかは、トビが方向を変えて飛び去って

しまいましたので見ることができませんでした。













<ハヤブサ>

逆光仮面の残念写真ではありますが、それでも急降下時には時速300kmにも

達するという性能を持つ翼角の鋭さはよく分かると思います。

#21



そんなスピードで飛んで目は涙目にならないのかという気がしますが、

ハヤブサは(も)瞬膜という目を保護する装置を持っていますので、

何の問題もないそうです。










<<おまけ>>

(今回のおまけは再掲ではなく、最近撮った写真です)

<ミゾソバ>

湿った場所に目立たたずひっそり咲いている、いわゆる雑草ですが、ご覧のように

可愛らしい綺麗な花が咲きます。大好きな花なので、毎年撮ってしまいます。

#22










ミゾソバにホソヒラタアブが吸蜜にやってきました。このペアはとても相性が

いいんでしょうね、よく見かける光景です。

#23










こちらでは花のそばの葉にハシリグモが・・・ 降った雨の宝石💦を、葉っぱの上に

広げて売っている露天商のようでした。

#24










<シロバナサクラタデ>

こちらは触角のようにちょこんと突き出た雄蕊が可愛らしく見える可憐な花です。

この花が好きな人は毎年必ず撮る、そんな人たち(私もですが)にとっての

マストな定番花です。

今回は花の上にパックマンまで出現したりして・・・

#25










<ベニチャワンタケモドキ>

最初見た時はずいぶん赤いキクラゲだなーと思ったのですが、よ~く調べてみると、

どうもベニチャワンタケモドキのようです(素人の私に断言はできませんが)。 

う~む、やっぱりキノコは難しいのだ!

#26



















                                  ^ ^
                          ○o。。。 ミ・。・ミ  。。。o○




 

2 コメント

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<<ひめねずみさんへ>> (しろねこ仙人)
2024-11-18 09:37:52
 
わー、お待ちいただいていたとこのこと、ありがとうございます。
いくつかの雑事がひとまず片付き、ブログの投稿にかかれるようになりました。

そうでしたか、チョウゲンボウを間近に見られたのは、よかったですね。猛禽類を実際に見ると、その迫力に圧倒されますよね。しかもそれがチョウゲンボウとなれば、その可愛らしさも加わって愛着もひとしおでしょうね。お役に立てて嬉しく思います。

で、ご主人は今はスズキのオフロードバイクに乗られているようですが、昔はヤマハのオフロードに乗られていたんですね。
私は大学に入ってすぐにバイクに乗りましたが、なんせ北海道、乗っている時の寒さがキツくて、程なくして車に乗り換えてしまいました。ご主人のようにずっとバイクに乗っている人を尊敬してしまいます。
昔乗っていたヤマハのバイクは黄色でしたか? それでも当時のヤマハならば、やっぱりヤマハトレイルの流れをくむ進化系のような気がします。そんなことにも親近感を感じました。

ノスリが飛んでいる時の迫力には魅せられてしまいます。
ハイイロチュウヒはこの辺りでは珍しいタカで、この年の冬の一時期にだけ姿を見せてくれました。残念ながら、それ以来二度と見ることは叶わずにいます。
ミサゴとハイタカが同じ画面に収まるのは、私も初めて見ました。こんなにも大きさに違いがあるというのが、本当にビックリポンでした。
ミサゴが川の河口で水面に飛び込んで魚を捕まえる場面には何度も遭遇しましたが、カワセミの可愛らしい魚獲りと違って、実にダイナミックなものでした。あの大きな体で飛び込むんですから、さもありなんですが。

トビがぶら下げていた魚は、仰るように、きっとどこかで拾ったものなんでしょうね。ここは海から何kmも離れた場所なので、きっとこの大きさならばコイかなとも思ったのですが、茶色っぽい色からするとコイではなさそうな・・・ もしかして魚屋の店先から拝借してきた? それとも釣り人が捨てた魚? あるいはカワウソの獺祭からかすめ取った? カワウソ(獺)は捕らえた魚を岸に並べて、その様子がまるでお祭りでもしているかように見えることから獺祭(だっさい)という言葉が生まれたそうです。ちなみに、獺祭というかなり美味しいお酒もあたりします。
トビが魚をぶら下げている入手経路がわからないだけに、勝手な想像が膨らんでしまいました。

前回はカラスの瞬膜を取り上げましたが、いろんな生き物が瞬膜を持っているようですね。ネコの瞬膜は最初の飼いネコで見たことがありましたが、ネコの場合は具合が悪い時に出るようですね。人間の瞬膜が退化してしまったのは、ちょっと残念なことだったかもしれません。

ミゾソバの花は大好きで、毎年必ず撮ってしまいます。この花にいろんな虫が絡むと、そこに楽しいお話が生まれるような気がします。それだけメルヘンチックな花なのかもしれませんね。

シロバナサクラタデも独特の美しさを持っていますよね。今回はたまたまパックマンも出現してくれて、ちょっとだけ楽しい写真になってくれました。

そういえばずいぶん昔に、小さなベニチャワンダケモドキの写真を撮ったことを思い出しましたが、今回のように大きなものは初めてで、その大きさから真っ赤なキクラゲと思ってしまいました。キノコの世界も多士済々で、奥が深いですよね。

わずか5回の再録にずいぶん時間をかけてしまいました。長々お付き合いくださりありがとうございました。
 
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Unknown (ひめねずみ)
2024-11-17 14:42:15
こんにちは(^^)/

お待ちしておりました!

最初はチョウゲンボウちゃんですね。
今まで、自然の中で間近に出会ったことがある猛禽類はトビとチョウゲンボウ
だけなので、一度だけ近くで見たチョウゲンボウには愛着があります。
しろねこ仙人ブログで紹介していただいて益々好きになりました。
翼の形がバイクのエンブレムになっているんですね。
主人も昔ヤマハのオフロードバイクに乗っていましたよ。黄色いバイクに
乗っていたということしか覚えていませんが・・・ハハハ

ノスリはとっても体格が良さそう。ハイチュウさんも強そうですね。
ハイイロチュウヒのチュウヒって「宙飛」と書くんですね。まさに
そんな感じがします!

ミサゴはとっても大きくて、ハイタカは小さい。実際に見てみないと
分からないものですね。こうして比較ができるとほぉーっと納得、ビックリぽんですね!!

お魚を持って飛ぶトビの姿は海の近くだから見られる光景ですね。
お魚はどこかで拾ったんですかね?
カラスくんとトビの様子も楽しめました♪

逆光仮面のハヤブサも素敵です♪♪
瞬膜のことは前の回で教えていただきましたね。猫にもあるんですね。
人間は退化したと書かれていました。
なかなか勉強になりました!

新しいミゾソバの写真もとっても素敵ですね
飴細工のようなお花にやってくるヒラタアブとのショット、雨粒の宝石を
売っている露天商のクモさんとミゾソバもキラキラと可愛らしさ満載で
大好きです

シロバナサクラタデもしろねこ仙人ブログでしか見られない、可愛らしくて
素敵なお花ですね♪キラキラが乗った葉っぱとパックマンの取り合わせも
素敵です♪

ベニチャワンタケモドキもきれいで面白いキノコですね!

暑い夏の頃からたくさん楽しませていただきありがとうございました(*^^*)♪
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