plainriver music: yuichi hirakawa, drummer in new york city

ニューヨークで暮らすドラマー、Yuichi Hirakawaのブログ

単純明快画一的食べ物宣伝及び最新市場戦略

2005年02月14日 | 食生活
久しぶりにダンキンドーナツで朝ご飯、という郊外型アメ人として模範的なことをした。別にニューヨークに居てもそういう人はいくらでもいる。ていうか最近のニューヨークに於けるデブ人口の増加は結構すごい。アメリカぢぁ無かった筈のニューヨークがまた一段とアメリカになってきた。

多分シナ盆、とか加州煉瓦式ぴざ、とか「リンゴにたかる蜂」レストランなど今までは郊外アメリカならではの店が、ここ数年でタイムススクエアなどの繁華街にどどどっと進出してきたことと無縁ではないだろう。一食あたりのカロリー高すぎ。

で、ダンキンなのだが、店の様子に何だか物足りなさを感じる。レイアウトはそんなに変わっていないのだが、何かダンキンに来た気がしない。おそらく開業時から殆ど変わっていないかってくらいのメニュー、ロゴ、容器のデザインを頑なに保持された結果、ダンキンドーナツに入ればたとえそこがニューヨークのミッドタウンのど真ん中だろうがウェストバージニアのガソリンスタンドの前だろうが、時空を越えた同一空間になったものだ。

それがどうだ。まず、コーヒーカップの蓋が大層しっかりしていた上に、飲み口の切り取り部分がビリッ!と破れない、ちゃんと端を押さえるところに収まる、真っ逆様にはやっぱりちょと怖かったからしなかったけど、120度くらまではひっくり返してもコーヒーはこぼれない。

店内といえば、もうここはマクドナルドかウェンディーズかっていうくらい明快すぎる写真付きセットメニュー表があった。そういえば扉には一押しメニュー、ステーキ&エッグ&チーズサンドイッチのどでかいシールが貼ってあった。これも非常にわかりやすい。ただのソーセージを妙にゆるくしたパテがステーキかぁ、よっぽど豚の細切れ肉を処分したいのね。

他のフランチャンファーストフード店が何十年も前からやっていたことを今になって真似し、なおかつ全く新しくないメニュー(カプチーノなど)で結構スターバックスに対抗してしているかのような幻想を作り出すダンキンドーナツ、これからもたま~に行くからよろしく。
何せ未スタバ時代のボストンで僕は一番美味しいコーヒーだと思っていたし、遠足用の水筒か?ていう大きさのカップでコーヒーを持ち歩いても誰にも笑われないんだよ、と教えてくれたのもダンキンだし・・。